孤独死の葬儀費用は?孤独死の葬儀のやり方やご家族の対応法も解説

近年の日本では、孤独死をする高齢者が増えています。孤独死をした故人にも葬儀は行われますが、その葬儀費用はどうするのでしょうか?今回はそんな孤独死の葬儀費用について、葬儀方法や親族の対応とともにご紹介します。

目次

  1. 孤独死の葬儀費用について
  2. 孤独死とは
  3. 孤独死の葬儀費用
  4. 親族がいない場合の孤独死の葬儀方法
  5. 孤独死に対するご家族の対応
  6. 孤独死とならないために
  7. 孤独死の葬儀費用についてまとめ

孤独死の葬儀費用について

葬儀

高齢化社会が急速に進む日本において、近年孤独死をする高齢者が増加しています。
一般的に葬儀費用は喪主をはじめとする故人のご親族などが負担しますが、例えば身寄りのない人が孤独死をした場合にはその葬儀費用はどうするのでしょうか?

今回終活ねっとでは、孤独死の葬儀費用の負担について説明した上で、実際に行われている葬儀方法やご親族の対応、孤独死を防ぐ対策についてもご紹介していきます。

  • 孤独死ってなに?
  • 孤独死の葬儀費用は誰が負担するの?
  • 故人にご親族がいない場合の葬儀方法
  • 故人にご親族がいる場合の親族による対応
  • 孤独死を防ぐためにできること

以上の項目を軸に解説していきます。
孤独死の葬儀についてお悩みの方や、不安を抱えている方はぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。

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孤独死とは

困った人々

「孤独死」とは一人きりで死ぬことです。
「孤立死」とも呼ばれています。

法的に決められた明確な定義はありませんが、孤独死とは一般的に一人暮らしをしている高齢者が自室で誰にも気づかれないままに死んでしまうケースを指すことが多くなります。

孤独死は一緒に暮らしている人がいないために死後の発見が遅れるケースが多く、発見されたときには腐敗が進んでしまっていることもあります。

現在の日本は少子高齢化社会が急速に進み、一人暮らしをする高齢者の数が年々増えてきています。
そのため孤独死の件数も増えており、その件数は年間3万人程度とされています。

また近年では高齢者だけでなく、一人暮らしをする比較的若い年齢の人の孤独死も増えてきており、孤独死は世代を問わず身近な社会問題となっています。

孤独死の葬儀費用

葬儀

孤独死をする人は身寄りのない高齢者である場合が多く考えられます。
もしくはご親族がいたとしても疎遠であり、故人にとって頼れる近しいご親族がいなかったことも考えられます。

さらに孤独死の場合、多くの場合一般の葬儀とは異なる方法で葬儀が行われることになります。

そういった一般的な葬儀とは状況が大きく異なる孤独死の際の葬儀費用は、一体どうすればよいのでしょうか?
以下に説明していきます。

親族がいない場合

故人にご親族がいない場合には、一般的な葬儀ではなく現地での火葬のみの葬儀となります。

これは「行旅病人及行旅死亡人取扱法」という法律に基づき、故人が生前住んでいた市区町村の自治体によって行われます。
自治体は故人のご遺体を引き取り、火葬をして一定期間遺骨を保管したのち、無縁塚に遺骨を納めます。

故人が生活保護を受けていた場合、葬儀費用は自治体からの葬祭扶助と呼ばれる支給によって支払われます。

葬祭扶助は、国が国民に対して最低限度の葬祭に関する保護を行っているものです。
給付される金額はおおよそ20万前後となっており、各自治体によって異なります。

葬祭扶助の中には死亡診断書等の各種文書作成にかかる費用や、遺体の搬送にかかる費用、葬儀に必要な道具についても負担していることが多いです。
なにが含まれているかは各自治体ごとに異なります。

また、もしも故人に遺産が残っているのであればそれが葬儀費用にあてられ、足りない分に対して葬祭扶助が適用されることになります。

親族がいる場合

故人にご親族がいる場合には、自治体からご親族にご遺体が引き渡されたのちに葬儀が行われます。

しかし発見が遅れたためにご遺体の腐敗が進んでいるといった場合には、衛生面を考慮して現地で先に火葬が行われた後にご親族に引き渡されることもあります。

葬儀費用は一般的な葬儀同様に基本的には喪主を務めるご親族が負担したり、香典があてられます。
しかし孤独死の場合、部屋の清掃や整理等を業者に頼むために葬儀以外の場面で多額の費用がかかってしまいます。
そのため葬儀にあてる費用を抑えるために火葬のみ(直葬)とすることもあります。

一般葬の費用が約120万円前後、家族葬の費用が約50万前後かかるのに比べて、火葬のみの場合は約30万円前後で行うことが可能です。
そのため火葬のみとすることでかなり費用が抑えられます。

さらに故人が生前に生活保護に受けていれば、ご親族がいる場合でも葬祭扶助の適用が可能です。

また場合によっては生前の故人との縁がまったく無い等の理由で、ご遺体やご遺骨の引き取りを拒否するご親族もいます。
基本的にはご親族がいるのであれば最低限火葬のみはご親族が行うべきですが、どうしてもご親族が引き取りを拒否する場合は、最終的には自治体が火葬を行うことになります。

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親族がいない場合の孤独死の葬儀方法

葬儀

故人にご親族がいない場合には自治体からの葬祭扶助が適用されると上記にて説明をしました。

葬祭扶助による葬儀はどのような方法で執り行われるのでしょうか?
以下にご説明します。

葬祭扶助によって行われる葬儀の種類

葬祭扶助によって行われる葬儀は生活保護葬と呼ばれる種類のものになります。

葬儀社や各自治体によっては「福祉葬」もしくは「民生葬」とも呼ばれています。
どの呼び方でも同じ意味です。

生活保護葬では、葬祭扶助の申請が適切にされたのちにご遺体の搬送、安置、納棺、火葬、収骨のみが行われます。
ほとんどの場合、一連の葬儀に僧侶はつかず、また告別式や通夜もありません。

専門の葬儀会社はある?

基本的に生活保護葬は一般的な葬儀会社が取り扱っています
事前に葬祭扶助の申請が適切にされていれば、多くの葬儀会社で生活保護葬を行うことが可能です。

葬儀会社によってそれぞれ料金や用意される道具などが異なるため、複数の葬儀会社を比較した上で選ぶことが大切になります。

孤独死に対するご家族の対応

葬儀

故人にご親族がいる場合、そのご親族は孤独死に際してどのような対応が必要となるのでしょうか?

ご親族が実際に行う一連の動きや手続きについて、以下に見ていきましょう。

警察署でご遺体の引き取り

孤独死は多くの場合が近隣の住民からの死臭などによる通報を受けて発見され、警察が事件性等を調べます
事件性の無いことが確認されたのち、ご親族に警察から連絡が入ります。

ご遺体は警察によって保管されているため、連絡を受けたご親族は警察署にてご遺体を引き取ります

葬儀業者に連絡

引き取ったご遺体の運搬には霊枢車や寝台者などの専用の車が必要になるため、ご親族は葬儀会社に連絡をします。
ご遺体は葬儀会社によって運ばれ安置されます

その後葬儀会社と今後の葬儀についての相談をし、葬儀の手配を行います。

保険や年金の各種手続き

ご親族は故人が加入していた保険や年金、銀行口座などの手続きを完了させる必要があります。
これらの手続きがきちんと行われていないと、後にトラブルの原因となる可能性があるので忘れずに行いましょう。

また多くの場合は特殊清掃業者を手配し、部屋の清掃や遺品の整理を依頼します。

孤独死をした部屋の清掃費用は、数万円~数十万円です。
死後発見までにかかった日数やご遺体の腐乱状況、亡くなった場所によって清掃費用は幅広くなるため確認が必要です。

費用は高くなりますが、発見が遅くなり死後のご遺体が部屋に長期間に渡り置かれ続けていた場合には一般的な清掃業者では清掃を行えませんので、専門の業者に依頼をする必要があります。

孤独死とならないために

人々

孤独死は日本の抱える大きな社会問題の一つです。

孤独死の原因には高齢者であることや、一人暮らしをしていること、ご親族がいないこと、またはご親族と疎遠であることが挙げられます。
さらに健康面や経済面に問題を抱えている場合も多いです。
このように様々な原因のもとで社会との交流や関わりが極端に少なくなってしまった人は、年齢を問わず孤独死をしてしまう可能性が高くなります。

孤独死を防ぐためには、本人が社会との積極的な関わりを持ち、孤独にならない環境の形成が非常に重要になります。
具体的には、こまめなご親族との連絡や介護・福祉サービスの利用などが効果的です。
習い事をしたり、サークルや愛好会などに参加するのも良いでしょう。

近年では、訪問型の介護サービスや日用品・飲食物の宅配サービスなども発達しています。
こうしたサービスの日常的な利用も孤独死の防止に繋がります。

もしもご親族や近所など身近な存在に一人暮らしをしている高齢者がいるのであれば、定期的に接触をするように心掛けると良いでしょう。
周囲が気にかけることで、孤独死の発見を早めることも可能です。

また孤独死は残されたご親族や住んでいた自治体の負担が非常に大きくなってしまいます。
万が一の孤独死に備えて生前に十分対策をしておくことで、それらの負担を大きく軽減することができます。

孤独死にならないために例えばどのような対策があるのか、以下に見ていきましょう。

生前整理

生前整理とは、生きている間に自分の身の回りを整えておくことです。

自宅にある不要なものをあらかじめ処分しておくことで、死後の遺品整理の作業の負担を大幅に減らすことができます。

また遺産の相続をどうするかについて前もって本人が生きているうちに明確に決めておくことで、死後の遺産相続に関するトラブルを防ぐことができます。
ご親族がいる場合には本人と協力してこれらの生前整理を行いましょう。

遺言書などを書き記すことも大切な生前整理の一つと言えます。

このような生前整理を行うことにより、自分の残りの人生について改めて見つめ直すきっかけとなります。
前向きに最期まで生きるためにも、生前整理はしっかりとしておくと良いでしょう。

死後事務委任契約

ご親族が誰もいない、もしくは頼れる近しいご親族がいないという場合には死後事務委任契約を生前にしておくと良いでしょう。

死後事務委任契約とは、死後の葬儀会社や自治体等との各種事務手続きを第三者に委任することのできる契約です。
任せる具体的な内容や相手は事前に決めておくことが可能です。

自身の死後の後処理をしてくれる人の存在がきちんとわかっていることで、死後のことを心配をせずに安心して生きることができるでしょう。

孤独死の葬儀費用についてまとめ

葬儀

いかがでしたでしょうか?
今回終活ねっとでは、孤独死の葬儀について以下のことを解説してきました。

  • 孤独死とはだれにも看取られず一人で死んでしまうことである。
  • ご親族がいない場合の葬儀費用は故人の住んでいた市区町村の自治体が負担をする。
  • ご親族がいる場合の葬儀費用はその親族らが負担する。
  • 故人が生活保護を受けていた場合には葬祭扶助を適用し、生活保護葬という特別な葬儀を行うことができる。
  • ご親族は孤独死をした故人の遺体を引き取り葬儀の手配をし、保険等の各種手続きを行う必要がある。
  • 孤独死を防ぐために様々な方法で社会との関わりを持ち、また死後の後処理の負担軽減のためにあらかじめ生前整理や死後事務委任契約等を進めておくと良い。

孤独死には葬儀費用をはじめとして必ずと言っていいほど金銭的な問題が伴い、残されたご親族など周囲の人々に負担がかかってしまいます。
可能な限り費用を抑えるために、葬儀は多くの場合が最小限のものとなってしまいます。

また故人にとって誰にも知られずに一人切りで死んでしまうことはとても悲しいことです。

一人暮らしをする人へのご親族等の働きかけはもちろんのこと、社会全体で孤独死を減らす取り組みを実施していくことが今後さらに重要になってくるでしょう。

終活ねっとでは、このほかにも法事・法要・葬式に関する記事を多数掲載しております。
ぜひそちらもご覧ください。

最期までお読みいただきありがとうございました。

以下の記事では、家族葬の費用について詳しく紹介しております。
あわせてごらんください。

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