
献花に使われる花の種類とは?マナーや注意点についても解説!
お別れ会やキリスト教の葬儀では、故人の冥福を祈る「献花」が行われます。そんな献花にはどんな種類の花を用いればよいのでしょうか?今回は献花に使われる花の種類について、他の葬儀に関わる花との違いやキリスト教における献花の意義、献花のマナーを解説していきます!
最終更新日: 2020年12月18日
献花に使われる花の種類について

通夜・告別式を問わず、葬儀に花は欠かせないアイテムです。
式場に飾られた花々は、参列した人々の心を落ち着かせ、故人へ思いを馳せ、冥福を祈ることや悲しみの淵にある遺族の心を慰める一助となる、大切な存在でもあります。
そんなお葬式に関わる花にはいくつか種類があります。
今回、「終活ねっと」ではそのうちの献花について、献花に使われる花の種類を中心に説明していきます。
献花と枕花・供花の違いとは?
献花に使われる花にはどんな種類があるの?
キリスト教における献花とは?
献花にはどんなマナーがあるの?
事故現場や慰霊碑に手向ける献花について

「終活ねっと」運営スタッフ
以上の項目がこの記事の軸となっております。
献花に使われる花の種類について詳しくまとめてありますので、ぜひ最後までお読みください。
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献花と枕花・供花の違い

葬儀に関する花にはいくつか種類があり、それぞれに特徴や用途に違いがあります。
まずはそういった違いをしっかりと認識しておきましょう。
ここからは、献花・枕花・供花について、それぞれの意味を説明していきます。
献花(けんか)
献花とはその文字の通り、花を献ずる行為をさします。
故人もしくは神様に花を差し上げる、という意味があります。
「供花」と「献花」を混同されている方もあるようですが、用途の違いで覚えておくと間違いがありません。
供花は祭壇を飾るという用途に使うものであり、献花は故人に手向けるためのものです。
献花は、1人が1本ずつ順番に祭壇に供えて冥福を祈るもので、キリスト教式の葬儀では、仏教式の焼香の代わりとなります。
また、無宗教での葬儀、あるいは、「お別れの会」などでも、この献花が行われることがあります。
献花用の花は、式場で用意されていますので、参列者が持参していくものではありません。
仏式・神式の葬儀ではあまり用いられず、キリスト教式や無宗教の葬儀・お別れ会などで用いられます。
枕花(まくらばな)
枕花は、亡くなった方の枕元に飾る花のことです。
通夜式の前から、血縁の方々や故人と特別に親しかった人が故人の枕元にお供えする花ということになりますので、亡くなられて一番最初に飾る花が「枕花」です。
白い生花を用いるのが一般的で、花の種類に特別なきまりはありません。
供花(きょうか・くげ)
供花は、祭壇や式場などに飾られるもので、お悔みの気持ちを伝えるための花です。
贈った個人の名前や会社、団体名などの入った札がつけられて飾られます。
花の種類に特別のきまりはありませんが、式場に申し込めば、祭壇の設えや故人、遺族の意向に沿ったものを選んでもらえます。
葬儀で贈るお花については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
献花に使われる花の種類

ここからは、どんな花が献花として適しているか紹介していきます。
献花では、白のカーネーションや白のユリがよく用いられています。
これらの花が選ばれる理由は、主に以下の通りです。
一輪咲きであること
茎がしっかりしていること
持ちやすい長さがあること
白色の花の品種があること
白菊も一輪咲きで茎がしっかりとしていますが、菊には仏教のイメージがあるためキリスト教式ではあまり使われないとされています。
また、上記の花でないといけないわけではありません。
故人が好きだった花を用いる場合もあります。
キリスト教における献花

献花はキリスト教式の葬儀で不可欠のものとなっています。
献花は仏教でいう焼香のようなものであると先ほど紹介しましたが、その意義は焼香とは異なっているんです。
ここからは、キリスト教における献花について、その意義などを説明していきます。
キリスト教の献花の意義
キリスト教式の葬儀で献花が行われる本来の意義は、焼香のように故人の冥福を祈ることではなく、遺体や棺を飾ることにあります。
キリスト教では、「捧げる」ものは、どんな種類のものでも主である神にするものであって、故人といえども人に対してするものではないという考え方があるからです。
また、キリスト教と仏教とでは、「死者」に対する考え方も異なります。
しかしながら、仏教思想が強い日本の風習のなかでのキリスト教式葬儀では、本来のキリスト教の在り方だけを強調したのでは、異端視されたり、誤解を生じたりするところから、広義的に「故人に手向ける」という意志を持って行われた献花も容認されているということのようです。
キリスト教式の葬儀では「御花料」
仏教式の葬儀のお香典にあたるものが、キリスト教式・無宗教での葬儀のでは御花料になります。
不祝儀袋に「御霊前」と記してお香典同様にお渡しすることもできますが、参列できなかった場合などは、「故人へ手向ける献花の代わりに」という意味を込めて「御花料」として送ることが適しています。
この場合の金額相場としては、お香典の一般的な相場を参考にされるといいと思います。
供花と同様、故人の遺志や遺族の意向などで、辞退される場合もありますので、よく確認する必要がありますね。
献花のマナー

自分自身の宗派、信教はどうであれ、縁のあった方との最期のお別れの瞬間ですので、冥福を祈り、心を込めて献花を行うことが大事です。
そのためには、正しいマナーで献花をする必要があります。
ここからは、実際に献花を行うときのマナーについてご紹介していきます。
献花の手順
お祈りの気持ちをしっかりと表すためにも、正しい手順で献花を行いたいですよね。
献花の手順は、以下のようになっています。
係員から花を両手で受け取る。
花がついている側は右手、根本は左手で持つ。祭壇に一礼する。
花がついている側を自分に向けて、祭壇に供える。
花を置くときは、持っている手を離さないようにして、花を時計回り(右回り)に回して花が自分の方に向くように持つ。左手の甲を下にし、右手を下から添えるようにして献花台に置く。
遺影を見て黙とうした後、深く一礼する。
牧師や神父、遺族に一礼してから自分の席に戻る。
注意点
献花用のお花は、会場側が用意してくれていることがほとんどです。
自分で花屋などで購入していくと、雰囲気を壊してしまったりして遺族の方の迷惑になってしまうかもしれません。
葬儀場やお別れ会場には花を持参しないようにしましょう。
しかし、有名人のお別れ会などでは持参形式な場合があります。
会場からの指定がある場合はそれに従い、持参するようにしてください。
事故現場や慰霊碑に手向ける献花

葬儀でお供えする花だけでなく、事故現場や慰霊碑に手向ける花のことも献花といいますよね。
この献花には、白のユリや菊・カーネーションのほかに、淡い色合いの花をお供えしてもよいとされているようです。
事故現場での献花では、宗教・宗派に関係なくお供えをしていいと言われていますが、トゲ・毒のある花や、においのキツイ花は避けましょう。
慰霊碑に手向ける献花については、花輪のタイプのものもあります。
依頼すれば、リボンやメッセージを添えられるものもあります。
献花の種類についてまとめ

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、献花に使われる花の種類について以下のことを解説してきました。
献花は故人に手向けるためのものであり、祭壇を飾る意味でお供えする供花とは異なっている。枕花とは、故人の枕元にお供えする花のことをいう。
献花でよく用いられる花の種類として、白のカーネーションや白のユリがあげられる。故人が好きだった花を用いることもある。
キリスト教では本来、神様に捧げるために献花を行う。仏教でいうお香典は、キリスト教での御花料にあたる。
正しいマナーで献花を行うことで、お祈りの気持ちをよりしっかりと伝えることができる。注意点として、有名人のお別れ会などでない限り花を持参しないことがあげられる。
事故現場や慰霊碑に手向ける花のことも献花という。白い花だけでなく、淡い色合いの花なども用いてよいとされている。
最期のお別れの時に行う「献花」では、きちんとした正しい作法・手順で行うことで、故人やご遺族に対して真摯な気持ちが伝わります。
いざというとき、落ち着いて、心を込めて献花できるよう、手順をしっかり覚えておきたいものです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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キリスト教の葬儀については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
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