葬儀で香典・お布施を包むのしの水引きとは?宗教ごとの選び方を解説

葬儀で香典・お布施を包むのしの水引きとは?宗教ごとの選び方を解説

葬儀の際に香典やお布施を用意するということは誰もが1度は必ず経験することです。しかし、香典やお布施を包む上で欠かせないマナーの1つに水引きを使うということが挙げられます。葬儀の水引きは適切な色や結び方のものを選ぶ必要があるうえ、宗教ごとに選び方もさまざまです。

最終更新日: 2020年02月09日

葬儀の水引きについて

葬儀

大切な方が亡くなった際に行われる葬儀ですが、その際に必ずといって良いほど持参するものに香典が挙げられます。
香典は故人を亡くしたご遺族が葬儀を運営するうえで金銭的に援助する意味合いがあるため、故人との付き合いがあれば関係に応じていくぶんかのお金を包むのが一般的です。

さて、香典を包む際に欠かせないマナーの1つに挙げられるものとして、水引きを掛けるというものがあります。
ただし、水引きは故人の葬儀の宗教形式によって適したものがさまざまです。
このため、葬儀に参列する立場として水引きの選び方を覚えておくことは非常に重要といえます。

そこで今回「終活ねっと」では、葬儀で香典を持参する際に不可欠な水引きについて選び方を中心に詳しく見ていきます。

  • 水引きが持つ意味とは?

  • 葬儀の香典袋で掛ける水引きの色や向きとは?

  • 葬儀でお渡しするお布施を包む際の水引きとは?

  • 葬儀に用意する香典袋の書き方とは?

葬儀で香典を用意する必要があることはわかっていても、水引についてはよくわからないという方向けに非常に役立つ内容となっています.

ぜひとも最後までお読みください。

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水引きの意味とは

葬儀

最初に香典袋に掛ける水引きにはどのような意味があるのかを、簡単に見ていきましょう。

白黒の意味

水引きで最も一般的なのが、白黒のものです。

白黒の水引きは弔事の際に不祝儀袋(香典袋)に一般的に掛けられますが、これは明治時代の文明開化の際に、欧米から黒を喪を示す色とする考え方がもたらされて広まったことによります。
なお、葬儀会場でよく見られる水引幕(会場に掛けてある幕のこと)も白黒が一般的です。

なお、関西地方や北陸地方では、京都の公家社会で古くから黄白の水引きが使われていたことから、黄白の水引きが現在でも用いられます。

銀の意味

また、水引には銀色(双銀、銀銀)のものもあります。
こちらは、香典として包んだ金額が5万円を超える場合に使われる種類です。

なお、より具体的には金額に応じて香典袋の大きさも変え、5万円から10万円であれば中金封を、10万円であれば大金封のものが使われます。

葬儀の香典袋の水引きの色・向き

葬儀

香典袋に掛ける水引きの持つ意味について簡単に見てきたところで、ここでは宗教形式ごとに使われる水引きの種類についてご紹介いたします。

仏式

日本の葬儀は仏式のものが大多数であるため、特に仏式の葬儀で使われる水引きについてはきちんと覚えておくと良いでしょう。
仏式葬儀の場合は、白黒(関西などでは黄白)または双銀のものを使うのが一般的です。

結び方は、「二度と繰り返されないでほしい」という願いを込めて、一度結ぶと簡単にほどけない結び切りや淡路結びが使われます。

このほか、香典袋に蓮の花(仏教のシンボル)のデザインが入ったものは仏式専用です。

浄土真宗

仏式葬儀の中でも独特の作法があるところとして、浄土真宗の葬儀が挙げられます。

浄土真宗でも水引きは、色が白黒(または黄白)あるいは双銀のものを、結び方は他の宗派と同じく結び切りや淡路結びが使われるのが一般的です。

ただし、後で触れるように浄土真宗の場合は表書きは「御霊前(ご霊前)」ではなく、「御仏前(ご仏前)」のものを使うのが作法ですので、間違えないように注意しましょう。

神式

神道(神社)の形式で行う神式葬儀の場合は、仏式でも使われる白黒(関西などでは黄白)や双銀のほかに、双白(つまり白色)のものも使われます。

結び方については、仏式と同じように一度結ぶとほどくことが非常に難しい、結び切りまたは淡路結びのものを使うのが一般的です。

キリスト教式

キリスト教式の場合は水引きは基本的に使われません
ただし、キリスト教式専用の香典袋として、ユリの花(聖母マリアを象徴)や十字架のデザインが入ったものが挙げられます。

のし袋に包む

ここまで、宗教形式ごとの香典袋に掛ける水引きの色や結び方、香典袋について見てきました。

さて、のし袋を包む際には決まった包み方があります。
とはいえ、どの宗教形式の葬儀でも応用できることですので、覚えておくと良いでしょう。

のし袋の包み方は、裏で閉じる際に裏返しの上側が上に来るように下向きで包むのが一般的です。
これは、故人を悼む気持ちやご不幸に対して悲しくうつむいている感情を、香典袋の向きで示す意味があります。

葬儀で渡すお布施を包む水引き

お墓

葬儀で用意する金銭は香典だけではありません。
葬儀の中で僧侶に読経していただいたお礼としてお渡しするお布施も挙げられます。

お布施についても封筒に包んだ形でお渡しするのが一般的ですが、この際に水引きは使われません
お布施に水引きを使わない理由として、僧侶など寺院の方にご不幸があったわけではないため、故人への弔意を示す水引きを使うことは道理に沿わないためです。

なお、僧侶にお渡しする金銭には、遠方から来ていただいた場合にお渡しするお車代や、葬儀後の会食に不参加の場合に食事代わりにお渡しする御膳料も挙げられます。
この2つについてもお布施とは別に封筒に包んでお渡ししますが、水引きを使うことはありません。

ちなみに、お布施などに使う封筒は白無地のものを選ぶのが一般的です。
郵便番号欄など余計な印字があるものは、僧侶が不快に感じる場合もありますので、使わないようにしましょう。

このほか、表書きとしては「お布施」と記すのが一般的なマナーです。
「読経料」などといった労働報酬の意味合いがある表書きは、仏教のお布施に対する考え方にそぐわないため、使わない方が無難でしょう。

葬儀の香典袋の書き方

葬儀

香典袋に関するマナーは、水引きにまつわるもののほかにも、書き方に関するマナーも重要です。

ここでは香典袋にまつわるマナーで書き方に関するものを、表書きと名前の正しい記し方と、使う墨の種類をとりあげて見ていきましょう。

表書き

香典袋の中で最も重要な文言が表書きです。
表書きは、香典が何のために用意されているのかを示す重要な部分といえます。

そして、宗教形式によって適した表書きが異なりますので、ご自身が参列する葬儀の宗教形式を確認したうえで、きちんと使い分けるようにしましょう。

仏式

仏式葬儀の場合は、ほとんどの仏教宗派で「御霊前(ご霊前)」が最も多く使われます。

これは多くの仏教宗派において、人は亡くなった後は霊の状態で現世と死後の世界をさまよい、49日後に閻魔大王の裁きによって生まれ変わり先が決まるとされているためです。

言い換えれば、霊の状態となっている故人に対するお供え物という意味で使われます。

ただし、浄土真宗の場合は「御仏前(ご仏前)」を使うのがマナーです。
浄土真宗の場合は、亡くなった方はすぐに仏様のお力で極楽浄土で仏様として生まれ変わるとされており、ほとんどの宗派でいわれるような霊の状態が存在しないとされています。

このほか仏式では、「御供物料」や「御香典」などといった表書きがありますが、もし仏式で宗派がわからないという場合は、「御香典(ご香典、御香奠)」を用いるのが無難です。

神式

神式については、多くの仏教宗派で使われる「御霊前(ご霊前)」を使うことができるほか、「玉串料」や「御玉串料」、「御榊料」など多くの表書きを使うことができます。

よくある誤解として「御神前(ご神前)」を使うというものがありますが、神道の考え方では亡くなった方は50日後に神様(守護神、氏神)になるという考え方です。

このため、葬儀の時点で「御神前(ご神前)」は適していないので、使わないようにしましょう。

キリスト教式

キリスト教式の場合は、「御花料(お花料)」や「御花代(お花代)」が一般的に使われます。

ほかにもカトリック専用の表書きとして「御ミサ料」が、プロテスタント専用の表書きとして「弔慰金(ちょういきん)」も使われることが多いです。

仏式や神式で使われる「御霊前(ご霊前)」についてはカトリックでは使っても問題ありません。
しかし、プロテスタントの場合は一部のグループで偶像崇拝を連想させるという考え方があるため、極力使わない方が良いでしょう。

名前の書き方

香典袋の下の部分には香典を包んだ方の名前を記します。
基本として、香典を実際に包んだ個人の名前をフルネームで記すのがマナーです。

なお、夫婦で一緒に包んだ場合は、夫のフルネームを書いたうえで、その左下に妻の下の名前を記入しましょう。

また、複数人の連名で包んだ場合は、3人までであれば立場順に右からフルネームで名前を記します。
4人以上の場合は「○○一同」と記したうえで、名前と内訳を詳しく記した目録を中に同封しましょう。

薄墨で書く?

葬儀の香典袋といえば、表書きや名前を書く際に使う墨の種類も重要です。

葬儀の場合は薄墨で書くのがマナーとされています。
これは、突然ご不幸を知り墨をする暇もなく駆け付けたことや、悲しみの涙が混じって薄くなったことを示すのが由来です。

そこから転じて、故人のご不幸に対する悲しみを示す意味で使われるようになりました。

ちなみに、お布施の場合は普通に黒い墨を使うのが作法です。
お布施の場合は先ほどの水引きの場合と同じように、僧侶など寺院の側に不ご不幸があったわけではないという理由があります。

葬儀の水引きについてまとめ

葬儀

今回「終活ねっと」では、葬儀の際に持参する香典袋に使う水引きについていろいろと見てきました。
内容をまとめますと、以下の各ポイントの通りです。

  • 水引きの意味として、白黒の場合は故人に対する悲しみや追悼の意味が、銀色(双銀)の場合は香典の金額が5万円以上であることを示している。

  • 葬儀の際に使われる水引きの色や向きについては、各宗教形式で異なる。
    仏式の場合は白黒や双銀の色が使われ、結び方は一度結ぶとほどきにくい結び切りや淡路結びが一般的である。

    神式についても白黒や双銀、双白の色で、結び方が結び切りや淡路結びが使われる。
    なお、関西では仏式・神式ともに黄白が使われる。
    キリスト教式では水引きは使われない。
    なおのし袋の包み方については、故人への追悼の意味を込めて下包みが一般的である。

  • お布施の場合は、僧侶など寺院側にご不幸があったわけではないため、水引きは掛けない。
    なお、封筒は白無地のものを使うのが作法である。

  • 香典袋の表書きは、一般的には「御霊前(ご霊前)」が広く使われる。
    ただし、浄土真宗の場合は「御仏前(ご仏前)」を必ず使うようにし、神式では「御玉串料」や「玉串料」など、キリスト教式では「御花代(お花代)」なども使われる。
    名前は基本的に香典を包んだ個人のフルネームを書く。

    なお、墨は薄墨を使うのがマナーである。

今回見てきたように、香典袋では各宗教形式に適した水引きの使い方をすることが大切です。
ただし、キリスト教式の場合やお布施については水引を使わないとされています。

葬儀に関係する金銭といえば、葬儀費用も重要なテーマになりがちです。
以下の記事では葬儀費用について詳しく説明していますので、葬儀費用のことをより詳しく知りたいということであればぜひともご活用ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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