
少し特殊?浄土真宗式のお墓を買う時に読んでください!
浄土真宗には、少し特殊と言うか他の宗派とは違う決まり事がいくつかあります。お墓に関しては、特に決まりごとが多くあります。どのような決まりごとが、浄土真宗でお墓を建てる時に有るのか調べてみました。
最終更新日: 2020年02月22日

「終活ねっと」運営スタッフ
仏教の宗派のひとつ、浄土真宗ですが、お墓の様式に違いはあるのでしょうか?
今回 「終活ねっと」では、
- 浄土真宗とは
- 浄土真宗の納骨
- 浄土真宗のお墓参り
について解説します。
ぜひ最後までお読みください。
浄土真宗のことを理解する

浄土真宗において大切なものは、阿弥陀如来への「信心」です。
法然上人が救いの道を作り救済するために浄土宗を起しました。
その弟子の親鸞上人が、その教えを自ら発展させていったものが浄土真宗の元になっています。
浄土真宗は、親鸞の弟子たちが親鸞の死後に宗教として独立した宗派です。
報恩感謝の念仏を一番大切と考えていますので、加持祈祷などは行わず戒律も有りません。
また浄土真宗では人は亡くなるとすぐに、阿弥陀如来によって極楽浄土に送り届けてくれると信じられています。
極楽浄土とは西方に有るとされる仏になるための修行の場です。
浄土真宗の教えでは、亡くなった人は極楽浄土へ行くことができるので、残された遺族は供養をする必要はないとされています。
他の宗派とは少し変わっていますね。
そんな浄土真宗のお墓について紹介していきます。
浄土真宗のお墓の特徴
浄土真宗のお墓には、他の宗派に見られない特徴があります。
お墓はご先祖様や故人を偲ぶ場所なのですが、浄土真宗では阿弥陀如来との仏縁に出会ってご縁を結ぶ場所でもあると考えます。
浄土真宗にとってお墓とは、死んだ後の遺骨を安置するだけの場所ではなく、亡くなる時に阿弥陀如来から救済を受けるための縁を作る場所なのです。
お墓に建ててはいけない物
阿弥陀如来によって往生し極楽浄土に行けるので亡くなった人(先祖も含めて)への追善供養はする必要がないというのが浄土真宗の教えですから、観音像、地蔵像、五輪塔、宝塔、供養墓も卒塔婆も必要がないのです。
霊位、各霊、諸霊、霊標の言葉も、追善供養の為なので必要ないと言う事です。
念仏を唱える事で、阿弥陀如来と一体となり縁を結ぶ事が出来るという教えから、梵字や仏種子を墓石に刻む事は意味がないとされています。
全ては阿弥陀如来がお決めになると言う教えですから、墓相、吉凶占い方位などの迷信も信じてはいけないと言われています。
なんと刻む?
お墓には何と刻むのか、浄土真宗では阿弥陀如来に全てを委ね極楽浄土へと行けると言う考え方と言いよりも教えがあります。
お墓には、「南無阿弥陀仏」か「俱会一処」を刻む事に決まっています。
家名は、二段目に刻む時と花立に刻む時があります。
二段目に刻んだときは、花立に家紋を刻んだりしているようです。
「俱会一処」とは、亡くなった後で共に一つの処(極楽浄土)で会いましょうと言う意味です。
阿弥陀如来のお創りになった極楽浄土は、一つではなく幾つかあるとされていますので同じ西方浄土で会えるようにこの文字を刻みます。
お布施、お経料について
浄土真宗では、お経料とか志と言う文字は使いません。
お布施と書きます。
お布施とお経料は違いますが、時々同じ意味に捉えている方がいらっしゃいます。
浄土真宗では、仏法を説く法施にたいしての財施と考えています。
法施とは、僧侶が人に対して仏法を説いて聞かせる事ですので、仏法を説いて聞かせてくれたことへの御礼と言う意味合いでしょうか。
浄土真宗のお墓の納骨方法
浄土真宗では、お墓とは別に本山へも納骨します。
お墓に納める遺骨を胴骨といい、本山の御廟へ納める遺骨は本骨(喉仏の骨が多い)といいます。
他の宗派でも、本山へ分骨する事はありますが、浄土真宗を信仰される方は、特に分骨を行うことが多いそうです。
開眼法要について
浄土真宗では、考え方や捉え方の違いから開眼法要と言い方はしません。
「建碑式(けんぴしき)」や「建碑法要」、「建碑慶賛法要(けんぴけんさんほうよう)」と言う呼び方をします。
御移徙(おわたまし)と言う法要を行い開眼を行うのです。
浄土真宗のお墓のお参り手順
浄土真宗だからと言って、特別にお墓参りに決まりがあるということはありません。
ただし、少し他の宗派と違い厳しいところもあります。
浄土真宗では、お墓参りの時墓地にお寺があれば、本堂の御本尊様にご挨拶をしてからお墓に行くようにと教えています。
では、お墓での手順はどうなのでしょうか。
まずは墓前で一礼し、墓石や周辺を綺麗に掃除します。
お水はかけなくてもいいと言うおしえですが、お掃除の時のみお墓へお水をかけて良いとされています。
その後、お墓参りのお花やお供物そしてお線香最後に「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えるのが決まり事です。
花の選び方
特別な決まりなどはありませんが、お墓に持って来てはダメなお花は棘のあるお花や根の付いているお花鉢植えです。
それから香りの強すぎる花や毒のある花、花粉でお墓が汚れるお花は避けるべきでしょう。
基本的に、お好きなお花をお墓にお持ちいただいて大丈夫です。
浄土真宗以外でも、同じ考え方です。
お供えの選び方
お供えは、お仏壇に日々お供えしている果物やお菓子と同じ物で問題はありません。
お参り後は、カラスが散らかしたりしますので自宅に持ち帰るかその場で食べてください。
線香は?
浄土真宗では、仏壇ではお線香を半分に折って使っています。
お墓では、長いまま折らずに使います。
お墓も横に寝かせるタイプは横に置き、仏壇で使っている様な立てて使うタイプは立ててください。
最近新しいお墓では、お線香を立てるタイプを良く見かけます。
浄土真宗のお墓についてまとめ
浄土真宗のお墓についてのまとめはいかがだったでしょうか?
各宗派、それぞれに違う特徴があります。
その中でも基本は同じ仏教なのですが、浄土真宗には他の宗派と異なる所が多く有ります。
将来浄土真宗で、お墓を建てる事になったらその時に参考にして頂けたら幸いです。
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