
直葬をすると菩提寺に納骨できないって本当?納骨するための方法とは
一般的な葬儀とは異なる直葬ですが、近年この直葬を行うケースが増えてきています。ですが直葬の場合、菩提寺に納骨ができないなどのトラブルが生まれているのはなぜでしょう?そこで、直葬が増えている理由と、菩提寺へ納骨する方法をご紹介します。ぜひ最後までご拝読ください。
最終更新日: 2020年02月20日
直葬と菩提寺の関係性について

ご家族や親族の方が亡くなられた場合には、お通夜・告別式といったお葬式を行い、火葬したご遺骨を菩提寺へ納骨するというのが、仏教徒の一般的な埋葬方法でしょう。
ですが、近年では故人が生前に行っていた終活で希望していた事情などにより、直葬という従来の葬儀形態とは異なるお葬式を行うケースも増えてきています。
檀家と菩提寺の関係から、直葬を行った場合には、菩提寺へ納骨することができるのか疑問に思う方もいることでしょう。
ご先祖様を供養することで関係を築いてきた菩提寺へ、直葬を行った場合に納骨するためにはどうすればいいのでしょうか。
そこで今回「終活ねっと」では、直葬と菩提寺の関係性について解説します。
そもそも直葬とは
直葬を行った場合、菩提寺へ納骨はできないのか
菩提寺から納骨を拒否されたらどうすればいいのか
直葬を行った場合でも菩提寺へ納骨する方法
檀家と菩提寺の関係
以上のことを中心にご紹介していきます。
詳しくご説明いたしますので、直葬を行うときの参考にしてください。
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直葬とは

まずは、直葬とはなんなのか、解説していきます。
直葬というのは、宗教的な儀式であるお通夜・告別式といったお葬式を行わず、故人を直接火葬する葬儀形態で、別名で火葬式ともいいます。
お通夜や告別式を行わないことで、従来のお葬式より費用も安く、時間もかかりません。
また、ご家族や近親者、故人と関係が深かった人のみで執り行われることが多いため、参列者を呼ばずに行うことができます。
そのため直葬とはご遺族にとっても負担の軽減が期待できる葬儀形態です。
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直葬だと菩提寺に納骨できないの?

では、直葬だと菩提寺に納骨できないのでしょうか?
直葬後は菩提寺から納骨拒否される場合が多いです。
その理由としては、直葬を行うことによって檀家と菩提寺との関係性というものが変わってきているということがいえます。
そして、直葬というお葬式の方法にも関係しています。
実際に、直葬を行ったことにより菩提寺と納骨をめぐってトラブルになるケースも少なくありません。
故人が生前に終活をして簡素なお葬式を望んだ場合、ご遺族がその望みを汲んで直葬を選択したとしても、菩提寺から納骨を拒否されてしまっては困りますし、納得もできないことでしょう。
それでは直葬をすることによって、なぜ菩提寺は納骨を拒否するのかということをご紹介しましょう。
直葬だとなぜ菩提寺に納骨できないの?
直葬だとなぜ菩提寺に納骨できないのでしょうか?
直葬を行い、お通夜・告別式といったお葬式を行わなかった場合には、菩提寺側が故人のお葬式に介入することなく納骨することになるということを、菩提寺の僧侶が快く思わない場合があるからです。
そしてお通夜・告別式といったお葬式を行わないことで、読経や戒名を菩提寺の僧侶から頂くことができず、故人を供養するための宗教的儀式も行っていないということも理由として挙げられます。
戒名をつけていない
戒名をつけていないと、菩提寺に納骨ができないというわけではなく、菩提寺側の考え方によっても違います。
ですが、伝統や歴史的風習から、戒名をつけていない故人のご遺骨を納骨することはできないという菩提寺も少なくありません。
また菩提寺からしてみれば、戒名をつけないということは戒名料をもらうことができないというのも、納骨を拒否する理由として挙げられます。
宗教的儀式を行っていない
宗教的儀式を行っていないということで、菩提寺に納骨できない場合もあります。
お通夜・告別式といったお葬式や法事・法要といった供養は、仏教徒の宗教的儀式です。
檀家と菩提寺の関係は、これらの宗教的儀式を行なうことにより成り立っていました。
このような宗教的儀式を行うことや、檀家との関係性を重んじる菩提寺では、直葬での納骨を拒否することもあります。
そして、戒名をつけていない場合と同じで、僧侶による供養を行わないことでお布施をもらうことができないというのも、納骨を拒否する理由の一つでしょう。
菩提寺に納骨拒否されたらどうすればいい?
菩提寺に納骨拒否されたらどうすればいいのでしょうか?
現代のお葬式は昔と違い、葬儀社によって執り行われることが多く、さまざまな準備や手配も葬儀社が行ってくれます。
直葬を行い菩提寺から納骨を拒否されたとしても、葬儀社に頼むことで納骨を受け入れてくれるお寺を紹介してもらうことができます。
葬儀社によっても直葬を行う場合には、直葬と納骨がセットになっている葬儀プランもあります。
もし、直葬を行うことで、納骨先にお困りの場合は、葬儀社に相談してみるのも良い解決方法でしょう。
直葬でも菩提寺に納骨するには?

直葬でも菩提寺に納骨するにはどうすればいいのでしょうか?
直葬を行って、納骨だけを菩提寺にお願いした場合には、菩提寺から納骨を拒否されることが多いでしょう。
しかし、直葬を行っても菩提寺に納骨できるケースもあります。
直葬を行って、菩提寺が納骨を拒否する理由は、先述しましたように、戒名をつけていないことや、宗教的儀式を行っていないということが考えられます。
そのため、菩提寺と相談し、これらのことを改善することによって、納骨を受け入れてもらえることがあります。
ですが、それぞれの菩提寺によっても直葬に対する考え方が違うということもあるため、事前に菩提寺に確認する必要があります。
もっとも、お葬式をシンプルにする目的で直葬を選択するということもあり、菩提寺が要求することを全てお願いしてしまっては、従来の葬儀形態と変わらなくなり、直葬を行う意味がなくなります。
そういう意味においても、直葬を行っても菩提寺に納骨できる可能性があるケースついてご紹介しましょう。
菩提寺に戒名だけつけてもらう
まずは、菩提寺に戒名だけをつけてもらい、納骨するという方法です。
戒名は僧侶にお願いしてつけてもらうことが一般的ですが、自分でつけることも可能です。
しかしこの場合、菩提寺に納骨してもらうために戒名をつけるわけですから、菩提寺の僧侶にお願いし、戒名料をお渡ししましょう。
戒名料は、つけてもらう戒名のランクによっても料金の相場が変わります。
ランクとして一番低い「信士・信女」では20万円~30万円。
次のランクである「居士・大姉」では50万円~。
そしてランクが一番高い「院居士・院大姉」では100万円以上となります。
炉前読経を行ってもらう
炉前読経を行ってもらう方法ですが、炉前読経というのは、直葬を行う場合、故人のご遺体を火葬する前に、炉前にて僧侶による読経を行ってもらうことです。
これが直葬を行う場合での、従来のお葬式による供養の代わりとなります。
ですが、菩提寺へ納骨をしてもらうためには、菩提寺の僧侶に来てもらう必要があります。
この炉前読経は費用を安く抑えるため、お坊さんサービスを利用する場合があり、菩提寺以外の僧侶が来ることもあります。
そのため菩提寺や葬儀社との確認が必要となります。
四十九日法要を行ってもらう
四十九日法要を行ってもらう法方もあります。
直葬を行い、菩提寺へ納骨をお願いする場合には、菩提寺の僧侶に戒名をつけてもらい、四十九日法要を行ってもらうことを相談することがおすすめです。
そうすることによって、菩提寺との関係も保つことができ、納骨を受け入れてもらいやすくなるでしょう。
菩提寺を変更することはできるの?

一度入檀した菩提寺を変更することはできるのでしょうか?
菩提寺を変更することはできます。
ただし、新しい納骨先を探したり、菩提寺へ離壇料を支払わなければならなかったりと、菩提寺を変更することは簡単なことではありません。
菩提寺側に引き留められたり、高額な離檀料を請求されたりすることもありますが、どうしても変更したい場合には、リスクを軽減させるためにも、菩提寺との良好な関係を築き上げておくことが重要でしょう。
直葬と菩提寺の関係性についてまとめ

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、直葬と菩提寺の関係性について以下のことを解説してきました。
直葬とは、お通夜・告別式といったお葬式を行わず、故人を火葬し納骨することである。
直葬を行った場合でも菩提寺へ納骨することはできる。
菩提寺から納骨を拒否された場合には、葬儀社へ相談し、受け入れてくれるお寺を紹介してもらう。
直葬を行った場合には菩提寺に戒名つけてもらうことや、四十九日法要を行ってもらうことで、納骨してもらうことを相談する。
檀家と菩提寺の関係とは、故人の供養を行い、戒名料やお布施をお渡しすることによって成り立っている。
直葬を行うことは、お通夜・告別式といったお葬式を行わないことで、従来の葬儀形態より費用も安く抑えることができ、時間もかからないといったメリットもある反面、菩提寺との関係を保てなくなってしまうという側面もありました。
直葬を行い、菩提寺への納骨も考えている方は、檀家と菩提寺の関係といったことも判断材料として、葬儀や納骨のことも検討してみてはいかがでしょうか。
「終活ねっと」では、この他にもお葬式や埋葬に関する記事も多数掲載しております。
ぜひそちらもご覧ください。
最後までご拝読していただきありがとうございました。
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