葬儀でお包みする香典マナーとは?費用相場やお金の入れ方も解説

葬儀でお包みする香典マナーとは?費用相場やお金の入れ方も解説

葬儀に参列する場合、香典は最も欠かせない持ち物の1つといえます。香典は金額も大切ですが、同じくらい大切なものとしてお包みのマナーも挙げられます。葬儀の香典をお包みするマナーは一般常識とさえいわれているため、社会人として知っておくことは非常に重要です。

最終更新日: 2019年10月17日

葬儀でお包みする香典について

葬儀

葬儀は誰もが必ず開催したり参列したりするもので、いわば生きている限りは避けて通れない儀式といえます。
そして葬儀で持参するものとしてさまざまなものが挙げられますが、その中でも比較的わかりやすいものが香典でしょう。

香典を持参する際には金額をいくらお包みするかも重要ですが、金額と同じくらい大切なものがお包みする際のマナーです。
香典をお包みするマナーは、単に葬儀の時に覚えておけばよいだけではなく、社会人としての一般常識であるともいえます。

だからこそ社会人として常識があるとみなされる意味でも、香典をお包みするマナーを知っておくことは重要です。

そこで今回「終活ねっと」では、葬儀で持参する香典をお包みするためのマナーについて見ていきます。
あわせて香典としてお包みする相場や渡し方についてもご紹介しましょう。

  • 葬儀に持参する香典をお包みするときの書き方とは?

  • 香典をお包みする際の金額相場はいくら?

  • 香典にお金をお包みする際の入れ方とは?

  • お包みした香典の渡し方とは?

葬儀などで香典をお包みする際のマナーがよくわからない方にとって、わかりやすくマナーを学べる内容となっています。
ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。

「DMMのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

以下の記事では、香典に関する基礎知識やよくある疑問をまとめています。
香典の基本的なマナーを知りたい方は、ぜひご覧ください。

お包みする香典の書き方

葬儀

葬儀に持参する香典をお包みするマナーで、最初に知っておくべきものとして香典袋の書き方があります。
表書きや名前1つとっても、適切な書き方ができなければ葬儀会場で恥ずかしい思いをする場合も多いです。

ここでは葬儀に持参する香典袋の書き方を詳しく見ていきましょう。

表書き

香典袋には表書きや名前など書くべき項目がいくつかありますが、中でも最も目立つために間違えることができないのが表書きです。

表書きの適切な書き方として、どのようなマナーを守って書けばよいのでしょうか?
実は適切な表書きは、葬儀を行う宗教や宗派によってさまざまです。

仏式

日本で行われる葬儀で、最も広く行われているのが仏式です。
言い換えれば私たちがよく考えるような、僧侶がお経を唱え参列者が全員で焼香しているという一般的な葬儀のイメージに当てはまるものといってよいでしょう。

さて仏式葬儀の場合、多くの宗派で広く使われる表書きとして御霊前が代表的です。
ほとんどの仏教宗派では、人は亡くなった日から四十九日を迎えるまでの間は霊の状態となって、閻魔大王の裁きで生まれ変わり先が決まるのを待っていると考えられます。
言い換えれば、霊になっている故人のためにお供えする香典の意味です。

ただし浄土真宗や曹洞宗で行われる葬儀の場合は、「御霊前」ではなく御仏前が使われますので注意しましょう。
浄土真宗の教義では、亡くなった人は仏様のお力ですぐに極楽浄土で仏様として生まれ変わると考えるためです。

また曹洞宗については、教えに浄土や成仏という考え方自体がありません。
言い換えれば、浄土真宗と同じように亡くなった後に霊の状態になると考えないといえるでしょう。
もし葬儀をどの宗派で行うのかがわからない場合は、「御香典」を使うとトラブルを避けられます
このほか「御供物料」や「御香料」も、葬儀で持参する香典の表書きとして一般的です。

神式

神式、つまり神道の考え方に基づいた葬儀の場合も、御霊前の表書きが一般的です。
神道の場合は、人は亡くなって50日間は家の守護神として生まれ変わるまで霊の状態でいると考えられます。
このため仏式の場合と同じように、霊になっている故人にお供えする意味で使われる表書きです。

神式ではほかにも「御玉串料」や「玉串料」、「御神饌料」など、神道の考え方を反映した独特の表書きも使われます。

キリスト教式

キリスト教の場合は大きな宗派としてカトリックとプロテスタントがあり、それぞれ使う表書きが異なることが多いです。
しかし最も無難な表書きとして「御花代」と「御花料」があるため、宗派で悩む場合はひとまずこの2つを頭に入れておくとよいでしょう。

「御霊前」はカトリックであれば使うことができます。
しかしプロテスタントの場合は、福音派のように「御霊前」に対して否定的な立場のグループもあるため避けた方がよいでしょう。

名前

香典袋で名前を書く場所は、表書きのすぐ下です。
基本的には香典をお包みした個人の名前をフルネームで書くやり方がとられます。

しかし香典袋に名前を書くのは個人の場合だけに限りません。
夫婦連名でお包みした場合や複数人で香典のお金を出し合った場合は、以下のマナーで書くことになります。

連名の場合

連名で書くケースは、夫婦で香典を一緒にお包みした場合によくあることです。
夫婦の連名で書く場合は、まず夫のフルネームを表書きの真下に書きましょう。
そして妻については、夫の名前の左下に下の名前だけ書くようにします。

なお夫婦で名字が異なる場合は、2人のフルネームを並べて書きましょう。

複数人

複数人で香典をお包みする場合は、主に会社関係や友人などの有志でお包みする際に多く見られます。
人数が3名までの場合は、立場が上の順に右からフルネームを縦書きに書いていきましょう。
特に会社関係であれば役職が上の順に書いていきます。

人数が4名以上の場合は、会社関係であればまず香典袋の表面には会社名と部署名を書いたうえで「一同」を後ろにつけましょう
そして香典をお包みした方たちの名前と出したお金の詳しい内訳を記した別紙を、香典袋か中袋に同封します。

ちなみに別紙については、立場が上の順に右からフルネームと金額を書いていくのが作法です。

数字の表記

香典の金額は中袋がある場合はその表面に、ない場合は香典袋の裏側に記載します。
書く方向は縦書きでも横書きでもよいですが、必ず金○○圓という形で書きましょう。

より重要なのが数字部分の書き方で、縦書きの場合は漢数字の旧字体を使い、横書きの場合は算用数字で書きます。
特に漢数字の旧字体は普段から書き慣れないことが多いため、よく確認しながら書くとよいでしょう。

漢数字の旧字体は以下のようなものです。
なお4と9については「死」や「苦」につながるものとして一般的に使われないため、載せていません。

算用数字 漢数字の旧字体
1
10
100
1000
10000

薄墨を使う?

葬儀に香典を持参する場合、表書きなどを書くときは普通の墨ではなく薄墨を使って書くのが作法です。
薄墨は水分が多く黒さが薄いことから、故人を失った悲しみで涙が墨に混じったさまに見えたり故人の訃報に接して十分に墨をすることができていないように見えたりするためです。

言い換えれば、故人が亡くなったことへの悲しみを示すためにも薄墨を使うことが作法とされているため、間違って濃い墨を使わないようにしましょう。

ただしお布施をお包みする場合や、葬儀後の法事に香典を持参する際には薄墨ではなく濃い墨を使います。

水引の種類

香典を用意する際には水引の種類をきちんと見分けることも大切です。
基本的には黒白で結い方が結び切りか淡路結びのものを使いましょう。
結い方については、結び切りも淡路結びも一度結ぶとそう簡単にほどけないことから、不幸が繰り返されないことにつながるとされているためです。

ただし関西など一部地域では、黒白ではなく黄白の色のものを使います。
また香典の金額によっては、色が双銀の水引を掛けましょう

ちなみにキリスト教式葬儀の場合は水引を掛けることはありません。
また僧侶など宗教者にお渡しするお布施にも水引は掛けないのが一般的です。

お包みする費用相場

お金

ここまで香典をお包みする際の書き方について詳しく見てきましたが、読者の中にはやはり香典としていくらお包みすればよいかが気になる方も多いでしょう。

実は葬儀で持参する香典の金額相場は、生前の故人とどのような関係にあったかによってさまざまです。

親族

故人が親族の場合は包む本人と血縁関係にあるため、血縁関係にない故人の場合に比べると多めに香典を包みます。
加えて故人が血縁で近い間柄の人物ほど、お包みする金額相場はより多くなる傾向です。

最も近い親の場合は5万円から10万円ですが、場合により10万円以上の金額をお包みすることも多いです。
次に血縁上近い兄弟姉妹であれば1万円から5万円、さらにその次に近い祖父母や叔父・叔母であれば1万円から3万円が相場とされています。

ただし親や兄弟姉妹以外の故人で生前に親密だった場合は、相場以上にお包みすることもあるでしょう。

親しい関係

次に親族のような血縁関係にないものの、生前に親しい関係だった人物が故人の場合も見ていきましょう。
親しい関係にある方が故人の場合は、5000円から2万円ほどお包みするのが相場です。

もちろん親しさの度合いに応じて、実際にお包みする金額も変化します
このため非常に親しかった場合は相場以上に包んでもよいでしょう。

友人・知人

そこまで深い付き合いのない友人や知人が故人である場合は、5000円から1万円ほどが一般的な相場です。
特に知人には、会社の上司や部下、さらに取引先の方で個人的に付き合いがあった場合も含まれます。

葬儀の香典のお金の入れ方

困った人々

葬儀の香典をお包みする際には、お金を入れる向きも重要です。
ここではお札を入れる向きやお札の種類にまつわる作法について詳しく見ていきましょう。

お金を入れる向き

基本的に香典のお金はお札だけを使います。
このためお札をお包みする際の正しい向きを知っておくことが非常に大切です。

葬儀の香典をお包みする場合、まずお札の表面、つまり福沢諭吉などの肖像が印字されている面を伏せた状態にします。
そして肖像が香典袋か中袋の底側に来るように入れましょう。
具体的にはお札の表面で肖像が印字されている右側が底側に来るようにします。

これは故人を失った悲しみで顔を伏せているさまを示すためです。

新札はNG?

お札をお包みする際には、お札が新しいか古いかという点も重要です。
一般的にはある程度使い古した旧札を包むのが作法とされています。

新札が避けられる理由としては、ご遺族から故人のご不幸を予期して準備したと思われないようにするためです。
もし新札しかない場合は、折り目を一度入れたうえでお包みしましょう。

葬儀での香典の渡し方

葬儀

葬儀のためにお包みした香典は、会場まで持参した後でお渡しすることになります。
ここでは香典を実際にお渡しするタイミングや、お渡しする際のマナーについて見ておきましょう。

渡すタイミング

ご自宅などでお包みした香典はそのまま葬儀会場まで持参してお渡しします。
香典をお渡しする具体的なタイミングは、葬儀会場に入る前に受付を済ませるときです。
芳名帳に住所と氏名を記した後で、受付係にお渡ししましょう

袱紗に包む

なお香典を持参するときは、そのままではなく香典袋を袱紗(ふくさ)にお包みした状態にしましょう。
袱紗は古くから進物をお供えする際に使われてきた包みで、現在でも冠婚葬祭のときによく用いられます。

袱紗に香典袋をお包みする際には、まず袱紗をひし形に広げて香典袋をやや右寄りの真ん中に置きましょう。
そして右・下・上・左の順にたためば完成です。

ちなみに葬儀で袱紗を持参する際は、紫色や暗色系のものを選ぶようにしましょう。

切手盆に載せる

さて受付で香典をお渡しする際は、まず袱紗から香典を取り出し切手盆に載せます
このとき受付係から見て表書きなどが読みやすい向きにするのがポイントです。

そして受付係にお悔やみの言葉を伝えながら、そのまま両手で切手盆を持った状態でお渡しします。
もし切手盆がその場にない場合は、持参の際に使った袱紗の上に載せてお渡ししましょう。

葬儀でお包みする香典についてまとめ

葬儀

今回「終活ねっと」では、葬儀で持参する香典をお包みする際のマナーや方法、金額相場について見てきました。
今回の記事の内容をまとめますと、以下の各ポイントの通りです。

  • 表書きは参列する葬儀の宗教や宗派の形式に応じて、適切なものを使用する。
    ほとんどの宗教・宗派で「御霊前」が使われるが、場合によりほかの表書きを使う必要もある。

    名前は基本的に香典をお包みした個人のフルネームを書くが、夫婦連名や複数人の場合はそれぞれに即した作法に基づいて書く。
    金額の数字は縦書きであれば漢数字の旧字体を、横書きであれば算用数字を使う。
    葬儀で香典を持参する場合は薄墨を使うのが一般的である。

    水引の種類は色が黒白、結い方が結び切りか淡路結びのものを選ぶ。
    ただし地域や金額によって異なった種類のものを使う。

  • 香典としてお包みする金額は、故人が親族の場合は血縁関係にない場合よりも多く包む。
    特に血縁上近い間柄にある場合ほど多く包む傾向にある。
    親族以外で親しい関係の方の場合は5000円から2万円、普通の友人・知人の場合は5000円から1万円が相場である。

  • 葬儀に持参する香典にお札をお包みする際には、肖像が印字された表面を伏せた状態にしたうえで、肖像が袋の底側に来るように入れる。
    なおお札の種類は新札ではなく旧札を選び、新札しかない場合は折り目をつけてからお包みする。

  • 香典をお渡しするタイミングは、葬儀会場で受付を済ませる際である。
    なお香典を持参する際にはそのままではなく袱紗に包むのが一般的な作法である。
    香典をお渡しする際は、袱紗から取り出し受付係から文字を読みやすい向きに切手盆の上に載せ、お悔やみの言葉とともにお渡しする。

葬儀で持参する香典をお包みするには、表書きなどの書き方や香典の金額相場、お札の入れ方などを知っておくことが重要です。
どの作法にもきちんとした意味があるため、その意味をかみしめつつ香典をお包みするようにしましょう。

葬儀でお金関係といえば、葬儀費用は大きな問題になりがちです。
以下の記事では葬儀費用について詳しく説明していますので、葬儀費用でお悩みの方はぜひとも参考にしていただくとよいでしょう。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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