
納骨の際はお布施をどのように用意したらいい?
納骨の際、供養をしていただいた御礼として僧侶へお布施を渡します。ではこのお布施、どうやって渡せばよいのでしょうか?お布施の相場はどれくらいでしょうか?今回は、納骨の際に渡すお布施について、詳しく見ていきます。
最終更新日: 2020年02月16日
納骨の際のお布施について

「終活ねっと」運営スタッフ
今回「終活ねっと」では、納骨の際のお布施について、以下のような事柄を中心に解説していきます。
- 納骨やお布施の意味とは?
- お布施の費用相場はいくらくらい?
- お布施の包み方について
- お布施の渡し方
- 石屋さんへの謝礼はどれくらい渡す?
お布施の包み方や渡し方についてまで詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
納骨とは
人が亡くなり荼毘(だび)に付された後、遺骨はお墓や納骨堂に納骨されます。
納骨法要や納骨式と言われますが、その時には僧侶に読経をしてもらい、供養します。
お布施の由来
お布施という言葉は、仏教における六つの修行をさす「六波羅蜜」からきています。
六波羅蜜とは
仏教徒が行うべきとされることで、その名のとおり六つの修行があります。
「布施」「持戒(じかい)」「忍辱(にんにく)」「精進(しょうじん)」「禅定(ぜんじょう)」「智慧(ちえ)」がその六つの徳目です。
「布施」には金品を施す財施、仏法を解く法施、恐怖を除く無畏施の三施があります。
お寺、檀家、そのまわりのすべての世界に仏法を伝えていくために与え合う、つまり「心を込めて人に施す」ということが、お布施の本来の意味です。
檀家の人が僧侶やお寺に財施をし、僧侶は檀家の人に法施をするという現在のお布施の形につながっていると言えるでしょう。
現在のお布施の意味
仏教では、お葬式をはじめ様々な法要で僧侶に読経してもらったり、戒名をいただいたりします。
それに対する御礼として僧侶に渡す金品がお布施です。
またお布施は、僧侶に対する御礼というだけでなく、本尊へのお供えという気持ちも込められて渡されます。
では、納骨の際のお布施について見ていきましょう。
お布施の相場はいくらくらい?
お布施は一律にいくらと決まっているものではなく、あくまで「お気持ち」でお包みするものです。
だからこそ、いくら包んだらよいか悩んでしまいますよね。
お布施の相場は、法要によって異なります。
各法要におけるお布施の大体の相場を見ていきましょう。
葬儀のお布施の目安
僧侶1名に通夜、告別式の2日間の読経を依頼する場合で、15万円~50万円程度とされています。
ただ実際には20万円~30まんえんのか
法要のお布施の目安
四十九日法要や一周忌法要のお布施は3万~5万円程度、三回忌以降は1万~5万円程度のお布施が一般的です。
また、お寺の本堂以外の会場で法要を行う場合、お布施とは別に「お車代」として5000円~2万円をお渡しすることもあります。
納骨のお布施の目安
納骨の際のお布施は、一般的に3万円~5万円程度とされます。
いずれのお布施も、その額はお寺とのお付き合いなどによっても異なります。
ですので、お布施の額をお寺の方へ尋ねることは恥ずかしいことでは無いと私は思います。
しかし、やはり直接的に「お布施はいくら包めばよいですか?」と尋ねるのは抵抗がある方が多いと思いますし、お寺の方からも「お気持ちで」という答えが返ってくることが多いです。
そういう時には少し間接的に「お布施はみなさん、どのくらいでされるのですか?」といった聞き方でお尋ねしても良いと思います。
お布施の包み方
のし袋の選び方
お布施の昔からの包み方で最も丁寧な包み方は、半紙でお札を包んだもの(中包みと言います)を奉書紙で包みます。
奉書紙が無い場合、市販の白い封筒でも良いです。
郵便番号の欄が入っていない無地の白い封筒にしましょう。
のし袋の包み方
一番上にくる奉書紙は、慶事の時の折り方と同じように上側の折り返しに下側をかぶせます。
お布施では、不祝儀袋は使わず、包み方も慶事の折り方となるので気を付けましょう。
表書きはどう書く?
表書きには「御布施」「お布施」と書きます。
ただし、何も書かなくても構いません。
書く場合は薄墨ではなく、普通の黒墨で書きましょう。
水引はどうする?
一般的に水引は不要です。
しかし、地域によって異なりますので確認されると良いでしょう。
渡し方について
お布施を渡す時には、そのまま直接渡すのではなく、お盆に乗せて渡すという形がマナーだとされています。
または、袱紗か(ふくさ)から出して渡しましょう。
渡すタイミングは?
お布施を渡すタイミングは、法要の前後で、お声をかけやすい時で構いません。
法要の前のご挨拶と一緒にお渡しするか、法要が終わった後、御礼とともにお渡ししましょう。
石屋さんに渡す金額は?
納骨の際に、石屋さんに納骨費用を渡しますが、この代金は僧侶へのお布施とは異なるものです。
石屋さんへ支払うお金は、あくまでビジネスの上でのやり取りなので、白い封筒に特に何も書かずにお渡しします。
金額は1.5万円~3万円が相場とされています。
ただ、大切な家族の遺骨を納骨していただいたというお気持ちを表したい場合は、封筒の表書きに「志」や「御礼」と書くと良いでしょう。
納骨の際のお布施についてまとめ

いかがでしたか?
今回、「終活ねっと」では納骨式のお布施について以下の内容を中心に解説して来ました。
納骨とは、お墓や納骨堂にご遺骨を納めること、お布施とは、僧侶さんに読経してもらったり戒名を授けてもらったことに対する謝礼のことである。
納骨式の際のお布施の相場は特に決まりはないが、だいたい3万円〜5万円程度である。
お布施の最も丁寧な包み方は、お札を半紙で包み、それを奉書紙で包む方法である。白い封筒にお札を入れても良いが、郵便番号を記入する枠がないものを選ぶ。
お布施はお盆に乗せてお渡しするのが丁寧な形である。また、渡すタイミングは法要の前後のタイミングが良い。
お布施は決まった金額は無く、「お気持ちで」が一般的なので、ついつい悩んでしまいますね。
上記のような目安の金額を参考にしながらご家族、親戚に相談してその額を決められると良いですね。
僧侶への御礼と本尊へのお供えという本来のお布施の意味をきちんと理解し、心を込めてお包みしましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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