神式葬儀で使われる榊とは?玉串奉奠のマナーや神棚の飾り方も解説!

神式葬儀で使われる榊とは?玉串奉奠のマナーや神棚の飾り方も解説!

神社や神棚でみかけることの多い「榊」、これはどういった植物で、なぜ神道でもちいられているのでしょうか? 神式葬儀では榊をもちいてなにをするのか、葬儀での玉串奉奠の流れやマナー、神棚への飾り方をふくめてご紹介いたします。

最終更新日: 2020年11月02日

神式葬儀での榊(さかき)について

神棚

神道は日本で古くから信仰される代表的な宗教です。
その神道にておこなわれる神式葬儀(神葬祭)は、仏式葬儀とどのような違いがあるのでしょうか?
神式葬儀では榊をもちいるとききますが、参列の際には榊をどのようにしたらよいか詳しく知る機会は多くはないですよね。

今回「終活ねっと」では、神道における榊について

  • そもそも榊ってなんですか?

  • 玉串って? どうしたらいいの?

  • 神棚の榊はどのようにするの?

  • 神道以外でも榊はもちいるの?

この4つの観点から解説したいと思います。

これから神式葬儀に参列なさるかたはもちろん、突然の訃報の際にあわてないためにも事前に知っておくことはいかがでしょうか?
ぜひ最後までごらんください。

「DMMのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

また、「終活ねっと」は全国各地の斎場と提携しているため、お近くの斎場で葬儀を執り行うことが可能です。
葬儀/家族葬の事前相談・資料請求も受け付けております。
状況やご要望に合わせて選べるお葬式のセットプランをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。

place DMMのお葬式でお近くの斎場を探す
エリアを選択してください

なぜ神式葬儀では榊を使うの?

神棚

モッコク科である榊(サカキ)は一年を通じて青く茂っており、その様子から「栄木(さかき)」とも呼ばれております。
「榊」という字が木へんに「神」と書くように、榊は神道とのかかわりの深い植物です。
日本では古来より鋭くとがったものには神が宿るとされ、とがったかたちの葉をもつ榊の枝は神をおろすための依代(よりしろ)としてもちいられてきました。

榊は関東以南での比較的温暖な地域で生育するため、関東以北ではヒサカキやツバキ等の常緑樹の枝を代用することも多いようです。

神式葬儀での玉串奉奠のマナー

神棚

そもそも神式葬儀は仏式葬儀とどのように異なるのでしょう?
故人が仏のもとで安らかに暮らせるように極楽浄土へと送る仏式葬儀に対し、神式葬儀は故人の御霊を家に留めて守護神とするための儀式をおこないます。
このため仏式葬儀ではお経を読むところを、神式葬儀では祭詞をあげるなど、様式や手順が違ってきます。

また、仏式葬儀はお寺でもおこなわれることがありますが、神式葬儀が神社でおこなわれることはほぼありません。
これは神道では死は穢れ(けがれ)とされ、神社のような聖域に穢れを持ち込まないためとされています。
よって神式葬儀は自宅か葬儀場にておこなわれることがほとんどです。

神式葬儀(神葬祭)では、仏式葬儀での通夜にあたる「通夜祭」で祭詞を奏上し玉串を奉るほか、その御霊を霊璽(れいじ)にうつすための「遷霊祭」をおこないます。
翌日には仏式葬儀での告別式にあたる「葬場祭」がおこなわれ、弔辞・弔電の奉呈、祭詞奏上、玉串奉奠(たまぐしほうてん)などがおこなわれます。
ほかにも細かな手順や、または地域による差異などもありますが、神式葬儀(神葬祭)はおおむねこのような流れでとりおこなわれます。

玉串とは

さきほどから何度か出てきている「玉串」、じつはこれこそが神道でもちいられる榊のことなのです。
玉串とは榊の枝に紙垂(しで)という白い紙や麻紐をつけたもので、これを神前に捧げ拝礼することを「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」といいます。

玉串奉奠の流れ

玉串奉奠は仏式葬儀での焼香・キリスト教での献花にあたるとされ、参列者もその心を玉串にのせて手向け、故人の御霊をなぐさめます。

  • 玉串を受け取る

    枝元が右にくるように渡されるので、右手は枝元を上から覆うように、左手は葉を下から支えるようにして受け取ります。

  • 神前での一礼

    玉串を胸の高さに持ち、神前の玉串台の前まで進み、軽く一礼をします。

  • 玉串に祈念を込める

    玉串を時計回りにまわし、枝元が自分のほうを向くように立てて持ち直します。左手を枝元まで下げ、祈念を込めます。

  • 玉串を神前に手向ける

    今度は右手を葉の下に添え、左手で枝元を持ち、時計回りに動かして玉串を神前に向けます。左手も右手のように下から添え、玉串を玉串台にのせて手向けます。

  • 拝礼をする

    いわゆる二礼二拍手一礼です。二度深く礼をし、二度拍手を打ち、もう一度深く礼をします。

神式葬儀での玉串奉奠は故人に思いを伝える最後の機会となります。
心をこめてお見送りをしましょう。

神棚にも榊を飾る?

神棚

神棚はご自宅や職場などにもある小さな祭壇のことです。
これは神道の神をまつるためのものであり、一族の繁栄や家内安全 または商売繁盛などを祈願し屋内に飾られます。
祭壇のお社には神社でさずかったお札(氏神札/神札)や神宮大麻などがおさめてあります。

もちろんこれらはただ飾るだけではなく、日々の拝礼やお手入れが必要となり、お供え(神饌)の 水・米・塩 は毎日交換します。
そしてそのほかとして榊が必要となってきます。

榊は「榊立て」という器に水とともに挿したものを一対用意し、神棚の左右に飾ります。
榊自体は一般の花屋や、スーパーマーケットやホームセンターの生花コーナーなどでも手に入ります。
榊立ての水はなるべく毎日交換し、できれば榊立ての内部もきれいに洗っておくと榊が長持ちします。

榊は造花でもいいの?

生の榊を手配したり毎日の水替えをおこなうことが難しい場合もあります。
また夏場などの暑い時期には榊も水も傷みやすく、ことさらこまめなお手入れが必要です。
そういった場合、造花の榊を飾ってもよいのでしょうか?

結論から申しますと、造花を飾り供えること自体に問題はありません
榊の造花もホームセンターや仏具店、インターネット通販などでも手に入れることができます。
飾る際の注意点といたしまして、飾ったままにせず適宜にほこりを払うなどのお手入れを忘れないようにしましょう。

外来語がそのまま定着していることも多い花の名前ですが、日本語の「和名」を知ることで、より深くその花を知ることができるのではないでしょうか?身近な花の、美しい「和名」について気になるという方はこちらの記事も併せてご覧ください。

榊の本数は?

それでは、神棚には榊を何本ほど飾ればよいのでしょうか?
店頭で売られる榊が1本ごとだったり束になっていたりして、いったいどのくらい用意すべきか悩む方もいると思います。
飾る本数には明確な決まりはなく、地域によって異なるともされています。
お悩みの際にはお近くの神社にたずねてみたり、神棚の大きさにあわせて調整するなどがよいと思われます。

榊を交換するタイミング

本物の榊を飾った場合、毎月1日と15日に交換をしましょう。
これは神社にておこなわれる神事「月次際(つきなみのまつり)」にちなんでいるとされています。
月次祭は毎月おこなわれる国家の安泰と氏子崇敬者の平安を祈るための神事です。
神社によっておこなう期日が異なるので、榊の交換もお近くの神社の期日にならっておこなうのもよいかもしれません。

また飾り終えたあとの榊の処分についても悩むところですね。
かつては海や川に流したり、土に埋めたりなどの方法をとっていたようです。
ですが、これらはだれでも簡単におこなえる手段とはいえませんし、だからといって神棚からおろしてすぐにゴミ袋に入れるわけにもいきません。
その場合は、飾り終えた榊のほこりを払い塩で清めてから、自治体のルールにのっとった廃棄方法で処分することがおすすめです。

天理教の葬儀でも榊は使う?

天理

天理教とは、奈良県天理市を中心に広まった宗教で、教派神道の一種とされております。
そのため葬儀も神式に近く、玉串奉奠(玉串奉献)もおこなわれることが多いようです。
ただし玉串奉奠のあとの拝礼の手順が神式葬儀とは異なる場合もあるので、参列なさる際は確認したほうが安心かもしれません。

神式葬儀での榊のまとめ

神棚

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では、神道の榊について以下の内容についてご紹介いたしました。

  • 榊は神の依代となる重要な植物である

  • 玉串は神前や故人に捧げるための特別な榊

  • 神棚の榊はお近くの神社にならい、お手入れを忘れずに飾る

  • 榊や玉串は神道以外の宗派でももちいられることがある

このご紹介によって榊をより身近なものと感じていただけましたらさいわいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

葬儀をご検討の方へ

安らかに送り、送られる葬儀をするためには、事前の準備が大切です。
DMMのお葬式では、葬儀についての疑問・不安のある方や、もしものときのために、24時間365日ご相談を受け付けております。
経験豊富なスタッフがていねいにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
また、葬儀をするにあたって必要なあらゆる知識を記事にまとめています。
あわせてご覧ください。

DMMのお葬式 keyboard_arrow_right

費用を抑えて満足のいく葬儀をするために必要な知識まとめ

keyboard_arrow_right

関連する記事

こんな記事も読まれています

  • 神式葬儀の流れ・マナーとは?タイムスケジュールや神式の作法を解説のサムネイル画像
    神式葬儀の流れ・マナーとは?タイムスケジュールや神式の作法を解説

    葬儀と聞くと僧侶の方がお経を読む中で焼香を行うという仏式のものをイメージするのではないでしょうか。しかし、日本で行われている葬儀は仏式のものだけではなく、日本古来の宗教である神道に基づいた神式のものもあります。今回は神式の葬儀である神葬祭を見ていきます。

  • 神社の葬儀のやり方について解説!特有の儀式やマナーから費用までのサムネイル画像
    神社の葬儀のやり方について解説!特有の儀式やマナーから費用まで

    初詣や結婚式、お参りなどで足を運ぶことの多い神社ですが、神社に依頼をして葬儀をすることができることをご存知でしたか。今回は神社に依頼をして葬儀をする場合の儀式の内容、神社の葬儀のマナー、かかる費用などについて詳細に解説をさせていただきたいと思います。

  • 神式葬儀の香典の書き方は?香典袋の選び方や金額相場についても解説のサムネイル画像
    神式葬儀の香典の書き方は?香典袋の選び方や金額相場についても解説

    神式葬儀に参列することになった場合、一般的な仏式葬儀と同じマナーというわけにはいきません。神式葬儀の場合は香典の書き方やマナーが仏式とは異なりますが、どのように書けばいいのでしょうか。ここでは神式葬儀の香典の書き方や香典に包む金額相場について紹介していきます。

  • 神道の葬儀は仏式とどう違う?流れやマナー・香典の書き方も解説のサムネイル画像
    神道の葬儀は仏式とどう違う?流れやマナー・香典の書き方も解説

    私たちが見聞きする葬儀といえば、お坊さんがお経をあげたり数珠で手を合わせたりするところなど、仏教関係のものをイメージしがちです。実は神社でもおなじみ神道でも葬儀が行われますが、仏式とどのように異なるのでしょうか。今回は神道葬儀の流れ・マナーなどをご紹介します。

  • 神式の葬儀での服装や香典のマナーとは?知っておきたい作法も解説!のサムネイル画像
    神式の葬儀での服装や香典のマナーとは?知っておきたい作法も解説!

    日本の葬儀では仏教が主流ですが、他にも多くの宗教があります。中でも神道という宗教には神式の葬儀のマナーがあります。仏教の葬儀の際に守るべきマナーと神式の葬儀の際に守るべきマナーは異なります。今回の記事ではそんな神式のマナーについて解説します。

  • 神道の葬儀にかかる時間や流れって?神道の葬儀の作法もご紹介!のサムネイル画像
    神道の葬儀にかかる時間や流れって?神道の葬儀の作法もご紹介!

    仏式葬儀に比べると、神道のやり方に基づいた神式葬儀の内容というのはあまりメジャーではありません。ただ、神道の葬儀の流れについてあらかじめ知っておくと、参列することになった場合に落ち着いて振舞うことができます。今回は神道の葬儀の流れや作法を見ていきましょう。

  • 神式葬儀の服装って?喪主・参列者の服装や男女別の服装を解説!のサムネイル画像
    神式葬儀の服装って?喪主・参列者の服装や男女別の服装を解説!

    仏教と神道では死に対する考え方が異なり、葬儀のルールやマナーが大きく異なっています。神式葬儀ではどのような服装で参列すればいいのか、数珠は必要なのか、わからない方が多いのではないでしょうか。今回はそんな神式葬儀の服装やマナーについて、詳しく解説していきます。

  • 神式葬儀のマナーとは?服装や香典・玉串奉奠、神棚封じの仕方も解説のサムネイル画像
    神式葬儀のマナーとは?服装や香典・玉串奉奠、神棚封じの仕方も解説

    神式の葬儀では仏教の葬儀と違って独特の作法やマナーが多くあります。しかし、その作法をしっかりと理解している人はそこまで多くないと思います。そこで、神式独特な玉串奉奠や手水、神棚封じなどの葬儀マナーや作法の解説に加え、服装や香典についても解説していきます。

  • 神式の葬儀費用は一般葬儀より安い?費用・内訳や葬儀のマナーを紹介のサムネイル画像
    神式の葬儀費用は一般葬儀より安い?費用・内訳や葬儀のマナーを紹介

    日本で行われる葬儀の多くは仏教に則った仏式の葬儀です。しかし古くからの民間信仰として栄えてきた神道における神式の葬儀も行われています。葬儀費用は宗教によって大きく異なる部分が多々あります。今回は神式葬儀の費用相場について内訳や特徴を仏式と比較してご紹介します。

  • 神道式の葬儀の流れ・費用とは?参列時のマナーや香典についてご紹介のサムネイル画像
    神道式の葬儀の流れ・費用とは?参列時のマナーや香典についてご紹介

    神道式の葬儀は仏式の葬儀と比べて異なる作法や流れがあります。しかし、流れをある程度理解していないと葬儀の日に手間取ってしまったり、ほかの参列者に迷惑をかけてしまう可能性もあります。今回は、そんな神道式の葬儀の流れやマナーについて解説します。

よく読まれている記事一覧

この記事に関するキーワード

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連する記事

よく読まれている記事一覧

関連する記事