神道の葬儀の香典の書き方は?香典を包む袋や金額相場についても解説

神道の葬儀の香典の書き方は?香典を包む袋や金額相場についても解説

日本の葬儀には仏教式だけではなく、神道式の葬儀もあります。神道の葬儀における香典はどう書けばいいのでしょうか?この記事では、神道の葬儀の香典の書き方や金額相場などについて解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

最終更新日: 2020年01月29日

神道の葬儀の香典について

葬儀

葬儀を行うと聞けば、多くの人は仏教形式の葬儀を連想しがちです。
しかし、日本には仏教式だけではなく、神道式で行われる葬儀もあります。
そのため、神道の葬儀に参列する機会も出てきます。

そんな時、神道式の葬儀で渡す香典などをどのように準備すればいいのかわからず、戸惑ってしまうのではないでしょうか。
香典は仏教と同じく、神道の葬儀でも持参する必要があります。
ですが「香典はどれくらい包めばいいのか」「香典袋に書く内容は仏教とどう違うのか」など、疑問に感じる点はたくさん出てくることとおもいます。

今回の「終活ねっと」の記事では、神道の葬儀の香典について、

  • 神道の意味

  • 神道の葬儀で用意する香典はいくらなのか

  • 神道の葬儀における香典関連の注意点

  • 神道の香典には何をどう書けばいいのか

  • 神道の香典袋を選ぶ際の基準

以上のことを詳しく解説していきます。

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神道の葬儀における香典関連の知識やマナーを詳しくまとめています。

神式の葬儀に出席されるという方は、この記事を最後までご覧いただき、失礼のないよう神式のマナーを身に付けておきましょう。

「終活ねっとのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

以下の「終活ねっと」の記事では、香典に関する基礎知識やよくある疑問をまとめています。
香典の基本的なマナーを知りたい方は、ぜひご覧ください。

神道について

神社

日本における葬儀は仏教が多いものの、神道の葬儀が主流のところもあります。
そもそも神道とはどんなもので、仏教とはどう違ってくるのでしょうか。
ここでは神道についてご紹介します。

仏教との違い

神道は日本で古くから続いている信仰で、教祖や経典などは存在しません
この世に存在する生命体や物体、現象などあらゆるものに神様が宿っていると考えられており、それらを総称して「八百万の神」と表現しています。

仏教はお釈迦様を教祖として、その教えを記録したものが経典とされています。
また、悟りを開くことが目的だったため、当初は信仰の対象ではありませんでした。
しかし、人々の間で広まるにつれ、お釈迦様が信仰対象とされるようになったのです。

神道における葬儀の意味

神道では人が亡くなった後、神様の住む世界へ行って他の神様たちとともに子孫のことを見守っていると考えられています。
したがって、神道の葬儀は故人を上記のような守護神とするための儀式という性質を持っているのです。

また、神道において死は穢れ(けがれ)とされています。
そのため、聖域とされている神社で葬儀を行うことはありません。
葬儀は自宅など他の場所で行われます。

神道の葬儀の香典相場

葬儀

仏教の葬儀では参列する機会が多ければ、どれくらい香典を包めばいいのかご存知の人も多いことでしょう。
しかし、神道の葬儀の香典は、仏教の香典と同じ金額で包んでもいいのでしょうか。
結論から申し上げますと、宗教や宗派で金額相場が大幅に変化するということはありません。

基本的には仏教の香典と同じく、金額相場は故人との関係性や年齢などによって変わってきます

故人が両親の場合

故人が両親の場合、他の関係性と比較すると金額は一番大きくなっています。
その理由としては、血縁者の中でも一番関係性が深いためでしょう。
配偶者の両親に当たる人が亡くなった場合でも、香典の金額相場は実の両親と変わりません。

両親の葬儀で香典を出すべきか否かで悩まれる人は多いです。
参列者が出す香典を子供の立場の人が用意することに違和感があるのでしょう。
これには明確な判断基準があり「喪主を務める人は香典を出さない、それ以外の人は出す」というものです。

子供が1人しかいない場合、喪主はその人が務めることになるため、香典を出す必要はありませんが複数いる場合、喪主以外の子供は出すことになります。

渡す側の年齢 20代 30代 40代以降
金額相場 3~10万円 5~10万円 5~10万円

故人が祖父母の場合

故人が祖父母の場合、他の関係性よりも香典の金額相場に大きな差が出やすくなります
その理由は、年齢の差から孫に若い人が多いためとされています。
孫の立場の人がまだ学生であることが理由で、収入を得ることが難しい場合、香典は保護者である両親が出すこととなります。

そのため、当人が無理して香典を用意せずとも問題ないのです。
それでも自分のお金で祖父母に香典を出したいという人もいることでしょう。
この場合、もしも孫が自分1人しかいないならば、少なくても手持ちのお金を包むほかありません。

孫が複数いる場合は、それぞれお金を出し合い、1つの香典としてまとめるという方法もあります。

渡す側の年齢 20代 30代 40代以降
金額相場 1万円 1~3万円 3~5万円

故人が兄弟姉妹の場合

故人が兄弟姉妹の場合、金額相場は両親よりも低めになるものの、祖父母と同程度には高い金額となっています。
やはり家族として一緒に育った血縁者のため、両親に次いで高い金額になっているようです。
配偶者の兄弟姉妹に当たる人が亡くなった場合でも、香典の金額相場は実の兄弟姉妹とそこまでの違いはありません。

仮にあまり仲が良くなかった場合、香典の金額は相場よりも低めに包みたいという人もいるかとおもいます。
しかし兄弟姉妹という関係上、他人よりは多めに用意せざるをえないでしょう。
兄弟姉妹が亡くなったのが同じ家で一緒に暮らしている時でも、結婚して家を出た後でも金額相場は同じです。

渡す側の年齢 20代 30代 40代以降
金額相場 3~5万円 5万円 5万円

故人が子供の場合

故人が子供の場合、その関係性によって金額は大きく変化します。
亡くなったのが自分の子供の場合、親が香典を出す状況は子供が結婚して別世帯になっていることです。
香典の金額相場は5~10万円くらい、つまり故人が両親の場合に出す香典と同程度の金額とお考えください。

亡くなったのが他人の子供の場合、ご自身の子供の同級生やご親戚などでも金額は変わってきます。
ご親戚の子供だと、親しかったのなら香典の金額相場は5千円~2万円くらい、交流がほとんどなかったなら5千円程度です。
子供の同級生の香典の金額相場に関しては、以下の表をご参照ください。

渡す側の年齢 20代 30代 40代以降
金額相場 3千円~5千円 3千円~5千円 3千円~1万円

故人が友人・知人の場合

故人が友人・知人の場合、香典の金額相場は血縁者よりも低めになります。
友人にしろ、知人にしろ、顔を合わせて話をする機会はあっても積極的な交流は持たなかったという場合は、金額相場の5千円より少なくても構いません。
周囲に似たような関係性の人がいたなら、それとなく香典に包む予定の金額を尋ねて合わせるというやり方でも良いです。

普段から話をする機会が多く、交流を深めていたという場合は、以下の表をご覧の上、ご自身の気持ちと合わせて包む金額をお決めください。
注意点としては、包む金額が少なすぎると後悔することもあるという点です。
そのため、香典を用意する時は故人との関係性も考慮した上で決めましょう。

渡す側の年齢 20代 30代 40代以降
金額相場 5千円 5千円~1万円 5千円~1万円

神道の葬儀の香典マナー

葬儀

宗教で形式は違えど、故人の葬儀に参列することに変わりはありません。
そのため、香典1つを用意する際にも金額や渡し方など、マナーに気をつけながら慎重に行動する必要があります。
ここでは神道の葬儀の香典マナーについてご紹介します。

金額

香典には包んだ金額を記入します。
地域によっては受付で香典の金額を確認した後、すぐに香典返しを渡すところもあります。
そのため、受付の人がすぐに確認できるように金額を書いておくのです。

数字に注意

香典に金額を記入する際に気を付けておくべきことは、選んではいけない数字があるという点です。
4と9は「死ぬ」「苦しむ」などマイナスの言葉をイメージさせる忌み数とされているため、この数字になる金額を包むのは避けた方が良いでしょう。
5千円や3万円など、香典はキリの良い数字を意識して準備してください。

数字がどうであれ、故人を悼む気持ちがあればそれで良いと気にされない人もいらっしゃいます。
しかし忌み数を嫌う人も少なからずいるため、避けておくのが無難です。

金額の書き方

香典に金額を記入する際は、数字の種類に注意してください。
一般的に使われている数字は「一、二」といった漢数字ですが、香典に記入する金額の数字には「壱、弐」といった旧字体の漢数字を使用します。
前者の簡単な漢数字ではなく、後者の画数が多い漢数字を使うのには理由があります。

前者の漢数字はその画数の少なさから、第三者が後で線を何本かこっそり書き足しても気付かれにくいというデメリットがあるのです。
後者の漢数字ならば画数が多いため、そういった改ざん行為を防ぐことができます。
このような理由から、香典の金額を記入する際には旧字体の漢数字が推奨されているのです。

お金の入れ方

香典のお金の入れ方として一番言われているのは、新札を使わないことです。
葬儀に何の折り目もない新札を持っていくことは一見礼儀正しいようにおもえますが「不幸が来るのを待っていたかのようだ」と見られる場合があります。
そのため、新札は避けた方が良いでしょう。

もちろん極端に汚かったり、破れていたりするお札も避けてください。
そして香典にお金を入れる際、お札が複数ある場合は向きを揃えた状態で入れます。
お札を入れる際の向きに関しては、気にされる必要はありません。

香典袋へのお札の入れ方について詳しく知りたい方は、「終活ねっと」のこちらの記事をご覧ください。

薄墨を使う

香典に表書きや金額を記入する際、墨は薄墨を選び、濃い墨は使わないようにしましょう。
薄墨には「突然の訃報で悲しみのあまり、すずりに涙が落ちてしまった」「いきなりの知らせに墨をする時間がとれなかった」などの意味があります。
そのため、葬儀で用意する香典には薄墨を使うのがマナーです。

また、香典に薄墨で記入する際は毛筆を使います。
しかし、毛筆を持っていないという人も多くいることでしょう。
そういった人は代わりに市販の筆ペンを使っても構いません。

反対に使ってはいけない筆記具は、シャープペンシルやボールペンです。
これは香典をぞんざいに扱っている印象を与えるため、絶対に避けてください。

渡し方

香典の渡し方としては受付があるか否かでやり方は若干変わります。
受付がある場合は、先に香典を渡してから記帳を行います。
香典を渡す際は両手で持ちながら「この度はご愁傷さまです」など、お悔やみの言葉を述べつつ相手に差し出してください。

この際、重ね言葉や生死をイメージさせる言葉を使うのは避けましょう。
受付がない場合はご遺族に渡すか、ご霊前にお供えします。
お供えする時の香典の向きは、こちらが表書きを読めるように置きます。

神道の香典の書き方

葬儀

仏教の香典に記入することがあるように、神道にも香典に書くことがあります。
そして記入する項目によっては神道専用の言葉を使うこともあります。
どのような書き方をすればいいのか、一緒に見ていきましょう。

表書き

神道の香典の表書きは上部の中央に縦書きで記入します。
神道では「御神饌料(ごしんせんりょう)」「御玉串料(おんたまぐしりょう)」もしくは「御榊料(おさかきりょう)」と書いてください。
宗教に関係なく使える表書きは「御霊前」です。

そのため、表書きに不安が残るという人は御霊前と書いておくと良いでしょう。

名前

神道の香典に書く名前は下部の中央に縦書きで記入します。
会葬者の名前は基本的にフルネームで書きましょう。
香典を複数で出す場合、2~3名なら中央に並べて書く、4名以上なら中央に1人のフルネームだけ書き、左下に「他一同」などの言葉を添えます。

職場の人たちが共同で出す場合、部署名に「一同」をつける形で書き、右側に会社名を記入します。

水引の種類

神道の香典には水引をかけますが、種類は双白もしくは双銀の水引きを使いましょう。
もしも参列する葬儀が神道かどうかよくわからないという場合は、白黒の水引を選びます。
水引の結び方は結び切り、もしくはあわび結びです。

これらの結び方は簡単にほどけないことから、不幸が何度も繰り返されないようにという意味が込められています。

中袋の書き方

販売されている香典袋によっては、中袋がついている場合もあります。
中袋の表側に記入するのは香典の金額です。
書き方は「金○万円」と中央に縦書きします。

中袋の裏側に記入するのは住所と名前です。
住所は番地まで正確に書き、名前はフルネームで記入します。

中袋がない場合

中袋がない場合は、香典袋の裏側に直接住所と金額を書きます
ご遺族は後で参列いただいたことへのお礼状を送ったり、お金の計算などを行います。
その作業をスムーズに行えるようにという配慮から記入しておくのです。

しかしご遺族側と以前から交流があり、住所を知っている場合、書く必要はありません。

神道の葬儀で香典袋を選ぶ際の注意点

困った人々

文房具店や百貨店などに行けば、さまざまな種類の香典袋が販売されています。
しかし神道の葬儀に出す香典袋を選ぶ際、気を付けておくべき点があるのです。

蓮の絵

香典袋の中には蓮の花の絵が入ってるものもあります。
しかし、蓮の花入りの香典袋は仏教専用です。
神道用ではありませんので気を付けてください。

百合の花の絵

香典袋の中には百合の花の絵が入っているものもあります。
しかし、百合の花の香典袋はキリスト教用に作られたものです。
神道の葬儀に持って行くのはマナー違反になるのでご注意ください。

葬儀における神道の香典についてまとめ

神社

いかがでしょうか。
今回の「終活ねっと」の記事では、神道の葬儀の香典について以下のことを解説してきました。

  • 神道はあらゆるものに神が宿っていると考え、葬儀では死後に神の世界へ行き、子孫を見守る

  • 相場は故人が両親や自分の子供なら5~10万円、祖父母は1~3万円、兄弟姉妹は5万円
    他人の子供は3千円~5千円、友人は5千円~1万円

  • 金額の数字は旧字体の漢数字を使い、4と9は縁起が悪いから避ける
    新札を使わずに向きは揃えて入れる、筆と薄墨を使う
    香典は一言添えながら両手で差し出す

  • 表書きは御神饌料や御玉串料、名前はフルネーム、水引きは双白か双銀の結び切り
    中袋がある場合は表側に「金○万円」、裏側に住所と名前
    ない場合、香典袋の裏側に住所と金額

  • 蓮と百合の花の絵が入った香典袋は避ける

神道と仏教の香典で一番大きく違う点は表書きであることがわかりました。
他にも細かな点で違う部分はありましたが、香典は薄墨を使うことや4と9は縁起が悪いなど、似ている点も多いです。
注意すべき点を意識しつつ、香典を用意して相手に失礼のないようにしましょう。

「終活ねっと」では他にも神道や葬儀に関する記事を多数掲載していますので、そちらもあわせてご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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