キリスト教葬儀の香典の書き方とは?金額相場やマナーについても解説

キリスト教葬儀の香典の書き方とは?金額相場やマナーについても解説

キリスト教の葬儀に参列する際に香典は持参するのでしょうか、またその際に袋はどういったものを使えばいいのでしょう。表書きはどうすればいいのでしょう?終活中の方でもほとんど知らないキリスト教のお葬儀、香典の準備、マナーについて解説します。

最終更新日: 2019年10月27日

キリスト教の葬儀の香典について

葬儀

クリスマスを盛大に祝い、幼稚園にはじまりミッション系の学校も多くありますが、日本のキリスト教の信者の割合は僅か1%しかありません。

チャペルでの結婚式には何度も列席したけれど、キリスト教のお葬式は一度も参列したことがない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際のキリスト教のお葬式では、式次第や賛美歌の歌詞などの印刷が配られ、信者以外の方も共に祈り、歌うことができるように配慮されていることが多いようです。

しかし、準備の必要なお香典や受け付けの方やご遺族へのご挨拶の言葉については、事前に知識が必要となります。

そこで今回「終活ねっと」では、キリスト教のお葬式に持って行く香典について解説します。

  • キリスト教の葬儀に香典は持っていくのか

  • 香典袋の選び方

  • 表書きの書き方

  • 香典の相場

  • 香典を渡す際のマナー

キリスト教の死生観は、日本のものとは大きく異なります。

しかし、キリスト教式のお葬式に参列するときは「自分はクリスチャンじゃないから知らない」ではなく、故人やご遺族が大切にしている信仰に失礼のないように振る舞いたいものです。
最後までお読みください。

「終活ねっとのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

以下の記事では、香典に関する基礎知識やよくある疑問をまとめています。
香典の基本的なマナーを知りたい方は、ぜひご覧ください。

キリスト教の香典の書き方

葬儀

香典には、お香・線香の代わりに供えるという意味があり、キリスト教のお葬式ではお香を炊かないので本来は香典という言葉はつかいません。

しかし、仏式の香典と同じものが存在し、参列する際には香典を持参するのが慣習となっています。

キリスト教にもさまざまな宗派があり、その宗派によってしきたりが異なり、香典の表書きの言葉もそれぞれ別のものもあります。

キリスト教の葬儀用の香典袋は、大きな文具店に行けば専用のものを販売していますが、ではどのようなものを購入すればいいのでしょうか。

また、急なことでコンビニにしか行けなくて専用のものが手に入らない場合には、どうすればいいのでしょうか。

香典の準備について順に見ていきましょう。

表書きは?

カトリックとプロテスタントでは、葬儀に違いがあるように香典袋の表書きも異なります。

カトリックの場合は、「お花料」、「御花料」、「御ミサ料」を使用します。
プロテスタントでは、「お花料」、「御花料」を使用します。

また、「御霊前」もカトリック・プロテスタント両宗派で比較的広く通用しますが、霊という考え方をとらないプロテスタント系福音派などでは使用することができません。

「御ミサ料」も、実際に信者の方がお香典として包む場合に、あまり使用されないそうです。
宗派にかかわらず、表書きは「お(御)花料」を使用するのが良いでしょう。

連名の書き方

贈り主の名前の表記・連名の方法に関しては、キリスト教だからといって特別な決まりごとはありません。

  • 夫婦で香典を包む場合は中央に夫、左に妻

    ご夫婦共に故人と親しかった場合は、夫の姓名を中央に、左に妻の名前を書いて連名にします。妻が夫の代理で参列する場合は、夫の名前を中央に書き、左に「内」と小さく添えます。

  • 2人~3人で香典を包む場合は中央に連盟

    人数分の名前を中央に並べて書きます。

  • 4人以上の場合は代表者名+外一同

    代表者名を中央に、下か左に「外一同」と書きます。

中袋の書き方

中袋の書き方も特にキリスト教ならではの決まりごとはありません。
表(裏に記入欄がある場合もあります)に金額、裏(表に記入欄がある場合もあります)に住所氏名を記入します。

人数が多い場合は別紙に氏名と住所、金額を書いて中袋へ入れます。

中袋の記入は濃いペンではっきりと記入します。

香典袋の選び方

大きな文具店などでは、キリスト教用の香典袋も用意されています。
水引のついていない、白い封筒で十字架やユリの花が書いてあるものです。
表書きは、お花料か無地のものを選びましょう。

また、コンビニや小さなお店でキリスト教用の香典袋が見当たらない場合は、真っ白な熨斗袋(それもなければ郵便番号などの欄が印刷されていない白封筒)を使用し、自分で表書きをします。

カトリックやプロテスタントの宗派で御霊前が使用出来る場合も、蓮の刻印や印刷のあるものは仏式になるので避けます。

キリスト教での香典の金額相場

お金

香典の金額は一般的な葬儀と同じです。
故人との関係、渡される方の年齢や立場、また地域の慣習などによっても変わります。

送り先\年齢 20代
20代
30代 40代 50代以上
両親 50,000 50,000 100,000 100,000
兄弟・姉妹 30,000 50,000 50,000 50,000
親族 10,000 10,000 10,000 10,000
知人・友人 5,000 5,000 5,000 10,000
上司・先輩 5,000 5,000 5,000 10,000
部下・後輩 5,000 10,000 10,000 10,000

香典の金額相場についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。

キリスト教の香典のマナー

葬儀

香典はいつ渡すのか、ご遺族にはどのような言葉をおかけすればいいのか、キリスト教の香典のマナーについて説明します。

香典を渡すタイミング

まずは香典を渡すタイミングについて解説します。

香典は通夜における通夜式・前夜式、葬儀告別式の代わりにミサ(追悼ミサ)のいずれかに持参します。
受付が設けられている場合は、受け付け時に香典を渡します。

ご自宅でのお通夜などで、受け付けが設けられていない場合は、ご遺族に直接渡します。

香典を書くときはできるだけ薄墨で書く

香典の表書きは、薄墨で書きます。
薄墨で書くのはは涙で文字が滲んだという、悲しみの表現です。

筆ペンを使用する場合も、薄墨用のものが市販されています。
ただし、御花料などが濃い文字で印刷されている場合は、これにあわせてもかまいません。

中袋は薄墨を使用せず、はっきりと読みやすい濃墨で記入します。

お悔やみの言葉は必要ない

キリスト教の香典ではお悔やみの言葉は必要ありません。

キリスト教における死は肉体の終わりであって、魂は永遠のものとなります。
そのため死には希望があると考えられ、キリスト教にはお悔やみの言葉は存在しません。

普段は受け付けやご遺族に挨拶に、「ご愁傷様でございます」「ご冥福をお祈りします」「お悔やみ申し上げます」などといった言葉を使いますが、それらは仏教思想に基づくものなのです。

とはいえ、ご遺族の悲しみや寂しさはキリスト教徒であっても変わることはありません。
悲しみに寄り添いながら、天に召される希望をこめた言葉をかけて差し上げることが大事です。

受け付けなどでは、「ご連絡ありがとうございます」と御礼を伝えます。
ご遺族には、「天に召されたご主人に、平安がありますように」、「安らかに眠られますようにお祈りいたします」など声をかけます。

キリスト教の葬儀の流れ

葬儀

キリスト教の葬儀の流れについて、簡単にご紹介します。

本来のキリスト教には通夜という概念はありませんが、日本の慣習に合わせてカトリックでは通夜の祈り、プロテスタントでは前夜式が行われます。

また、葬儀の進行もカトリックとプロテスタントでは異なってきます。

カトリック

カトリックにおける死は永遠の命への旅立ちです。
葬儀では生前の罪の赦しを請い、安息を祈ります。

カトリックの葬儀はミサが中心となり、告別式と区別されます。
ミサは教会が行います。
告別式は喪主が進行する形となり、信者以外の一般参列者も参列します。

  • 入堂

  • 入祭のことば

  • ことばの典礼(ミサ聖祭)

  • 感謝の典礼

  • 祈祷式

  • 告別式開式

  • 故人略歴紹介

  • 説教

  • 告別の祈り

  • 弔辞弔電の披露

  • 献花

  • 遺族代表あいさつ

プロテスタント

プロテスタントでは、死後は天に召され神に仕えると考えます。
葬儀は儀式的なものもなく、また個人との告別という意識もあまり見られません。
プロテスタントの葬式では神への礼拝が中心となるため葬儀と告別式には区別がなく、一連の流れとして執り行われます。

しかしプロテスタントには、多数の宗派にわかれており、それぞれの宗派によって葬儀の考え方や式次第にも違いがあります。

プロテスタントの葬儀の流れは以下ものが一般的です。

  • 入堂

  • 聖書朗読・祈祷

  • 個人の略歴紹介

  • 追悼説教・祈祷

  • 賛美歌斉唱

  • 弔辞・弔電拝読

  • 祝祷

  • 献花

  • 遺族代表あいさつ

キリスト教の葬儀の供花について

葬儀

キリスト教の葬儀の供花では造花の花輪などを使用することはありません。
知人、関係者がお花を贈る際はバスケットに入ったアレンジ・フラワーで、故人の自宅に贈ります。
花は白いユリやカーネーション、バラなどが好まれます。

葬儀ミサへ贈る弔花も、スタンド式かバスケットのアレンジ・フラワーを贈ります。
ただし、仏式と異なり、キリスト教式では名札を付けません。

キリスト教の葬儀の香典のまとめ

葬儀

いかがだったでしょうか。
今回のキリスト教の香典についてのポイントは

  • キリスト教のお葬式に参列する際も香典を用意する

  • 香典袋は、水引がなく、ゆりの花か十字架の書かれたものがキリスト教専用のものを使用し、入手できない場合は白無地の封筒を選ぶ

  • 表書きは、「お(御)花料」が、宗派を問わず一般的に使用される

  • 香典の相場は一般的な香典と同じ

  • 香典を渡すタイミングも一般的な葬儀と同じで、通夜がある場合は通夜に持参しても良い

  • 香典を渡す際に、仏式のお悔やみの言葉を使わず、ご遺族には「平安がありますように」「安らかに眠られますようにお祈りいたします」などの言葉をかける。

故人の死を悼み、御遺族の心に寄り添う上でも、その方の信仰への配慮はとても大切なことです。
キリスト教のお葬式に参列される際には、ぜひともお役立てください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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