死装束はなぜ左前と決められているの?白色の理由も紹介します

死装束はなぜ左前と決められているの?白色の理由も紹介します

浴衣や着物を着る時に「死装束みたいに着て縁起が悪い!」と言われたことはありませんか?普通着物は、右前に着ます。なぜ左前が縁起が悪いのか、なぜ同じ着物なのに死装束は左前で白色なのか不思議ですよね!そこには様々な説があります。ぜひ最後までお読みください!

最終更新日: 2020年12月18日

死装束が左前の理由について

困った人々

「左前なんて縁起が悪い!」と、幼少のころや浴衣を着る時に一度は言われたことがあると思います。

浴衣や着物を着る時に、何気なく右前にすると学んできています。
しかし、なぜ左前が縁起が悪いのかと意味を考えたことがありますか?

お葬式を体験した中で、初めて白い死装束を左前に着ているご遺体を見て知った人もいると思います。
家族から聞いて知った人もいると思います。

死装束がなぜ左前で白色なのか疑問を持った人もいるでしょう。

そこで今回「終活ねっと」では、死装束が左前の理由、また白色の理由について

  • 死装束の意味と役割

  • 死装束が左前とされてきた理由

  • 死装束の色の理由

  • 宗教による死装束の捉え方

  • 浄土真宗での死装束の捉え方

以上のことを中心に解説していきます。
死装束の意味を理解して、お亡くなりになった方をきちんとお見送りできるようにしましょう。

死装束とは

困った人々

死装束とは、亡くなった方が納棺前に着る着物のことです。
白色なので白装束とも呼ばれています。

死装束で身につけているものは様々あります。
ここでは、その種類と役割について説明します。

  • 経帷子(きょうかたびら)

    亡くなった方に着せる着物で、梵字が記されています。

  • 浄土への旅立ちの際に、雨や雪、直射日光を防ぐために頭に被せます。

  • 浄土への旅の途中で、倒れない様にするための杖です。

  • 白足袋・わらじ

    和装での伝統的な履物になります。

  • 頭陀袋・六文銭(ずだぶくろ・ろくもんせん)

    頭陀袋は亡くなった方の首にかける袋のことです。六文銭は頭陀袋の中に入れる印刷されたお金のことです。

  • 数珠(じゅず)

    数珠で手を合わせることにより、煩悩の消滅、功徳を得られるとされています。

  • 三角頭巾

    頭につける三角形の布のことです。近年ではあまり付けられることが少なくなりました。

  • 手甲(てっこう)

    亡くなった方の腕に着けるものになります。上腕から手首、手の甲まで覆う様に着けます。

  • 脚絆(きゃはん)

    亡くなった方の足に着ける服飾品です。

なぜ死装束は左前とされているの?

葬儀

死装束が左前とされている理由には様々な説があります。
ここでは、有力な説とされている3つの説について解説していきます。

奈良時代の衣服令によって左前が定着した

奈良時代の衣服令によって左前が定着したという説は、最も有力な説です。
718年(養老2年)の衣服令(えぶくりょう)によって「庶民は右前で着物を着る」というのが定着しました。

これはもともと、庶民と高貴な人々を分けるためだったとされ、衣服令と同時期に「初令天下百姓右襟」という法令も施行されています。
初令天下百姓右襟というのは字の通り、百姓は全員、右襟を前に着物を着ることを義務付けています。

そして庶民の右前と見分けがつくように、高貴な人は左前で着物を着ていました。
庶民も亡くなったときだけ、高貴な人と同じ格好で送ってあげようというところから、死者は左前という風習が根付いたということです。

また、現世に生きている人は右前、死者は神や仏に近づくから左前と「逆さごと」という考え方もこの時代にあったそうです。

そして、「せめて来世では吉事あらんことを」という思いを込め、左前にしている風習もあったとされています。

釈迦入滅時の衣服が左前だったから

お釈迦様が入滅するときに、着物を左前に合わせていたという説があります。

右前にしていることを常態とし、「この世」を表しているとされ、左前はその反対で「あの世」を表しているという考え方からきています。

右利きの人が多いから

右前にすれば右手をすぐに懐に入れられるからという説になります。
和装が全盛期の時代の人々は、右の懐に財布やちり紙を入れていたそうです。

ものを取り出しやすいので右前に着ているという考え方からきています。
日本人の多くが右利きなので、この説も一理あります。

死装束はどうして白いの?

介護

死装束は別名で白装束と呼ばれています。
日本は古来から紅白、「紅」と「白」という組み合わせに特別な意味を見出してきました。
その由来は、源氏は白旗を、平家は赤旗を用いたからと平安時代までさかのぼります。

死装束が白い理由には、他にも色々と説があります。
ここでは代表的な2つの説を説明していきます。

極楽浄土へ清らかな気持ちで向かうため

最も有力な説は、亡くなった方が極楽浄土へ巡礼をする際に、綺麗な状態で向かうためであるという説です。
修業や巡礼を行う僧侶は、この世の邪念や欲をすべて捨て去ることで清らかな気持ちを保っています。
極楽浄土へ旅立つ方が、清らかな気持ちで行けるよう、白い着物を着用するようになりました。

白色は死を表す色とされているため

紅白の紅は、誕生を意味する赤ちゃんの色としての意味があります。

そのため、反対の白は死やあの世を表すとされ、白を身に着けることで「生」とは逆の「死」を表している色とされています。

浴衣や着物は右前に着ましょう

kimono

左前で浴衣や着物を着ると縁起が悪いとされています。

生きている人間が左前で浴衣や着物などを着ることは、死を表しているからです。
かならず右前で着るようにしましょう。

SNSでは左右が反転した写真を撮れる機能が多くあるため、右前で着ていたとしても、反転されて左前に見えてしまうことがあるので注意して下さい。

喪服として着物を着る場合については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。

浄土真宗における死装束

葬儀

浄土真宗の教えでは、人は亡くなった後すぐに成仏するとされています。
極楽浄土への旅がないため、死装束を着せる必要はありません。

代わりに、白い服を着せるのが正式ですが、故人と思い出深い服、愛用していた服などを着せる場合が多いです。

着物であった場合は、生前と一緒で右前に着せるようになります。

死装束が左前である意味についてまとめ

人々

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、死装束がなぜ左前なのか、なぜ白色なのかについて以下のことを解説してきました。

  • 死装束が左前なのは、奈良時代の衣服令によって定着した説が有力である。

  • 死装束が白色なのは死を表す色であり、あの世へ清らかな気持ちで行くためである。

  • 浴衣、着物を着る時は、「この世」を表す右前にして着るようにする。

  • 浄土真宗では死装束はなく、白い服、または故人の思い出や愛用していた服を着ている。

死装束が左前で白色ということにはしっかりと意味がありましたね。
また、宗教によっては死装束がないということも分かりました。

家族や親戚が信仰している宗教がある人は、どのような死に装束を選べば良いか分かったと思います。
死装束の意味を理解し、お亡くなりの方を最期まで尊重してお見送りができるようにしましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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