
葬儀の数珠のマナーとは?種類の選び方や持ち方、貸し借りも解説
葬儀のときには、数珠を持っていきます。数珠の種類の選び方や持ち方を知らず、持参していませんか。それではマナー違反になってします。そこで、今回は葬儀で使う数珠の選び方や持ち方、数珠の貸し借りはマナー的にどうかについても解説します。
2019-09-30
葬儀で使う数珠のマナーについて

葬儀に参列すると、多くの方が数珠を持参しています。
実は、この数珠にはマナーが存在します。
これを違反してしまうと、故人や遺族に対して失礼になってしまうことがあります。
ぜひとも、マナーを守って葬儀の参列を済ませたいものですよね。
そこで今回終活ねっとでは、葬儀で使う数珠のマナーについて解説していきます。
その内容をまとめると以下のようになります。
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数珠とは何か
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数珠の選び方のマナー
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数珠の持ち方のマナー
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仏教以外の葬儀での数珠について
数珠に伴うマナーだけでなく、宗教ごとの必要性についても解説しています。
普段、葬儀に行く際に何気なく持参しているであろう数珠にもしっかりとした意味があるのです。
葬儀のためにどんな数珠を購入しようか悩んでいる方や使い方を知らない方には、必見の内容になっています。
ぜひ、最後までご覧ください。
「終活ねっとのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。
葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
数珠とは何か?

仏教の葬儀に参列するときには、数珠を持っていきます。
マナーだからといって、よく理由も分からず持参している方も多いでしょう。
実は数珠を持っていかないと、仏様を鷲掴みにすることにあたり失礼とされています。
数珠の珠の数は煩悩の数と言われる108個が基本です。
数珠を持って仏様に手を合わせることによって煩悩が消え、功徳が得られるとされています。
また、お経や念仏を唱える時に、その回数を数えるためにも使われることから「念珠」と呼ばれることもあります。
数珠は葬儀の際に、仏様や故人に敬意を払うために用いられる仏具なのです。
数珠に伴うマナー

数珠を持ってさえいればいいと思い、マナーを知らない方も多いのではないでしょうか。
実は、細かい決まりごとがあるのです。
そこで、数珠の選び方と持ち方のマナーに焦点を当て解説していきます。
選び方のマナー
数珠には様々な種類があります。
正式な数珠とされるものが本式数珠といい、二重にして使用します。
これは宗派によって様式も使い方も異なります。
一方、略式数珠という一連の数珠もあったりします。
その他にも、素材では木や木の実で作られたものや、天然石で作られたものなどもあります。
さて、いざ数珠を買おうと思った時、たくさんある数珠の中からいったいどれを選べばよいのでしょうか。
本式数珠
正式な数珠は、本式数珠や本連数珠(二輪数珠)と呼ばれます。
この数珠の珠の数は煩悩の数の108個あり、その分だけ長いです。
そのため、二つの輪が重なるようにして使います。
この本式数珠は宗派によってそれぞれ様式が異なり、自分の宗派の確認をしてから購入するようにしましょう。
また、八宗用本式数珠という宗派にこだわらず用いることのできる本式の数珠もあります。
これは、男性用と女性用の仕様が異なる場合もありますが、便利なので気になる方はぜひチェックしてみてください。
宗教ごとの詳しい数珠の違いについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
購入方法についても説明しています。
略式数珠
本式数珠よりも数珠の珠の数が少ないものが「略式数珠」と呼ばれます。
具体的な珠の数としては、本式の半数である54珠,3文の1である36珠,4分の1である27珠などがあります。
本式数珠より珠が少ないので短く、2重に巻かずそのままの状態で使います。
一輪数珠や片手数珠などとも呼ばれるこの数珠は、宗派に関係なく使用することができます。
ただし、男女で明確が違いがあるので注意しましょう。
基本的には男性が大きな珠を使用した数珠を、女性は小さな珠を使用した数珠を用います。
どの宗派でも使用でき、持ちやすく、様々なデザインがあるのでおすすめです。
色や素材について
数珠は、いろいろな木や石を素材に出来ています。
そのため、色も多様性に富んでいます。
どのような素材や色は選べばいいのでしょうか。
実は、宗派ごとに素材や色などは決まっていません。
自分の好みで選びましょう。
ただ、地域によっては色の決まりがあるようなので、事前に確認しておくとよいでしょう。
持ち方のマナー
正式な持ち方、合掌の仕方は宗派によって異なります。
まずは、合掌の際の一般的な持ち方を紹介します。
本式数珠では、長いので二重に巻いた輪を左手もしくは両手の親指と人差し指の間にかけて持ち、略式数珠では、左手か両手の親指と人差し指の間に数珠をかけて持ちます。
焼香の際の一般的な持ち方としては、左手の親指と人差し指の間にかけて持つか、左手の手首にかけます。
片手は焼香を押し頂くのでフリーにしましょう。
また、持ち歩く場合には、房を下にして左手で持つのがマナーです。
座っているときには、左手の手首にかけましょう。
ほかにもマナーで注意するべきことがあります。
それが葬儀中に席を離れる際に数珠を椅子の上に置きっぱなしにすることです。
この場合には、バッグや衣服のポケットにしまう、もしくはハンカチがあればその上に数珠を置いて席を立つようにしましょう。
数珠の貸し借りはダメ
数珠は、自分が入っている宗派のものをもっていきます。
また、数珠は人それぞれのお守りとされています。
そのため、人から人への貸し借りをしないのがマナーとされています。
もし、持参することを忘れてしまった場合は、ない状態で参列をしても大丈夫です。
数珠を忘れてしまったときの対応について詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。
わかりやすくなっているので、ぜひご覧ください。
仏教以外の葬儀では数珠は必要?

先ほどあったように、数珠は仏式の葬儀で必要とされるものですが、参列する葬儀が仏式でなかった場合にはどうすればよいのでしょうか。
基本的に神道やキリスト教の葬儀では数珠は必要ありません。
仏式の葬儀では、焼香の際に数珠を使用しますが、焼香の代わりに、神道では玉串、キリスト教では献花を行います。
そのため、数珠を使う場面がないのです。
葬儀で使う数珠のマナーまとめ

いかがだったでしょうか。
今回終活ねっとでは、葬儀で使う数珠のマナーについて解説してきました。
その内容をまとめると以下のようになります。
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数珠とは、仏教の葬儀に必要な仏様や故人に敬意を払うための仏具である
数珠を持ち合掌することで、煩悩が消え、功徳が得られるとされている -
数珠には本式数珠と略式数珠がある
本式数珠は珠の数が108個と多く、宗派ごとに異なるが、中には八宗用のように万能で使えるものもある
略式数珠は本式数珠よりも珠の数が少なく、宗派に関係なく使用することができる
ただし、男女によって種類が異なる
色や素材はどのようなものを選んでも問題ない -
合掌の際の数珠の持ち方は、本式数珠の場合は二重の輪にし略式数珠の場合はそのままの状態で、左手か両手の親指と人差し指の間にかけてもつ
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数珠は人それぞれのお守りの役割があり、貸し借りはしないほうがよい
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神道やキリスト教の葬儀では、数珠を使用する場面がないので、数珠は必要ない
数珠にも様々な種類がありましたが、葬儀は突然執り行われるものなので、略式数珠をあらかじめ持っておくといいでしょう。
また、貸し借りをしないように家族の各自が一つずつ持っておくのもいいでしょう。
数珠という小さなものですが、それでもマナーがたくさんありました。
今回紹介したマナーを守って、葬儀の際に困ることのないようにしましょう。
さらに細かく宗派ごとの数珠のマナーについて知りたい方は、ぜひ、ご自身で調べてみてください。
終活ねっとでは、他にも多数の記事を掲載しております。
また、下記の記事では葬儀の費用や内訳、安くする方法について解説しています。
ぜひこちらの記事もご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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