葬儀の受付のマナーとは?受付係の流れや身なり・言葉遣いを解説

葬儀の受付のマナーとは?受付係の流れや身なり・言葉遣いを解説

葬儀の受付は、弔問客への挨拶から香典の管理までをこなす重要な役割です。大勢の人と対峙するため、マナーには特に気を付けなければいけません。今回終活ねっとでは、初めての受付でも迷わぬよう、作業の流れや相応しいマナーなど、葬儀の受付に関する情報をまとめてみました。

最終更新日: 2019年07月19日

葬儀の受付をする際のマナーについて

葬儀

ほとんどの葬儀には受付が必要です。
皆さんも、葬儀の際に受付で挨拶をしたり記帳をした経験があるかと思います。

受付係は、参列者の中から出すことが一般的です。
自分は参列するだけのつもりが、突然受付係に指名される、ということも充分考えられます。

受付の仕事は葬儀の顔となるため、他の手伝いよりも責任重大です。
弔問に訪れた参列者に丁寧な挨拶をし、マナーを守りつつ臨機応変に案内をしなければなりません。

また、沢山の香典をその場で処理していく素早さと正確さも要求されます。
果たして自分にそのようなことができるのか、不安になってしまいますね。

また、受付を引き受ける際には何か特別なマナーが必要になるのでしょうか?
服装なども、誰に合わせればよいのでしょう?

今回「終活ねっと」では、葬儀の受付をする際のマナーについて、作業の流れや言葉遣いのマナーなど、受付に関するさまざまな情報をまとめてみました。

  • 葬儀の受付係の流れ

  • 葬儀前にすること

  • 葬儀の際にすること

  • 葬儀後にすること

  • 受付係をする際の身なり

  • 挨拶をする際の言葉遣い

  • ご案内をする際の動作・振る舞い

これらのことを中心に詳しく紹介したいと思います。
突然受付係に指名されても迷わないよう、事前に受付係の仕事やマナーについて確認しましょう。

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葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

葬儀の際の受付とは

葬儀

受付の仕事は、お客様への挨拶から始まり、お香典と返礼品の受け渡し・記帳案内・会場への誘導などがあります。
やることが多いので、役割を細かく分担することもあれば、会計を受付で兼任することもあります。
また、トイレや休憩所の場所なども聞かれますので、施設内の把握もしていなければなりません。

受付係は、弔問客にスムーズな対応ができ、なおかつ信頼がある人物が適任です。
通常は経験者か親族などが引き受けることが多いようです。

葬儀の受付係の流れ

葬儀

葬儀の受付を引き受けたら、一体どのようなことをすればよいのでしょうか?
ここでは、受付係が担当する具体的な作業の流れをご紹介します。

葬儀前にすること

受付の仕事は、葬儀の準備から始まります。

当日は葬儀の30分前には受付をセットし、早く到着した弔問客にも対応ができるようにしましょう。
余裕を持って1時間前には会場入りをしていると安心です。

  • ご遺族、スタッフ、受付係への挨拶

    まずご遺族やスタッフ、他の受付係と顔合わせをします。
    その際に当日の流れや、各々の役割を決めておきましょう。
    分からないことなどがあれば、スタッフの方に確認をしておきましょう。

  • 会場の把握

    受付ではトイレや喫煙所、荷物の預け場所を聞かれることもあります。
    すぐに案内ができるように、事前に施設のマップを把握しておきましょう。

  • 受付台の準備

    受付で必要になる備品を用意し、受付台に並べます。
    帳簿類、ボールペンやサインペンなどの筆記用具、香典受けが揃っているか確認しましょう。
    これらの備品は整頓し、見栄えよくしておくとよいでしょう。

  • 返礼品の準備

    弔問客へお渡しする返礼品の準備をします。
    大抵はスタッフの方が運んできてくれますので、品物と礼状を紙袋に詰めます。
    返礼品はお香典一人分につき、一つです。
    連盟でいただいた場合にはその人数分の返礼品を用意しましょう。

  • お焼香

    受付開始から葬儀の間は、バタバタしてご焼香をする暇がない可能性があります。
    受付開始前にお焼香を済ませるか、作業が落ち着いたら順番でお焼香に行きましょう。

葬儀の際にすること

受付の流れとしては、①弔問客への挨拶と香典受け取り・②帳簿への記帳案内・③返礼品のお渡し・④式場案内・⑤香典の管理があります。

ここではそれぞれの役割別に作業の説明をします。

  • 挨拶と香典の受け取り

    弔問客がお悔やみの言葉を述べますので、受付係はお礼と労いの言葉をお返しします。
    互いの挨拶が済んだら、香典を受け取ります。

    受付は喪主やご遺族の代理ですので、挨拶やマナーには特に気をつけましょう。

  • 帳簿への記帳

    弔問客に芳名帳への氏名と住所の記帳を案内します。
    葬儀後に喪主が弔問客の把握ができるよう、全員に漏れなく記帳をお願いします。

    氏名はフルネームで書いてもらい、不足がある場合にはその場で確認し書き足します。
    不祝儀袋に書いてある氏名と住所も確認し、不足があれば付け足します。

  • 返礼品をお渡しする

    弔問客からお香典を受け取り、記帳も終えたら、お礼の品と礼状をお渡しします。

    複数の方から連名でいただいた場合には、その人数に応じた数の返礼品をお渡しします。
    数が多い場合には箱に詰めたり、式の前後で運んでもらうようにしましょう。

  • 式場への案内・誘導

    受付を済ました弔問客には、式場への案内をします。
    別階にホールがある場合には、エレベーターや階段へ誘導します。

    この際にトイレや荷物の預かりなどの案内もしてあげると親切です。

  • 香典の確認、集計

    いただいたお香典のチェックをします。
    会計係りを立てる場合が多いですが、受付係りの内で分担することもあります。

    不祝儀袋に書かれた金額と、実際の金額を確認するのですが、ここでは確認せずに後日喪主側が確認することもあります。
    その場で確認する場合には、金額に不備があればすぐ弔問客に確認しましょう。

葬儀後にすること

葬儀が終わったら、受け取ったお香典と帳簿類を確認し、遺族に引き継ぎます
また、不祝儀袋の氏名と金額を書いたリストを作成する場合もあります。

会計係りを親族が担当していたら、そのまま喪主に渡してもらいます。
喪主かご遺族が受け取れない場合には、世話役代表が受け取る場合もあります。

お香典も帳簿も貴重品ですので、取り扱いにはくれぐれも気をつけましょう。
最後に、返礼品の余りや忘れ物の確認も怠ってはいけません。

受付係をする際のマナー

葬儀

受付は喪主側の人間になります。
喪主の顔を潰さないよう、当日は失礼のないようなマナーが求められます。

ここでは、服装や言葉使いなど、受付をする際に必要なマナーを紹介しましょう。

身なり

受付係は喪主に変わってさまざまな弔問客と対面します。
弔問には高齢の方や目上の方なども大勢訪れることが予想されます。

喪主に恥をかかせぬよう、受付係は自身の身なりにも注意を払わなければいけません。
ここでは、受付の際の装いのマナーについてご紹介します。

服装

受付係を含む、手伝い人の服装マナーについては諸説あります
手伝い人は葬儀を行う立場ですので、ご遺族や親族と同格の装いが相応しいとする説がある一方、参列者と同格の装いで問題ないとする説も沢山出ています。

書籍やインターネットの情報など、筆者によって装いの格式や定義も違い迷ってしまいますが、まとめると①遺族や親族側に配慮すること、②これらの人達を差し置いて格上の装いをしないことがポイントのようです。

男性

男性は喪服かブラックスーツに、白無地のワイシャツを着用します。
ブラックスーツは喪服に比べ色が薄いので、喪服がある場合は喪服を着るのがベストです。

足元は黒無地の靴下と靴で統一しますが、その際には光沢のないシンプルな物を選びましょう。

女性

女性は喪服またはブラックフォーマルのワンピースが無難です。
また、アンサンブルスーツでも大丈夫です。

フリルやレースが多分に入っていたり、露出の高いデザインは避けましょう。
動くことの多い手伝い人の女性は、スーツにパンツを合わせた装いでも大丈夫です。
足元は黒無地のストッキングと靴で合わせますが、男性と同じく光沢のないシンプルなデザインにします。

メイクは光る物や華やかな色を避け、できるだけ控えめなメイクにします。
派手なメイクは勿論ですが、ノーメイクで参列してもいけません。

髪型

基本的に、派手でなければ大丈夫です
髪の長い女性は一つにまとめます。
その際に髪留めは飾りや光沢の少ない地味な色とデザインの物を選びましょう。

男性も、あまりにも派手なヘアースタイルをしている方はワックスなどで整えましょう。

アクセサリー・小物

男女ともに、結婚指輪以外のアクセサリーは外します
女性はパールの着用が許されていますが、二連の物や揺れるものなどは避けます。
この場合は、シンプルな一連のネックレスの着用が無難です。

男性はネクタイピンはせず、何かつけるとしたら、黒いカフスを付ける程度にとどめましょう。

下記の記事では、葬儀にふさわしいネックレスや、なぜ葬儀用のネックレスは真珠でないといけないのかを紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。

バッグ

カバンも、男女ともに黒無地でシンプルなデザインの物にします。

派手な装飾や光沢、エナメルの素材は控えましょう。
皮製品も殺生を連想させるのでNGです。

全ての装いに言えることですが、葬儀の場では黒無地や柄のないシンプルで控えめな装いを心がけましょう。

挨拶をする際の言葉遣い

受付は、ほぼ全ての弔問客と言葉を交わす葬儀の顔です。
それゆえに、失言のないよう気を遣わなければいけません。

難しく感じてしまいますが、事前に言葉遣いを確認しておけば怖くはありません。
ここでは、避けるべき言葉と、挨拶の際によく使われる文例を紹介します。

使用していけない言葉

不吉な言葉や、不幸の連続を連想させるような表現は避けましょう。
これらは忌み言葉と呼ばれ、葬儀の場では避けることがマナーとされています。

また、特定の宗教で使用する用語は他の宗派宗教の式では通じませんので、これも事前に確認しておくことが望ましいです。

忌み言葉は沢山ありますが、ここでは主に受付で使ってしまいそうになる言葉を紹介します。
挨拶や案内をするうちに、うっかり出てしまうことがないよう用心しましょう。

  • 不吉なことを連想させる言葉

    終わる、帰る、降りる、冷える、捨てる、無くす、破れる、壊れる、落ちる、とんでもない、四(死)、九(苦)など

  • 不幸の連続を連想させる表現

    わざわざ、いろいろ、皆々様、たびたび、次々、どんどん、だんだん、引き続き、また、再び、続いて、戻る、戻す、追ってなど

  • 具体的で葬儀の場に相応しくない言葉

    死亡、死ぬ、亡くなる、自殺、生きる、生存、存命、葬式、忙しいなど

  • 仏教関係で気をつける言葉

    仏教では、人は死後に冥途を旅して浄土に行く(仏になる)とされ、生者は供養を通して故人の成仏を手伝うことができると考えられています。

    「冥途」「冥福」「仏」「成仏」「供養」「往生」などは仏教独自の言葉です。
    これらの言葉は、神道やキリスト教での式で使用しないようにしましょう。

    さらに「冥福」という言葉は、「冥途を旅する」という概念のない浄土真宗でも使いませんので注意しましょう。

    また仏教では「迷う」「浮かばれない」なども、故人が彷徨ってしまう状態を想像させる、縁起の悪い言葉であるとされています。

  • キリスト教式でのみ使用する用語

    キリスト教では、人は死後天に昇り神の元で安らかに過ごすと考えられています。
    そのため個人の死を悲しむという表現や、お悔やみの言葉はありません。

    「死」という言葉は、「昇天」や「帰天」と表現しましょう。

挨拶の文例

挨拶で大切なことは、故人のために訪れてくれた弔問客へ、労いの意を示すことです。
感謝の気持ちはもちろん、雨の日や寒い日など、その時の状況に応じた対応をすることができればベストです。

ここでは無難な挨拶文を紹介しますので、事前に確認しておきましょう。

  • 弔問客を迎える際には

    「本日はご多忙のところお越しいただき、どうもありがとうございます」
    「本日は雨で足元の悪い中お越しいただき、どうもありがとうございます」

    「忙しい」や「わざわざ」などの忌み言葉を使わないように気をつけましょう。

  • お悔やみの言葉と香典を受け取ったら

    「ありがとうございます、お預かりいたします」
    「ありがとうございます、御霊前にお供えいたします」

    遺族代理として受け取る場合は前者を、遺族だったら後者の言葉を述べます。

  • 記帳をお願いする場合には

    「恐れ入りますが、こちらにお名前のご記入をお願いいたします」

    弔問客に何かをしてもらう際には、「恐れ入りますが」をつけ丁寧にお願いしましょう。

  • 会場まで誘導する場合には

    「式場はあちらでございます、このままお進みください」
    「この先のエレベーターで◯階までお上りください」
    「お靴を脱いでお入りください」
    「足元にお気をつけてお進みください」

    向かうべき会場がどこにあるのかお知らせした後、これらの言葉を組み合わせて臨機応変に誘導します。

ご案内をする際の動作・振る舞い

ご案内をする際には、自分は喪主の代わりに受付をしていることを忘れてはいけません。

喪主やご遺族の気持ちに配慮せず大声で泣いたり、談笑してはいけません。
また、故人の具体的な死因や、喪家のプライベートに立ち入った話題も避けましょう。

葬儀にはご高齢の方や小さな子どもも訪れます。
弔問客の状況をよく見て、場合に応じて荷物を持ったり段差などの介助をしたりと、細かい心配りができるとよいでしょう。

葬儀の受付に関するその他の知識

葬儀

受付は葬儀会社に頼めない!?

現金の管理をする受付は、不備のあった時には大問題に発展してしまう可能性があります。
そのため、余程のことがない限り業者が受付をすることはありません。

受付は、信頼の置ける親族や経験者に担当してもらうことが一般的です。

受付係は必要に応じて葬儀の手伝いを

葬儀当日は何が起るか分からないため、人手は多いほど助かります。
受付をしていたとしてもエプロンを持参し、動きやすい靴を履いて行くなどして、不足の事態に備えましょう

会場の様子を常に観察し、必要なら自分から手伝いを名乗り出ることができれば素晴らしいですね。

葬儀の受付をするマナーに関するまとめ

葬儀

ここまで葬儀の受付の手伝いについて解説してきました。
役に立つ情報はありましたでしょうか?
今回「終活ねっと」では、葬儀の受付をするマナーについて解説していきました。
まとめは以下のようになります。

  • 葬儀の受付係の流れ

    当日は早くに会場へ入り、受付の準備をします。
    葬儀開始前から葬儀中は、訪れた弔問客への対応をし、終了後は集めた香典と帳簿を喪主側へ引き継ぎます。

  • 葬儀前にすること

    関係者へ挨拶をした後、台に備品を並べたり返礼品をまとめたりして、式開始の30分前には受付の準備を完了させます。
    その間に会場内施設の把握や、故人へのお焼香も済ませておきましょう。

  • 葬儀の際にすること

    弔問客が見えたらお悔やみの言葉とお香典を受け取り、帳簿への記帳をお願いします。
    返礼品と礼状をお渡しした後、式場への誘導をします。
    喪主の意向によってはお香典の中身の確認や集計もします。

  • 葬儀後にすること

    葬儀後は受付台を片付け、忘れ物などがないか最終確認をします。
    お香典をまとめ、帳簿と一緒に喪主側に引き継ぎをします。

  • 受付係をする際の身なり

    男性も女性も、喪服かブラックフォーマルで臨みます。
    男性は黒無地のネクタイに黒い靴下、女性は黒タイツを着用します。
    派手な髪型やメイクは避け、アクセサリーも結婚指輪とパール以外は外すのがマナーです。
    小物も光沢や装飾を避けた控えめなデザインで、黒か地味な色で揃えましょう。

  • 挨拶をする際の言葉遣い

    忌み言葉や連続する言葉は避けましょう。
    忌み言葉の他にも、他の宗教・宗派で使用してはいけない表現もあります。
    事前に挨拶の文例を確認し、状況に応じて使い分けられるようにしておくと便利です。

「終活ねっと」では、受付の他にも葬儀に関する記事を沢山掲載しています。
慣れない葬儀でどうすればよいか分からない、事前にどのようなマナーがあるのか確認しておきたいという方など、ご興味のある方はぜひそちらもご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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