葬儀の数珠のマナーとは?種類の選び方や持ち方、貸し借りも解説

葬儀の数珠のマナーとは?種類の選び方や持ち方、貸し借りも解説

葬儀のときには、数珠を持っていきます。数珠の種類の選び方や持ち方を知らず、持参していませんか。それではマナー違反になってします。そこで、今回は葬儀で使う数珠の選び方や持ち方、数珠の貸し借りはマナー的にどうかについても解説します。

最終更新日: 2020年12月01日

葬儀で使う数珠のマナーについて

葬儀

葬儀に参列すると、多くの方が数珠を持参しています。
実は、この数珠にはマナーが存在します。
これを違反してしまうと、故人や遺族に対して失礼になってしまうことがあります。

ぜひとも、マナーを守って葬儀の参列を済ませたいものですよね。
そこで今回「終活ねっと」では、葬儀で使う数珠のマナーについて解説していきます。

  • 数珠とは何か

  • 数珠の選び方のマナー

  • 数珠の持ち方のマナー

  • 仏教以外の葬儀での数珠について

以上のような内容を中心に解説していきます。
数珠に伴うマナーだけでなく、宗教ごとの必要性についても解説しています。
普段、葬儀に行く際に何気なく持参しているであろう数珠にもしっかりとした意味があるのです。

葬儀のためにどんな数珠を購入しようか悩んでいる方や使い方を知らない方には、必見の内容になっています。
ぜひ、最後までご覧ください。

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数珠とは何か?

葬儀

仏教の葬儀に参列するときには、数珠を持っていきます。
マナーだからといって、よく理由も分からず持参している方も多いでしょう。
実は数珠を持っていかないと、仏様を鷲掴みにすることにあたり失礼とされています。

数珠の珠の数は煩悩の数と言われる108個が基本です。
数珠を持って仏様に手を合わせることによって煩悩が消え、功徳が得られるとされています。

また、お経や念仏を唱える時に、その回数を数えるためにも使われることから「念珠」と呼ばれることもあります。
数珠は葬儀の際に、仏様や故人に敬意を払うために用いられる仏具なのです。

以下の記事では葬儀のマナー全般に関して解説しておりますので、合わせてご覧ください。

数珠の選び方に関するマナー

葬儀

数珠には様々な種類があります。
正式な数珠とされるものが本式数珠といい、二重にして使用します。

これは宗派によって様式も使い方も異なります。
一方、略式数珠という一連の数珠もあったりします。

その他にも、素材では木や木の実で作られたものや、天然石で作られたものなどもあります。
さて、いざ数珠を買おうと思った時、たくさんある数珠の中からいったいどれを選べばよいのでしょうか。

本式数珠

正式な数珠は、本式数珠や本連数珠(二輪数珠)と呼ばれます。
この数珠の珠の数は煩悩の数の108個あり、その分だけ長いです。
そのため、二つの輪が重なるようにして使います。

この本式数珠は宗派によってそれぞれ様式が異なり、自分の宗派の確認をしてから購入するようにしましょう。
また、八宗用本式数珠という宗派にこだわらず用いることのできる本式の数珠もあります。

これは、男性用と女性用の仕様が異なる場合もありますが、便利なので気になる方はぜひチェックしてみてください。

宗教ごとの詳しい数珠の違いについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
購入方法についても説明しています。

略式数珠

本式数珠よりも数珠の珠の数が少ないものが「略式数珠」と呼ばれます。
具体的な珠の数としては、本式の半数である54珠,3文の1である36珠,4分の1である27珠などがあります。

本式数珠より珠が少ないので短く、2重に巻かずそのままの状態で使います。
一輪数珠や片手数珠などとも呼ばれるこの数珠は、宗派に関係なく使用することができます。

ただし、男女で明確が違いがあるので注意しましょう。
基本的には男性が大きな珠を使用した数珠を、女性は小さな珠を使用した数珠を用います。
どの宗派でも使用でき、持ちやすく、様々なデザインがあるのでおすすめです。

色や素材について

数珠は、いろいろな木や石を素材に出来ています。
そのため、色も多様性に富んでいます。

どのような素材や色は選べばいいのでしょうか。
実は、宗派ごとに素材や色などは決まっていません
自分の好みで選びましょう。

ただ、地域によっては色の決まりがあるようなので、事前に確認しておくとよいでしょう。

数珠の持ち方・使い方のマナー

葬儀

本式数珠を使う場合には宗派によって持ち方・使い方が異なります。
またその他にも、移動する際などの持ち方に関するマナーもあります。

こちらでは数珠の持ち方・使い方のマナーについて解説します。

宗派によって異なる数珠の持ち方・使い方

本式数珠は上記でも記述したように宗派によって持ち方が異なります。

ここでは宗派によって異なる数珠の持ち方・使い方について説明します。

浄土宗

浄土宗では、数珠を持つ際は房のついていない輪を人差し指と親指の間に挟みます。
そして、房のついている輪を人差し指と中指の間に挟み、二つの輪を合わせて握ります。

房の部分は下に垂らすようにして持ちます。

合掌する際には二連とも親指に括らせて使用します。

浄土真宗

浄土真宗には大谷派と本願寺派がありますが、持ち方は基本的に同じです。
二重にした数珠を左手に持ち、房は下に垂らします。

大谷派が合掌する際は、親指と人差し指の間に数珠を掛けて、房を左側に垂らします。
本願寺派が合掌する際には、大谷派と同じように数珠を掛けますが、房は下に垂らします。

真言宗

真言宗の数珠を持つ際には二連まとめて握ります。
房は手のひら側に垂らし、数珠と一緒に握ります。

合掌の際には、親玉を両手の中指に掛け、手のひらに数珠を挟み合掌します。
自分のために合掌する際は房も挟みますが、葬儀の際は房は外側に垂らします。

天台宗

天台宗の数珠を持つ際は、二重にしてそのまま握ります。
房は外側に垂らすようにします。

合掌する際には両手の人差し指と中指の間に数珠を通し、そのまま手を合わせます。
房はそのまま手の真下に垂らすようにします。

曹洞宗

曹洞宗では、左手の人差し指と親指の間に二重にした数珠を掛け、軽く握って持ちます。

合掌する際には左手に数珠を掛けたまま、両手を合わせます。

日蓮宗

日蓮宗では左手に二重にして掛け、房は下に垂らした状態で持ちます。
合掌をする際の持ち方はお題目を唱える際と通常の合掌で持ち方が異なります

お題目を唱える際には、房のついている部分を片手の中指に通し、もう片方の中指に通す際に一回捻ります。
∞のような形になったら、数珠を挟んで手を合わせます。

通常の合掌では数珠を二重にかけた左手にそのまま手を合わせます。

宗派に縛られない略式数珠

上記でも紹介した略式数珠では、宗教を問わず対応することが可能です。
そのため宗派ごとの使い分けが大変な場合には、略式数珠を使うと良いでしょう。

略式数珠は基本的に数珠を左手に持ちます。
霊前などで手を合わせる際には、

  • 数珠を左手に掛けたまま合掌する方法

  • 両手に数珠を通して合掌する方法

があります。

どちらを選んでも問題ありません。

移動する際の数珠の持ち方

焼香の際の一般的な持ち方としては、左手の親指と人差し指の間にかけて持つか、左手の手首にかけます。
片手は焼香を押し頂くのでフリーにしましょう。

また、持ち歩く場合には、房を下にして左手で持つのがマナーです。
座っているときには、左手の手首にかけましょう。

その他の持ち方に関するマナー

ほかにもマナーで注意するべきことがあります。
それが葬儀中に席を離れる際に数珠を椅子の上に置きっぱなしにすることです。
この場合には、バッグや衣服のポケットにしまう、もしくはハンカチがあればその上に数珠を置いて席を立つようにしましょう。

数珠の貸し借りはダメ

数珠は、自分が入っている宗派のものをもっていきます。
また、数珠は人それぞれのお守りとされています。

そのため、人から人への貸し借りをしないのがマナーとされています。
もし、持参することを忘れてしまった場合は、ない状態で参列をしても大丈夫です。

数珠を忘れてしまったときの対応について詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。
わかりやすくなっているので、ぜひご覧ください。

仏教以外の葬儀では数珠は必要?

困った人々

先ほどあったように、数珠は仏式の葬儀で必要とされるものですが、参列する葬儀が仏式でなかった場合にはどうすればよいのでしょうか。

基本的に神道やキリスト教の葬儀では数珠は必要ありません
仏式の葬儀では、焼香の際に数珠を使用しますが、焼香の代わりに、神道では玉串、キリスト教では献花を行います。

そのため、数珠を使う場面がないのです。

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葬儀で使う数珠のマナーまとめ

葬儀

いかがだったでしょうか。
今回「終活ねっと」では、葬儀で使う数珠のマナーについて解説してきました。
その内容をまとめると以下のようになります。

  • 数珠とは、仏教の葬儀に必要な仏様や故人に敬意を払うための仏具である。

  • 数珠には本式数珠と略式数珠がある。

  • 本式数珠は珠の数が108個と多く、宗派ごとに異なるが、中には八宗用のように万能で使えるものもある。

  • 略式数珠は本式数珠よりも珠の数が少なく、宗派に関係なく使用することができる。

  • 略式数珠は男女によって種類が異なる。

  • 色や素材はどのようなものを選んでも問題ない。

  • 本式数珠の場合は宗派によって持ち方や使い方が異なる。

  • 略式数珠の場合はそのままの状態で、左手か両手の親指と人差し指の間にかけて持つ。

  • 略式数珠を持って合掌する際にはそのまま手を合わせる。

  • 数珠は人それぞれのお守りの役割があり、貸し借りはしないほうがよい。

  • 神道やキリスト教の葬儀では、数珠を使用する場面がないので、数珠は必要ない。

数珠にも様々な種類がありましたが、葬儀は突然執り行われるものなので、略式数珠をあらかじめ持っておくといいでしょう。
また、貸し借りをしないように家族の各自が一つずつ持っておくのもいいでしょう。

数珠という小さなものですが、それでもマナーがたくさんありました。
今回紹介したマナーを守って、葬儀の際に困ることのないようにしましょう。
さらに細かく宗派ごとの数珠のマナーについて知りたい方は、ぜひ、ご自身で調べてみてください。

「終活ねっと」では、他にも多数の記事を掲載しております。
また、下記の記事では数珠以外に必要な持ち物である香典のマナーについて解説しています。
ぜひこちらの記事もご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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