神道式の葬儀の流れ・費用とは?参列時のマナーや香典についてご紹介

神道式の葬儀の流れ・費用とは?参列時のマナーや香典についてご紹介

神道式の葬儀は仏式の葬儀と比べて異なる作法や流れがあります。しかし、流れをある程度理解していないと葬儀の日に手間取ってしまったり、ほかの参列者に迷惑をかけてしまう可能性もあります。今回は、そんな神道式の葬儀の流れやマナーについて解説します。

最終更新日: 2020年06月08日

神道式の葬儀について

葬儀

日本では仏式の葬儀が主流ですが、神道を信仰していて、葬儀の際は神道式の葬儀を行う人もいます。
ですが、神道式の葬儀の流れは仏教の葬儀とは異なる作法が多く、事前に知っておいたほうがよいものがあります。

そこで今回「終活ねっと」では、神道式の葬儀の流れ・費用に加え、参列時のマナーや香典について、以下のポイントを中心に解説していきます。

  • そもそも神道式の葬儀とは?

  • 神道式の葬儀の流れはどうなっている?

  • 神道式の葬儀には費用はいくら必要?

  • 神道式の葬儀での参列時のマナーは?

  • 香典を渡す時のマナーは?

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葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

神道式の葬儀とは?

困った人々

そもそも神道式の葬儀とは一体どのようなものなのでしょうか?
神道では、生は神から授かったものであり、生を終えた時に神の世界へ導かれるという考え方が存在します。
そのため、神道の葬儀は故人を神の世界まで導くために儀式と言うことができます。
神の世界に導かれた故人は、守護神となり、家や地区を守ってくれると信じられています。

また、神道では死は穢れであると考えられています。
そのため、神道式は自宅か葬儀場のどちらかで行われ、神社で行われることはありません。
神社には神が存在し、死は忌み避けられるため、神に対して失礼にあたってしまうからです。

神道式の葬儀の流れ

葬儀

では実際の神道式の葬儀の流れについて説明します。
仏教の葬儀とは異なる部分が数多くあるので、前もって知っておくといいでしょう。

納棺までの流れ

納棺までの流れでは、主に帰幽報告と、枕直しの儀の2つが行われます。
それぞれについて解説します。

帰幽奉告(きゆうほうこく)

故人が亡くなったらまず最初に行うのは、帰幽奉告と呼ばれるものです。
帰幽奉告では、神棚や祖霊舎に「○○が亡くなった」ということを奉告します。
奉告が終わったら、次に神棚や祖霊舎の扉を占めて、白い紙を貼ります。
使用する紙は、書道で使われる一般的な半紙で構いません。

神棚や祖霊舎をなぜこのように扉をしめて紙を貼るのかというと、前述の通り神道では死は穢れとされ、避けられます。
死から神棚などを遠ざけるために扉を閉めて、白い紙を貼るのです。

また、紙を貼る際には画鋲やピンは使わないようにしてください。
神棚に穴を開けるのは、神に対して失礼にあたってしまいます。
紙を貼る際はテープで貼り付けるようにするといいでしょう。

枕直しの儀

葬儀

納棺が終わると、次に枕直しの儀が行われます。
枕直しの儀では、故人に白い木綿で出来た小袖を着せ、北枕になるように寝かせます。
その後、顔に白い布を静かに被せます。

また、棺の中に枕飾りをします。
まず、枕元に白木で作られた足袋を置きます。
その周りに、故人が生前好きだったお茶菓子などをいれ、米や水、酒などを一緒に供えます。

最後に二礼、二拍手、一礼を行い、枕直しの儀は一通り終了となります。
故人を納棺し、後日通夜祭、そして葬場祭となります。

通夜祭

通夜祭は仏教で言うところのお通夜と同じです。
ただ、作法が仏教のお通夜とは全く違うので気をつけましょう。

手水(ちょうず)の儀

会場に入る前に、手水の儀を言う作法を行います。
死の穢れから自分を清めるために行われる作法です。
手水の義は葬儀やお通夜が行われる前の入口付近の場所で行われます。

作法は以下のように行います。
会場の入口付近には、水の入った手桶と柄杓が用意されています。
この水は御神水と呼ばれ、神道では身を清めるために使用されます。

柄杓で水をすくい、左手、右手、左手の順に水をかけます。
片手で簡単に手をすすぐイメージです。
最期の左手にかけた水を少し手に残し、その水で簡単に口をすすぎます。
柄杓に水を組むのは一回だけで、一度汲んだ水は3回に分けて使います。

水で清めが終わったら懐紙が渡されるので、手や口の水を拭き取り、手水の儀の作法は終わります。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

玉串奉奠は、仏教で言うお焼香のような意味合いを持ち、非常に大切な作法になっています。
神道では、榊(さかき)という木には神様が宿るとされており、その榊の木に紙垂(しで)をつけたものを献上することで、玉串を神様にお供えするということです。

作法は以下のとおりです。
故人の祭壇の前まで進み、ご遺族の方々に一礼し、祭壇にも一礼します。
次に、神主から玉串が渡されるので、右手は上から包むように、左手は下から添えるようにして受け取ります。
その後、受け取った玉串を置く玉串案まで進み、一礼します。
もっている玉串を、玉串の根元が玉串案側を向くように右回りに回転させ、玉串案に置きます。

玉串を置く際は、左手で玉串の根元を下から添えるようにして持ち、置くようにしましょう。
最後に二礼、二拍子、一礼をし、ご遺族の方々にも一礼したら自分の席へ戻ります。
以上が玉串奉奠の作法です。

遷霊祭(せんれいさい)

遷霊祭とは、故人の御霊を霊璽(れいじ)に移すための儀式です。
霊璽とは、神道の位牌のようなものです。
この作法は主に神主が行う作法なので、参列者が行う作法はあまりありません。

流れは以下のとおりです。
遷霊祭の前に、部屋や会場の灯りを全て消します。
神主はまず棺に礼拝を行います。
この時、一緒に参列者も一緒に礼拝をしましょう。
神主が故人の御霊が霊璽に移ったことを確認したら、灯りをつけます。

故人の御霊が移った霊璽は、忌明けまで仮霊舎と呼ばれる場所に安置されます。

葬場祭

葬場祭は仏教で言うところの告別式にあたります。
通夜祭の翌日に行われ、故人に会える最後の機会となります。

葬場祭では、弔電の奉読、祭詞奏上、玉串奉奠などが行われます。
お通夜でも玉串奉奠を行いましたが、葬場祭でもう一度行うことになります。
これらが終わると、火葬祭になります。
故人を火葬し、参列者は玉串を奉って見送ります。

火葬祭が終わると、埋葬祭を行います。
遺骨をお墓に埋葬し、お花などを添えて供養します。
葬場祭の流れを簡単に説明しましたが、葬場祭が終わると次に帰家修祓の儀を行います。

帰家修祓(きかしゅばつ)の儀

帰家修祓の儀とは、火葬場から戻る時にお祓いをしてもらう儀式です。
帰家修祓の儀では、手水の儀を再び行い、清め塩をまいてから斎場に入ります。
清め塩は背中、胸、足元にまくのが一般的でしたが、最近では足だけにまく簡単な形で行われることが増えています。

自宅で帰家修祓の儀を行う際は、自宅前に手桶と塩を用意し、玄関口で行います。

帰家祭(きかさい)

帰化祭では、葬儀が無事に終了したことを霊前に報告する儀式です。
斎主は家に帰ってきたら葬儀が終了したことを霊前に報告し、遺骨や霊璽を安置します。
参列者は全員着席し、順番に玉串奉奠を行います。
玉串奉奠が終わったら、一同霊前に礼拝をして、帰化祭は終了となります。

直会の儀

帰化祭の終了後、神主や参列者を集めて宴を行います。
神道では、お供えしたものに神からの恩恵が宿ると考えられています。
これをいただくことで神のご加護がもたらされると言われています。

近年では、単純に神主やその他の参列者に対して労いの気持ちや感謝の気持ちを表すために行われるようになってきています。
また、直会の義は地域によっては行われないこともあります。

神道式の葬儀の費用

お金

神道式の費用について解説します。
実は神道式の葬儀は、仏式の葬儀に比べると少し費用が安くなる傾向があります。
その理由として、仏式の葬儀で行う「戒名」がないからです。
それゆえ、神道式の費用相場は50万円~80万円程度となっています。

もちろん、神道式の方が必ず安いというわけではありません。
神道式の葬儀では、仏式で言うお布施として玉串料が必要になったり、その後の法要もあるため、場合によっては仏式とあまり費用が変わらないということもあります。

また、葬儀の費用についてもっと知りたいという方には以下の記事がおすすめです。
以下の記事ではお葬式の費用について、その内約や費用を抑える方法も紹介されています。
よかったら合わせてお読みください。

神道式の葬儀参列時のマナー

困った人々

神道式に参列する際のマナーについて解説します。
服装や香典についてなど、気をつけておきたいマナーがいくつかあります。
仏式とは異なるマナーもあるので注意しましょう。

服装

神道式の葬儀に参列する際は、服装は一般的な喪服で大丈夫です。
男性はブラックフォーマルスーツになります。
シャツは白の無地で、柄が入っていないものを選びましょう。

ネクタイは黒で無地のものを選びます。
靴は大きな金具などがついていないものを選びましょう。
葬儀では光るものはなるべく身につけないようにして参列するのがマナーです。

女性はワンピースやアンサンブルとなります。
色は黒にします。
ブラウスを合わせる際は、ブラウスも黒にしましょう。
スカートは膝丈くらいの長さのものを選んでください。

また、黒のストッキングを履くのを忘れないようにしましょう。
黒が最も好ましいですが、無ければベージュでも許容範囲と言えるでしょう。
靴は黒を基調としたパンプスで大丈夫です。

持ち物

仏式の葬儀では数珠を持っていくのがマナーですが、神道式の葬儀では数珠は不要です。
数珠は仏教の僧侶がお経を数えるために使用されるものなので、神道では用いません。

また、お手洗いの際に手を拭けるようにハンカチを持っていくといいでしょう。
派手な柄やキャラクターが描かれていない、シンプルなデザインのものなら大丈夫です。
色は黒、白、グレー、紺などの地味な色なら大丈夫です。

荷物が多くなったらバッグを持っていくといいでしょう。
バッグも金具がついていないか確認してください。
目立つ金具がついているものは葬儀に持っていくのはふさわしくないでしょう。
色は黒で無地のものを選びます。

神道式の葬儀の香典マナー

葬儀

神道では香典に関するマナーも仏教のものとは変わってきます。
神道式のマナーを事前に理解しておくことで、葬儀の際にトラブルを回避できるでしょう。
以下から具体的に見ていきましょう。

香典の平均金額

ではまず、神道式の香典の金額について見ていきましょう。
これに関してはほかの宗教でも言えることですが、故人との血縁関係が深いほど香典の金額は多く包みます。
以下では分かりやすく表にまとめました。
是非参考にしてみてください。

故人 両親 祖父母、兄弟姉妹 親戚、知人 顔見知り、会社の同僚など
平均金額 5万円~10万円程度 3万円~5万円程度 1万円程度 3000円~5000円程度

香典を渡す時のマナー

香典袋は白と黒の水引きがあるものを選びましょう。
ただし、上に蓮の花が描いてあるものは仏式用であり、ユリの花が描いてあるものはキリスト式用なので、神道式の香典袋としては使えません。
白一色の香典袋もありますが、これは神道用の香典袋となっているので、神道式で使うことができます。

香典は袱紗(ふくさ)に包んで持って行くようにしましょう。
色は黒、紺、グレー、紫などの寒色系と呼ばれる色のものを選びます。
袱紗は左開きが弔辞用、右開きは慶事用となっているので間違えないようにしてください。

実際に香典を渡すときは、簡単にお悔やみの言葉を述べてから渡すと丁寧です。

香典袋の表書きの書き方

表書きには「御玉串料」と書くのが一般的です。
また、「御霊前」という言葉も使うことができます。
万が一故人が神道かどうかわからなかったら「御霊前」と書くようにするといいでしょう。
「御霊前」はいろいろな宗派で使うことができるのです。

また、名前を書く際にも注意点があります。
個人で香典を贈る場合には送り主の名前を書けば大丈夫なのですが、複数人で送る場合は少し注意が必要です。
複数人で送る場合は連名にして名前を書きましょう。
右側に一番立場が高い人の名前を書くのが一般的です。

また、3人以上から香典を送る際は「○○一同」と書くようにしてください。
これは、4人以上の名前を書いてしまうと、不格好に見えるからです。
加えて、香典の表書きは薄墨を使って書くのを忘れないようにしましょう。

香典の書き方についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。

神道式の葬儀のまとめ

葬儀

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では、神道式の葬儀の流れや費用に加え、列時のマナーや香典についてご紹介しました。
今回の記事の内容を簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 神道式の葬儀には、故人を神の世界へ導き、自分たちを守ってもらうという意味が込められている。

  • 神道式の葬儀では、帰幽奉告、枕直しの儀、通夜祭、葬場祭という流れになっている。

  • 神道式の費用相場は50万円~80万円程度となっている。

  • 神道式の葬儀では、男性はブラックフォーマルスーツ、女性はアンサンブルやワンピースで参列する。
    持ち物が多くなったときは黒の地味なバッグを持参する。

  • 香典の表書きは「御玉串料」と書き、袱紗に包む。
    香典を渡す前に簡単にお悔やみの言葉を述べる。

仏式の葬儀と神道式の葬儀では作法やマナーが異なる部分があるので、それらをきちんと守って故人と最後にお別れできるようにしてあげてください。

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