お墓を作らない?変化しつつあるお墓のあり方

お墓を作らない?変化しつつあるお墓のあり方

お墓を作らないのは一般的ではないと思われている方も多くいらっしゃいます。しかし実は今、お墓を作らない人たちが増えています。これは現代の様々な問題によってお墓のあり方自体が変わってきていることを表しています。この記事では現代のお墓の在り方について見ていきます。

最終更新日: 2020年02月14日

お墓を作らない供養って?

お墓

私たちは人が亡くなればほとんどの人が火葬をし、ご遺骨をお墓に納めます。
当たり前のようにお墓を用意し、そこにご遺骨を納め、命日やお彼岸、お盆などに供養を行っています。

しかし実はお墓を作らないといけないという法律はどこにもなくお墓を作らながという選択をすること自体には何ら問題はありません。

時代は移り変わり、お墓を作らずとも供養ができるような形式が確立されています。
これは理由があってお墓を作れない、持たない人たちが増えている現状が背景にあります。

今回「終活ねっと」では、お墓を作らない供養について、以下の事柄を中心に詳しく解説していきます。

  • お墓を作らない理由と原因

  • お墓がなくてもできる納骨方法

  • お墓を作らない場合の注意点

  • 本当にお墓を作らなくて良いのか

終活ねっと運営スタッフのサムネイル画像

「終活ねっと」運営スタッフ

今あるお墓の在り方で迷っている方や、これから建立しないといけないお墓に不安を持つ方には最後までご覧頂き、お墓を作らないという選択肢もあるということを知って頂ければと思います。

なぜお墓を作らないのか

最初にお墓を作らない理由と原因について見ていきましょう。

継ぐ人がいない

今の日本で深刻な問題になっているのが少子高齢化です。
お墓は基本的に一族で継いで、管理をしていくものです。
一方で、子供がおらず、お墓の管理ができなくなる人たちがお墓を作らないという選択をしているようです。

これは新しく建立するだけの話ではなく、今あるお墓についても問題になってくるのです。

自分の代で家系が途絶える場合、一族のお墓を管理する人がいなくなります。
そうなるとそのお墓は無縁墓扱いされることになってしまいます。

こう言った理由から、今後新しいお墓を作らないことはもちろん、今あるお墓の墓じまいをする人が増えているのです。

費用がかかる

お墓を建立するにはかなり高額なお金が必要となります。
まず霊園を探し、その土地の使用権を支払います。
そして石材店にお墓の発注をします。
これだけで145万円~205万円ほどかかると言われています。

とてもすぐに出せる金額ではない、という方がほとんどでしょう。

他にもお墓を作ってしまえばお参りなどで帰省が必要になり、帰省費用もかかります。
御供え物にももちろんお金がかかりますし、法要も必要ですからお寺への御布施も負担しなければなりません。

お墓を持つということは、永続的に費用がかかる問題であるということから、お墓を作らないという選択をする人が増えました。

お墓がないときの納骨は?

お墓

とはいえどもお墓がない場合、ご遺骨は一体どうするのでしょうか。

遺体はほぼ必ず火葬する

現在の日本ではほぼ100%火葬が選ばれています。

しかし、墓地、埋葬等に関する法律では特に土葬は禁止されていません。

それでも火葬が主流である理由は、土葬の場合は遺体を埋めるスペースも必要になりますし、感染病の原因になる可能性があるからです。

火葬後は必ずご遺骨が残ることになります。

残された家族はこのご遺骨をきちんと管理していく必要があります。

墓地以外に埋めてはいけない

そんなご遺骨ですが、実は墓地以外に埋めると「死体遺棄罪」に問われてしまいます。
ご遺骨は霊園と定められた場所にしか埋めることができません。

たとえ自分の家の庭、所有する山であってもご遺骨を埋めるのは禁止されています。

お墓を作らないでどうやって処理する?

お墓を作らない場合、ご遺骨をずっと手元に置いておかないといけないのでしょうか。

散骨する

ご遺骨を埋めるのは刑法に触れると申しましたが、葬送のための祭祀として節度をもって行われる散骨に関しては問題ないとされています。
お墓を作らない場合は、思い出の場所などにご遺骨を散骨してもらうのもひとつの葬送方法です。

ただし、自治体によっては散骨について厳しい制限を設けているところがあります。
散骨を希望する場合は、生前に希望の場所の自治体の決まりを調べておきましょう。

また散骨する場合はご遺骨を粉状に砕く必要があります。
残された家族にやってもらうのも気が引けると思いますので、業者などに依頼をしたほうが確実に散骨ができます。

「終活ねっと」では、他にも葬儀に関する記事を多数掲載しております。
散骨について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご確認ください。

樹木葬をする

樹木葬は墓石の代わりに樹木を植える葬送方法になります。

墓石代がかからないので、普通にお墓を作るよりは費用が安くなります。
また、永代供養と同じ扱いをしてくれるところがほとんどですので、後継ぎの心配もいりません。

「終活ねっと」では、樹木葬について解説した記事もご用意しておりますので、ぜひあわせてお読みください。

合同墓にいれる

今とても人気なのが永代供養をしてくれる合同墓です。

完全にご遺骨全てを合わせてひとつのお墓に入れるタイプもありますし、永代供養だけど個別のスペースに入れてもらえる永代供養墓もあります。

後継ぎを気にせず、生前から予約しておくことが可能ですので、後継ぎ問題で悩んでいる人たちにはうってつけのお墓と言えます。

墓じまいをした後のご遺骨の納め先としても人気があります。

納骨堂に入れる

施設の屋内でご遺骨を管理してくれる納骨堂も人気があります。
仏壇型やロッカー型など様々な形式のものがあります。

こちらは永代供養をしてくれる納骨堂もありますが、期限つきのところも存在しています。

契約更新が必要な納骨堂では永代供養できないことがありますので、納骨堂で永代供養を検討している場合は必ず確認をしましょう。

手元供養もあり

ご遺骨は必ずしもどこかに納めないといけないわけではありません。

手元に置いて供養をすることも可能です。

後々納骨堂や永代供養墓に入れることを考えている場合は、火葬証明書が必要になってきますので保管をしっかりしておきましょう。

お墓を作らないときの注意点

お墓を作らないと決めた場合は、どういうことに注意をしておけばよいでしょうか。

遺族間の相談が大切

お墓を作らない人が増えたといえども、日本の文化においてお墓というものは生活から切れない存在ではあります。
そのため、お墓を作らないなんてありえない、という考えを持っている人たちもいます。

どちらの考えも悪いことではなく、間違っていることでもありません。
お墓の問題もあなた個人の問題ではありません。

残されるご家族と一度相談し、自分の考えを述べた上でお墓を作らないという意思を表明するようにしましょう。

エンディングノートの準備

エンディングノートとは自分に何かあったとき、残すことになる家族に伝えたいことを書いておくノートのことです。
書式も自由、書くものも自由です。

例えばペットの心配があればペットのこと、今加入している保険のこと、財産をどうしたいか、家財をどうするかなど、心残りになりそうなことを書いておくといいでしょう。

ここで、お墓を作らないこと生前予約している永代供養先のことを書いておくと残された家族も迷うことなく葬送できます。

冷静な判断が必要

人々

繰り返しになりますが、日本人にとってお墓というものは心のよりどころにもなりうるものです。
お墓がないことに対する偏見もない訳ではありません。
一時的な感情でお墓を作らないことを決めてしまえば、後悔することになる可能性もあります。

今一度、家族や親族と今後について話し合ってみましょう。

一族の行く末や後継ぎ問題、今あるお墓の問題など、向き合うのがつらい問題がたくさんあります。

しかしこれをクリアにしない限り、残されたお墓は無縁墓になりますし、自分たちのお墓で後世に迷惑をかけるかもしれません。

ぜひ、自分たちのエンディングのときのことをみんなの意見を聞きながら考えてみてくださいね。

お墓を作らないことに関してまとめ

お墓

いかがでしたか。
今回、「終活ねっと」ではお墓を建てないときの供養について解説してきました。
内容をまとめると以下のようになります。

  • お墓を作らないのは継ぐ人や費用の問題

  • 供養の方法は散骨や樹木葬など様々なものが存在する

  • お墓を立てない場合は家族に相談しましょう

お墓を作らないこと、というのはもう珍しいことではありません。
その家族ごとにお墓の在り方も変えていく必要があるのです。

しかしまだまだお墓を作らないということに抵抗がある人もいます。
お墓は一族の問題です。
よく話し合った上で、お墓を作らないという選択肢もあるんだよという提案をしてみてはいかがでしょうか。

「終活ねっと」では、他にもお墓に関する記事を多数掲載しております。
ぜひ以下の記事もあわせてお読みください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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