浄土真宗の葬儀に特徴的な作法とは?葬儀の流れやマナーもご紹介!

浄土真宗の葬儀に特徴的な作法とは?葬儀の流れやマナーもご紹介!

日本で行われる葬儀で大部分を占めているのが仏式葬儀ですが、宗派によって細かい作法の違いがあります。特に浄土真宗の葬儀はほかの宗派に比べて非常に特徴的な作法が多いです。実際に参列した際に戸惑うことがないように浄土真宗の葬儀の作法について理解していきましょう。

最終更新日: 2020年02月09日

浄土真宗の葬儀の作法について

葬儀

現在日本で行われている葬儀の多くが、仏教の考え方に基づいた仏式葬儀です。

仏式葬儀の多さは、私たちが葬儀に対するイメージとして、お経を唱える僧侶の姿や線香の匂い、焼香を行うさまをすぐに思い浮かべやすいことからもうかがえます。

さて、日本の仏教にはさまざまな宗派があるぶん、同じ仏式葬儀でも宗派によって細かい作法上の違いが見られがちです。
中でも浄土真宗の葬儀は仏教宗派の中でも特に際立った特徴を持っていることで知られています。

このため、ほかの仏教宗派の葬儀と同じような作法を守っていると、会場で戸惑ったり恥ずかしい思いをしたりすることもあるでしょう。

そこで今回「終活ねっと」では、浄土真宗の葬儀に見られる特徴的な作法について詳しくご紹介します。

  • 浄土真宗とはどのような宗派なのか?

  • 浄土真宗の葬儀で特徴的な作法にどのようなものがあるのか?

  • 浄土真宗の葬儀の一般的な流れとはどのようなものなのか?

  • 浄土真宗の葬儀で守るべきマナーとは?

浄土真宗の葬儀に参列する可能性が少しでもある方にとって非常に役立つ内容となっていますので、ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。

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浄土真宗とは?

お墓

最初に今回のテーマとなっている浄土真宗について簡単にご説明しておきます。
浄土真宗とは、鎌倉時代に親鸞聖人によって開かれた、阿弥陀信仰を拠り所とした仏教宗派です。

主な特徴として、仏様(阿弥陀如来)を信じる者は誰もが救われる、亡くなった後は誰もが仏様の力によって極楽浄土に生まれ変わる、というものがあります。
このため、あとで見ていくように葬儀や法事などでの作法が非常に特徴的です。

なお、浄土真宗にはいくつかのグループがありますが、その中でも大きなものとして本願寺派(西本願寺)と大谷派(東本願寺)が挙げられます。

浄土真宗の葬儀に特徴的な作法とは?

葬儀

浄土真宗について簡単に見てきましたが、それでは浄土真宗の葬儀では作法の点でどのような特徴があるのでしょうか?

実は浄土真宗の葬儀における作法は、以下に挙げるようにほかの仏教宗派に比べて非常に独特です。

末期の水がない

浄土真宗の葬儀の特徴として最初に挙げられるのが、末期の水を含ませるということがないという点です。

末期の水とは、納棺の際に故人のご遺体の口に含ませる水のことで、故人が安らかな気持ちで死後の世界に旅立ってほしいと願ったり、故人の復活を祈ったりするために行うとされています。

しかし、浄土真宗では亡くなった人はすぐに極楽浄土に生まれ変わるという考え方があるため、末期の水を含むということはありません。

位牌がなし

意外に思われるように見えますが、浄土真宗では位牌というものもありません

位牌がないという点も浄土真宗の基本的な考え方である、「亡くなった方が極楽浄土で成仏する」というものが大きく関係しているためです。

一般的に位牌というのは、亡くなった方が死後の世界で仏様の弟子として修行し、仏様になる(成仏する)ことができるようにという願いを込められて作られます。

しかし、浄土真宗の場合は極楽浄土で生まれ変わった段階で仏様になることができるとみなされるため、位牌は必要ないという考え方です。

なお、戒名については「法名」という形でつけられますが、ほかの宗派とはつけ方が異なるという点も特徴といえます。

焼香の作法が異なる

浄土真宗では葬儀の際の焼香の作法も異なります。
ほかの宗派では焼香の際につまんだお香を押しいただいてから香炉にお供えしますが、浄土真宗では押しいただくことがないという点が違いです。

お香を押しいただかない理由については、ほかの宗派ではつまんだお香を故人への敬意を示すためですが、浄土真宗ではお供えしたお香が仏様をお招きするためのものと考えることによります。

つまり、お供えされたお香で仏様がおいでになり、そこで仏様のご慈悲を知ることができる意味です。

香典袋の書き方

葬儀に参列する際には香典を準備することが一般的ですが、浄土真宗の場合は香典の表書きの書き方も独特であるため、この点は特に覚えておきましょう。

ほかの宗派では「御霊前(ご霊前)」と書きますが、浄土真宗の場合は「御仏前(ご仏前)」と書きます。

「御仏前(ご仏前)」と書く理由としては、故人がすでに極楽浄土で仏様として生まれ変わっているという考え方があるためです。

なお、ほかの宗派では故人は49日間霊の状態でさまよった後に、生まれ変わり先が決まるという考え方となっています。

このため、ほかの宗派のように霊ではなく仏様の状態の故人にお供えする意味合いで、「御仏前(ご仏前)」と書くのが、浄土真宗の香典袋のマナーです。

香典の書き方についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。

清めのお塩がない

一般的には火葬場からご自宅などに戻ってきた際に清めの塩をふりかけるという慣習があります。
しかし、浄土真宗の場合は清めの塩は行いません

そもそも清めの塩は、死を穢れたものとみなす神道の考え方が由来です。
しかし、浄土真宗では死のことを、「仏様の力で成仏させていただくためのライフイベント」と考えます。
言い換えれば、死は避けるべきものではなく、むしろありがたいこととみなす考え方です。

このため、浄土真宗の葬儀では清めの塩をふりかけるということは行いません。

浄土真宗の葬儀の流れとは?

お墓

浄土真宗の葬儀はいったいどのよう流れで行われるのでしょうか?
ここでは、浄土真宗の葬儀の流れを、本願寺派の場合と大谷派の場合に分けて見ていきましょう。

本願寺派

まず、本願寺派の葬儀の流れから見ていきましょう。
主に以下のような流れで行われます。

  • 僧侶の入場

  • 開式

  • 三奉請(さんぶしょう):葬儀の場に阿弥陀如来など仏様をお招きする。

  • 導師の焼香・表白(ひょうひゃく):仏前に葬儀の趣旨を説明。

  • 読経:『正信偈』が唱えられるのが一般的。

  • 念仏唱和

  • 弔辞・弔電の紹介

  • ご遺族・参列者の焼香

  • 導師退出

  • 喪主挨拶

  • 閉式

大谷派

次に大谷派の葬儀の流れについて見ていきましょう。
大きく分けて葬儀式第一と葬儀式第二があるという点が特徴です。

まず、自宅などで行われる葬儀式第一の場合を見ていきます。

  • 総礼(そうらい):参列者全員で念仏を唱える。

  • 観修偈(かんしゅうげ):人々に信心を勧める意味で唱える。

  • 短念仏十遍・回向(ここまでが棺前勤行で、以後葬場勤行)

  • 導師焼香・表白

  • 読経

  • 弔辞・弔電の紹介

  • ご遺族・参列者の焼香

  • 総礼

  • 導師退出

  • 喪主挨拶

  • 閉式

ここまでが葬儀式第一に基づいた流れです。

葬儀式第二は葬祭場などで葬儀を行う場合に採用されますが、基本的には葬儀式第一を通しで行った場合とほとんど変わりません。

浄土真宗の葬儀のマナーについて

葬儀

最後に浄土真宗の葬儀のマナーを、服装と持ち物、香典の面から見ていきましょう。

服装

最初に服装ですが、黒系のスーツやワンピース(女性のみ)が基本形です。
男性の場合は、スーツに黒ネクタイや白無地のワイシャツ、黒い靴・靴下といういでたちがマナーとされています。

女性の場合は、スーツ・ワンピースに白のワイシャツ、黒のパンプス・ストッキングという恰好が一般的です。

持ち物

次に持ち物については、アクセサリーは原則として結婚指輪以外は極力つけてこないのが作法です。

特に金属製の腕時計やネクタイピン、結婚指輪以外の指輪といった光物(光沢の目立つもの)はつけてこないようにしましょう。

なお女性に関しては、真珠製または黒真珠製のネックレスであれば一連だけであればつけてきて良いとされています。

このほか、数珠は浄土真宗に限らず仏式葬儀では必要ですので、忘れずに持ってくるようにしましょう。

香典

香典については、故人との関係の深さに基づいて相場となる金額を包みましょう。

例えば、故人が親の場合は3万円から10万円、叔父・叔母の場合は1万円から3万円、知人・友人の場合は5千円から1万円といった金額です。

香典袋については黒白(関西や北陸では黄白)の色で、淡路結びや結び切りの結び方の水引(デザイン含む)のものを使います。
ただし、水引については金額に合わせて双銀のものを使うなど配慮が必要です。

浄土真宗の葬儀の作法のまとめ

葬儀

今回「終活ねっと」では、浄土真宗の葬儀の特徴や作法、流れについていろいろと見てきました。

内容をまとめますと、以下の4つのポイントのようになります。

  • 浄土真宗とは鎌倉時代に親鸞聖人によって開かれた阿弥陀信仰を拠り所とする仏教宗派である。
    亡くなった人はすぐに極楽浄土で成仏して生まれ変わるといった独特な特徴がある。

  • 浄土真宗の葬儀はほかの仏教宗派と比べてさまざまな点で独特なところがある。
    主な特徴として、納棺の際に末期の水を行わない点と位牌がないという点、焼香の際にお香を押しいただかない点、香典袋に「御仏前(ご仏前)」と書く点などが挙げられる。

  • 浄土真宗の葬儀の流れは本願寺派と大谷派とで基本的な点はほとんど変わらず、正信偈や念仏を唱える点が主な特徴である。
    しかし、大谷派については葬儀会場によって葬儀式第一と第二のどちらかが採用される。
    ほかにも大谷派では葬儀の始めと終わりで念仏を唱える総礼が行われる。

  • 浄土真宗の葬儀マナーで服装については基本的に黒のスーツやワンピースを着用し、ほかにも黒ネクタイや白のワイシャツ、ストッキング、靴などをつける。
    持ち物についてはアクセサリーは結婚指輪以外は極力つけないようにし、数珠は必ず持参してくる。

    香典については故人との関係に応じた相場の金額を包む。
    香典袋は色が黒白または黄白、双銀で、結び方が淡路結びまたは結び切りの水引のものを用意する。

浄土真宗の葬儀はほかの仏教宗派に比べると、いくつか独特な点が見られます。

これは浄土真宗独特の考え方に基づいているためで、もし浄土真宗の葬儀に参列するということであれば今回触れた独特な特徴はきちんと理解しておくべきでしょう。

葬儀についてはさまざまな問題にぶつかりがちですが、その中でもお金の問題は誰にとっても悩みの種になりやすいといえます。
以下の記事では葬儀費用について詳しく説明されていますので、ぜひともご活用いただければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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