日蓮宗の葬儀の流れや特徴って?お布施の金額や焼香のマナーをご紹介

日蓮宗の葬儀の流れや特徴って?お布施の金額や焼香のマナーをご紹介

葬儀といっても宗派によって作法などに違いがあり迷ってしまいますね。今回は日蓮宗の葬儀での作法やマナーに関して詳しく解説します。また、日蓮宗の葬儀の費用相場やお布施、香典などの金額やマナーも合わせて解説していきます。

最終更新日: 2020年02月29日

日蓮宗の葬儀について

葬儀

現在の日本ではほとんどの場合葬儀は仏式で行なわれます。
しかし、仏式といっても実は宗派や宗旨によって作法やマナーに違いがあります。

身内がなくなって葬儀を行うあるいは列席する場合にも宗派ごとのマナーには気をつける必要がありますね。

今回「終活ねっと」では日蓮宗の葬儀について、以下の項目を解説していきます。

  • そもそも日蓮宗とはどんな宗教なの?

  • 日蓮宗の葬儀の流れはどうなっているの?

  • 日蓮宗の葬儀の特徴は?

  • 日蓮宗の葬儀の際に気をつけるべきマナーは?

  • 日蓮宗の葬儀の費用相場は?

最後までお読みいただければ幸いです。

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葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

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日蓮宗とは

葬儀

日蓮宗は鎌倉時代に日蓮上人によって開かれました。
総本山は山梨県身延市にある久遠寺です。

日蓮宗では蓮華経こそが仏教の正しい法典であると説き、南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)のお題目をひたすら唱えることで死後には霊山浄土でお釈迦様にめぐり合えると教えています。

鎌倉時代には難しい経典を読めるような庶民は皆無で、簡単なお題目を唱えるだけで成仏できるという教えは非常にわかりやすく一気にひろまりました。

そのため、日蓮宗の葬儀では「南無妙法蓮華経」のお題目は何度も唱えることになります。

似た名前の宗派で日蓮正宗や日蓮本宗などもありますが、こちらはもともとの日蓮宗から分派した宗派になります。

日蓮宗の葬儀の流れ

葬儀

日蓮宗の葬儀には一般の葬儀には見られない特徴がいくつかあります。

葬儀の流れを通夜と葬儀(告別式)にわけてご説明します。

通夜

通夜とは亡くなった方に邪な霊が取り付かないように夜通し守ることを言います。

夜を通して守るために通夜と呼ばれていますが、現在では短時間で儀式と済ませる事が多く、その場合は「半通夜」と呼びます。

日蓮宗における通夜の流れは以下のとおりです。

  • 勧請(かんじょう)

    仏様の降臨を仰ぎます

  • 開経偈(かいきょうげ)

    法華経を讃え教えを守ることを誓います

  • 読経(読経)・祖訓(そくん)・唱題(しょうだい)

    ご本尊に対して法華経を読経した後日蓮上人の遺文を拝読、お題目の「南無妙法蓮華経」を唱えます

  • 宝塔偈(ほうとうげ)・回向(えこう)

    仏様を讃える 偈文(げもん)で功徳を賞賛し、功徳のなくなった方が霊山浄土に向かえるようお祈りします

  • 四弘誓願(しぐせいがん)・題目三唱(だいもくさんしょう)

    仏道成就を願い、お題目を三唱します

日蓮宗ではひたすらお題目を唱えることを行います。

一般の葬儀では僧侶がお経を唱えますが、日蓮宗では参列者も僧侶と一緒になってお題目を唱え読経することが一番の特徴といえるでしょう。

通夜で一番大切なのは故人を悼む心です。
これは宗教・宗派に関わらず共通の思いですね。

葬儀

葬儀という言葉は故人が亡くなってから荼毘に付されるまでの一連の流れ全体を指す言葉です。
葬儀日程の中には、納棺・通夜・告別式・火葬などの全ての工程が含まれることになります。

こちらでは日蓮宗の告別式の流れをご説明します。
主な流れは以下のとおりです。

  • 総礼(そうらい)・道場偈(どうじょうげ)

    合掌しお題目を三唱します。
    仏様を招く道場偈を流します。

  • 三宝礼(さんぽうらい)

    仏・法・僧の三宝を礼拝します。

  • 勧請(かんじょう)

    お釈迦様や日蓮上人にご降臨いただく儀式です。

  • 開経偈(かいきょうげ)・咒讃鐃鈸(しゅさんにょうはつ)

    法華経を礼賛し重要な諸品を拝読します。
    供養のための演奏を行います。

  • 開棺(かいかん)

    僧侶が焼香をしたあと開棺の文を唱えます。
    中啓という扇子を用いて棺を3回打ち鳴らします。

  • 引導(いんどう)

    仏様と個人をお引き合わせします。
    払子(ほっす)を振りながら引導文を読み上げます。

  • 祖訓・唱題・焼香

    日蓮上人の遺訓を読み上げ、お題目を唱えながら焼香します。

  • 宝塔偈(ほうとうげ)・回向(えこう)

    法華経の功徳を讃えて、故人の良い生まれ変わりを祈ります。

  • 四誓(しせい)・三帰(さんき)

    三宝に帰依することを誓い、祈りを捧げます。

  • 奉送(ぶそう)

    仏様をお送りします。

開棺と引導は他の宗派では見られない日蓮宗独自の儀式です。
この儀式の中で仏様と亡くなった方の魂の引き合わせをします。

読み上げられる引導分は、前半は法華経の大切さを説き後半は亡くなった方の功徳を讃えています。

「南無妙法蓮華経」というお題目を唱えることが葬儀の場面でも重要で、お題目を熱心に唱えることで故人が霊山浄土に行きつけるといわれています。

また日蓮宗には仏式では一般的な戒名は無く、かわりに法号を授かります
法号は信仰に入ったあかしであり本来は生前に授けられるものですが、葬儀の場で授ける場合も多くなっています。

日蓮宗の葬儀の特徴

葬儀

日蓮宗では法華経への信心が深ければ必ず成仏し霊山浄土に迎えられるとされています。

葬儀では亡くなった方の信心深さを讃え、残された家族も一層法華経への信心を厚くすることを誓い
故人が霊山浄土へたどり着くための手助けをします。

日蓮宗の葬儀の特徴を項目ごとに詳しくご説明します。

お経

お釈迦様の教えをまとめたお経は実に8万4千にのぼります。

その中でも日蓮宗が最も大切にしているものが妙法蓮華経です。
一般的には蓮華経と呼ばれるほうが多いでしょう。

日蓮宗開祖の日蓮はこの法華経がお釈迦様の教えの集大成であり一番正しく伝えているお経として広く布教しました。

法華経は28品の章に区切られた非常に長いお経ですが、日蓮はこのすべてを会得するのではなくひたすらお題目として「南無妙法蓮華経」と唱えることで正しく導かれると教えています。

南無妙法蓮華経の意味は「素晴らしいお釈迦様の教えである蓮華経に帰依し従います」という意味になります。
そしてお題目を唱え続ける功徳により悪人でも成仏できると説いています。

そのため葬儀の場でもお題目の南無妙法蓮華経を何度も唱えます

祭壇

日蓮宗では仏壇のある仏間で通夜を行なうことが望ましいとされていますが、現在では仏間がない家も多いのでその場合は十界曼荼羅(じゅっかいまんだら)を掲げて読経すれば良いとされています。

そして故人の頭の方に枕飾りが飾られます。
飾りの内容は以下の通りです。

  • 一輪挿しの花瓶

  • 枕団子

  • 一膳飯

  • 一膳飯

  • 塩と味噌を盛り付けた皿

特に枕団子は一番早く供えるとされていて早団子(はやだんご)と言います。

松明

松明(たいまつ)は引導の際に故人を霊山浄土に導くための、道標として灯されます
松明を三回振る事により道が開かれ魔除けの効果があるとされています。

松明に灯される火には以下の意味があります。

  • 浄土と現世をつなぐ

  • 悪霊を退散させる

  • 煩悩を焼却する

現在の葬儀では本物の松明を使用することは少なくなり実際には火を灯さない代用品が使われます。
故人を浄土に送り出すという意味で、松明によって引導を渡すことが葬儀のもっとも重要な部分になります。

シンバルや太鼓

僧侶が使用する楽器などを総称して鳴り物といいます。

シンバルのような形状と音の鳴り物は「妙鉢」です。
太鼓は「木柾」です。

いずれも僧侶の読経の際に使用されます。
故人を導くため、また邪気や魔を祓うために打ち鳴らすとされています。

日蓮宗は他の宗派と比較しても鳴り物を多く使用します

供花のマナー

日蓮宗の葬儀で用いられる供花には特に決まりはありません
白や薄い色を中心にして派手な色目は避けるようにしましょう。

ただし日蓮正宗の場合は花を飾ることはできません。

親族や親しい関係の方が諸事情により葬儀に列席できない場合は供花を贈ります。
一基1万円前後のものが主流となっています。
一般的には葬儀を取り仕切る葬儀社に依頼をします。

葬儀のご案内と同時に供花の申込用紙などが渡される場合もあります。

日蓮宗の焼香のマナー

葬儀

お焼香の作法に関しては宗派ごとに違いがあります。
日蓮宗のご焼香に関してご説明します。

焼香の仕方

日蓮宗での焼香は抹香を額の高さまで掲げます。
「おしいただく」という言葉で表現します。

僧侶は3回、参列者は1回おしいただきます。
一度の焼香に力を込めるという意味です。

焼香の流れは以下のとおりです。

  • 棺の前で一礼、合掌する

  • 数珠を左手に持ち抹香を右手の親指と人差し指でひとつまみ額の高さまでおしいただく

  • 火種にくべる

  • 一礼して席に戻る

お焼香の間もお題目の南無妙蓮華経は唱え続けましょう。

数珠の持ち方

日蓮宗では数珠に特徴があります。
108個の珠からなる本体から、三本と二本の房が出ている形で次の2種類があります。

  • 勤行数珠(ごんぎょうじゅず)

    一般の檀家、信徒用

  • 装束数珠(しょうぞくじゅず)

    法要などの儀式で僧侶が使用
    ※通常は勤行数珠を使用します

日蓮宗の数珠は108個の珠を持った長めのものになります。
かけ方は以下の通りです。

  • 合掌をするとき

    二重に数珠を巻いて左手に掛け、房を下にします。

  • 勧請・回向のとき

    数珠を一度ねじったうえで手を合わせます。
    二つ房が右手に三つ房が左手にくるようにもちましょう。

108個の珠を連ねた数珠は日蓮宗では煩悩を払い身を清める効果があると言われています。
本式の数珠を持つことが日蓮宗徒の心得になっています。

日蓮宗の葬儀の費用相場

葬儀

葬儀を行なう際には実際の費用はやはり気になりますね。
日蓮宗の葬儀での費用相場を簡潔にご説明します。

一般葬の場合の費用

葬儀にかかる費用は全体で200万円くらいかかります。
しかしこれは随分ざっくりとした目安です。

一般的な葬儀費用の内訳は以下のとおりです。

内訳 費用
葬儀そのものの費用 100万円~
寺院費用 30万円~
飲食接待費用 10万円~

日蓮宗の場合は他の宗派にはない儀式や準備物があるので対応可能か事前に葬儀社に確認することをおすすめします。

また葬儀費用は列席者数や規模などによって大きく変動しますのであくまで目安です。
最近では日蓮宗の作法でも一日葬や家族葬などの簡略化した作法で費用を抑えることもできます。

お布施

僧侶にお渡しするお布施は一般的に5万円が相場です。
初七日まで同時に行なう葬儀の場合は読経の回数も多くなるので20万円くらいが相場とされています。

戒名にあたる法号を授かる場合にも費用が必要です。
一般的な「信士」などではお布施に含まれる場合が多いですが、法号のランクが上がると応じて費用も加算されます。

このほかにも交通費はおよそ5千円、葬儀後のお食事を辞退された場合は「御膳料」として5千円くらいをお納めするようにしましょう。

費用に関しては具体的な価格表はありませんので不安であればご担当の葬儀社に相談することをおすすめします。

香典の金額相場

香典には、御霊前か御香典と表書きをします。
故人との血縁の深さや関係によって香典の金額は変わります。

以下は、香典の費用相場になります。

関係 費用相場
年下の親族 3~5万円
年上の親族 10万円
兄弟・姉妹 5万円
会社関係 5千円~3万円
友人 5千円
近所の知人 3千円

上の表はあくまで目安となっており、大切なのは故人の死をいたむ気持ちなので無理をせず可能な範囲の金額で問題はありません。

香典の金額相場についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。

日蓮宗の葬儀についてまとめ

葬儀

いかがでしょうか。
今回「終活ねっと」では日蓮宗の葬儀に関して詳しく解説いたしました。

ポイントをまとめると以下の通りとなっています。

  • 日蓮宗は鎌倉時代に日蓮が開祖しました。南無妙法蓮華経のお題目をひたすら唱えることで死後には霊山浄土でお釈迦様にめぐり合えると教えています。
    簡単なお題目を唱えるだけで成仏できるという教えは非常にわかりやすく一気にひろまりました。

  • 葬儀の中でも開棺と引導は故人を霊山浄土に導くための日蓮宗ならではの儀式です。
    また日蓮宗には仏式では一般的な戒名は無く、かわりに法号を授かります。

  • 南無妙法蓮華経を唱え続けることで故人が霊山浄土に行けると言われているため、日蓮宗では僧侶だけではなく列席者も読経しお題目を声を出して唱えます。

  • 日蓮宗では妙鉢や木柾を僧侶が読経している際に使用し、他の宗派と比較しても鳴り物を多く使用する

  • お焼香の回数は僧侶は3回一般の参列者は1回のみおしいただく。お焼香の間も南無妙蓮華経は唱え続けます。

  • 日蓮宗の葬儀の相場は200万円ほどとなっているが、日蓮宗の作法でも一日葬や家族葬などの簡略化した作法で費用を抑えることができる場合もある。

その他にも葬儀の費用やお布施、香典のマナーや相場などに関してもご説明しました。

日本ではほとんどの場合仏式で火葬を前提とした葬儀がおこなわれます。
しかし宗派によって作法には違いがあります。

故人が信奉していた宗派の作法はできるだけ確認して、心を込めてお送りしたいですね。

「終活ねっと」では数多くの葬儀に関する記事を掲載しています。
ご参考に合わせてご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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