
友人の葬儀で香典に包むべき金額とは?香典の包み方とともに解説!
友人の葬儀の際、香典はいくら包めば良いのか迷いませんか?友人といっても、付き合いの深さなどの差が多少はありますし、香典の金額に悩みますよね。友人の葬儀の金額相場と香典の包み方のマナーも合わせてご紹介します。
最終更新日: 2020年12月21日
友人の葬儀に包む香典について

楽しいときを一緒に過ごした友人の訃報はつらいものです。
また、友人の葬儀に参列する際には親族のようにはっきりとした決まりもないので、香典などをいくら包めばよいのか迷ってしまう方も多いことでしょう。
そこで今回「終活ねっと」では、友人の葬儀の香典について、
そもそも香典とは?
友人への香典の金額相場
香典の包み方
以上の点を中心にして解説していきます。

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葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
以下の「終活ねっと」の記事では、香典に関する基礎知識やよくある疑問をまとめています。
香典の基本的なマナーを知りたい方は、ぜひご覧ください。
香典とは?

そもそも香典とはなんでしょうか?
香典とは故人のご霊前に供える金品のことです。
不幸は突然訪れるものです。
そのため、ご遺族は急に出費が増えます。
香典にはご遺族の負担を軽減するという意味合いも込められています。
昔は葬儀に参列していただいた方に食事などを用意していたため、金銭的負担がありました。
そこで参列者が野菜や米などの食材を持ち寄ったことが由来といわれています。
香典は基本的には香典袋に入れて葬儀の際にお渡しします。
香典袋は宗教によって変わるため、正しいマナーを覚えるのが難しいです。
また、香典袋は書き方にもルールがあります。
そして香典は、一般的には通夜に持っていきます。
しかし、通夜に間に合わない場合は告別式でお渡ししても失礼にはあたりません。
友人への香典の金額相場

友人が亡くなったとき、香典はいくら包めば良いのでしょうか?
ここでは友人への香典の金額相場を見ていきます。
友人が亡くなった場合、夫婦で共通の友人が亡くなった場合、そして友人の親が亡くなった場合に分けて金額相場を詳しくご紹介します。
友人が亡くなった場合の香典の金額相場
友人が亡くなった時の香典の金額相場は、一般的には5千円を包むことが一番多いです。
香典の金額は友人との付き合いの深さにもよるでしょう。
実際に友人の葬儀の際にいくら持って行ったかを調べると、3千円~1万円と少々幅があります。
1万円以上包むのは、親族が多いので、最高でも1万円と考えた方が良いです。
いくら気持ちとはいえ、あまりに高額な香典はご遺族に余計な気を使わせてしまいますので注意が必要です。
幼いころからの大親友となれば、1万円包んでも良いでしょう。
通常のお付き合いをしていた友人や、最期のお別れはしっかりしたいとのことであれば、5千円で充分です。
ちなみに3千円で許されるのは、一般的には20代まででしょう。
30代以上は、友人に対しては5千円以上包むのが良いとされています。
また、一般的には香典返しは2千~3千円のものを用意しているため、香典を渡したことがかえって、ご遺族に負担をかけることになりますので、香典を3千円にする場合は、香典返しの辞退を香典袋に記載しましょう。
一般的には裏面の住所の横に香典辞退の旨を書きます。
また受付に香典をお渡しする際も、「香典返しは辞退します。
」と申し出た方が良いでしょう。
最近は、香典は当日返しの場合もあります。
ちなみに「4」や「9」のつく数字は「死」や「苦」を連想させます。
そのため友人の香典に限らず、すべての香典の金額としてふさわしくないため避けましょう。
一人で香典を包む際は、4や9は避けるのは簡単ですが、連名の場合は注意が必要です。
一人一人の金額は大丈夫でも、合計金額に含まれるのは好ましくありません。
また、連名で包む際も、一人の金額が3千円を切る場合は、香典返しは辞退した方が良いでしょう。
夫婦共通の友人が亡くなった場合の香典
夫婦で共通の友人が亡くなった場合の香典はどうしたら良いのでしょうか。
香典袋の書き方や、金額の相場をご紹介します。
香典袋の表書きは連名?
香典袋の表書きは連名かどうか、どういった決まりがあるのかご存知ない方もいらっしゃるでしょう。
通常、香典袋の表書きは、連名で渡す場合、4名まではフルネームで記載します。
5名以上になると一同と書くことになります。
では夫婦の場合は香典袋の表書きは連名にするべきなのでしょうか。
結論から述べますと、基本的には夫の氏名のみとなります。
または、夫婦連名でも失礼にはあたりません。
連名で書く場合は、夫はフルネーム、妻は夫の名前の位置に合わせて名前だけ書くようにしましょう。
特に共通の友人ということであれば、連名の方が良いでしょう。
ただし、一部の地域は連名はよくないといわれている場合もあるので注意しましょう。
間違っても香典袋を別々に持っていくのはよくないので避けましょう。
香典袋は基本的に一つの家族で一つの香典袋です。
ちなみに妻だけが参列する場合は、夫の名前を書き、その下に小さく「内」と書くこともあります。
香典の書き方についてより詳しく知りたいという方は、以下の「終活ねっと」の記事をご覧ください。
包む金額相場
夫婦で香典を包む場合の金額相場はいくらなのでしょうか?
2人だから2人分入れるの?と悩む方も多いと思います。
実は、夫婦連名でも1人分の香典の金額で失礼になることはありません。
しかし夫婦ともに大変深い付き合いであるときは、一つの香典袋で2人分入れてお渡ししても良いですが、高額にならないようにしましょう。
あまりに高額の場合はご遺族に気を使わせてしまいます。
香典返しもどうしたら良いのかと、かえってご遺族に負担をかける可能性もあります。
付き合いが深く、葬儀後の会食などに出席するなどという場合には、食事代も香典に含めてお渡しするのがマナーです。
食事代は5千~1万円くらいが多いので、夫婦合わせて3万円くらいが相場となります。
香典を連名で出す場合の書き方や金額相場についてより詳しく知りたいという方は、以下の「終活ねっと」の記事をご覧ください。
友人の父親・母親が亡くなった場合の香典
友人の父親や母親が亡くなった場合の香典はどうしたら良いのでしょうか?
そもそも、葬儀には参列すべきなのでしょうか?
友人の親が亡くなった場合の金額相場も見ていきましょう。
お通夜・葬儀には参列すべき?
そもそも友人の親が亡くなった場合、葬儀に出席するべきなのか迷いますよね。
もしも友人が、訃報の連絡をくれた場合は、お通夜くらいは参列した方が良いでしょう。
友人の親に会ったことがないという場合でも、わざわざ連絡をくれたわけですから参列しましょう。
葬儀にはご遺族を慰める意味も込められています。
親を亡くした友人の悲しみは計り知れないものでしょう。
「大丈夫?大変だったね。
」など一言でも言葉をかけてあげれば、気持ちが楽になるかもしれません。
また、ご友人は忙しく葬儀の準備などに追われていると思います。
「体調に気をつけてね。
無理しないでね。
」など体調を気遣う労いの言葉をかけると良いでしょう。
包む金額相場
友人の親が亡くなった場合の香典の金額相場は、3千~5千円といわれています。
しかし「4」は「死」を意味するので避けるため、3千円または5千円ということになりますね。
例えば、面識があったり、幼いころから家族ぐるみでのお付き合いがあったということであれば5千円が良いでしょう。
一度もお会いしたことがなければ、3千円でも失礼にはあたりません。
ただし、友人のときと同様に、3千円の香典の場合は、香典辞退を書き添える方が良いでしょう。
友人の親が亡くなった時の金額相場は、地域によっての差は少ないです。
香典の金額相場についてより詳しく知りたいという方は、以下の「終活ねっと」の記事をご覧ください。
香典の包み方

香典の相場はわかりましたが、実際に香典袋に現金を包もうと思うと、どのような香典袋に入れるべきかなど、香典の包み方はどうすればい良いのかという疑問が生じがちです。
実は香典袋にはいろいろと決まりがあり、宗教によって違うのです。
また金額によっても選ぶべき香典袋は変わってきます。
中身が3千円なのに、立派な大きな水引のついた香典袋などを選ぶのは失礼です。
逆に高額なのに、小さい香典袋にパンパンにお金を入れるのもマナー違反です。
そして香典袋にも種類があり、中袋があるものとないものがあります。
さらにお金の入れ方にも決まりがあるのです。
せっかく用意した香典が、マナー違反にならないようにしっかり確認しましょう。
香典袋の表書きの書き方
香典袋の表書きの書き方は、まず文字を書く際には「薄墨」で書きます。
昔はスズリで墨をすって文字を書いていました。
そのため、墨が悲しみの涙で薄くなってしまったという意味を現わしているという由来からのものです。
また、香典袋の表書きの書き方は宗教によって違います。
失礼にならないよう一緒に確認していきましょう。
宗教別で異なる書き方
宗教別の表書きを見ていきましょう。
ちなみに宗教がわからない場合は「御霊前」と書きます。
通夜でも告別式でも使えます。
もし宗教がわからない場合でも、ご遺族に連絡するのは好ましくありません。
ご遺族は悲しみの中、葬儀の準備で非常に忙しいからため、なるべく連絡は控えましょう。
わからない場合は御霊前であれば失礼にはあたりません。
仏式の場合
仏式の場合は、「御霊前」「御香典」「御香料」と書きます。
香典袋の選び方もいくつか注意が必要です。
水引は、色は白黒・双銀、結い方は結び切りを使用します。
蓮(はす)の花の絵がついている香典袋をよく見かけると思いますが、仏式専用の香典袋です。
他の宗教の場合は使えないので気をつけましょう。
ちなみに「御佛前」や「御仏前」という言葉も聞いたことがあると思います。
こちらは四十九日以後の法要に使うものです。
キリスト教式の場合
キリスト教式の場合は、「御霊前」「御花料」と書きます。
香典袋は、十字架や百合の花が描かれたものを使用します。
神道式の場合
神道式の場合は、「御神前」「御玉串料」「御榊料」「御霊前」と書きます。
香典袋は、色は白黒・双銀、結い方は結び切りを使用します。
そして、無地の袋を使いましょう。
先ほども書きましたが、蓮の花は仏式でしか使えません。
蓮の花の絵が描いてあるときはわかりやすいですが、エンボス加工でこっそり蓮の花が入っていることがあるので注意しましょう。
名前の書き方
名前の書き方について確認していきましょう。
名前は必ずフルネームで書きましょう。
ご遺族が故人の交友関係をすべて把握するのは難しいことです。
苗字だけでは、あとから香典返しを送る際などにわからなくなってしまうことがあります。
連名の場合は、4名まではフルネームで書きましょう。
目上の人を右から順になるように書きます。
5名以上の場合は、「一同」と書き、香典袋の中に、別紙でフルネームと金額と住所を書いた明細を入れるのが一般的です。
ご遺族が故人の関係をすべて把握しているわけではありません。
住所を書く理由はご遺族があとでお礼状などを書く際に、いちいち調べなくて良いので負担を減らすことができます。
夫婦の場合は、夫の名前を書くのが一般的です。
しかし、夫婦で参列する場合や、妻のが夫より故人との関係が深い場合などは連名で書きます。
その場合は夫はフルネームで書き、妻は名前だけを夫の名前の左側に書きます。
結婚して間もない場合でも、表書きは新しい苗字で書きます。
しかし、結婚式に招待していなかった場合などは、裏面などに旧姓を書いた方が親切でしょう。
中袋の書き方
香典袋には中袋がついている場合がありますよね。
この中袋の書き方にも様々な決まりがあります。
中袋がついているときは、中袋の表側に「金〇萬円」と金額を書きます。
このとき、漢数字は普通の「一、二、三…」ではなく、「壱、弐、参…」と書きます。
「一」などは簡単に一本線を引くだけで金額を変えられてしまうという理由から、それを防ぐために難しく画数が多い漢数字を使います。
また金額の最後に「也」をつけるのは、一般的には包む金額が高額な時といわれています。
10万円以上の場合は「也」をつけることが多いようです。
表側に金額を書いたら、裏側には中央より左寄りに住所と名前をフルネームで記載しましょう。
金額は裏側の右側に書いても大丈夫です。
また最近の香典袋は、すでに住所や金額を書く場所が印字されていることもあります。
その場合は、印字されている部分に書きましょう。
ちなみに、中袋はボールペンで書いても大丈夫です。
中袋は一部の地域で、袋が二重になるため、不幸が重なるという意味になるため嫌う場合がありますので注意が必要です。
お金の入れ方
香典は、お金の入れ方にもポイントがあります。
重要なポイントなので確認しておきましょう。
新札は使わない
香典に新札は絶対NGです。
新札は「不幸がくることを待っていた」「用意していた」という意味になり大変失礼です。
もしも新札しか手元にないという場合は、二つに折るなどして折り目をつけましょう。
また、逆にいくら新札はダメだからといって、しわしわでくしゃくしゃであったり、破れているようなお札を用意することも失礼になりますのでご注意ください。
お金の入れる向きについて
お金の入れる向きは、諸説ありますが、人物が描かれている表側が封筒の裏にくるように入れます。
また人物の絵は下にくるように入れます。
しかし、お札が複数枚ある場合、全てのお札が同じ向きで揃っていればよいとされています。
万が一、入れる向きを忘れても、揃えることだけは守ればマナー違反にはなりません。
友人の葬儀に包む香典についてまとめ

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、友人の葬儀の香典について、香典袋の包み方も含め詳しくご紹介しました。
香典とは故人のご霊前に供える金品のこと
友人が亡くなったときの香典の金額相場は3千~1万円で、5千円が一番多く、夫婦共通の友人の場合でも、一般的には金額は1人分で良いが、会食などがある場合は食事代の分も考慮する
友人の親が亡くなった場合は、3千~5千円が相場で、地域差も少ない
香典を三千円にした場合は、香典返しの方が高くなってしまうため、香典返しは辞退した方が良い
香典の包み方は宗教によって表書きが違い、香典袋の選び方にも注意が必要
友人が亡くなった場合は、付き合いの深さによって香典の金額を決めます。
しかし、金額に悩むことも多いですよね。
そんなときは一緒に参列する友人に相談してみるというのもひとつの手段として良いかもしれません。
最近では家族葬の場合も多いです。
家族葬のときは、弔問や香典を断られる可能性があります。
その場合は、供物辞退でなければ、供花や弔電を送りましょう。
もしもすべて辞退の家族葬の場合は、ご遺族に連絡をし、ご自宅に弔問させてもらうのも良いかもしれませんね。
ご遺族もきっと喜ばれることでしょう。
弔問の際は、お菓子などのお供えものを持っていくと良いでしょう。
友人や友人の親の葬儀は参列するのに迷うかもしれません。
しかし家族葬で弔問辞退などでない限り参列した方が良いでしょう。
故人にお別れを告げることができるのは一度だけです。
故人との思い出を語れる友人と久しぶりの再会もあるかもしれません。
懐かしい話を故人も聞きたいかもしれませんね。
別れはとても悲しいことですが、ぜひ友人の最期のときをみんなで過ごし、みんなで故人を見送りましょう。
「終活ねっと」では終活に関する様々な情報を紹介しています。
ぜひそちらもあわせてご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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