
独り身の場合の葬儀は誰が行う?葬儀後の供養や相続についても解説!
家族がいる場合、自分が亡くなれば遺族によって葬儀が執り行われると思いますが、身寄りのない独り身の場合はどうなるのでしょうか。そのような不安をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。今回終活ねっとでは、独り身の場合の葬儀や葬儀後の供養や相続について解説いたします。
目次
最終更新日: 2021年01月13日
独り身の葬儀について

近年は結婚しない独身者が増えています。
また、子供のいない夫婦も以前より多くなってきています。
独身者や子供がいなければ、いずれは独り身として死を迎えなければなりません。
自分が死んだら、誰かが葬儀をしてくれるのだろうか ?
葬儀が終わった後も供養してもらえるのだろうか?
自分の遺産はどうなってしまうのか?
生きている間に何かをしておかなければならないのだろうか?
このように不安に思っている方もいらっしゃるかと思います。
今回の「終活ねっと」では、独り身の葬儀について以下の項目で解説していきます。
独り身の場合に葬儀はどうする?
親族以外に葬儀を頼む場合
独身者の葬儀後の供養
独り身の人が亡くなった際の相続は?
独り身の人が生前にしておくべきこと
身寄りがない方の葬儀について、不安を解消できるような解決案を多数紹介しております。
親族以外に葬儀を頼む方法や相続についても紹介しております。
また、独り身の方が生前にしておくべきことまで紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
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葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。
葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
「終活ねっと」は全国各地の斎場と提携しているため、お近くの斎場で葬儀を執り行うことが可能です。
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独り身の場合に葬儀はどうする?

テレビや新聞等で「孤独死」という言葉を耳にしたり、目にしたことがあるかと思います。
独り身の方にとって、決して他人事では済ませられないのではないでしょうか?
しかし、ご安心ください。
独り身の方の葬儀方法はいくつかあります。
独り身だからといって、亡くなったら葬儀もしてもらえないということはありません。
独り身の方の葬儀方法について、以下で詳しく説明します。
この記事を読んで、少しでも葬儀に関する不安を取り除いてください。
故人と血縁が深い親族が葬儀を行う
独り身の方が亡くなった場合、遺体が発見されれば警察に通報されるでしょう。
警察によって検視が行われ、身元も確認します。
故人の親族や血縁関係が調べられ、血縁の深い順に連絡をして、遺体の引き取りを依頼します。
親族が遺体を引き取った場合、引き取った親族によって葬儀が行われます。
近所の方が葬儀を行なってくれる場合
故人に身内がいない場合、近隣住民の人が葬儀を行ってくれる場合があります。
このケースは近隣住民の人たちと親しいことが重要になります。
地域の活動に参加したり、囲碁や将棋、ゲートボールなどの娯楽を通じて、近隣住民の人たちと仲良くしておくことが肝心です。
ご近所で顔を合わせることがあったら、声かけをするくらいの関係になるといいでしょう。
市町村長が火葬・埋葬を行う
親族が遺体の引き取りを拒否する場合もあります。
また、親族が見つからないという場合もあります。
このような場合は故人が住んでいた市町村が遺体を引き取ります。
『行旅病人及行旅死亡人取扱法』という法律がありますので、遺体の引き取り者がいない場合は、市区町村が代わりに火葬式を行うようになっています。
火葬後の骨は永代供養を行っている寺院に引き取られ、集合墓地に埋葬されますので、供養はしっかり行ってもらえます。
親族以外に葬儀を頼む場合

独り身の方が亡くなった場合の心配事は葬儀だけではないでしょう。
借り家なら、きれいに掃除して返さなくてはなりません。
病院や介護施設にいた場合は荷物の後片づけがあります。
自宅の場合でも水道や電気を停止しなければなりません。
通常は親族が行っていますが、自分が突然亡くなって迷惑を掛けるのは避けたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そんな方のためにオススメなのが死後事務委任契約です。
親戚や知人・友人に依頼する場合も有りますが、法律専門家に依頼するのが望ましいです。
法律専門家に依頼する場合は報酬が発生します。
公正証書で契約するため、公正証書作成の手数料も発生します。
依頼する範囲にもよりますが、葬儀から依頼した場合、50~100万円くらいになります。
費用が発生してしまいますが、自分が死んだ後のことを心配したくないという方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
独身者の葬儀後の供養

葬儀をどのように行うかで葬儀後の供養も変わってきます。
親族が遺体を引き取った場合、親族によって葬儀が行われるため、先祖代々の墓に納骨されるケースが多いです。
このケースでは親族が葬儀後の供養をしてくれることになります。
近隣住民や市町村長が遺体を引き取り、葬儀を行った場合、火葬後の骨は永代供養を行っている寺院に引き取られ、集合墓地に埋葬されるケースが多いです。
このケースでは、親族に変わって寺院が葬儀後の供養をしてくれることになります。
他人と一緒に遺骨を埋葬する「合祀墓」というのがあります。
このケースでは、他家の方が一緒に供養をしてくれることになります。
合祀墓について生前予約を受け付けている専門会社もありますので、気になる方は資料請求や相談してみてはいかがでしょうか。
葬儀後の供養は特にしなくてもいいと考えている方もいるかと思います。
遺骨をパウダー状に粉骨し、その遺灰を海や山といった自然の中へ撒く「散骨」という供養方法もあります。
死後事務委任契約などで、葬儀後の供養方法についても、あらかじめ決めておいた方が安心できると思います。
独り身の人が亡くなった際の相続は?

独り身の方にとって、亡くなった後の葬儀や供養も気になりますが、それ以上に気になるのは自分の財産ではないでしょうか?
独り身の方が亡くなった場合、財産はいったいどうなるのでしょうか?
遺産の相続順位は民法で決まっています。
親が健在の場合、遺産は親が相続することになります。
両親がすでに亡くなっている場合は、兄弟姉妹が相続することになります。
兄弟姉妹がすでに亡くなっている場合は、その子供である甥や姪が相続することになります。
顔も見たことがない甥や姪へ財産を渡すのであれば、自分自身がお世話になった人へ財産を渡したいと思っている方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、どのような手続きが必要なのでしょうか?
ここでは、独り身の方が亡くなった際の相続について詳しく紹介していきます。
生前故人の世話をしていた人が相続人に
自分が生前にお世話になった知人や友人へ財産を残したいと考えている方は、遺言書にその内容を明記することで可能になります。
親族ではなく他人へ財産を残すことを遺贈といいます。
「遺言書」の作成方法については、後ほど詳しく解説しております。
お世話になった方に遺産を残したいと考えている方は、そちらを参考にしてください。
相続財産管理人が認定される
財産には借金のような負の財産もあります。
財産を相続するということは、負の財産も相続することになります。
そのため相続を放棄され、相続人が誰もいないというケースも生じてきます。
相続人が誰もいない場合は、相続財産管理人が認定されます。
相続財産管理人とは、相続人が誰もいないときに被相続人の債権者に対し、被相続人の借金等を支払い清算などを行う人です。
公平にするため、家庭裁判所から弁護士を選任することが多いみたいです。
「終活ねっと」には相続に関する無料ご相談窓口があります。
提携している相続診断士やファイナンシャルプランナーが遺言や生前対策など相続全般に関するご相談を伺います。
自身の相続に関して不安がある方、全国各地にある相談窓口で、じっくりご相談ができます。
ご相談は初回無料ですので、些細な疑問でも下記のリンクからお気軽にご相談ください。
葬儀代の確定申告や相続税の控除については、以下の記事で詳しく紹介しておりますのでぜひあわせてご覧ください。
独り身の人が生前にしておくべきこと

独り身の人が亡くなり、親族に遺体を引き取ってもらえない場合は、法律に基づいて市町村がお葬式の手配をしてくれます。
この場合、葬儀は行わず火葬をして、集合墓地に埋葬するといった質素なものです。
このような人生の終わり方に抵抗を感じる方もいるのではないでしょうか。
人生の最後くらいは自分の好きなようにしたいと考えている方もいるかと思います。
実は、葬儀や埋葬の方法、遺産の相続などを生前に決めておくことができるのです。
独り身の方が生前にしておくべきことについて以下で説明します。
近所や親族とコミュニケーションをとる
独り身の場合、自分に何かあっても気付いてもらえないことが多いです。
何かあった時に気付いてもらうには、周囲の人とのコミュニケーションが重要です。
孤独死の場合、異様な臭いがするといった理由から発見される場合が多いです。
死後日数が経過してしまうと、引き取る側も躊躇してしまうのではないでしょうか。
自分の身に何かあった場合、早めに気付いてもらうためにも、近所の方々や親族と日頃からコミュニケーションを取るようおすすめします。
菩薩寺・葬儀会社との相談
自分が亡くなった後、葬儀はこうしたい、納骨はどこにしたいなど希望がある場合は菩提寺や葬儀会社に相談することも必要です。
自分が亡くなった後、どうなるのかは誰も分かりません。
難しく考えず、気軽に葬儀社へ相談してみてはいかがでしょうか。
エンディングノートの作成
独り身の人が亡くなった場合、自分のことや親族のこと、資産はどれくらいあるのか、葬儀や納骨はどうしたいのかなど、伝えたい情報を書き残しておく方が増えています。
残された人に伝えたい情報を書き記した冊子のことをエンディングノートといいます。
専用のノートが売られていますが、そのノートでないと駄目ということはありません。
市販の安いノートでも構いません。
書いておく内容としては以下が一般的です。
自分について(生年月日など)
親族関係
資産は何があるか
葬儀や納骨はどうしたいか
遺言的な内容(但し、法的効果はないため、内容によっては遺言書の方が良い)
自分が亡くなった後、問題なくスムーズに事を進めてほしい場合は、エンディングノートを作成することをお奨め致します。
遺言書の作成
資産があり、自分が死んだ後の相続に関して不安を抱えている方は遺言書を作成しておくことをオススメします。
誰に相続するのか事前に決めておけば、相続のトラブルを防止することができます。
遺言書には自分で作成する自筆証書遺言というのがあります。
費用は手軽ですが、決められたルール通りに作成しないとかえってトラブルを引き起こす恐れもあります。
費用は掛かりますが弁護士や司法書士といった専門家に依頼し、公正証書遺言を残しておくのが確実でしょう。
相続の心配がある方は専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
以下の記事では、父親の葬儀費用の負担について詳しく紹介しておりますので併せてご覧ください。
独り身の葬儀に関するまとめ

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、独り身の場合の葬儀と葬儀後の供養や相続について、以下のことを解説してきました。
血縁が深い親族が葬儀を執り行ってくれる。
近隣住民が葬儀を行ってくれる場合もある。
遺体を誰にも引き取ってもらえない場合は、市町村長が火葬・埋葬を行ってくれる。
親族以外に葬儀を頼む場合は、死後事務委任契約をしておく。
葬儀をどのように行うかで葬儀後の供養も変わってくる。
遺言書を書くことで、自分が生前にお世話になった知人や友人へ財産を残すことができる。
相続人が誰もいない場合は、相続財産管理人が認定される。
近所の方々や親族と日頃からコミュニケーションをとっておくことが重要。
葬儀や納骨などに希望がある場合は、菩提寺や葬儀会社に相談してみる。
自分が亡くなった後に問題なく事を進めるためにも、エンディングノートを作成しておく。
遺言書は公正証書遺言を残しておくほうが確実。
独り身だからといって、死んだら葬儀も行ってもらえないということはありません。
希望があったり、財産の相続が気になる場合は、専門家に相談することをオススメします。
また、身寄りがない方も自分の人生の終わり方を考えるにあたって終活は大切です。
日頃から準備をしておくことが大切でしょう。
「終活ねっと」では、他にも法事・法要に関する記事を多数掲載しております。
葬儀関連の記事として、葬儀費用に関する記事を以下に掲載していますので、ぜひご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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