お墓に彫るべき文字とは

まずはお墓に彫るべき文字を知っておきましょう。伝統的な墓石のスタイルなのか、洋型の墓石なのかによって変わってきます。
和型のお墓の表面に彫る文字
日本で一番一般的な和型のお墓の多くは「〇〇家先祖代々之墓」というように、苗字を大きく彫ることが一般的。文字だけではなく墓石に家紋を彫る場合もありますね。
更に、菩提寺の宗派の題目が墓石に彫られているケースも多いです。
和型のお墓、裏面には何が書かれてる?
お墓の裏にも文字が彫られていることが多いのですが見たことはあるでしょうか。よく見ると「戒名」「俗名」「命日」「享年」「建立年月日・建立者氏名」といった内容が彫られています。
洋型のお墓に彫る文字
横に長い、洋型のお墓の場合彫る文字の自由度が上がります。和型のお墓の場合は「先祖之墓」「題目」のみというスタイルがほとんどなのに対して、洋型のお墓は故人の好きだった言葉や漢字を大々的に彫ることもできるのです。
更にデザイン性の高いお墓にしたいという希望であれば、立体彫刻も可能です。ただし、菩提寺や地域によっては和型のお墓の方が良しとされることもあるため、石材店に発注する前に確認した方がよいですね。
お墓の文字の色の違いとは
実はお墓の文字の色は地域差があり、全国的に統一して決められているわけではありません。菩提寺や宗派の考え・伝統に合わせて発注するようにしましょう。ここでは各地での色の違いをまとめました。
関東のお墓の文字は、何色?
関東のお墓ではお墓の色は「黒」となっている場合が多いです。もしくは、文字を墓石に彫るだけで目立った色を入れないこともあります。
関西のお墓は白が多数
一方、関西ではお墓の文字は「白」で塗られていることが多くなっています。黒やグレーの墓石に白の文字だと、文字の色がよく映えますね。
九州のお墓の文字は金色!?
九州ではお墓の色を金色に塗る地域があります。一気に豪華なお墓になりますね。金色に塗る由来は諸説ありますが、中国文化が伝わってきた頃の名残が強いようです。確かに、中国で使われている雑貨や看板って金色の装飾が多いですよね。
お墓の文字が赤色である意味
お墓の文字が赤で塗られている場合があります。これは地域差ではなく、仏教的な意味があるのです。墓石の戒名や俗名に赤い色が入っているということは「まだ生きている方のお墓」という印。つまり、生前にお墓を用意しているという意味があります。
この赤い文字は実際に亡くなると色が落とされます。赤で文字を塗るということは、仏教的に「まだ生きている」「仏の世界には行っていない」という訂正の意味が込められているのです。
お墓の文字の書体は決まってる?

お墓の文字にも、様々な書体が選べます。よく彫られている書体や避けたほうがよい書体などを見ていきましょう。
人気の書体は「楷書体」
お墓の文字として一般的な書体は「楷書体」です。その他の書体も使用されることはありますが、共通して「くっきりはっきりと彫ることのできる文字」が好まれています。
かすれた書体は避けるべき
書体の中には、かすれた跡が残るタイプがありますよね。筆の微妙なかすれ具合を、墓石に彫ることはかなり難しいためお墓の文字としては不向きなのです。墓石に彫れる範囲を石材店とよく確認しながら決めていきましょう。
自由性の高まるお墓の文字

今までの決まりきったお墓の書体ではなく、デザイン性を求める方が増えてきています。最近の傾向も知っておくとよいでしょう。
施主の自筆も可能
決まった書体の中から選ぶのではなく、自筆での発注ができる石材店もあり人気が高まっています。特に施主自ら書いた書体をそのまま彫ってもらうというケースが多いようです。場合によっては石材店が希望に合わせた書体をデザインし彫ってくれることもあるので、よく確認してみましょう。
お墓にアルファベットの文字をいれる
もちろん、日本語だけではなくアルファベットで文字を入れることも可能。特に洋型の墓石はアルファベットを使うことが多くなっているのです。名前だけでなく「forever」と一言添えたいという希望も増えているのだそうです。
お墓の文字、塗り直しはできるの?

お墓も時間が経てば劣化が目立ってきてしまいます。特に、お墓の文字の色は剥げてきますよね。そこで、お墓の文字の「塗り直し」についてまとめてみました。
塗り直しは石材店へ相談を
基本的にお墓の文字の塗り直しは石材店へ相談しましょう。費用は4万円以下程度で可能。また、お墓の文字を全て塗り直すのか、一部のみ塗り直すかによって費用は変わります。
塗り直した後数年間はキレイな色を保つことができるでしょう。
塗り直しの色についてはトラブルも多いため、打ち合わせしっかりと行っておくことをおすすめします。
自分で塗り直しても大丈夫?
ちなみに、お墓の文字を自分で塗り直すことも可能です。塗り直す塗料は、ホームセンターで売られている普通のペンキで問題ありません。文字のミゾを掃除して、筆で塗っていくだけなので比較的簡単にできるでしょう。
ただし、仕上げの作業がちょっと大変。カッターではみ出た部分をカットする作業は墓石を傷つける恐れもあるため、慎重に行わなくてはいけません。自分で塗り直す際には仕上げの工程を丁寧に行いましょう。
まとめ

いかがでしょうか。地域差などがあるものの、意外と自由に彫る文字、文字色、書体を決められるんですね。ぜひ故人の人柄が伝わるようなお墓をつくってあげたいものです。
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