遺体の安置はどうする?管理や搬送の方法などの葬儀までの流れを解説

遺体の安置はどうする?管理や搬送の方法などの葬儀までの流れを解説

通夜や葬儀が執り行われるまでの間、遺体はどこに安置しておくのでしょうか。住宅事情から故人を自宅に連れ帰ることが難しい場合もあります。今回は葬儀までの遺体の安置をどうするかについて解説します。死後の遺体の管理や搬送の方法など、葬儀までの流れも紹介します。

2019-10-30

葬儀までの遺体について

葬儀

日本では死後24時間は火葬をしてはならないと法律で決まっています。
近親者が亡くなると、通夜と葬儀が行われるまでの間、遺族は遺体をどこかに安置することになります。
病院や介護施設などで家族を亡くした後、すぐに搬送先を決めなければならない現実に直面して、戸惑う遺族は多いでしょう。

住宅事情の変化から、従来のように自宅に安置できない場合もあります。

そこで今回終活ねっとでは、葬儀までの遺体の安置をどうするのかについて解説します。

  • 自宅に遺体を安置する時の注意点について

  • 亡くなった後、遺体をきれいに整える方法

  • 搬送先の決定から移動するまでの方法

  • 遺体を搬送してから納棺に至るまでの手順

  • 納棺の後写真をとってもよいのか、また遺体がない場合の葬儀はどうするのか

以上の内容を中心にお伝えします。

身内が亡くなると、葬儀社を決めて遺体の搬送を手配し、どのように安置するかなど、混乱の中たくさんのことを決めなければなりません。

臨終から葬儀までの流れを事前に知っておき、納得のいく方法で故人を見送りましましょう。

「終活ねっとのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

遺体を自宅で安置する時の注意点

葬儀

近年は遺体を直接斎場や火葬場へ搬送するケースも増えましたが、やはり自宅へ連れ帰り、残りの時間を近しい人たちと静かに過ごしたい人もいるでしょう。

遺体を自宅で安置するには、いくつかの注意すべきポイントがあります。
安置する場所の条件や、遺体の状態を保つために気をつける点を説明します。

安置する場所

遺体を安置する場所は、仏壇がある場合は仏壇の部屋へ、無い場合はなるべく畳の部屋にします。
冬以外は冷房が効く部屋にしましょう。

自宅に神棚がある家は、神棚の扉を半紙で封印する「 神棚封じ 」をしておきます。
神道で死は穢れとされますので、神棚に穢れが入り込まないよう封じる意味で行います。

仏式であれば北枕か西枕に遺体を安置しますが、住宅事情により難しい時は、葬儀社とも相談して自然な形にしましょう。

訪れる弔問客のために、座布団を用意したり部屋を整えます。

布団

故人を寝かせる布団は、生前使っていた敷布団があればそれを敷き、清潔な白いシーツをかけます。
掛け布団は葬儀社が用意してくれることもありますが、上下を逆にかけます。
枕は低いものにするか、もしくは使用しません。

顔に白布をかけ、胸元で合掌させて数珠を手にかけます。
布団の上の胸のあたりに、魔除けの守り刀を置いたり、枕元に逆さ屏風を立てることもあります。

遺体の枕元には、枕飾りと呼ばれる小さな祭壇を設けます。
枕飾りには、線香、香炉、燭台、鈴、枕飯、枕団子、水などを供えますが、多くの場合は葬儀社で用意してくれます。

花立てには、はしきみなどの花を供えます。
ろうそくとお線香は火を絶やさないようにしましょう。

従来はこの時に僧侶に来てもらい、枕経をあげていただくのが一般的でしたが、現在では通夜の前や納棺の直前などにすることもあります。

また葬儀が簡素化されてきており、枕経は執り行わない場合もあります。

ドライアイスをあてる

遺体を安置する時に注意したい重要なポイントは、ドライアイスを絶やさないようにすることです。
特に暑い季節は保冷をしっかり行い、腐敗を防いで葬儀まで状態を保つ必要があります。

ドライアイスは葬儀社が準備してくれますが、遺体にきちんとあたっているか確認しましょう。
部屋はカーテンも閉めてエアコンを使い、できる限り涼しくします。
冬なら暖房を切り、室温を下げましょう。

遺体を安置する部屋では眠らないようにして下さい。
ドライアイスの二酸化炭素は空気より重いため、横になると二酸化炭素中毒になる恐れがあり危険です。

亡くなってからの遺体の管理

葬儀

ここでは臨終を迎えた後の遺体の管理について説明します。

近親者で末期の水をとり、故人の身体を清め、葬儀に向けてきれいな姿に整えます。
死後のケア全般のことをエンゼルケアといいますが、これは感染予防対策にもなりますし、故人を見送る準備にもつながります。

それぞれの意味を理解しておくと、混乱した気持ちも少しは和らぎ、心から故人を悼む気持ちになれるでしょう。

末期の水

末期の水は死に水ともいい、お釈迦様が入滅の際、弟子に水を持ってきてほしいと告げたことがきっかけで生まれたとされています。

故人があの世で渇き苦しまないようにという意味が込められた風習です。

末期の水をとるタイミングは様々です。
臨終の後であったり、自宅に安置した時であったり、出棺の前に行うこともあります。
葬儀社の方で案内してくれますので、指示に従いましょう。

箸先に脱脂綿やガーゼを挟んだもの、もしくは新しい筆などを茶碗の水に浸し、故人の口元を湿らせます

喪主から故人と関係が深かった順に行います。

清拭・湯灌

病院で亡くなると、看護師が死後措置の一環として遺体の清拭を行ってくれます。
医療機関での処置は、遺体の外観を整えることと、感染症の予防を目的としています。

身体を清めるため、アルコールに浸した脱脂綿で身体を丁寧に拭きます。
その後、鼻・口・耳・肛門に脱脂綿を詰める処置を行います。

湯灌とは故人の身体を洗い清める儀式です。

身体を清めて現世の煩悩を洗い流し、成仏を願うために行います。
昔は「逆さ水」といって、たらいの水に湯を足して適温にし、足から頭の方向に清めるという方法をとっていました。

現在は湯灌は行わないことが多く、希望する場合は葬儀社に依頼します。
湯灌用のバスタブなど専用設備を使って清めてくれます。

腐敗を防ぎ保存するエンバーミング

エンバーミングとは、遺体を長期間衛生的に保存する技術のことで、エンバーマーと呼ばれる専門技能者の手で行われます。

遺体の中にある残留物や体液、血液を除去した後、薬剤で防腐処理を施し、常温でも保存できるようにします。

病気や事故などで遺体が痛ましい姿となっていても、エンバーミングを施すことで生前の綺麗な姿に近づけることが可能です。

費用はオプションで、15~25万円程度、自己負担となります。
エンバーミング処理が可能な施設と有資格者が必要なため、地域によっては対応できない場合もあります。

日本では死後数日の間に火葬されることがほとんどなので、エバーミングではなくドライアイスで冷却保全されることがまだまだ一般的です。

服の着替え

故人の身体を清めたら、服の着替えを行います。

和服を着せる時は、左前合わせ、帯は縦結びにします。
仏式の場合の死装束は白の巡礼姿で、三角布や木綿で縫った経帷子(きょうかたびら)など宗派に合った衣装を身につけます。

最近では故人が生前愛用していた服を着せることも多くなっています。
その場合は死装束は上からかけて、棺に入れたりします。

死化粧

故人の安らかな様子を葬儀の参列者に見てもらえるよう、死化粧をしてきれいなお顔にします。
病院や介護施設では看護師や介護士が行うことが多いです。

状況に応じて葬儀社に依頼するなど専門家の手に任せますが、遺族が手伝うこともあります

病で顔がやつれていたら、頬に脱脂綿を含ませてふっくらとさせます。
髪を整え、爪も切りそろえます。

男性ならひげを剃り、女性には薄化粧を施します。
化粧は故人の好みに合わせたものにすることもあります。

遺体の移動

葬儀

死後のケアを終えた遺体は、一旦病院の霊安室に移動します。
病院には長時間安置できませんので、自宅かその他の施設へ搬送することになります。

移動の際、遺体は慎重に扱う必要があるため、葬儀社に搬送を依頼しましょう。

搬送先

まずは遺体の搬送先を決めます。
自宅へ搬送するか、葬儀社や斎場、または火葬場へ搬送するかのいずれかになるでしょう。

故人と静かに最期のお別れをしたいと希望していて、自宅へ連れ帰ることができるなら、自宅へ搬送します。

近年はアパートやマンションといった集合住宅に住む人も増えています。

集合住宅に遺体を搬送するには、まず管理組合に許可をとらなければなりません。
またエレベーターや廊下などの共用部分に、棺を運び入れる広さがあるかを確認する必要があるでしょう。

遺体を安置する場所や弔問客を迎える部屋など、スペースを確保できるかという問題もあります。

そうした現代の住宅事情から、自宅へは帰らず直接斎場に搬送するケースも増加しています。
葬儀会館の安置室が設備の整った個室であれば、故人とゆっくりお別れの時を過ごせるでしょう。

搬送車の手配

搬送先が決まったら、搬送車の手配をします。

病院で臨終を迎えた後、霊安室にいられるのは数時間から長くても半日程度までで、病院からは速やかに搬出するよう求められます。
ですから葬儀社はできればあらかじめ決めておく方が安心です。

すでに葬儀社が決まっている場合は、遺体の搬送を依頼します。

葬儀社を決めていない時には、病院と提携している葬儀社に搬送をお願いすることができますが、この時「遺体の搬送のみ依頼する」旨をきちんと伝える必要があります。

葬儀については改めて見積もりを確認してから冷静に判断しないと、無用なトラブルに発展する可能性があります。

もし亡くなった場所が搬送先から長距離であれば、現地の業者に搬送だけを依頼するか、長距離の搬送を専門としている業者があるのでお願いするとよいでしょう。

死亡診断書の受け取り

遺体を搬送する手配を終えたら、病院で入院費の清算をしますが、その際医師による死亡診断書を書いてもらいます。
もし自宅で亡くなったのであれば、かかりつけの医師に必ず相談してください。

役所で死亡届を提出する時に死亡診断書が必要になりますが、提出後は返却されません
保険金の受け取りなど他の手続きにも使うことを考え、複数枚書いてもうか、コピーを残しておくようにしましょう。

死亡届が受理されると、火葬許可証が受け取れます。
火葬場で火葬許可証を提出すると、埋葬許可証を受け取るという流れになります。

なお死亡診断書は、遺体を搬送する際に遂行することが義務づけられています。
診断書を所持している人が、搬送車に同乗しましょう。

納棺

通夜が始まるまでには、遺体は棺に納められます。
納棺は本来近親者の手により行うものですが、現在は葬儀社がサポートしてくれます。

旅支度が整った故人を親族が支えながら、仰向けの状態のままゆっくりと棺の中に納めます。
納棺したら手を合掌させ、数珠をかけます。

このとき副葬品として、故人が生前愛用していた物や、思い出の品を一緒に納めることができます。
ただし副葬品は燃えやすい物に限ります。
燃えない金属類や、燃えにくい食品などは入れられません。

最後に合掌をしてふたを閉じますが、釘でとめるのは葬儀後の出棺の際に行います。

遺体を納棺してから

葬儀

遺体を納棺してから家族で写真を撮っても良いのでしょうか?

遺体の損傷がひどく火葬を先に済ませた場合、葬儀はどのように行われるのでしょう?
以下に解説します。

写真はとってもいい?

葬儀で写真を撮ることは非常識ではなくなってきています。
身内だけで故人を送る家族葬を中心に、親族が撮影をするケースは増えています

ただやはりデリケートな問題ですし、住職や参列者の中には、撮影することに否定的な考えを持つ人がいるかもしれません。

事前に撮影が可能かどうか、皆に許可を得た上で行うなど、一定の配慮が必要になります。

損傷がひどく遺体なしの場合

不幸にも事故死などで遺体の損傷がひどく、火葬を先に行った場合は、葬儀の時には遺体がない状態になります。
 
遺体がなくても、納棺や出棺の儀式がない以外は、通常通りに葬儀が執り行われます。
棺がない代わりに、ご位牌または故人が生前大切にしていたものを祭壇に置いても良いでしょう。

お骨を祭壇に祀って葬儀をすることも可能で、これを「骨葬」といいます。
骨葬は地域によっては特別な方法ではありません。

そうした地域では遺体の損傷に関係なく火葬を先に行い、骨葬を行う習慣になっています。

葬儀までの遺体についてまとめ

葬儀

いかがでしたか?
葬儀までの遺体の安置の方法について以下のように解説してきました。

  • 自宅に遺体を安置する時は、仏壇の部屋へ北枕か西枕で寝かせ、ドライアイスでしっかり保冷し、部屋も涼しくする

  • 臨終の後には近親者で末期の水の儀式を行う

  • 専門家の手により清拭などで故人の身体を清めてもらい、服を着替えさせて、死化粧を施す

  • 病院には遺体を長時間安置できないので、速やかに搬送先を決める必要がある

  • 配送車を手配したら、死亡診断書を受け取り、これを所持した人が車に同乗する

  • 納棺の折には副葬品を入れられるが、燃えやすいものにする

  • 納棺後、写真と撮ることは可能だが、周囲の許可を得てから行う

  • 遺体がない状態でも、棺がない以外は通常通りに葬儀を行う

突然の悲しみの中にあって冷静な判断をするのは難しいので、事前に心構えをしておくことが大切といえるでしょう。

終活ねっとでは、他にも葬儀に関する記事を多数掲載しております。
葬儀の費用について知りたい方には、以下の記事に詳しく解説しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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