
香典を渡すタイミングとは?参列できなかった場合についても解説!
お通夜や告別式に参列をする際にお渡しする香典。故人へのお供え物としてお渡しする香典ですが、渡す正しいタイミングについてご存知でしょうか。今回「終活ねっと」では、香典を渡すタイミングについてご紹介をしていきます。
最終更新日: 2020年12月15日
香典を渡すタイミングについて

お通夜や告別式の際に、故人へのお供え物として遺族の方にお渡しする香典。
実は香典を渡すタイミングはいつでもいいわけではなく、決まったタイミングでお渡しする必要があります。
今回「終活ねっと」では、香典を渡すタイミングについて以下の内容を中心に解説していきます。
香典を渡す正しいタイミングとは?
参列できなかった時には香典はいつ渡すの?
法事で香典を渡すタイミングはいつなの?
正しい香典の渡し方とは?

「終活ねっと」運営スタッフ
香典を渡すタイミングについてのご紹介だけではなく、法事で香典を渡すタイミングや正しい香典の渡し方についても解説を行っておりますので、知識として頭に入れていただければ幸いです。
時間がないという方やお急ぎの方も、知りたい情報をピックアップしてお読みいただけます。
ぜひ最後までお読みください。
香典を渡すタイミングとは?

お通夜や告別式に参列する際に、香典はどのタイミングで渡すと失礼とはならないのでしょうか。
またお通夜と告別式どちらも参列する場合に、香典は両方で渡す必要があるのでしょうか。
ここでは、香典を渡すタイミングについて解説をしていきますので参考にしてください。
お通夜と告別式両方に持って行くの?
お通夜と告別式に参列する際に、持参する必要がある香典。
お通夜と告別式両方に参列する場合には、香典も2回持参する必要があるのでしょうか。
お通夜と告別式両方に参列する場合には、香典はどちらかに1回持参するだけでOKとなります。
理由としては、香典を2回渡してしまうと不幸事が続くことを連想させてしまうため、大変失礼な行為となります。
また、2回お渡ししていると遺族の方が記録を間違っているのではないかと思ってしまう場合もあります。
こういった事態を避けるためにも、香典はお通夜または告別式のどちらか一方でお渡しするようにしましょう。
お通夜と告別式どちらに持って行く?
香典は、お通夜または告別式のどちらか一方でお渡しすればいいとご紹介しました。
では、お通夜と告別式どちらで渡した方がいいのでしょうか。
ここでは、お通夜と告別式どちらに香典を持って行くのかご紹介していきます。
お通夜か告別式の片方しか参列しない場合
お通夜か告別式の片方にしか参列できない場合には、自分が参列する方の式で香典をお渡しして問題ありません。
通常香典は受付でお渡しするのですが、お通夜の際には受付が設置されていないこともあります。
この場合には、遺族の方に直接香典をお渡しするか世話役の方を見つけて香典をお渡しするようにしましょう。
両方参列する場合
お通夜と告別式両方に参列する場合には、どちらで香典をお渡しするといいのでしょうか。
この場合は、一般的には告別式で香典を渡す方がいいでしょう。
理由として、お通夜は急いで駆け付けるもののため香典を持参していると、前もって用意をしていたと思われてしまうことがあるからです。
また、お通夜は本来故人の方と親しくされていた方が参列するものとされています。
そのため一般の参列者の方は、お通夜ではなく誰でも参列することができる告別式で香典をお渡しした方がいいでしょう。
最近はお通夜が多い
先程ご説明しましたが、お通夜は本来故人の方と親しくされていた方が参列するものでした。
しかし、最近では告別式に参列できない方もお通夜に参列するようになりましたので、香典をお通夜で渡す方もいらっしゃいます。
お通夜に参列する方が最近は変わってきましたので、お通夜で香典を渡してもマナー違反とはなりません。
ただ、先程もご紹介したとおり前もって香典を用意していたと思われてしまう恐れもあることを覚えておきましょう。
親族は告別式の方がいいの?
親族の方は香典は告別式で渡す方がいいのでしょうか。
この場合には、喪主の方の考え方や地域の風習などにより渡すタイミングが変わってきます。
告別式の際に、一般参列者の方と同じく受付でお渡しする場合やそれ以前に渡すこともあります。
親族の方に香典を渡すタイミングに迷った場合には、一度他の親族に相談をしてみるといいでしょう。
参列しなかったときの香典を渡すタイミング

もし用事があり、お通夜や告別式に参列できない場合には香典はいつ渡せばいいのでしょうか。
ここでは、お通夜や告別式に参列しなかった時の香典を渡すタイミングをご紹介していきます。
いざという時の参考にしてください。
香典を郵送する場合
参列できなかった場合に、香典を渡す方法として香典を郵送する方法があります。
香典を郵送するとマナー違反なのではと思われるかもしれませんが、失礼な行為にはなりません。
正しい方法で郵送することで、しっかりと弔意を伝えることができます。
ここでは、香典を郵送する場合について解説をしていきます。
いつまでに送ればいいの?
香典を郵送する場合には、いつまでに送るといいのでしょうか。
香典を郵送するのであれば、葬儀が終わってから1週間、遅くとも1ヵ月以内には届くように手配をする必要があります。
喪主の方は、頂いた香典に対して香典返しの準備をしなければいけません。
そのため、葬儀後1ヵ月以上も経ってから香典を送ると香典返しの準備に手間がかかってしまいます。
喪主の方の手間を省く為にも、なるべく早めに香典は郵送するようにしましょう。
郵送する場合の送り方とは?
香典を郵送する場合には、どのように送るといいのでしょうか。
香典は現金になるため、宅急便などでは送ることはできません。
郵便局から現金書留を利用して送るようにしましょう。
現金書留を利用するからといって、現金をそのまま送ることはマナー違反となります。
郵送する場合であっても、必ず現金を香典袋に包んで送るようにしましょう。
現金書留の封筒には、香典袋が入るサイズのものがありますのでそちらを利用しましょう。
香典を郵送する際に、現金書留の封筒に自分の住所や氏名を記入することから、中袋への記入をしない方がいらっしゃいます。
しかし、中袋へ記入をせずに郵送することは失礼となりますので、必ず中袋にも住所と氏名を記入するようにしましょう。
職場で手渡しする場合
遺族の方が自分と同じ会社に勤めている方なのであれば、職場で香典を手渡しする方法もあります。
職場で香典を手渡しする場合のタイミングや注意点はあるのでしょうか。
ここでは、職場で手渡しする場合について解説をしていきます。
いつ渡せばいいの?
職場で香典を渡す際には、いつ渡せばいいのでしょうか。
職場で香典を渡すタイミングとしては、相手の方と会社で初めて顔を合わせる時となります。
会社で何度も顔を合わせている状態で香典を渡すと失礼ですので、注意しましょう。
袱紗(ふくさ)に包んだ方がいいの?
お通夜や告別式に香典を持参する際には、香典袋は袱紗に包んで持参することがマナーとなります。
では、後日職場で香典を渡す際にも袱紗に包んでいた方がいいのでしょうか。
後日職場で香典を渡す場合であっても、袱紗に包んでおくようにしましょう。
袱紗ごと香典を相手の方に渡してしまうと大変失礼ですので、必ずお渡しする場合には香典を袱紗から取り出してお渡ししましょう。
法事の香典を渡すタイミング

香典はお通夜や告別式だけでなく、一周忌など法事の際にもお渡しする必要があります。
法事の際には、どのタイミングで香典を渡すといいのでしょうか。
ここでは、法事の際の香典を渡すタイミングについて解説をしていきます。
法要前に施主に渡す
法事の際に持参する香典は、法要が始まる前に施主に渡すことがマナーとされています。
法事が行われる会場へ到着しましたら、まず施主の方に御挨拶に向かいその際に香典をお渡しするようにしましょう。
法事であっても香典は袱紗に包んでおく必要があるので、注意しましょう。
納骨式に香典を渡すタイミングとは?
納骨式で香典をお渡しする場合には、いつ渡すと失礼とならないのでしょうか。
納骨式に関しても他の法事同様、納骨式が始まるまでに施主の方にお渡しすることになります。
控室にお伺いし、施主の方に一言ご挨拶をして香典をお渡ししましょう。
もし受付が用意されているのであれば、そちらで香典をお渡ししてもマナー違反とはなりません。
法事に参列できなかった場合
法事に参列できない場合には、葬儀の際同様に後日香典をお渡ししても問題はありません。
香典を郵送する方法や、弔問をして香典を直接お渡しするようにするといいでしょう。
香典を郵送する場合には、法事に参列できなかったことに関するお詫びの内容などを書いたお手紙を添えて送るようにしましょう。
香典の渡し方について

ここまでは、香典を渡すタイミングについてご紹介をしてきました。
香典を渡す際にはタイミングだけでなく、渡し方にも注意をしておかなければいけません。
ここでは、香典の渡し方について解説をしていきます。
正しい方法で香典を渡せるように、覚えておきましょう。
受付で渡す
香典は葬儀会場の受付でお渡しするようになります。
葬儀会場へ到着しましたら、まず受付に行くようにしましょう。
自分の順番になりましたら、受付にて一礼をしてお悔やみの言葉を述べます。
その後、袱紗より香典を取り出して受付の方に香典をお渡ししましょう。
香典をお渡しする際には、受付の方から見て正面になるように渡さなければいけません。
相手の方から見て、名前がしっかりと分かるようにお渡しすることを心がけましょう。
受付での挨拶について
受付で挨拶をする際には、言葉に注意をしなければいけません。
以下に受付で挨拶をする際の注意点と、例文をご紹介しますので参考にしてください。
挨拶をする際の注意点
受付にて挨拶をする際には、忌み言葉を使用しないように注意しなければいけません。
忌み言葉とは、不幸が続いてしまうことを連想させるといわれており弔事では使用してはいけません。
不幸を連想させる「消す」や「衰える」などの言葉や、「重ね重ね」や「わざわざ」などの重ね言葉は挨拶に使用してはいけません。
忌み言葉を使用しないように、事前に挨拶の言葉を考えてから会場へ伺うようにしましょう。
受付での挨拶例文
受付での挨拶例文を以下にご紹介していますので、参考にしてください。
「この度はご愁傷様でございます。」
「この度はお悔やみ申し上げます。」
このように、受付での挨拶は長く話す必要はありません。
端的に、弔意を伝える言葉を述べるようにしましょう。
「終活ねっと」の以下の記事では、お通夜での喪主側、参列者側両方の挨拶の言葉について解説をしています。
お通夜での挨拶は、言葉を間違えると大変失礼ですので事前に確認をしておくようにしましょう。
香典を渡すタイミングについてまとめ

今回「終活ねっと」では、香典を渡すタイミングについてご紹介をしてきました。
以下に今回の記事の内容をまとめていきます。
香典はお通夜と告別式両方に参列する場合には、どちらか一方でお渡しすればいい。
両方で渡すと、不幸が続くことを連想させるので大変失礼である。お通夜か告別式、どちらかにのみ参列する場合には、参列する式で香典を渡す。
両方に参列する場合には、基本的には告別式で香典を渡すようにする。
親族の場合は、喪主の考え方や地域の風習によって異なるので、事前に確認をしておく。参列をしない場合には、後日香典を郵送する方法や職場で渡す方法がある。
香典を郵送する場合には、遅くとも葬儀後1ヵ月以内に届くように現金書留で送る。
職場で渡す場合には、初めて顔を合わせたタイミングで渡すようにする。法事に参列する際にも香典を渡す必要はある。
法事の際には法要が始まるまでに、施主に直接香典をお渡しする。
納骨式で渡す場合も同様に、式が始まるまでに施主に香典を渡す。
受付がある場合には、そちらでお渡ししても良い。香典を渡す際には、タイミングだけでなく渡し方にも注意する必要がある。
香典を受付で渡す際には、必ず挨拶をするようにする。
挨拶では、忌み言葉を使用しないように注意しなければいけない。
香典を渡すタイミングについて悩まれる方は多くいらっしゃいます。
今回の記事の内容を参考にして、正しいタイミングで香典をお渡しするようにしてみましょう。
「終活ねっと」では、この他にも葬儀に関する記事を多数掲載しております。
以下の記事では、香典袋の正しい書き方についてご紹介をしております。
表書きだけでなく、中袋の書き方も解説していますので香典を用意される際には参考にして下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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