お通夜での礼儀を知り恥をかかないようにしよう!マナーを徹底解説!

お通夜のような厳粛な場では、式が行われている最中はもちろん、参列する前から礼儀正しく振る舞うことが求められます。それにも関わらず、普段の生活の中ではあまり知るきっかけがないのも事実です。今回はお通夜に関する知っておくべき礼儀について解説していきます。

目次

  1. お通夜の参列時の礼儀・作法について
  2. お通夜への参列前に必要とされる礼儀
  3. お通夜の受付と開式前のマナー
  4. お通夜の式中や終了後の礼儀
  5. お通夜の参列時の礼儀・作法のまとめ

お通夜の参列時の礼儀・作法について

葬儀

突然の訃報が入った時、お通夜での礼儀や作法に自信がなくてこのまま参列して大丈夫なのか、と多くの方は心配になったことがあるのではないでしょうか。

会場に向かう前から服装や持ち物、香典など様々なことを考えなくてはなりませんし、本番では受付での挨拶の仕方や香典の渡し方など気になることが多いといえます。
特にお焼香などは、式ごとに手順も違っていたりしてややこしいですよね。

今回終活ねっとでは、そんなお通夜の礼儀と作法についてまとめました。

  • お通夜に参列する前に必要な、参列するかどうかの基準や参列できない場合の断り方、準備について
  • お通夜の受付でのやり取りや席順、言葉遣いのマナー
  • お通夜が始まってからの数珠や焼香の作法と閉式後のマナー

この記事を読み、基本的な礼儀や作法を身につけておけば急な参列時にも安心です!
最後まで読んでいただけたら幸いです。

お通夜への参列前に必要とされる礼儀

葬儀

お通夜に参列する前の準備においても、気にしなくてはならない礼儀や作法がいくつかあります。
例としては、そもそも自分はお通夜に参列してもいいのかということや、服装や持ち物に関する準備などが挙げられます。

ここでは通夜に参加する前の段階で必要となる礼儀について解説していきます。

自分がお通夜に参列すべきかの判断基準

実は、本来のお通夜は近親者のみで故人の遺体を取り囲み、線香を切らさずに夜通し故人との思い出を語るというものでした。

しかし、現代のお通夜のスタイルは社会の変化に伴い大きく変わり、近親者のみならずその他の親戚や故人の友人や知人、ご近所さんも参列するお通夜が一般的になっています。
一方でその対局ともいえる、親族や関係の深かった友人などのごく限られた人のみで行われる家族葬も普及してきました。

お通夜と葬儀との違いが以前よりも曖昧になりつつあり、また多様なスタイルで行われるようになったからこそ、自分はお通夜に参列するべきかをしっかり判断する必要があります。

故人の親族・親戚の場合

一般的に会社や学校において忌引き扱いとなる、お通夜や葬儀に参列しなければいけないとされている範囲は、親族(三親等)までとなっています。
故人の親族であった場合は、関係が深かった場合はもちろんですが、生前あまり会うことがなかったり、特に親しくなかったとしても参列した方が良いといえます。

また、四親等以下の親戚の場合は、生前の関係の深さ次第で参列するかどうかが決まってきます。
血縁的にはそこまで近くない関係であっても、生前お世話になったと感じているならば参列した方が良いでしょう。

故人の友人や知人の場合

故人と生前友人関係にあった人や、知り合いであった場合、自分が故人のお通夜に参列したいかどうかが大きいです。
お通夜と葬儀の両方に参列せずにどちらかにのみ参列するということも基本的には可能ですので、生前親交の深かった人が亡くなったならば、後悔しないためにも、最後に故人へのこれまでの感謝を伝えるつもりで弔問しましょう。

また、喪主から訃報が入った際に「ぜひお通夜や葬儀に参列してほしい」と頼まれた場合は喪主の気持ちに応えて参列するべきです。

家族葬の形式で執り行われる場合

上で述べたように、現在は故人と関係の深かった人のみで行う家族葬がポピュラーとなっています。

一言で家族葬とは言っても、生前一緒に暮らしていた家族のみで行われる場合や親戚も交える場合、関係の深かった友人や知人も呼ばれる場合など様々です。
そのため故人の家族はともかく、血縁的にそこまで近しい関係になかった親戚や、友人・知人は自分がお通夜に参列するべきなのかということで悩むでしょう。

基本的に参列して良いかどうかの判断基準は二つあります。
まず、喪主から参列してほしい、と電話で頼まれた場合です。
このように直接頼まれた場合は、遺族や故人のためにも可能ならば参列するようにしましょう。

もう一つは、訃報の連絡を書面にて送られてきたときに、お通夜や葬儀の詳細が記載されていた場合です。

このような連絡・通知が届いていないなどの気になる点がある場合、勝手な自己判断で参列することなく、必ず事前に喪主に確認をとるようにしましょう。

お通夜に参列できない場合の対応

遺族から弔問にきてほしい、と頼まれたけれど、スケジュールや会場が遠いなどの理由で参列することが難しいという場合もあるでしょう。
ここではそのような際の喪主への連絡に関する作法や代わりにすべきことについて解説していきます。

断り方

なんらかの理由があって不本意ながらお通夜に参列できない、という場合でも、喪主への連絡はなかなかしづらいものでしょう。
それでも、自分が参列できないことが分かった時点で連絡することが礼儀となっています。

このような連絡をする際には、参列できない理由を詳細に伝える必要はありません。
例えば、どうしても都合がつかなかった止むを得ない事情があるなどと言えば問題ありません。

代わりにすべきこと

お通夜に参列できない場合、会場に香典を持参したり焼香を行うことはできませんが、参列できない場合でもいくつかするべきことはあります。
ここでは三つの参列できない際にすべきことを紹介します。

弔電を打つ

お通夜に参列できないとき、多くの人は弔電を送ります。
弔電とは、お悔やみの気持ち、つまり弔意を伝えるための電報です。

電報の場合、自分で文章を考えることもできますが、あらかじめ用意されている例文の中から弔電用のものを選んで用いることもできます。

注意点としては二つ挙げられます。
まず一つ目は、通夜が始まるまでに届くように会場に送るということです。
もちろん送るのが遅れて葬儀当日に間に合わないのはNGですが、逆に会場に届くのが早すぎても親族が会場におらず受け取りができない可能性があるので送る時間には細心の注意が必要です。

もう一つは、宛先は喪主にするということです。
もしも喪主の名前が分からないという場合は、「〇〇様(故人の名前) ご遺族様」のようにすると良いでしょう。

香典を送る

お通夜に参列できない場合は、香典を現金書留の封筒に入れ、喪主の家宛に郵送することができます。

注意すべき点としてはまず、現金のまま郵送するのは失礼に当たるので、お通夜に参列するときと同様に香典袋に包みましょう。
このときにより丁寧に香典を送りたいならば、お悔やみの言葉・お通夜と葬儀に参列できなかったお詫び・遺族への励ましの言葉を書いた手紙を同封すると良いです。

そして、それを郵便局に持参して現金書留で喪主の家宛てに送ります。
このときにお通夜や葬儀の会場に送ってはいけない理由は、現金書留の受取人は本人でなければならず、香典が届くタイミングで喪主がすでにお通夜の会場を後にしている場合などは受け取ることができないからです。

供花を送る

お通夜に参列できない場合は供花を注文することも選択肢の一つです。

供花を送るかどうか迷っている場合、まずは喪主に相談するべきといえます。
特に親族の場合は喪主側で注文を請けてくれることがあるので、自分だけの判断のみで決めることは避けましょう。

注文の仕方としては、まず葬儀会場に問い合わせて担当の葬儀社を聞き、葬儀社に日程と喪主の名前を伝え、葬儀社側の案内に従って供花の注文を行うという手順が一般的です。

通夜に参列するための準備

ここまではお通夜に参列するかどうかや、参列しない場合の対応について主に解説してきました。

参列することが決まってからは持ち物や服装など、当日に会場で恥をかかないようにしっかりと準備をしていく必要があります。

故人・遺族の宗派を確認する

日本の場合は仏教式のお通夜や葬儀がかなり大きな割合を占めているので、喪服と数珠を揃えておけば問題ないと思われがちですが、いざお通夜に参列したときに他宗教の形式のもので慌てたという経験をしたという方もいらっしゃいます。

神道やキリスト教、また各宗教における宗派によって、多かれ少なかれ守るべきマナーが異なっているので、あらかじめ喪主に確認をしておくのが無難といえます。

お通夜での服装

本来お通夜は訃報を聞いてすぐに駆けつけるというものでした。
そのため、かしこまった服装で参列することは、あらかじめ人の死を予測していたと捉らえられ、かえって礼儀に欠くとみなされてきました。

しかし、現在は人が亡くなってからお通夜が行われるまでにある程度の時間があるため、男女共に改まった服装であるブラックフォーマルが基本となっています。

男性
  • 喪服

    男性の喪服は黒のスーツが基本です。
    無地で光沢感がない素材のものを着るようにしましょう。

  • シャツ

    スーツの下には無地のワイシャツを着用します。
    ボタンダウンのものは避けましょう。

    また、常に長袖のシャツを着用するのがベストではありますが、暑い夏は半袖のものを着ても問題ありません。
    ただ、半袖を着用する場合でも、弔事では肌の露出はタブーとされているため、上着を脱ぐことはマナー違反となるので注意が必要です。

  • ネクタイ

    スーツ同様、黒の無地のものを着用します。
    結ぶ際には、結び目にくぼみができないよう注意しましょう。

  • 靴下

    靴下も黒の無地のものを履きます。
    ブランドのマークなどがくるぶし付近にあるものも避けるようにしましょう。

  • 黒の光沢感がない革靴を履きます。
    ローファーのような紐が付いていないもの、あからさまに殺生をイメージさせるような爬虫類などの革を用いているものは避けるようにしましょう。

女性
  • 喪服

    ワンピース、アンサンブル、スーツから選びますが、黒くて無地のものである必要があります。
    アンサンブルとスーツの下には黒くて無地のブラウスを着ましょう。

    またスカートの丈の長さはひざ下からふくらはぎあたりまでと、短すぎず、長すぎないようにしましょう。

  • ストッキング

    薄手の黒もしくは薄橙(肌色)のものを履きます。
    基本的にタイツはNGとされていますが、冬場のようにとても寒い日のお通夜ならば履いても問題ありません。

  • 女性の靴は黒のパンプスが一般的です。
    適切な高さ(5〜7cm程度)のヒールが付いているものを履きましょう。
    また、殺生を強くイメージさせる革のもの、光沢感が強いもの、金属の飾りが付いてものは避けるようにしましょう。

  • アクセサリー

    弔事では基本的にオシャレはNGとされていますが、結婚指輪と真珠のネックレスのみは着用可能です。
    腕時計も着用することができますが、文字盤やベルトのデザインや色が派手ではないものを選びましょう。

    また、当然ネイルは取ってから参列する方が良いですが、どうしても取りたくないという場合は黒い手袋を着用して参列するようにしましょう。
    式中も着用したままにしますが、焼香を行うときは必ず外してから行いましょう。

お通夜での服装についてより詳しく知りたい方はぜひこちらの記事もご覧ください。

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お通夜での持ち物

  • 香典

    お通夜では花や線香の代わりに香典を持参するのがマナーとなっています。
    お通夜と葬儀の両方にする場合は、片方でのみ香典を渡します。

  • 袱紗

    香典袋をそのまま持参することはマナー違反となるので、袱紗(ふくさ)と呼ばれる絹の布に包んで会場まで持っていきます。
    袱紗には様々な色のものがありますが、弔事用の場合は寒色(青・紫・紺・緑・グレーなど)のものを用意します。

  • 数珠

    数珠は焼香を行う際に用いますが、仏式のお通夜、また仏教徒である場合以外は持参する必要はありません。

  • ハンカチ

    涙や手を拭うときに用いるハンカチですが、白または黒の無地のものを持参するようにしましょう。
    本来は白を持参するのが一般的でしたが、近年は喪服の色に合わせて黒のハンカチを選ぶ人が増えているようです。

お通夜に必要な持ち物については以下の記事でより詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。

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お通夜の受付と開式前のマナー

葬儀

準備を整え、いざお通夜の会場に到着すると、早速芳名帳への記帳や香典を渡すことなどのしなければならないことが多くあります。
お通夜に参列する際にスムーズに動くためにも、会場に着いたらどのようなことをすれば良いかを事前に把握しておくことが大切です。

そこでここでは会場到着後からお通夜が開会するまでに行うべきことについて解説していきます。

会場では最初に記帳を行う

お通夜に参列するときには、まずはじめに受付で名前や住所などの必要事項を芳名帳に記入する必要があります。

そもそも芳名帳とは、お通夜の参列者の名簿としての役割を持っており、受け取った香典の金額を管理するという目的もあります。
参列しても芳名帳を書かないと喪主に迷惑をかけてしまうので、忘れずに書くようにしましょう。

また、時にはお通夜に参列できない人から香典を預かり、代理として参列することがあります。
代理として参列することには二つの種類があります。

まず自分も参列するが他人からも香典を預かったという場合です。
このようなときは自分のものと香典を預かった人の両方の名前を芳名帳に記入します。

もう一つは自分では香典を出さず、参列できない人の代わりに参列するという場合です。
この場合は基本的には香典を用意した人の名前を記入します。
そしてその下に「代」または「代理」(妻が夫の代わりに参列した場合は「内」)と記入し、そこに自分の名前を書きます。

受付でのマナー

芳名帳に記入したあとは受付へと足を運びます。
その際のマナーについて順を追って説明していきます。

お悔やみの言葉をかける

はじめにこのたびはご愁傷様ですや、お悔やみ申し上げますといったお悔やみの言葉をかけて一礼します。
このような言葉をかける際にははきはきと言わない方が良いとされており、「このたびは」のように言葉がつまってしまっても問題ありません。

また、ここで故人の死因を訪ねたり、この後解説する「忌み言葉」を用いるのはとても失礼にあたるので控えるようにしましょう。
丁寧に挨拶をするつもりであっても、多くのことを話そうとすると失礼なことを言ってしまう可能性もあるので、最低限の挨拶にとどめておく方が良いといえます。

香典を渡す

お悔やみの言葉をかけたら、その次に香典を渡します。

実は香典の渡し方にも細かいマナーが存在します。
まず、香典袋を包んである袱紗から取り出します。
そして袱紗を四角に折りたたみ、上に香典袋を載せて置き、相手側に正面が来るように香典袋を回して両手で渡します。

また袱紗に包んだまま香典を渡すことは、不幸を渡すというように捉えられてしまい、とても失礼とされているので必ず袱紗から取り出してから香典を渡すようにしましょう。

どの席に座れば良いの?

お通夜での席には「上座」と「下座」があります。

一般的に日本では、身分の高い人が入り口から最も遠い席である上座、そして入り口に近づいていくにつれて身分が低い人が座っていく、という決まりになっています。

ですが、お通夜や葬儀では、祭壇が置かれている近くの席を上座と呼びます。
故人と関係の深かった家族や親族が上座に座り、そこから離れていくにつれて親戚、友人・知人といった順に座ります。
また、基本的にお通夜の席は大きく分けて左右の二つのブロックに分かれています。
祭壇を前にしたとき、右側には喪主や親族・親戚と故人と血縁関係がある人たちが座り、左側には故人の友人や知人、会社や仕事関係の人などの一般参列者が座ります。

席の設けられ方に関しても、祭壇を前に縦に並んで座る場合と、祭壇を挟むように横に並んで座る場合の二つのタイプがあります。
どちらの場合も祭壇に近ければ近いほど故人と親しかった人が座ることになっているので、自分と故人との関係を確認し、適切な位置の席に座るようにしましょう。

また、お通夜の進行を担当するアシスタントがついている場合はそのような人の指示に従えば問題ありません。

「忌み言葉」を使ってはいけない

お通夜の会場の受付でのやりとりや、遺族と言葉を交わす際には弔意を示したいと思っている方も多いでしょう。
そのようなときには「忌み言葉」を用いないように注意することを忘れてはなりません。

日本では古代から言霊、つまり言葉を口に出すとそれが実現するということが信じられてきました。
そのため、特にお通夜や葬儀のような厳粛な場では無礼のない言葉遣いが求められているのです。

ここでは弔事においては用いるべきではない忌み言葉の具体例をあげながら解説していきます。

  • 縁起のよくない不吉な言葉

    「滅びる」「苦しむ」「消える」「大変」「落ちる」「とんでもない」、数字の四や九

    これらの言葉はそもそも縁起のよくない意味の言葉なので、話の中で用いないようにしましょう。

  • 重ね言葉

    「重ね重ね」「度々」「いよいよ」「ますます」「またまた」

    「深く」「加えて」「一層」などの言葉で言い換えましょう。

  • 不幸が続くことを暗示する言葉

    「再び」「引き続き」「追って」「再三」「繰り返し」

    それぞれ「今一度」「これからも」「後ほど」などと言い換えるようにしましょう。

  • 直接生死を意味する言葉

    「死ぬ」「病死」「急死」「ご存命中」「生きる」

    生に関する言葉は「生前」「お元気なとき」と、また死に関する言葉は「ご他界」「亡くなる」「逝去」などと言い換えるようにしましょう。

また、忌み言葉ではないものの、使わない方がよいとされている言葉もあります。

まず、遺族に故人の死因を尋ねるのは、遺族の悲しみを大きくしてしまうためNGとされています。
次に「がんばってね」「いつまでも悲しまないでね」「元気出してね」などの励ましの言葉も、家族を失って間もない、深く悲しんでいる人に対しては失礼にあたるとされています。

自分では遺族を励まそうという意図でかけた言葉であっても、かえって相手を傷つけてしまう可能性があるので気をつけるようにしましょう。

お通夜の式中や終了後の礼儀

葬儀

お通夜が開式を迎えてからは、僧侶による読経や説法・焼香・喪主の挨拶などが行われますが、基本的には落ち着いて静かにしていることが一番の礼儀といえます。

ここでは数珠の使い方や焼香の仕方のような、式中に役立つ知っておきたい知識や、閉式後に通夜振る舞いに出席する場合と会場を離れる際のマナーについて解説していきます。

数珠の使い方

仏式のお通夜において、仏教徒は仏様との世界と繋がることができ、お守りとしての役割があるといわれる数珠を持参します。

数珠の種類や使い方のルールについては各宗派ごとに若干の違いがありますが、ここではどの宗派においても当てはまる一般的な作法について解説します。

まず数珠を持ち始めるタイミングについては、焼香を行うときのみつけるのではなく、お通夜が始まってから終わるまでずっと持っているのが基本です。

お通夜の大部分は座っていますが、その間は左手首にかけておきます。
そして焼香台へと歩いていくときと焼香をするときはふさが下になるように左手で持ちます。
また焼香を行う前後に合掌するときは両手の親指と人差し指の間に挟むように持ちます。

その他のマナーとしては、数珠は持ち主のお守り・分身とみなされているので、他人との貸し借りはNGとされているということや、床や椅子などに数珠を置いておくこともマナー違反であるということを知っておくことが大切です。

焼香の仕方

お通夜では必ず焼香を行います。
確かに前の人が焼香するのを見ていれば、だいたいのやり方は分かり、真似することはできるはずです。
ですが、自信を持って本番焼香を行いたい方はあらかじめ正しい焼香の仕方を知っておくようにしましょう。

焼香の仕方は大きく以下の三つの種類に分かれています。

  • 立礼焼香

    最も一般的な焼香の仕方で、椅子に座って行われる形式のお通夜に多い形式です。

  • 座礼焼香

    主に畳の敷いてある部屋で小規模なお通夜が行われる際に採用されていることが多いです。
    立ち上がらず、両手を床につき膝を引きずるように焼香台の前へと移動するのがポイントです。

  • 回し焼香

    喪主の家でお通夜が行われるときに採用されていることが多いです。
    香炉が回ってきたら、前の人に一礼をして受け取り、膝の上に香炉をのせて焼香をします。

焼香の仕方はどれも基本的に同じです。

まず遺族や僧侶に一礼をし、焼香台についたら合掌をし、その後一礼をします。
次に右手親指・人差し指・中指の三本の指で抹香をつまみ、一度額の高さくらいまで右手を挙げ(押しいだき)、その後静かに香炉へと落とします。
焼香が終わったら合掌と一礼をして席へと戻ります。

また焼香をする回数は宗派ごとに異なります。

宗派 回数
真言宗 3回
日蓮宗 1回
日蓮正宗 3回
臨済宗 2回
浄土真宗 1回
曹洞宗 2回
浄土宗 決まりはない
天台宗 決まりはない

浄土真宗は押しいだきをせず、また臨済宗と曹洞宗は1回目のみ押しいだきをする決まりになっています。

基本的な焼香の回数は上記のようになっていますが、喪主の宗派に合わせるのか、それとも自分の宗派のやり方で行うのかはどちらでも良いとされています。
もちろん相手の宗派に合わせた方がよりていねいではありますが、故人に弔意を示すことが最も大切です。

通夜振る舞いでの礼儀

お通夜が終わると、故人を偲ぶ食事会である、通夜振る舞いに案内されることがあります。
喪主から誘いをうけた場合、供養のために箸を少しつけるだけでもいいので、可能ならば断らずに参加するべきです。
マナーとしてはまず、通夜振る舞いは故人を偲ぶためのものですので、故人に関する話以外はしないことが大切です。
またお酒も振る舞われますが、宴会ではないので、飲みすぎたり大声を出したりしないように気をつけましょう。

通夜振る舞いは一般的に1時間ほど行われます。
しかし、遺族の方は心労・疲労が重なっていますので、長居をしないようにしましょう。
故人や遺族と深い関わりがあった人をのぞき、30分程度で退出するのが良いとされています。

帰るときには喪主に挨拶するのを忘れないようにしましょう。
今日はこれで失礼しますや「お疲れの出ませんように」、「良いお顔でした」などが一般的な挨拶となっています。

お通夜の参列時の礼儀・作法のまとめ

葬儀

いかがでしたでしょうか。
今回終活ねっとでは、通夜での礼儀・作法について解説してきました。

  • お通夜に参列するかどうかの基準は、喪主からの案内があるかどうかが肝心。
  • お通夜に参列できない場合は、喪主にどうしても都合が合わなかったということを説明し、代わりに弔電や香典、供花を送る。
  • お通夜での服装は男女ともにブラックフォーマルが良いとされており、持ち物は基本的に香典・袱紗・数珠・ハンカチの4つである。
  • 当日会場に到着したらまず芳名帳を書き、その後受付にてお悔やみの言葉を述べ、香典を袱紗から取り出して渡す。
  • 席は祭壇に近ければ近いほど故人との関係が深かった人が座り、また先が左右に分かれている場合、右側に故人の親族や親戚、左側に一般の参列者が座る。
  • 数珠は式中は左手にかけておき、焼香をする際は右手で行う。
    また通夜振る舞いに誘われた場合は基本的に断らない。

お通夜には様々な礼儀や作法が存在し、不安なことも多いかと思われますが、実際に通夜に参列する際にこの記事が役に立ったならば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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