
葬儀の礼状の文例をご紹介!礼状に書く内容やマナーについても解説
葬儀が終わったら葬儀でお世話になった方々にお礼状を出します。 お礼状にはどんなことを書くのか、誰が出すのか、文例や書き方のマナ―などがよく分からないという方も多いでしょう。 この記事では、葬儀に関する礼状の文例について、内容や文例、マナーを含めてご紹介します。
最終更新日: 2020年12月16日
葬儀に関する礼状の文例について

葬儀が終わって一区切りついたら葬儀でお世話になった方々にお礼状を出します。
しかし、葬儀のお礼状はもらったことはあっても、ご自分では書いたことがないという方もおられるでしょう。
葬儀のお礼状にはどんなことを書かなければならないのでしょう?
そもそも誰が出すものなのか、文例はどんなものがあるのか、書き方のマナ―はあるのか、などよく分からないという方も多いでしょう。
折角多忙の中参列いただいた方などへのお礼状ですから、心を込めてきちんと書きたいものですね。
そこで今回の「終活ねっと」のこの記事では、葬儀に関する礼状について、以下の事項をご紹介します。
そもそも礼状とは、どのようなものなのか?
礼状の内容は、どのようなことを記載するのか?
お礼状の手紙の文例は?(遺族側の文例・参列者側の文例)
葬儀後の礼状のマナーは?
葬儀の礼状の内容、文例や送り方なども含めて分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
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礼状って?

葬儀は一般に故人の急逝で喪主やご遺族が途方にくれる中、多くの方のご協力・ご支援を得て執り行われます。
葬儀のお礼状は、葬儀に参列して頂いた方や葬儀に参列されなくてもご香典やお供物・お悔やみを頂いた方などに、お礼の気持ちを示すものです。
葬儀の礼状は通常49日の忌明け後に出します。
葬儀の際は喪主をはじめご遺族も落ち着かず失礼もあったかもしれません。
葬儀後に一段落したところで、お世話になった方々に改めて感謝の気持ちを伝えるものです。
礼状の内容

お礼状にはどのようなことを書いたらよいのでしょうか。
お礼状に盛り込むべき内容について、まとめておきましょう。
故人の名前
葬儀のお礼状には、誰の葬儀であるのかが分かるように故人の名前(俗名)を書いておきましょう。
戒名(法名)が付けられているときは、戒名もあわせて記載しておいた方がよいでしょう。
また故人と差出人との関係についても触れておいた方がよいでしょう。
お礼の言葉
お礼状ですから、ご多忙の中を葬儀に参列いただいたことへのお礼と、お供物・お香典などの厚志をいただいたことに対するお礼の言葉をきちんと書いておきましょう。
差出人
お礼状の差出人の名前もきちんと書いておきましょう。
普通は「喪主○○○○」と喪主の方の氏名を書きますが、その後に「親族一同」などと連記することもあります。
社葬のときは、葬儀委員長の名前を最初に書き、喪主の名前はその次に書きます。
その他
時候の挨拶文は必要ありません。
頭語・結語の 「拝啓」・「敬具」などは書くときは両方とも書きますが、両方とも書かない場合もあります。
また、お礼状は略儀になりますので、そのお詫びの言葉も書き加えておきましょう。
お礼状の手紙の文例

お礼状の手紙の文例を説明しておきましょう。
お礼状は、ご遺族が出すものと、参列者がご遺族に出すものがありますので、それぞれに分けてまとめておきましょう。
遺族側が出す手紙の文例
ご遺族が出す礼状は、葬儀に参列して頂いた方をはじめ、葬儀などでお世話になった方への礼状などいろいろな場合があります。
それぞれの場合の礼状の文例をご紹介します。
会葬の礼状
通夜や葬儀に参列して頂いた方には、急な葬儀にもかかわらず予定をやりくりして出席して頂いたわけですから、鄭重なお礼状を出すのが礼儀です。
会葬礼状は、通夜や葬儀の当日に会葬者に直接お渡しするもので、忌明けに香典返しに添えて送る「忌明けの挨拶状」ではありません。
会葬礼状ですので、会葬して頂いた方には香典を頂いていなくてもお渡しします。
この度 亡父 ○○○○(俗名)儀 葬儀に際しましては
ご多忙中にもかかわらずご会葬を頂き ご鄭重なご弔意とご厚志を賜り 誠に有り難く
心より厚くお礼申し上げます
本来であれば早速拝眉の上お礼申し上げるべきところですが
略儀ではありますが書中をもちまして お礼のご挨拶とさせていただきます
敬白
平成○○年○月○日
○ ○市○○町
喪主 ○○○○
親族一同
葬儀委員長を依頼した方への礼状
葬儀委員長はお忙しい中お引き受けいただき、気配りも大変な役割ですので丁寧にお礼をしましょう。
先般 亡父○○○○の葬儀に際しまして 葬儀委員長をお願いいたしましたところ
お忙しい中にもかかわらずお引き受け下さり 誠にありがとうございました
貴重なお時間をお割きくださり 立派な葬儀を執り行っていただき
故人もさぞかし喜んでいることと思います
これもひとえに貴兄のご高配の賜物と 遺族一同深謝に堪えません
今後とも一層のご指導を賜りますようお願い申し上げ
書中甚だ失礼とは存じますがお礼申し上げます
敬白
平成○○年○月○日
○ ○市○○町
喪主 ○○○○
親族一同
故人がお世話になった方への礼状
故人が生前お世話になった方にもお礼状を出しましょう。
先般 亡父○○○○の葬儀に際しましては 過分のご配慮を賜わり誠にありがとうございます
また生前父が何かとお世話になりましたこと 父に代わりまして心から厚く御礼申し上げます
お陰様で父も心おきなく旅立つことができたものと思います
貴兄に置かれてはくれぐれも御身お大切になされ ご健勝にお過ごしなさいますよう
心からお祈り致しております
これからも亡き父同様よろしくご指導ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます
敬白
遠方から参列してくださった方への礼状
わざわざ遠方から参列してくださった方には、そのことに触れて謝意を伝えましょう
亡父 ○○○○儀 葬儀に際しましては 御多忙中にもかかわらず
遠路よりお運びいただき 誠に有り難く厚く御礼申し上げます
本来なら早速拝趨し御礼申し上げるべきところではございますが
略儀ながら書中をもちまして御礼の御挨拶を申し上げます
敬具
主治医・病院への礼状
病院で加療していたにもかかわらず亡くなったときに、お世話になった主治医や病院にどのようにお礼を述べらよいのでしょうか。
葬儀後に病院に出すお礼状の例文を紹介します。
先般亡父の葬儀も終わり、家族一同少し落ち着きを取り戻したところです。
思えば亡父入院加療中は、皆様にお礼を申し上げる余裕もなく失礼致しました。
今は皆様の心温まる治療・看護に思いをいたし、心より感謝しております。
本来ならお目にかかりお礼申し上げるべきところではございますが、
書中をもちまして御礼申し上げます。 遺族一同
お悔やみ状への礼状
通夜・葬儀に参列されなかった方からお悔やみ状をいただいたときにも、きちんとお礼の手紙を出しましょう。
このたびはご懇篤なるご弔慰のお手紙をいただき誠にありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。
亡き父は〇〇様とお会いしお話しすることをいつも楽しみにしておりました。
〇〇様から戴いたご厚情に父だけでなく私ども家族も励まされましたこと、
ここにあらためて感謝申し上げます。
何卒今後も変わらぬご指導ご厚誼をお願い申し上げます。
略儀ながら、まずは書中にて御礼申し上げます。 敬具
喪中はがきに添える礼状
喪中はがきは通常は何も書き添えませんが、次のように手書きで感謝の気持ちを一言添えても良いでしょう。
忌明けの挨拶状に添える礼状
忌明けの挨拶状は、49日後に葬儀に参列していただいた方や葬儀でお世話になった方に無事忌明けを迎えられたことを報告し、葬儀の際のお礼を申し述べるものです。
お礼状は、通常返礼品に添えて送ります。
先般 亡父 ○○○○儀 葬儀に際しましては ご多忙の中ご会葬賜り
またご鄭重なるご厚志を賜り 心より厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして ○○○○(戒名)の七七忌法要を滞りなく営み
忌明けを迎えることができました
本来であれば早速拝眉の上お礼申し上げるべきところですが
略儀ながら書中をもちましてお礼のご挨拶とさせていただきます
敬具
平成○○年○月○日
住所
喪主 ○○○○
親族一同
香典返しの挨拶状に添える礼状
葬儀に際し香典や供花・お供物をいただいた方には、当日返しで不十分な場合を含め、通常忌明けに際し香典返しを送ります。
その際は、一言お礼の言葉を書き添えるのがマナーです。
亡父 ○○○○儀 葬儀に際しましては 御多用中のところご鄭重なるご厚志を賜り
心より厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして 去る○月○日に七七忌法要を滞りなく済ませることができました
つきましては供養の印に心ばかりの品をお送りいたしますので
ご受納いただければ幸いです
本来であれば拝眉の上お礼申し上げるべきところですが
書中をもちましてお礼のご挨拶とさせていただきます
敬具
平成○○年○月○日
住所
喪主 ○○○○
親族一同
香典返しに添えるお礼状の書き方については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
弔辞・弔電をいただいた方への礼状
葬儀に際し弔辞や弔電をいただいた方には、早めにお礼の挨拶状を出ししましょう。
礼状の発送が遅くなったときは、忌明けの挨拶状に弔辞・弔電をいただいたことへのお礼の言葉を書き添えましょう。
ご多忙中にもかかわらずご鄭重なる弔辞(弔電)を賜り
誠に有り難く厚くお礼申し上げます
お蔭をもちまして葬儀告別式は滞りなく済ませることができました
これもひとえに皆様方のご厚意の賜物と心より感謝申し上げます
本来であれば早速おめにかかりお礼申し上げるべきところですが
略儀ではありますが書中をもちましてお礼申し上げます
平成○○年○月○日
住所
喪主 ○○○○
親族一同
弔電へのお礼の方法については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
参列者側が出す手紙の文例
参列者が出す手紙としては、喪主から忌明けの挨拶をいただいたときの礼状や法事に招待されたことへの礼状などがあります。
忌明け挨拶の礼状
忌明けの挨拶状をいただいたときに、お礼状を出すことは一般的には不要です。
ただ受け取ったことの連絡の意味もありますので、手紙でなく電話やメールで謝意を伝えてもよいでしょう。
その後皆様いかがお過ごしかと案じておりましたが、もう忌明けを迎えらたのですね。
あっという間の気もしますが、どうか気を落とさずにお体に注意されてお過ごしください。
法事招待への礼状
葬儀後に49日法要などに招待されたときの礼状です。
その後いかがお過ごしかと案じておりましたが、もう忌明けを迎えらたのですね。
是非出席させていただきたく、よろしくお願い申し上げます。
葬儀後の礼状のマナーに関して

葬儀後の礼状を出すときは、どんなことに注意したらよいのでしょうか。
葬儀後の礼状のマナーをまとめておきましょう。
葬儀を知らせていない人にもだす?
葬儀を知らせていない方にお礼状を出すのは、受け取った方にかえって気を使わせることになるかもしれません。
そのため、基本的に出さない方がよいでしょう。
ただ、亡くなられたことを葬儀後にお知らせした方がよい場合もあります。
その際は礼状としてではなく、お知らせしなかった理由も簡潔に添えた手紙などを出すとよいでしょう。
お礼状は手書き?印刷?
時間的な余裕があれば、お一人お一人に心を込めてお礼状を書くことは受け取った方にもお気持ちが通じ好ましいことです。
しかし、喪主をはじめご遺族は葬儀後もやるべきことが多く、時間的にも精神的にも大変な状況が続きます。
ですから、お礼状を出す相手にもよりますが、数が多いときは印刷しても構わないです。
実際のところ奉書紙などにきれいに印刷することもできますので、ご自身で印刷してもよいでしょう。
手渡しの場合宛名は不要?
葬儀のお礼状は、葬儀当日の会葬礼状は別として基本的に宛名を書いた方がよいでしょう。
事務的な連絡文書ではありませんし、結婚式の案内状のような招待状でもありません。
たまたまお会いできたからと言って、手渡しで宛名も書かないというのは、好ましくないでしょう。
会葬などへの感謝の気持ちを表すものですから、そもそもお礼状を手渡しするのは失礼とも言え避けた方がよいでしょう。
家族葬の場合も令状は出す?
家族葬であっても、参列して頂いた方やお世話になった方には葬儀後にお礼の気持ちを伝えるのが丁寧でよいでしょう。
特にご家族以外の友人・知人に出席していただいたときやご親族の方には、簡単でもよいのでお礼状を出すか、少なくともお電話でお礼の気持ちをお伝えしましょう。
葬儀に関する礼状のまとめ

今回「終活ねっと」では、葬儀に関する礼状について、文例やマナーなどを解説してきました。
この記事の要点をまとめると、次のとおりです。
そもそも礼状とは葬儀の参列者など葬儀でお世話になった方々への感謝の気持ちを表すもである。
礼状の内容は、故人の名前、お礼の言葉、差出人などを書く。
遺族側が出す手紙の文例としては、参列者、葬儀委員長、お世話になった方々あてなど多くのケースがある。
参列者側が出すお礼状の文例としては、忌明け挨拶への礼状、法事招待への礼状がある。
葬儀後の礼状のマナーは、葬儀を知らせていない人には出さないのが基本。
礼状は印刷でもよいが、手渡しでも宛名は書きできれば手渡しは避ける。
礼状の文例をいろいろなケースに分けて分かりやすく解説していますので、礼状を書かれるときの参考にして頂ければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「終活ねっと」では、他にも葬儀や法要のことなど終活に関する分かりやすい記事を掲載しています。
分からないことがあれば、ぜひ参考にしてみて下さい。
例えば葬儀の費用について、費用の内訳や安くする方法などをお知りになりたい方は、ぜひ次の記事をご覧ください。
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