
会社関係の葬儀には参列する?参列する方の範囲や必要な作法も解説
会社関係で葬儀に参列することがあります。その際に、どこまでの関係の方が葬儀に参列すればよいのでしょうか。そこで今回は、会社関係の葬儀に参列する方の範囲や必要な作法、参列や香典の断り方についても解説します。
最終更新日: 2020年02月09日
会社関係の葬儀について

親族や友人の葬儀に参列した経験はある方は多いでしょう。
では、会社関係の方の葬儀には参列したことがありますか。
会社関係の方の葬儀に参列するとき、葬儀の作法やマナーについて何も知らないと社会人として恥ずかしい思いをするかもしれません。
そもそも、一般の葬儀に参列する場合とマナーの違いがあるのでしょうか。
会社の葬儀でのマナーは、ぜひとも抑えておきたいところです。
そこで今回「終活ねっと」では、会社関係の葬儀について解説していきます。
その内容と順番は以下の通りです。
会社関係の葬儀では通夜に参加することが多い
どこまでの範囲の人が参列するべきなの?
会社関係の葬儀で必要な作法
会社の同僚の参列、香典の断り方について
会社関係の葬儀で必要とされるマナーはもちろん、参列すべき関係の範囲や家族葬での会社関係の参列の断り方なども解説していきます。
会社の葬儀に参列する予定の方だけでなく、家族葬を執り行いたい方にも役立つ内容となっています。
この記事を読んで、理解を深めましょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
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会社関係の方は通夜に参列することが多い

お通夜は急な連絡を受け、参列をすることが多いです。
そのため、喪服を着ていけることは少ないです。
地域や習慣によっては、不幸を予期して葬儀の準備をしていたと思われ、よく思われないこともあります。
ですので、仕事帰りにそのままの恰好で参列することが可能な通夜に参加することが多いようです。
仕事後に通夜に参列することが決まっている場合には、スーツの色は濃紺や濃いグレーであっても構いません。
ただしネクタイが派手な場合には、百円ショップやコンビニなどで買えるので黒いネクタイだけは用意したほうがいいでしょう。
どこまでの範囲の人が参列すべき?

会社関係の葬儀と一口に言っても、一体どこまでの関係の人が参列するべきなのでしょうか。
葬儀に参列しないと失礼になるかもしれないし、逆に参列しても遺族の負担になってしまうかもと悩む方もいることでしょう。
一般的には故人か喪主に面識があれば葬儀に参列するという傾向があるようです。
故人が会社の同僚の方のときはもちろん参列しますが、同僚の親族が故人のときには、参列するべきでしょうか。
参列すべき方の範囲は同僚と故人との関係によって明確に決めていることもあります。
同僚が上司であること部下であることは関係ありませんが、喪主をしている方が同僚なのかどうかが重要なポイントになります。
簡潔にまとめると以下のようになります。
同僚が喪主でないとき | 同僚が喪主のとき | |
配偶者 | 行くべき | 行くべき |
子供 | 行くべき | 行くべき |
親 | 行くべき | 行くべき |
配偶者の連れ子 | 行くべき | 行くべき |
配偶者の親 | 行かなくてよい | 行くべき |
祖父母 | 行かなくてよい | 行かなくてよい |
孫 | 行かなくてよい | 行かなくてよい |
もちろんこれは絶対的な基準ではなく、会社によって風習が違うこともあるので、会社の方に尋ねたり、同僚に相談してみるといいでしょう。
ただ、あまり遠い関係の人が多く参列するとその分遺族も香典返しなどの手間が増えてしまいますので、遺族のことを考えてから参列するかどうか決めましょう。
会社関係の葬儀で必要な作法

会社関係の葬儀では、ただ参列者として参列する可能性があるだけではなく、葬儀の手伝いなどを頼まれることもあるのを知っていましたか。
そんなとき何も知らないと、社会人としての常識がないと思われてしまうことも、あるかもしれません。
ここでは、そのような場合も含めて会社関係の葬儀の作法について詳しく解説していきます。
参列者としてのマナー
会社関係の方の葬儀に参列する際も、通常の葬儀に参列するときの作法と変わりはありません。
具体的に服装や香典のマナーを見ていきましょう。
服装のマナー
先ほどあったように、会社関係の葬儀には通夜に参列することが多いです。
そのため、男性の服装は黒や暗い色のスーツに黒ネクタイ,黒靴下、女性の服装は黒か暗い色のワンピーズやスーツを着用するといいでしょう。
ただ、葬儀や告別式に参列する場合には喪服を着て参列するようにします。
通夜でも告別式でも、アクセサリーは男性の場合は結婚指輪、女性の場合は結婚指輪と真珠のアクセサリーに止めておきましょう。
葬儀での服装のマナーについて詳しく知りたい方は以下の記事でより詳しく解説しているので、合わせてご参照してください。
香典のマナー
香典袋は受付で渡す直前まで、袱紗(ふくさ)に入れて持ち運びます。
渡す際には、お悔やみの言葉を添えて、相手から文字が読める向きで両手で渡します。
では、香典の金額相場は、どれくらいでしょうか。
故人が同僚か同僚の親族なのかと渡す人の年齢によって、以下のようなスタンダードが存在します。
20代 | 30代 | 40代以上 | |
故人が同僚の場合 | 3000~5000円 | 5000~10000円 | 10000円~ |
故人が同僚の親族の 場合 |
3000~5000円 | 3000~10000円 | 5000~10000円 |
葬儀の手伝いを頼まれた場合
会社の社員や、取引先の社員が亡くなった場合の葬儀では会社の中から数名が葬儀の手伝いを頼まれることがあります。
また、社長や会長などが亡くなると社葬という形で会社が主となって葬儀を行うことがあります。
会社関係の葬儀の手伝いとは具体的にどのようなことを頼まれるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
ここでは葬儀の手伝いについて具体的に解説していきます。
受付
まず、葬儀の手伝いとして葬儀場の受付係の仕事があります。
参列者が会場に着いてまず向かうのが受付ですから、受付は大事な役ということになります。
葬儀によっては、会社関係者用の受付が別に設置されることもあります。
受付では参列してくれた人たちにお礼の言葉を伝えて、香典を受け取り記帳をお願いすることなどが主な仕事となります。
受付は第一印象が大切ですし、参列者には遺族側の人間として見られているので、言葉遣いや振舞いがよくないと遺族に対するイメージが悪くなってしまいます。
ですので、通常は受付の経験がある方に依頼する場合が多いようです。
香典の会計
葬儀の手伝いには受け取った香典の計算をする会計係の仕事もあります。
香典の会計は受付の近くに待機して、香典袋の中身を確認し、誰からいくらもらったのか記録し、合計金額を計算します。
葬儀後に、その合計金額と手元にある香典の合計がズレていないか確認します。
また、その香典を喪主などに手渡すまでの管理も会計係の仕事です。
お金を扱う重要な仕事ですので、リスクも伴います。
気を抜かずにやりきることが必要になってくるでしょう。
道案内
最寄駅から会場までの道案内というのも、葬儀で手伝いを頼まれる仕事の一つです。
この仕事では礼服が必要となるので、礼服を持っておいた方が良いでしょう。
他に気をつけたいのは言葉遣いと、待機しているときの姿勢や雰囲気です。
道案内のときの言葉遣いが失礼だと、葬儀の会場に着く前から参列者の気持ちを害してしまう恐れがあります。
また、待機しているときに、気を抜いて笑っていると非常識に捉えられることもあるので注意しましょう。
自分が喪主側の人間だということを常に意識して役割を全うすることが大切です。
出席できない時は他の出席者に香典を預ける
何か事情や理由があってどうしても会社関係の葬儀に出席できないときには、どうしたら良いのでしょうか。
その場合には、葬儀に出席する会社の同僚に代理として香典を預けましょう。
どんな理由であれ、本来参列すべき葬儀に参列せずにお悔やみの気持ちを人に伝えてもらうので、上司など目上の人には依頼しないようにしましょう。
また、通常は香典袋の内側に住所等を書きますが、代理で頼む場合は表にも名前、住所、電話番号を書いておきましょう。
それは記帳の際に、代理の人が預けた人の名前や住所などの記帳をするからです。
代理での出席を頼まれた時の対応は以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ、ご覧ください。
会社の同僚の参列、香典の断り方

会社の関係者の参列や香典は断ることができます。
会社からの参列や香典を失礼なく断るにはどのようにしたら良いのでしょうか。
ここでは参列や香典の断り方について簡単に解説していきます。
故人の会社に連絡する
会社の関係者の参列や香典を断りたいときは、故人の遺志や遺族の意向で、参列や香典を辞退させていただくという旨をなるべく早めに伝えましょう。
連絡が遅いと、会社関係者が葬儀に参列してしまう可能性が高いからです。
また、連絡の際には会場の場所や日時は伝えない方が良いです。
それらを伝えると、受け取った方は葬儀に参列しなくてはいけないと受け取るからです。
参列や香典の辞退は、故人の遺志によることをしっかり伝えることで、角が立たずに参列や香典を辞退しましょう。
葬儀後にお礼をする
葬儀に参列すると、参列や香典を辞退したといえども、会社を休まないといけないので、同僚に迷惑をかけてしまいます。
そのため、休暇が明けた後にお菓子などのお礼を持っていくと、良い印象を与えられるので気持ちよく職場に戻れるでしょう。
会社関係の葬儀に関するまとめ

いかがだったでしょうか。
今回「終活ねっと」では、会社関係の葬儀について解説してきました。
その内容をまとめると以下のようになります。
会社関係で参列する方は通夜に参列することが多い
通夜は仕事帰りにも行けるので、仕事の服装のままでも問題ない
ただし、ネクタイは黒色のものにしておく会社関係の葬儀には、故人か喪主と面識があれば参列するとよい
面識のない方でも、故人と同僚の関係によっては、参列することが好ましいケースがある会社関係の葬儀で求めらる作法は通常の葬儀の場合と変わらない
通夜での服装は男性は黒系のスーツ、女性は黒系のスーツかワンピースでよい
香典の金額は故人が同僚もしくは、その親族なのかと渡す方の年齢により基準がある会社の葬儀では、手伝いを頼まれることがある
手伝いの種類としては、香典を受け取る受付係、香典の合計金額を出す会計係、斎場までの誘導をする案内係がある葬儀に参列できないときは、同僚に香典を預けお悔やみの気持ちを伝えてもらう
会社関係者の参列や香典を辞退するときには、故人の遺志で辞退することを早めに連絡するとよい
葬儀で会社を休んだ場合には、職場にお菓子などのお礼を持っていくと印象がいい
会社関係の葬儀では、葬儀の手伝いを頼まれることもあるなど、驚くことがあったかもしれません。
急な知らせの上に手伝いまで頼まれるとびっくりしてしまうかもしれませんが、マナーを知っていれば落ち着いてできるはずです。
また、参列する関係の範囲や香典の金額について表については参考程度に考えて、会社の方と相談して決めることが一番です。
余計な手間をかけさせないために、ほかの葬儀に参列することを見送ることも一つの手段です。
葬儀に関するマナーや決まりごとは多く存在しています。
「終活ねっと」では、他にも多数の記事を掲載しております。
また、下記の記事では葬儀の費用や内訳、安くする方法について解説しています。
ぜひこちらの記事もご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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