
お寺での葬儀費用はいくら?費用の内訳やお布施、法要についても解説
お寺で葬儀を行う場合、いくら費用がかかるのかご存知ですか?葬儀は様々な場所で行えますが、状況によってはお寺で行った方が費用を抑えられることがあります。正しい知識を持って賢く葬儀場選びを行いましょう。この記事では、お寺での葬儀費用について詳細を解説していきます。
目次
最終更新日: 2020年12月01日
お寺での葬儀の費用について

お寺で葬儀を行った場合に、いくら費用がかかるのかをご存知でしょうか?
葬儀は式場・斎場・自宅などの様々な場所で行うことができますが、実はお寺でも行えます。
むしろ、お寺で行った方が場合によっては費用を抑えられることがあるほどです。
お寺での葬儀に関する正しい知識を持ち、賢い葬儀場選びを行いましょう。
そこで今回の「終活ねっと」では、お寺での葬儀の費用について、詳細を紹介していきます。
具体的には、
お寺で葬儀を行う場合の平均費用は?
お寺での葬儀は費用を安く抑えられる?
お寺で葬儀を行う場合の費用の内訳
葬儀費用以外に必要なお金
お寺で法要を行う場合の費用は?
など、お寺での葬儀の費用に関する様々な情報をお伝えしていきます。
必要な知識を一通り身につけることができますので、ぜひ最後までお読みください。
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葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
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お寺での葬儀にかかる平均費用

お寺で葬儀を行うことを「寺院葬」と呼びますが、この寺院葬には主に2通りの方法があります。
葬儀自体は葬儀社が主体となって行い会場のみ寺院で行うものと、会場も葬儀もすべて寺院で行うものの2つです。
葬儀の費用に関してですが、前述した2通りとも、基本的には式場や斎場のみで行う一般的な葬儀費用と大きな違いはありません。
費用は葬儀の形式や規模によって大きく異なるため一概には言えませんが、安い地域から高い地域まで含めると、134万円~210万円程度が一般的にかかる費用の相場であると言えます。
ただし、家族葬などの少人数で行う寺院葬であれば費用を抑えやすく、お寺によっては50万円以下の費用で葬儀を執り行うことができます。
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お寺で葬儀をした方が費用を抑えられる?

状況によっては、式場や斎場で葬儀を行うよりもお寺で葬儀を行った方が費用を抑えられることがあります。
理由は、次の通りです。
斎場よりも場所代が安い
式場や斎場のみで行う葬儀の場合、当然ですが会場を借りるための費用が発生します。
控室や待合室などの使用料が別途必要となる場合もあります。
そして場所代に加え、お坊さんへ読経料や戒名料としてお布施をお渡しします。
しかしお寺で葬儀を行う場合、お渡しするお布施の中に斎場を借りるための場所代が含まれています。
そのため一般的な葬儀と比べると、やや費用を抑えやすいのが特徴です。
祭壇が用意されている
式場や斎場を借りて葬儀を執り行う場合、会場に一から祭壇を用意する必要があります。
しかしお寺での葬儀であれば、本堂に祭壇が設けられているため新たに設置する必要がありません。
既に設けられている祭壇に、生花を用意するだけで葬儀のために必要な環境が出来上がります。
このようにお寺で葬儀を行う場合は祭壇を設置する手間が省け、その分だけ費用を安く抑えることができます。
お寺での葬儀の費用内訳

お寺で葬儀を行う場合の流れは、式場や斎場で葬儀を行う場合の流れとほぼ同じです。
遺体を搬送して打ち合わせ・準備を行い、お寺にて通夜・葬儀・告別式を行います。
告別式の後に出棺・火葬を行い、一連の流れが終了です。
そのため費用がかかる内容・金額に関しても、基本的には式場や斎場で葬儀を行う場合とほぼ同じです。
葬式自体にかかる費用
お寺で葬儀を行う場合、葬儀そのものにかかる費用としては基本的に以下のようなものがあります。
遺体のお迎えと搬送
遺体搬送車を手配し、ご遺体のお迎えと所定の安置場所までの搬送を行います。
通夜とその準備
お坊さんによる読経・焼香を行った後、喪主・遺族・近親者による焼香を行います。
葬儀・告別式とその準備
故人と最期のお別れを行い、旅立ちを見送ります。
人件費
葬儀を執り行う上で必要となる準備・雑務を行うための人件費です。
葬儀自体にかかる具体的な費用は、利用する寺院や葬儀の規模によって大きく異なります。
葬儀費用とお布施の両方を合わせて50万円程度と定めている寺院もあれば、200万円程度の費用を基本としている寺院もあります。
そのため、あらかじめ見積もりを取っておくなどの下調べを行い、実際に必要となる費用に関して把握しておくと安心です。
飲食接待代
葬儀を執り行う上で関連して必要となるのが、飲食接待代です。
必要となる費用は、葬儀の形式や参列者の人数によって大きく異なるため一概には言えません。
飲食接待代としては挙げられるのは、次の内容です。
通夜ぶるまい
お通夜の参列者をお酒や軽食でもてなします。
通夜ぶるまいには、お清め・弔問のお礼・故人の供養などの意味があります。精進落とし
通夜ぶるまいがお通夜の後のおもてなしであるのに対し、精進落としは法要後に用意される会食です。
通夜ぶるまいと同じく、お清め・弔問のお礼・故人の供養などの意味があります。会葬返礼品
通夜や葬儀の参列者に、来ていただいたお礼としてお渡しする品物のことです。
香典返し
忌明けである四十九日の終了後に、香典を包んでくれた方々にお礼の品物をお渡しします。
通夜ぶるまいは、基本的に参列者の半分以上の量を用意します。
あらかじめ参列者の人数を予想し、その上で用意するようにしましょう。
精進落としは、地方によって多少の違いがあるものの、1人あたり5000円~の費用で用意しておくのが一般的です。
参列者へのお礼の品である会葬返礼品は、1人あたり1000円~3000円程度の費用が相場です。
こちらも参列者の人数を予想した上で用意するようにしましょう。
お寺に渡す葬儀費用以外のお金

葬式自体にかかる費用のほかにも、お寺に支払うお布施を用意する必要があります。
お布施には、読経料・戒名料・御車代・御膳代が含まれます。
それぞれの詳細は、次の通りです。
読経料
お坊さんにお経をあげてもらう際にお渡しするお布施です。
お布施は寄付を意味する言葉であり、正確には料金ではありません。
そのため、お気持ちという観点から、はっきりした金額が示されないこともあります。
一般的な相場としては15万円~30万円程度の金額ですが、不安な場合は葬儀社やお坊さんに直接尋ねてみても良いでしょう。
また、予算に限りがある場合も、用意できる金額と事情をお伝えした上で相談してみましょう。
戒名料
仏教では亡くなった後に仏の弟子になった印として名前を授かる風習があり、戒名と呼んでいます。
戒名は、従来からお世話になっているお寺の菩提寺から授かるのが一般的です。
また、授かる際にはお布施をお渡しするのが基本であり、それが戒名料です。
戒名料の相場は2万円~100万円以上と幅が大きく、宗派や戒名のランクによって大きく異なります。
戒名にはランクがあり、ランクが高ければ当然戒名料も高くなります。
そこで、宗派とランクごとの戒名料の相場を見ていきます。
宗派 | 信士と信女 | 居士と大姉 | 院信士と院信女 | 院居士と院大姉 |
浄土宗 | 30~40万円 | 50~60万円 | 70万円~ | |
浄土真宗 | 20万円~(釋・釋尼) | 50万円~ (院釋・院釋尼) |
||
真言宗・天台宗 | 30~50万円 | 50~70万円 | 80万円~ | 100万円~ |
日蓮宗 | 30万円~ | 50万円~ | 100万円~ | |
曹洞宗 | 30~50万円 | 50~70万円 | 100万円~ | 100万円~ |
臨済宗 | 20万円~ | 50~80万円 | 100万円~ |
ランクは一番左の信士と信女が下位で、右に行くほど高くなります。
宗派とランクによって、戒名料の相場に大きな違いがあることが分かります。
御車代・御膳代
御車代は、お坊さんに葬儀を行う会場まで来てもらう際にお渡しする交通費です。
金額は地域によって異なり、相場は3000円~1万円程度と多少の開きがあります。
お坊さんに遠方から来てもらう場合は、当然金額が高くなります。
ただし、葬儀をお寺で行う場合は御車代は必要ありません。
御膳代は、葬儀を終えた後のおもてなしの会食に、お坊さんが列席されない場合にお渡しするお布施です。
お膳の代わりのお布施であるため、お坊さんが会食に列席される場合は必要ありません。
御膳代をお渡しする場合、5000円~の金額が相場です。
お寺での法要の費用はいくら?

葬儀を終えた後は、初七日・二七日・四十九日など法要の機会が訪れます。
それぞれの法要でお渡しするお布施の金額ですが、初七日・二七日・四十九日ではいずれも3~5万円程度が相場です。
また、初盆では5000~1万円程度が目安で、お彼岸は個人法要であれば3~5万円程度、合同法要会であれば3000円~1万円程度が目安となります。
尚、「終活ねっと」ではお布施の金額相場に関するまとめの記事を用意しています。
詳細を更に知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてご覧ください。
お寺での葬儀の費用に関するまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回の「終活ねっと」では、お寺での葬儀費用について、お布施の平均金額にも触れながら紹介してきました。
最後に、この記事の内容をまとめると以下のようになります。
お寺で葬儀を行う場合の費用相場は、葬儀の形式や規模によって大きく変わる。
安い地域から高い地域まで含めると134万円~210万円程度が一般的だが、家族葬など小規模の葬儀であれば50万円以下で行えるお寺もある。お寺で葬儀を行う場合、場所代が安いことと祭壇を用意する必要がないことから、一般的な斎場での葬儀よりも費用を抑えられることがある。
お寺で葬儀を行う場合、一般的な葬儀と同じように葬儀自体の費用と飲食接待代が必要となる。
葬儀費用以外にも、お寺に渡すためのお布施(読経料・戒名料・御車代・御膳代)を用意する必要がある。
お寺で法要を行う場合のお布施の相場としては、初七日・二七日・四十九日ではいずれも3~5万円程度、初盆では5000~1万円程度が目安で、お彼岸は個人法要であれば3~5万円程度、合同法要会であれば3000円~1万円程度が目安となる。
今回の記事が、お寺での葬儀を検討している方々のお役に立ちましたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「終活ねっと」では、この他にも葬儀に関する情報を多数紹介しております。
以下の記事では、檀家のお寺のお布施の費用について紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
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