香典の基礎知識(金額相場・書き方・包み方・渡し方)を解説!

葬儀や法事に参列する場合、香典を持参することが一般的です。しかし、香典には金額相場・書き方・包み方・渡し方など様々なマナーがあり、戸惑ってしまう方も多いです。今回終活ねっとでは、社会人として知っておきたい、葬儀・法要の際に役に立つ香典の基礎知識を解説致します。

2019-09-29

香典に関する基礎知識について

葬儀

誰もが長い人生を生きていく中で葬儀や法事を行ったり、参列したりする経験は何度かするでしょう。
特に参列者の立場として葬儀や法事に参加することは、葬儀や法事を行う場合よりも多く経験します。

さて葬儀や法事に参列する場合、開催するご遺族を経済的に援助するために香典を持参するのが一般的です。
ただ香典を包む場合、さまざまな知識や作法に基づいて準備する必要があります。

香典関係の知識や作法は単に葬儀や法事に参列するためだけではなく、社会人として知っておくべきものです。
そこで今回終活ねっとでは、香典にまつわる基礎的な知識や作法について以下の内容を中心にご紹介していきます。

  • 香典とはどのようなものなのか?

  • 香典の金額相場はいくらなのか?

  • 香典袋の選び方とは?

  • 香典の書き方とは?

  • 香典の包み方や入れ方とは?

  • 香典を渡すタイミングや渡し方とは?

  • 香典に関するその他の疑問やマナーは何がある?

香典についてよくわからなくて困っている方にとって、必要な知識や作法を身につけることができる内容になっています。
ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。

香典とは

葬儀

香典という言葉を聞いたことがある方は非常に多い一方で、香典が具体的にどのようなものかがわからない方は多いのではないでしょうか?
ここではまず香典についてどのようなものかを簡単にご紹介します。

香典とは亡くなった方のご遺族が葬儀や法事を行うための費用を、故人にゆかりのある方が援助するために出し合う金品のことです。
香典の代わりに、お線香やろうそく、お花などのお供え物の形で持参されるケースもあります。

香典の金額相場

お金

故人のご遺族が無事に葬式などを行えるように香典を持ち寄ることはとても大切と分かっていても、実際にいくらくらいのお金を包めばよいかわからない方は多いでしょう。
香典に包む金額の平均額・目安を理解する事で、「包んだ香典が一般的な相場より少なかった」ということを避けることができます。
ここでは香典の金額相場について見ていきましょう。

自身の年齢により相場が異なる

香典の金額は自身の年齢が上がるにつれ金額が高くなります。
20代と60代で比較すると、隣人や友人、会社関係など血縁関係のない場合は2000円程度、親族などの場合は2万円〜5万円程度金額が上下します。

故人との関係別の金額相場

香典の金額相場を知るうえで大きなポイントとなるのが、包む方と故人との関係性です。
つまり包む方にとって故人がどのような人物であったかによって、包むべきとされる金額も大きく変わってきます。

以下の項目では、故人との関係別の金額相場を見ていきましょう。

親族

故人が親族の場合、香典の金額は血縁が近いほど高くなる傾向にあります。
以下に挙げていくように、最も血縁の面で近い間柄にある親の場合が筆頭となるのが一般的です。
また、香典の金額は基本的に5000円、1万円といった端数のない金額が望ましいです。

関係性 金額相場
父親・母親 5万円〜10万円、10万円以上
兄弟・姉妹 3万円〜5万円
子供 5万円〜10万円
2万円〜10万円
叔父・叔母 1万円〜3万円
義父・義母 3万円〜10万円、10万円以上
祖父・祖母 1万円〜5万円

親族・親戚の葬儀で持参すべき香典の金額相場については、以下の記事でより詳しく説明していますので、ぜひともご参照ください。

会社・職場関係

お仕事をされている場合は、会社やビジネス関係で葬儀に参列することも多いでしょう。
会社やビジネスの関係者が亡くなった際に持参する香典の相場は以下のようなものです。

会社の社長・上司・同僚・部下
関係性 金額相場
社長 5千円〜1万円
上司 5千円〜1万円
同僚 5千円〜1万円
部下 5千円〜1万円

会社の関係者に香典を包む場合、基本的に5千円〜1万円の間が相場ですが、生前に非常にお世話になったり付き合いが親密だったりする場合は、それ以上の金額を包んでもよいでしょう。

会社関係の香典については以下の記事で詳しく解説しています。
役員の家族・両親や配偶者が亡くなった際の金額相場等についても説明しているので、ぜひ参考にしてください。

会社の取引先

仕事関係で香典を包む場合、取引先の関係者に対して包むことも多いです。
この場合は取引先の社長など重役が故人の場合は1万円以上、それ以外では担当者の場合で3千円〜1万円が一般的な相場といえます。

取引先に香典を包む場合の相場は以下の記事でより詳しく説明されていますので、ぜひともご活用下ください。

友人・同級生

故人が友人や同級生の場合は、基本的には5千円〜1万円が相場です。
ただし生前に非常に仲がよかった場合は、1万円以上を包むケースも多く見られます。
学生の場合は、無理に香典を包む必要はありません。

友達の葬儀で持参する香典の金額相場については以下の記事も大変参考になりますので、ぜひともご活用いただければ幸いです。

法要別の金額相場

香典を持参する場は葬儀だけではなく、故人をしのぶ場である法要も挙げられます。
法要の場合は種類によっておおよその金額が決まっている場合が多いです。
以下に挙げるのが法要ごとの香典の相場となります。
一周忌までは1万円〜2万円、三回忌以降は3千円〜1万円程度が一般的です。

法要 金額相場
初盆・新盆 1万円〜2万円
初七日 5千円〜2万円
四十九日 1万円〜2万円
一周忌 1万円〜2万円
三回忌 5千円〜1万円
七回忌 3千円〜1万円
十三回忌 3千円〜1万円
十七回忌 3千円〜1万円
二十三回忌 3千円〜1万円
三十三回忌 3千円〜1万円
五十回忌 3千円〜1万円

上記に示した金額は1人あたりのものであり、夫婦で参列する場合は2人分を包むようにします。
法事に持参する香典の金額相場は以下の記事でより詳しく説明されていますので、ぜひともご活用ください。

香典袋の選び方

葬儀

葬儀や法事に持参する香典は、必ず香典袋に包みます。
ここで重要となるのが、香典袋の選び方です。

香典袋として一般的に使われるのが不祝儀袋と呼ばれる種類で、水引の色が黒白で、結い方が淡路結びか結び切りになっているのが特徴に挙げられます。
ただし香典の金額や地域によっては色が黒白以外の水引も使われますので、この点はきちんと理解しておきましょう。

加えて金額が多い場合は、印刷された水引ではなく実物の水引を掛けます。
香典袋の選び方については以下の記事でより詳しく説明されていますので、ぜひともご活用ください。

香典の書き方

葬儀

香典を準備する際には単に必要な金額を包むだけではなく、表書きや名前などをきちんと記入する必要があります。
最近では、香典用のスタンプやハンコ、代筆サービスなどもありますが、ご遺族にお悔やみの気持ちを伝えるためにご自分の手で書くことが望ましいです。
ここでは香典袋の項目を記入する方法やマナーについて見ていきましょう。

薄墨で書く

葬儀に香典を持参する場合は書く際に使う墨の種類も重要で、薄墨を使って書くのが作法です。
葬儀に持参する香典に薄墨を使う理由として、薄墨の見た目が普通の墨に涙が混ざったように見えることから、故人を失った悲しみの気持ちを示すというものがあります。

マジックペン・ボールペン・サインペンしかないという場合は、コンビニ等で薄墨の筆ペンを購入することもできます。
中袋・内袋に書く場合や裏書きをする場合は、ボールペンを使用しても構いません。

また、葬儀後の法事に持参する香典の場合は、すでに故人を失った悲しみを示す段階ではなく、故人をしのぶ段階となっているため普通の墨を使うのがマナーです。
香典で薄墨を使うマナーについては、以下の記事でより詳しく説明されています。

表書きの書き方

さて香典袋に書くべき項目の中で最も重要な部分が表書き(上書き)です。
表書きには香典袋を持参した目的を受け取り手にはっきり示す役割があります。

表書きと聞くと「御霊前」や「御仏前」をイメージする方も多いでしょう。
実は相手方の宗教や宗派によってきちんと使い分ける必要があります。

仏式

香典

仏式の葬儀や法事は国内で非常に多く行われているため、特に覚えておくとよいでしょう。
葬儀の場合は「御霊前」の表書きが使われます。
これは亡くなった方が四十九日前までは霊の状態でいるという考え方によるものです。

一方四十九日以後の法事で香典を持参する場合は「御仏前」と記入します。
四十九日後は故人が極楽浄土に成仏したという考え方をするためです。

ほかにもすべての宗派で使うことのできる「御香典」や「御供物料」などもよく使われます。
仏式葬儀の香典に使われる表書きについては、以下の記事で他のマナーとともに詳しく説明されていますので、ぜひともご活用いただければ幸いです。

浄土真宗

香典

同じ仏式でも浄土真宗の場合は、葬儀の段階から「御仏前」の表書きを使うのが作法です。
浄土真宗では他の仏教宗派と異なり、故人は亡くなった段階で極楽浄土に成仏するという考え方があります。
このため葬儀の場合でも「御霊前」を使うことはありません。

浄土真宗での香典のマナーは以下の記事でより詳しく説明されていますので、あわせてご活用ください。

神式

香典

日本の神道に基づいた神式では、葬儀で香典を持参する際に「御霊前」の表書きを使います。
神道でも故人は亡くなってから50日間は霊の状態でいるとされるためです。

なお亡くなってから50日後に行う五十日祭以後は、故人が家の守護神となる考え方から「御神前」が使われます。
神式の場合は他にも「御榊料」や「御玉串料」など独特の表書きも多いです。
神式葬儀での香典の書き方については、以下の記事もあわせてご活用ください。

キリスト教

香典

クリスマスや結婚式などで知られるキリスト教の葬儀に参列する場合は、「御花代」や「御花料」の表書きが最も一般的かつ無難です。
キリスト教では大きな宗派としてカトリックとプロテスタントが挙げられますが、上記の表書きはどちらの宗派でも使うことができます。

「御霊前」はカトリックであれば使うことができますが、プロテスタントの場合は一部で使うことを避ける考え方があるためキリスト教の表書きには書かない方が無難です。
ほかにも「御ミサ料」や「弔慰金」といった表書きもあります。

キリスト教の葬儀で使う表書きについては、以下の記事で他のマナーとともに説明されていますのでぜひともご参照ください。

内袋・中袋の書き方

一昔前までとは異なり、香典袋もコンビニなどで気軽に購入できるようになりました。
このような市販の香典袋であれば、内袋・中袋が付いている場合が一般的です。

もし購入した香典袋に内袋・中袋が付いている場合は、どのような書き方をすればよいのでしょうか?
ここでは、内袋・中袋の書き方をご紹介します。

内袋・中袋ありの場合

香典袋に内袋・中袋が付いている場合は、表面に香典の金額を、裏面に住所や氏名を裏書きします。
特に住所や氏名は左下の部分に記入しましょう。

もし余裕があれば、住所の上や横に郵便番号や電話番号も一緒に書いておくことがおすすめです。
郵便番号や電話番号を記入することで、ご遺族が連絡を取ったり返礼品を贈る際に負担が軽くなります。

香典袋についている内袋・中袋への正しい記入の仕方については、以下の記事もご活用いただければ幸いです。

内袋・中袋なしの場合

香典袋によっては内袋・中袋が付いていない場合もあります。
内袋・中袋がついてない場合は、香典袋の裏面に包んだ金額と住所を記入するのが一般的です。

具体的には金額は裏面の右側に、住所や郵便番号などは左下に記入しましょう。
内袋・中袋が付いていない場合の香典袋に記入する方法については、以下の記事でより詳しく紹介されております。

金額・数字の書き方

香典袋に書く項目で表書きや名前とともに重要なものとして金額が挙げられます。
香典の金額は漢字で書くべきなのでしょうか?
香典袋に金額を書くときは縦書きでも横書きでも大丈夫ですが、必ず「金○○圓(圓は円の旧字体)」と書くようにしましょう。

数字の部分は縦書きの場合は漢数字の旧字体で、横書きの場合は算用数字を使います。
例えば一万円の場合は「金壱萬圓」、三千円であれば「金参仟圓」です。
香典の金額を書く方法は、以下の記事で漢数字の旧字体とともに詳しく触れていますので、ぜひともご参照ください。

会社関係の香典の書き方

法人・会社関係で包む香典は、書き方が独特であるため、ビジネスマナーとして覚えておきたいです。

会社関係の香典を個人で書く場合は、一般の香典と同様、フルネームで名前を書きます。
個人ではなく、会社として書く場合、会社名・部署名・役職名に続けて名前を書きます
なお会社名は略称は使わずに正式名称で記入しましょう。

上司などの代理で香典を預かり、持参する場合は、代理を依頼した方の名前の下に「(代)」の字を入れます。
会社関係での香典の書き方については、以下の記事でも詳しく説明されていますので、あわせてご活用ください。

香典の包み方・入れ方

葬儀

香典を持参する際の入れ方や包み方についても、実はきちんとした作法があります。
ここでは香典の入れ方や包み方のマナーについても見ていきましょう。

袱紗(ふくさ)

香典を葬儀会場まで持参する際には、香典袋をむき出しの状態ではなく袱紗(ふくさ)と呼ばれる包みを使用するのがマナーです。
袱紗とは古くから進物を進呈する際に使われる包みのことで、現在では主に冠婚葬祭の場で使われます。

袱紗は冠婚葬祭に応じて使うべき色が決められており、葬儀などの弔事の場合は紫色や暗色系のものを使うのが作法です。
袱紗についてさらに詳しいことは以下の記事で説明されています。

包み方

実際に香典袋を袱紗に包む際には、どのような方法でやればよいのでしょうか?
袱紗に入れるためのポケットがある場合は、そのまま香典袋を入れた後で片側を閉じます

風呂敷状の袱紗の場合は、まずひし形に広げ真ん中より少し右寄りに香典袋を置きましょう。
そして右・下・上・左の順にたたんでいきます

なお、香典袋は上包み・中包みのどちらも糊付け(のりづけ)をする必要はありません。
香典袋の包み方についてより詳しいことは、以下の記事に説明されていますので、ぜひともご活用ください。

お札・お金の入れ方

実際に香典袋にお金を入れるときは、お札をどの向きで入れてもよいわけではなく決まった作法に従って入れる必要があります。
ここではお札の入れ方の作法も見ていきましょう。

新札は避ける

お札を入れる向きについて触れる前に、香典で作法とされているお札の種類について見ておきます。

香典としてお金を包む際に使うお札の種類は、新札やピン札ではなく旧札を使うのがマナーです。
新札は基本的に予定が決まっているおめでたい行事に包むもので、香典に包むことは故人のご不幸を予期していたように思われます。
このため極力旧札を入れるようにしましょう。

なお手元に新札しかない場合は、1回だけ折るようにしたうえで包むのが無難です。
香典に使うお札の種類については、以下の記事でより詳しく説明されています。

お札の枚数

香典でお札を包む際は、お札の枚数にも気を使う必要があります。
実は弔事では縁起の悪い枚数が存在するためです。

理想的な枚数は奇数、特に1・3・5枚とされています。
偶数枚は割り切れる数字で、故人とご遺族の縁が切れるという意味で縁起が悪いためです。
ほかにも4枚や9枚も「死」や「苦」を連想させる忌み数とされています

そのため、4,000円・6000円・2万円・4万円・6万円などの金額はあまり包まれず、3000円・5000円・1万円などの金額を包むことが多いです。

また明確な決まりはありませんが、香典に五千円を包む場合、基本的には全部千円札(バラ札)で包むより、五千円札で包む方が好ましいです。

香典に包むお札の枚数についてのマナーは以下の記事でより詳しく説明されていますので、ぜひともご活用ください。

お札の向き

お札を香典袋や中袋に入れるときは、お札の向きにも注意が必要です。
香典を包む場合はまず、福沢諭吉などの肖像が印字されている方を伏せて裏面が上になるようにしたうえで、肖像が印字されている側が底の方に来るように入れます
なお複数枚ある場合は、お札の向きが一緒になるように心がけましょう。

香典のお札を入れる向きについては、以下の記事により詳しく説明されていますので、あわせてご活用ください。

香典を渡すタイミング・渡し方

葬儀

香典の用意ができたら、あとはそのまま持参し会場に設置された受付でお渡しするだけです。
香典の渡し方についても作法がありますので、ぜひとも見ていきましょう。

香典を渡すタイミング

香典の渡し方についての作法で最初に重要なのが、お渡しのタイミングです。
具体的にいつお渡しすればよいのでしょうか?

香典をお渡しするタイミングとして、葬儀や法事の会場に着いて受付を済ませるときに預けるのが一般的です。
ただし受付がない場合は、焼香のときにお供えするとよいでしょう。

香典をお渡しするタイミングについては、以下の記事でより詳しく説明されていますので、ぜひともご活用ください。

香典の渡し方

実際に会場で香典をお渡しする作法ですが、持参したのがお通夜や葬儀の場合と後日にお渡しする場合などケースによりさまざまです。
ここではケースごとに、香典をお渡しする作法を見ていきましょう。

お通夜・葬儀で渡す場合

香典をお渡しする場がお通夜や葬儀の場合は、会場の受付に着いたところでまずお悔やみの言葉を係員に掛けましょう。
次に袱紗から香典を取り出して、係員が見やすい向きを心掛けつつ袱紗のうえにお載せします。

そして両手で手渡しますが、御霊前にお供えしていただきたい旨をお伝えしながら渡すという点がポイントです。

なお、お通夜や葬儀については、どちらかの受付の際にお渡しするのが作法とされています。
2回に分けることは不幸の連続を連想させる意味で縁起が悪いためです。
お通夜や葬儀で香典をお渡しするマナーについては、以下の記事もあわせてご参照ください。

後日・葬儀後に渡す場合

葬儀・お通夜当日に香典を渡せない場合、香典をお渡しするのが葬儀後になることもあります。
葬儀・お通夜のあとから香典を渡す場合はまず喪主にお詫びしたうえで、弔問に伺いたい旨をお伝えしましょう
そして日程調整をして弔問に伺う日を決めます。

なおいきなり連絡もなしに弔問に訪れて香典を持っていくことは、喪主も困惑するうえ、留守になっていることもありますので控えましょう。

後日の弔問で香典をお渡しする方法については、以下の記事でより詳しく解説されていますので、ぜひともご活用ください。

郵送で渡す場合

遠方のために葬儀に参列できない場合は、郵送で香典をお渡しする方法もおすすめです。
郵送での送り方は香典袋を現金書留の袋に包み、さらにお悔やみの手紙を同封して送りましょう

お悔やみの手紙には故人のご不幸に対するお悔やみのほか、葬儀に参列できないことのお詫びと簡単な理由を記します。
後日の弔問が可能な場合は、後日に弔問する旨も一緒に書きましょう。

香典の郵送方法やいつまでに送るべきかについて知りたい方は、以下の記事も非常に参考となりますので、ぜひともご活用ください。

お悔やみの言葉・手紙

香典をお渡しする際には、お悔やみの言葉や手紙が不可欠です。
お悔やみの言葉として、「御愁傷様です」や「冥福をお祈りします」が挙げられます。

ただし宗教や宗派によっては、適切なお悔やみの言葉が決まっていることも多いですので事前に確認しておくとよいでしょう。
キリスト教のようにお悔やみの言葉自体を使わないこともあります。
また、「たびたび」や「死ぬ」といった忌み言葉は使わないようにしましょう。

香典をお渡しするときの言葉は以下の記事でより詳細に説明されていますので、ぜひともご参照いただければ幸いです。

香典に関するその他の疑問・マナー

困った人々

香典については、今まで見てきたもの以外にもいくつかのマナーがあります。
最後に香典に関するその他のマナーについて見ていきましょう。

香典を連名で出すケース・金額相場・書き方

香典を包む際に、場合によっては連名で包むことも多いです。
香典を連名で出すケースや金額相場、書き方をまず見ていきます。

香典を連名で出すケース

香典を連名で出す代表的なケースは以下のようなケースが挙げられます。

  • 会社の上司・同僚・部下に出す

    有志一同や社員一同などとして出します。

  • バイト先・パート先に出す

    パート一同やアルバイト一同などとして出します。

  • 学校の先生・生徒・生徒の親に出す

    生徒一同やPTA一同などとして出します。

  • 世帯・夫婦連名で出す

    夫婦一同や息子夫婦一同などとして出します。

金額相場

連名で香典を包む場合は、少なくとも1人につき3千円以上は包むようにします。
香典の金額が3千円を下回ると、ご遺族が返礼品を準備する際に余計な負担が増えるためです。
3千円を下回る場合は、返礼不要・返礼品不要という旨を伝えるのが望ましいです。

書き方

連名で香典袋を書く場合は、地位の高い人(年齢・役職)を一番右側に書き、序列順に左に書いていきます
序列順ではなく、五十音順で書くこともあります

夫婦連名・世帯で香典を贈る際には、世帯主の名前を書きます。
ただ、夫婦両方とも参列する場合には、夫婦連名で香典を包むのが良いでしょう

会社の連名で書く場合、3人までであれば、序列順または五十音順で名前を書きます。
4人以上であれば、会社名と部署名を記入し、一緒に包んだ方々の名前と金額の内訳を記した別紙を同封します。
代表者を設ける場合は、真ん中に代表者名を書き、右側に会社名を記入します。

連名で香典を包む場合の作法は以下の記事でさらに詳しく説明されていますので、ぜひともご活用ください。

香典の辞退について

ご遺族によっては香典の受け取りを断ることもあります。
ご遺族が香典を辞退する場合は無理に香典をお渡しするのはかえって失礼であるため、お渡しは控えましょう。

故人のご家族から香典を辞退された場合の対応法や香典を辞退する方法は、以下の記事でより詳しく説明されています。

香典を代理で出すことはできる?

事情によって欠席しなければならない場合、香典を代理で出すかどうかの選択に迫られます。
このようなときは香典を代理で持って行ってもらう事は問題ないのでしょうか?

基本的に、代理を頼むことは問題はありません
会社関係での書き方は先ほど見た通りですが、ご家庭で夫が参列できない場合は、名前のところに夫のフルネームを記したうえでその左下に「内」の字を入れましょう。

香典の代理については、以下の記事でも詳しく説明されていますので、あわせてご活用ください。

香典袋を印刷・プリントすることはできる?

パソコンやプリンターが自宅にある場合、香典袋をプリントアウトしたいという人もいるかもしれません。

実は香典袋は印刷することが可能です。
ワードやエクセルなどのソフトを使用したり、ネット上にある印刷用のテンプレートを使用して印刷することもできます。

ただ、香典袋を印刷する場合でも、名前は薄墨で手書きするのが望ましいです。
また、人によっては印刷された香典袋に良い印象を抱かない人もいるので注意が必要です。

香典袋の印刷について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

香典は税金の課税対象になる?

ビジネス関係で香典を包む場合、香典は税金の課税対象になるのか・経費で落ちるのかどうかきになるところです。

基本的に香典の税区分は、非課税とされており、所得税・消費税・贈与税・相続税などの課税対象にはなりません
ただ、高額すぎる香典は贈与税・所得税の対象となる可能性もあります。

また、香典は経費にも落とすことができます
ただ、特定の地域を除き、香典には領収書がないことが一般的なので、会葬礼状などを保存しておく必要があります。

香典の勘定科目は、支払先により異なり、社員や社員の親族に対する香典は福利厚生費、取引先の関係者に対する香典は接待交際費として仕訳されます。

香典の勘定科目や経費の落とし方を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

香典をいただいたお礼・お返しはどうする?

香典をいただいた時は香典返しという形でお礼をするのが一般的です。
ここでは香典返しについてご紹介しましょう。

香典返しとは

香典返しとは香典をいただいたご遺族が、感謝の気持ちを込めてお返しをする返礼品のことです。
基本的に品物という形でお返しをするほか、品物にお礼状を添えるのがマナーとされています。

また香典返しとは別に、四十九日法要の際には引き出物をお渡しすることがあります。
香典返しは、葬儀の際の香典に対するお返しですが、四十九日法要の引き出物は、四十九日法要の参列でいただいたお供えに対するお礼です。
もし、香典とお供えどちらもいただいた場合は、香典返しと引き出物の両方を用意するようにしましょう。
香典返しと引き出物をまとめて渡しても問題ありません。

金額相場・人気の品物

香典返しの金額相場は、東日本の場合はいただいた金額の半額(半返し)、西日本の場合で3割(3分の1返し)が一般的です。
また北海道のように1000円〜1500円の場合もあります。

香典返しで人気の品物として、お菓子やお茶、洗剤などの長持ちして消費しやすいものが代表的です。

会社から連名で香典を頂いた場合は、配りやすい菓子折りなどがおすすめです。
香典返しの相場や品物については、以下の記事でより詳しく説明されています。

のし・表書き

香典返しには熨斗(のし)を掛けるのがマナーです。
弔事用の黒白または黄白の色で、結び切りや淡路結びの結い方をした水引のものを用意します。
のし袋の表書きは全国的に「志」が一般的ですが、地方や宗教などによって「粗供養」や「偲び草」などの表書きも使われます。

香典返しののしの書き方・選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご活用ください。

お礼状・挨拶状

香典返しに添えるお礼状・挨拶状には、葬儀で香典をいただいたことのお礼や無事四十九日を行えたことの報告、香典返しを贈る旨を記し送付します。
挨拶文の書き方としては句読点を使わないことや忌み言葉を避けることがポイントです。

香典返しのお礼状・挨拶状に対する返事は不要とされていますので、基本的にはお礼の連絡をする必要はありません。
どうしてもお礼の連絡をしたい場合は、手紙・電話・メールなどでお礼のメッセージを伝えても大丈夫です。

香典返しのお礼状・挨拶状については以下の記事でさらに説明していますので、ぜひともご活用ください。

贈る時期・タイミング

香典返しは仏式の場合、四十九日が明けてから1ヶ月以内に行う後日返しが一般的です。
ただし北海道のように当日返し(即日返し)の場合もあります
また地域や宗教・宗派によって贈るタイミングが若干異なることもあるので、確認は欠かせません。

香典返しのタイミングについては以下の記事でも詳しく説明されていますので、ぜひともご参照ください。

香典に関する基礎知識まとめ

葬儀

今回終活ねっとでは、香典にまつわる基礎的な知識についていろいろと見てきました。

内容をまとめますと、以下のポイントの通りになります。

  • 香典とは?

    香典とは、故人のご遺族が葬儀を行う費用を故人にゆかりの方が援助するために出し合う金品のことである。

  • 香典の金額相場

    葬儀で持参する香典の金額相場は故人との関係性によって決まる。
    特に親族が故人の場合は、血縁で近いほど多く包む。
    法要での香典の場合は1人当たりの金額が決まっているが、三回忌以降は少ない相場になる。

  • 香典袋の選び方

    香典袋は基本的に色が黒白で、結い方が結び切りか淡路結びになっているものを選ぶ。

  • 香典袋の書き方

    葬儀で香典を持参する際には薄墨を使う。
    表書きは相手方の宗教・宗派に適したものを使う。
    内袋・中袋がある場合は表面に金額を、裏面に住所や氏名を書く。
    内袋・中袋がない場合は金額と住所は裏側に書く。

    金額は基本的に「金○○圓」と書き、数字は縦書きの場合は漢数字の旧字体で書く。
    会社関係の香典を連名で包む場合は、3名までであれば立場順に右から名前を書き、4名以上であれば部署名などを記したうえで、内訳を書いた別紙を同封する。
    個人で包む場合は、会社名と部署名、役職名に名前を続ける。

  • 香典の包み方・入れ方

    香典袋は袱紗に包んで持参する。
    包み方は袱紗をひし形に広げ、中央より右側に香典袋を置いた後に右・下・上・左の順にたたむ。

    お金を入れるときは旧札を使い、裏面を上にしたうえで肖像が底側に来るように入れる。
    なお枚数は1枚・3枚・5枚が望ましい。

  • 香典の渡し方

    香典をお渡しするタイミングは受付でお渡しするのが基本である。
    お渡しするときはお通夜や葬儀の場合は、お悔やみの言葉を述べながら袱紗から取り出し、袱紗に載せてお渡しする。
    後日にお渡しする際は、喪主と日程調整したうえでお渡しする。

    郵送の場合は現金書留の袋に香典袋を入れて、お悔やみの手紙も添えて送る。
    お悔やみの手紙には故人を悼む言葉や葬儀に参列できないお詫びなどを記す。

  • その他の疑問・マナー

    香典を連名で包むときは、少なくとも1人につき3千円は包む。
    連名で出す人数に応じて適切な書き方をする。

    ご遺族で香典の辞退があった場合は、無理に香典をお渡ししないようにする。

    香典を代理で出すことも可能。
    夫婦の場合は夫の名前の左下に「内」と記す。

    香典返しはご遺族が香典を持参した方に行うお返しのことである。
    相場は主に東日本で半額、西日本で3割で、お菓子や洗剤など長持ちして消費しやすいものが人気である。

    香典返しには弔事用の熨斗を用意し、表書きも「志」などを使う。
    お礼状を添え、主に四十九日から1ヶ月以内に贈る。

香典にまつわるマナーや知識は非常に奥が深く広範囲に及びます。
この記事を読み、葬儀や法事の際に少しでもお役に立てれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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