
香典返しに添える礼状の文例は?友人や親戚など関係別の例文も紹介!
葬儀の香典返しに添える礼状には、文例や一定のルールがあることはご存じでしょうか?礼状の書き方は、送る相手との関係性や故人の宗教の有無などによっても異なります。今回は、葬儀の香典返しに添える礼状の文例を文章構成や注意点と併せてご紹介いたします。
最終更新日: 2020年12月17日
香典返しの添える礼状の文例について

香典返しには礼状を添えて、香典を頂戴した事に対する感謝の想いを伝えたいものです。
しかし、書く機会が少ないだけに、どのような内容をどのように書いたらよいのでしょうか?
今回「終活ねっと」では葬儀の香典返しに添える礼状について親戚に送る場合の文例、友人に送る場合の文例、故人が仏教の場合の文例、故人が無宗教の場合の文例の4つの文例をご紹介いたします。
また、礼状の構成や注意点についてもご説明いたします。
香典返しって何?
香典返しに添える礼状には何を書けばいいの?
香典返しに添える礼状の文例は?
以上の項目を解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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以下の記事では、香典返しに関する基礎知識やよくある疑問をまとめています。
香典返しの基本的なマナーを知りたい方は、ぜひご覧ください。
香典返しとは

香典返しとは、通夜や葬儀の際に香典をいただいた方へお返しとして贈るものです。
通常は四十九日の法要後から1ヵ月以内に贈ります。
また、香典に添える礼状と、通夜や葬儀に参列いただいた方へ送る会葬礼状とは異なります。
会葬礼状は、葬儀後すみやかに発送するのがよいでしょう。
香典返しに添える礼状の内容

ここでは、香典返しに添える礼状の基本的な構成や注意点について説明いたします。
基本的な構成
香典返しに添える礼状の内容はどのようのものにしたらよいでしょうか?
礼状の文章は、用紙を問わず縦書きで書きます。
また、礼状の基本的な構成については以下となります。
香典を頂いたことへのお礼
四十九日の法要を無事に終えたことのご報告
故人との生前のお付き合いに対するお礼
香典返しの品をお送りする旨の報告
直接お会いせず略儀(書面)となることのお詫び
お礼状を書く際の注意点
香典返しに添える礼状を書く際には、いくつか注意点があります。
ここでご紹介していきます。
句読点を打たない
句読点は打たずに1字空けて書きます。
本来は、縦書きの文書に句読点は使われません。
これは、以前は毛筆で書いていたため、毛筆の書状には句読点を使わないためと言われています。
また、句読点は区切りをつけて文章を途切れさせるので、葬儀や法要が無事に終わるように使うことを避けると言われています。
他にも句読点を使うことは文章を読みやすくするためなので、文章を読める方に対して失礼になるという意味もあるようです。
頭語・結語や正しい敬語を使う
頭語や結語(「拝啓」「敬具」「謹啓」「謹白」など)を使った文章にします。
間違いやすい敬語としては逝去と死去があります。
「逝去」は敬語のため、身内の場合は「死去」を使います。
宗教・宗派に応じた言葉を使う
宗教・宗派によって使用する言葉は違います。
下記のように宗教・宗派に応じた言葉を使うように気をつけましょう。
仏教 | 神道 | カトリック | プロテスタント |
四十九日法要 | 五十日祭 | 追悼ミサ | 記念集会 |
香典 | 御玉串料・御榊料 | 御ミサ料(御花料) | 御花料 |
永眠 | 帰幽 | 昇天 | 召天 |
香典返しに添える礼状の文例

香典返しに添える礼状を実際に書く際には、どのように書けばよいでしょうか?
ここでは送る相手や故人の宗教に合わせた文例をご紹介いたします。
親戚に送る場合
親戚に送る場合の文例は以下となります。
先般 祖母(続柄) タミ (故人の俗名)儀 永眠の際はご丁重なるご厚志を賜り有難く厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして○月○日に四十九日法要を滞りなく済ませることができました
故人生前中にはひとかたならぬご厚誼を賜り心よりお礼申し上げます
つきましては供養のしるしとして心ばかりの品をお送りいたしましたのでお納めくださいませ
本来であれば拝眉の上お礼申し上げるのが本意ではございますが略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
敬具
友人に送る場合
友人に送る場合の文例は以下となります。
先般 祖母(続柄) タミ (故人の俗名)儀 永眠の際はお心のこもったお悔やみの言葉を賜りまして誠にありがとうございました
お陰をもちまして○月○日に四十九日法要を滞りなく済ませることができました
真面目で家族を大切にする旅行が大好きな父でした
親しい皆様に見送られて故人もきっと喜んでくれていることと存じます
つきましては供養のしるしとして心ばかりの品をお送りいたしましたのでお納めくださいませ
略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬具
故人が仏教の場合
故人が仏教徒の場合の文例は以下となります。
ご尊家益々御清祥のこととお喜び申し上げます
先般 亡父(続柄) 一郎(故人の俗名)儀 死去に際しご丁寧な御心遣いを賜りまして誠にありがとうございました
おかげをもちまして○○月○○日○○院○○○○○居士(戒名)四十九日法要を滞りなく営むことができました
つきましては供養のしるしとして心ばかりの品をお送りいたしましたのでお納めくださいませ
本来であれば拝眉の上お礼申し上げるのが本意ではございますが略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
敬具
平成○年○月○日
○○○○○(喪主名)
故人が無宗教の場合
故人が無宗教だった場合の文例は以下となります。
先般 祖母(続柄) タミ (故人の俗名)の旅立ちに際しましてはご丁重なるご厚志を賜り有難く厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして所持万端滞りなく済ませることができました
故人生前中のひとかたならぬご厚誼に心よりお礼申し上げます
つきましては供養のしるしとして心ばかりの品をお送りいたしましたのでお納めくださいませ
本来であれば拝眉の上お礼申し上げるのが本意ではございますが略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます
敬具
それぞれの違いがおわかりいただけましたでしょうか?
ちなみに自分が香典返しを頂いた場合には、香典返しに対する礼状は不要です。
香典返しは香典に対するお礼のため、礼に対して礼が続くということは、不祝儀が繰り返されて不幸が長引くと言われています。
香典返しに添える礼状の文例のまとめ

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では葬儀の香典返しに添える礼状について以下のことを解説してきました。
香典返しとは、通夜や葬儀の際に香典をいただいた方へお返しとして贈るものである。
香典返しに添える礼状は香典のお礼、法要を終えた報告、故人との付き合いに対するお礼、香典返しの品を送る報告、略儀となることのお詫びで構成される。
香典返しに添える礼状には句読点を打たない。
香典返しに添える礼状には頭語・結語や正しい敬語を使う。
香典返しに添える礼状には宗教・宗派に応じた言葉を使う。
香典返しに添える礼状にはいくつかのルールや注意点があります。
礼状を書く際には、間違えて失礼にあたらないように気を付けたいですね。
この記事の文例や構成・注意点を参考にしてください。
「終活ねっと」では、他にも香典や礼状に関する記事を多数掲載しています。
ぜひそちらもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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