葬儀の納棺師の仕事とは?納棺師と納棺の関わりや専門学校もご紹介

葬儀の納棺師の仕事とは?納棺師と納棺の関わりや専門学校もご紹介

皆さんは、納棺師というお仕事をご存知でしょうか?葬儀の納棺師とは故人の体を清め、死装束を整え、納棺するお仕事のことをいいます。今回終活ねっとでは、葬儀の納棺師というお仕事の詳細、納棺との関わりや納棺師になるための専門学校などもあわせて紹介していきます。

2019-05-16

葬儀の納棺師について

葬儀

納棺師という職業はご存知でしょうか。
アメリカのアカデミー賞で外国語映画賞を受賞した「おくりびと」の影響で、その名が広く知られることとなった納棺師ですが、実際のお仕事や役割を詳しく知る方は少ないと思います。

納棺師の仕事は、その字のごとく「ご遺体を棺に納めるだけ」ではないのです。
今回終活ねっとでは、納棺師について詳しく解説していきます。
納棺師の葬儀における役割や仕事内容、納棺との関わりや専門の学校があるのかなどについても紹介していきます。

今回ご紹介する内容は以下の通りです。

  • 納棺師ってどんなお仕事なの?

  • 納棺師は、納棺するだけのお仕事じゃないの?

  • 納棺師の専門学校ってあるの?

今回は納棺師の仕事内容を詳しく紹介するだけではなく、納棺師になるためには資格が必要なのかや、納棺師のための学校はあるのかなども紹介していきます。

もし、この記事を読んで納棺師という職業に興味を持っていただけたら光栄です。
ぜひ最後でお読みください。

「終活ねっとのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

納棺師とは

葬儀

納棺師とは、葬儀の中で「納棺の儀」を執り行う、専門の職人のことです。
納棺の前に、故人の身支度を整え棺に納めてさしあげるのが、一番の役割になります。

かつてはご遺族が地域の方たちの協力を得て行っていたことですが、病院で亡くなる方が増え、自宅葬が減った現在は、納棺師が手掛けることが多くなりました。
納棺師は、葬儀社に属している場合と専門的に請け負う会社に属している場合とがあります。

納棺師は、遺族の要望と故人の現状とを擦り合わせ、最もよい手段を選んでくれます。
専門家にまかせることで、最期のお別れまで穏やかな状態が保たれ、故人の尊厳も守ることができます。
納棺師によるサービスは、単なる遺体の処置を越えて、ご遺族の心に残るものとなるのです。

納棺とは

納棺とは、「納棺の儀」とも言われる、棺に故人を納める儀式のことです。
「納棺の儀」は、通夜の前に、ご遺族が中心となって行われます。
故人との別れを、遺族だけで執り行うことができる、数少ない儀式です。

通夜の前に済ませておく必要のある納棺は、納棺師や葬儀スタッフといったプロの方にお任せする場合がほとんどです。
しかし「納棺の儀」は、故人の旅立ちに向き合う大切な儀式でもありますから、可能な限り参加することをお勧めします。

この親密な儀式に、自らの手をかけることによって生まれるかすかな安堵感は、深い悲しみをやわらげる手助けになります。

納棺師の葬儀における役割

納棺師の重要な役割とは、ご遺体をきれいに整えて、遺族が穏やかな心でお別れができるようにすることでしょう。
そして、納棺という儀式から葬儀の終わりまで故人を見守り続けます。

そのため、遺族から葬儀の進行をお願いされることもあります。
また、葬儀の進行を葬儀社が執り行うとしても、遺族の気持ちに寄り添い続けることは、納棺師の大切な役割のひとつといえます。

納棺師の仕事内容

納棺師のことをエンゼルケアスタッフと呼ぶ葬儀社も有りますが、皆さんはエンゼルケアという言葉はご存知でしょうか?

エンゼルケアとは、病院で患者さんが亡くなった時に行うケアで、逝去時ケアとも呼ばれています。
このエンゼルケアは、納棺師の作業とかなり近い作業になります。
しかし、病院で行うエンゼルケアと納棺師の役割には明確な違いがあります

院内で行うエンゼルケアの一番の目的は、故人の病気にもよりますが、感染症のリスクを避けるための消毒になります。
そのため、エンゼルケアを行うためには看護師の資格が必要ですが、納棺師には現在明確な資格は存在しません。

ここからは納棺師の仕事について順を追って具体的に説明しながら、エンゼルケアとの関わりもあわせて紹介します。

湯灌

ご遺体を清めることは、古来より行われてきた大事な儀式です。
湯灌(ゆかん)とは、いくつかの清める方法のなかでも一番歴史のある方法で、故人の体を入浴させて洗浄することをいいます。

基本的には、2名の納棺師がご遺体を扱います。

  • 浴槽を用意します。

    葬儀社に準備されている浴槽は細長く、ご遺体を横たえられるようなささえがあります。

  • ご遺体を浴槽に横たえ、バスタオルをかけて衣服を脱がせます。

    この時、ご遺体の硬直をほぐします。

  • ご遺体を清めます。

    ご遺体の様子によって、石鹸やシャンプーを使用します。

  • 納棺師からの口上をきっかけに、湯灌の儀式に入ります。

    バスタオルの上から、ひしゃくでお清めの水を、足元から胸元へとかけていきます。

  • ご遺族のお清めのあと、納棺師がシャワーを使って洗い清めます。

    この際、御顔も洗ってさしあげます。
    男性は、シェービングフォームを使用し、髭をそります。
    爪がのびてしまっている場合は、爪も切ります。
    鼻などに綿をつめる作業は、ここで行われます。

以上が湯灌の儀となります。

現在では、湯灌を行わずにアルコールで遺体を清める清拭(せいしき)という手法が用いられることが増えています。
清拭は病院のエンゼルケアとして行われることが多く、湯灌を改めて行うかどうかは、ご遺族の判断によります。

身支度を整える

湯灌あるいは清拭の作業はエンゼルケアに含まれます。
その後、エンゼルケアとは別に納棺師が行う作業は、腐敗を遅らせることです。
御遺体に防腐剤を塗ったり、火葬までに腐敗が進まないように、ドライアイスを使用したりします。

死装束

死装束とは白装束とも呼ばれる、経帷子(きょうかたびら)のことです。
しかし、病院では経帷子をあえて着せずに、白地の浴衣に着替えさせる場合もあります。
また、現在では本人が好きだった洋服に着替えさせる場合もあります。
その場合、経帷子は故人の上に掛けるだけという形式がとられます。

死化粧

女性の場合、死化粧はエンゼルケアに含まれます。
しかし、納棺師が行う死化粧は、男性にも施されます。
薄化粧で、血色をよく見せるためです。

納棺師は、死化粧について、専門的な知識を持っています。
ご遺体の状況は、ひとそれぞれ違っています。
納棺師は、故人それぞれにあわせた化粧を考えます。

長い闘病生活でやつれてしまっているお顔は、出来る限り元気な頃のお顔に近づけます。
女性の場合は、なおさら綺麗な状態を、残せるように心を配ります。
また、傷跡やあざを目立たなくする方法もあります。

歯がなくなってしまっていても、かわりになる義歯を用意してくれる場合もあります。
表情を穏やかに見せるために、綿を口の中に入れたりもします。
この口に含ませる綿には、臭いを抑える効果もあります。
遺族の「元気な時の姿で送ってあげたい」という気持ちに応えることが、納棺師の大切な役割なのです。

エンバーミング

エンバーミングとは、エンバーマーと言われる技術者がおこなう、遺体防腐処置のことです。
故人の体液と防腐剤を入れ替えることによって、長期保存が可能になる方法です。

故人の体を数週間単位というで、生きていた頃と同じような状態で保存することができます。
また、エンバーミングでは、外傷を修復することも可能です。
日本ではあまり知られていない処置だったのですが、東北大震災の際に身元不明者の確認のため、エンバーミングが行われたことで広く知られるようになりました。

棺へ納める

旅支度を終えた故人を、遺族や親族で支えながら、仰向けのまま棺へ寝かせてあげます。
納棺師にすみずみを整えてもらってから、副葬品を納めます
副葬品は、宗派や地域のしきたりにそった旅支度の他に、故人が愛用していたものなどを納めます。
ただし、入れられるものは燃えやすいものに限定されますので、事前に納棺師に確認しましょう。

納棺師は資格が必要?

納棺師の仕事には、特別な資格や学歴は必要ありません
ただし、入社後の研修で、必要な知識や技術を学ぶ必要はあります。
この研修の内容は会社によって違ってきますが、どの葬儀社も簡単なものではありません。

納棺師は、特定の技術や知識があればできるというものではないです。
葬儀という特別な場において、適切な言動や所作がとれることが重要になります。
そのためには、遺族の心にしっかりと寄り添う必要があります。

葬儀の出棺までの流れについては、以下の記事で詳しく紹介しておりますのであわせてご覧ください。

人と納棺の関わり

葬儀

納棺師は、納棺に関わるすべてのことに関連しているのでしょうか。
実は、納棺師以外の方でも納棺に関わることがあります。
ここでは、そんなことについて紹介します。

納棺師は納棺しかしないのか

納棺師が、湯灌や死化粧などをまったく行わず、納棺以外の仕事は一切しないということはまずありません。
納棺師はご遺族の気持ちをとても大切にされる方が多く、ご遺族の意向をできる限り叶えようと努力してくれます。

納棺は納棺師だけで行うのか

納棺という儀式はもともと遺族が行うものとされていました。
納棺師が手を貸すようになったのは最近のことです。
納棺は故人の旅立つ支度をする大切な儀式です。
できれば納棺師だけではなく、遺族も手を貸すようにしましょう。

納棺師の専門学校がある?

葬儀

平成25年に、納棺師コースが設けられた専門学校が誕生しました。
それが、東京都中央区にあるおくりびとアカデミーです。

納棺師コースは6ヶ月の夜間制で、募集人員は10名です。
納棺師になるための基礎的な知識を学ぶ座学と、基礎的な技術を習得するための実技もあり、修了者にはアカデミー認定の資格が付与されます。
そして、就職活動のサポートとして在学中に合同企業説明会などに出席できます。

以下の記事では、葬儀関係の職業についてくわしく紹介しておりますのでぜひあわせてご覧ください。

葬儀の納棺師についてまとめ

葬儀

いかがでしたでしょうか?
今回終活ねっとでは、葬儀の納棺師について詳しく紹介してきました。

今回ご紹介した内容を以下にまとめています。

  • 納棺師とは、納棺の前に故人の身支度を整え棺に納めてさしあげるのが、一番の役割になります。

  • 納棺師は、ご遺体を安らかに整えることで、遺族が少しでも穏やかな気持ちでお別れができるよう勤めます。

  • 納棺師は、納棺に関わるすべての事柄に対応します。

  • 平成25年に、納棺師コースが設置されている専門学校「おくりびとアカデミー」が発足しました。

納棺師についてあまり知らなかった方もこの記事を読んで理解を深められたでしょう。
納棺師の仕事は遺族のために勤め、いかに別れを大切にするかです。
それが、この職業のやりがいではないでしょうか。

今回ご紹介した内容が少しでも納棺師を気になっていた皆さんのお力になれれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

終活ねっとでは、葬儀に関する記事を多数掲載しています。
以下の記事では葬儀費用について詳しく解説しています。
ぜひ、ご参照してください。

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あわせてご覧ください。

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