
お葬式でのお焼香の順番は?親族・親戚のお焼香の順番も詳しく解説!
お葬式でのお焼香の順番は、故人や喪主との関係などで決まる部分が多いですが、その順番は家や地域によって違ってくる可能性もあります。お焼香の順番が原因で親族間のトラブルが起きないように事前に決めておくことが大切です。今回はそんなお焼香の順番について解説します。
2019-09-29
お焼香の順番について

お葬式をやるとなると、決めなければいけないことがたくさんありますよね。
その中には、お葬式の席順やお焼香の順番なども含まれていると思います。
しかし、お葬式のお焼香の順番が親族の間のトラブルの原因になってしまう可能性があります。
故人との別れの場で、親族間などでトラブルが起きてしまうと、一般の参列者にまで迷惑がかかる可能性があります。
しっかりとトラブルを起こさないためにも、お焼香の順番についてしっかりと確認しておくことが大切です。
そこで今回終活ねっとでは、お焼香の順番について、以下の項目を中心に解説していきます。
-
お焼香とは?
-
基本的なお焼香の順番は?
-
親族のお焼香の順番について
-
その他のお焼香のスタイルは?
お焼香の順番について具体的に説明しているので、ぜひ最後までお読みください。
「終活ねっとのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。
葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
お焼香とは

お焼香とは、仏式の葬儀や法事で、死者を弔うためにお香を焚くことを言います。
お香には抹香(まっこう)と線香(せんこう)があり、抹香というのは粉末状の香のことで、線香は棒の形になった香のことです。
抹香でのお焼香
線香は火をつけるのに時間がかかるため、葬儀、告別式には抹香が使われることが多いです。
抹香でのお焼香は、粉末状の香を香炉に落として焚きます。
一般的には左手に数珠を持ち、右手でお焼香をします。
線香焼香
一般的な弔問や日常のお参りで多く行われるやり方で、通常は線香焼香とか、お焼香などではなく、線香を上げると言います。
葬儀では立礼焼香がほとんど
ご焼香のやり方としては、立礼焼香、座礼焼香、回し焼香の3種類があります。
字を見て分かるように、それぞれ、「立っておこなう」、「座っておこなう」、「座ったままで、香炉を順繰りに回して行う」ものです。
現在では、ほとんどが式場で葬儀が行われるため、立礼で行われることが多いです。
基本的なお焼香の順番

お焼香は故人との関係が近い人から順番に行います。
ですから、まず親族が先に行い、次いで一般焼香が行われます。
お焼香の順番に席に座っている
お葬式の席順は、一般的にお焼香の順番になっていることが多いです。
なぜなら、お葬式の席順も故人との関係が近い人から順番に決まっているからです。
右側の座席に喪主や遺族、親族が座り、左側の座席に一般参列者が座るのが基本となります。
基本的に喪主、親戚、その他の順番
お焼香の順番は、お葬式の席順になっていることが多いので、大枠でのお焼香の順番は以下のようになります。
-
喪主や遺族、親族による焼香
-
その他参列者による一般焼香
お焼香の順番の決め方は家や地域によってもそれぞれ違うので、地域の慣習に詳しい人に相談したり、葬儀社の人にきいたりして問題の起きないように決めましょう。
最終的に決めるのは、喪主、遺族です。
親族のお焼香の順番

今まで、全体的なお焼香の順番について解説してきましたが、ここでは喪主や遺族、親族の中でのお焼香の順番について、以下に示します。
親族のお焼香の順番の一例
以下は、親族の一家の主である父親が死亡した場合の親族のお焼香の順番の例です。
-
喪主 (未亡人)
-
故人の子供(姓が故人と同じ)
-
故人の子供(姓が故人と違う)
-
故人の父母
-
故人の配偶者の父母
-
故人の孫
-
故人の兄弟姉妹
-
故人の配偶者の兄弟姉妹
-
故人の叔父叔母
-
故人の配偶者の叔父叔母
親族のお焼香の順番に関しての留意点
親族のお焼香の順番に関して、頭に入れておいた方がよいと思われる留意点について、以下に列記します。
-
故人の子の場合は、一般的には年齢順、家族単位、でお焼香します。
したがって、故人の子の子供(故人の孫)は同居しておれば、上記の2. か3. で焼香します。
親と別居している孫がいれば、6. の順番で焼香します。 -
6. 故人の孫の前に、故人の兄弟や本家の当主が先になることもあります。
-
葬儀委員長がいる場合は、葬儀委員長が最初に焼香をすることになります。
-
内縁の関係がある場合、親族に認められている関係であれば籍が入っている場合と同様の順番にします。
認められていなければ、一般焼香、または親族の一番最後となります。 -
上の例では、故人の子供を2. 姓が同じと3. 姓が変わったで区別しています。
今の時代では、姓に関係なく、故人の子供を男女関係なく、年齢順にするのが正しいと思いますが、それぞれの地域の慣習に従うのが、無難でしょう。
その他のお焼香のスタイル

今まで述べてきたのが一般的なお焼香の順番ですが、それ以外にもお焼香の順番の決め方があります。
ここでは、代表焼香と来賓焼香、止め焼香について解説します。
代表焼香
個人として行うお焼香ではなく、代表焼香といって、会社や団体を代表して行うお焼香もあります。
故人と関係のある会社や団体などから大勢の人が参列していても、焼香は代表者のみが行うのです。
代表焼香を行う場合は、親族の焼香が終わった後に、名前を呼びあげて代表者を指名します。
名前を呼びあげて指名する方法を指名焼香と呼びます。
来賓焼香
来賓焼香とは、先ほど説明した指名焼香でもあります。
これは会社の重役や議員などを来賓としてお葬式に迎えて、お焼香の時に指名してお焼香をしてもらうというものです。
このように、指名焼香では、故人と関係のある会社や団体の代表の他に、国会や地方議会の議員、町内会の会長などの来賓も、名前を呼びあげて指名します。
指名焼香の順番の一例
地域ごとの慣習がありますので一概に言えませんが、指名焼香の順番の一例を、下に示します。
-
国会議員、地方議員
-
町内会関係
-
婦人会、老人会関係
-
故人の関係団体の関係
このように指名焼香がある場合には、全体としてのお焼香の流れは、以下のようになります。
-
喪主や遺族、親族による焼香
-
指名焼香(代表焼香・来賓焼香)
-
その他参列者による一般焼香
止め焼香
お焼香の順番で起きるトラブル避けるため、止め焼香という親族代表による焼香を行うことがあります。
親族の代表の一人を後の順番にすることで、参列者にお焼香の順番が順不同であると暗に示すのです。
止め焼香に選ばれる親族代表は、喪主以外の故人に近い人です。
故人の兄弟姉妹、喪主の家族等が良いでしょう。
具体的な止め焼香の順番は、下に示す2方法のどちらかになります。
-
喪主・遺族焼香
-
止め焼香(親族代表の焼香)
-
指名焼香
-
一般参列者の焼香
-
喪主・遺族焼香
-
指名焼香
-
一般参列者の焼香
-
止め焼香(親族代表の焼香)
なお夫婦は同時にお焼香しますが、喪主が長男の場合には、長男、未亡人、長男の妻の順番になり、夫婦は別々になります。
また以下の記事では、葬儀における来賓の対応について詳しく解説しているので、ぜひこちらもご覧下さい。
お焼香の順番についてまとめ

いかがでしたか?
今回終活ねっとでは、お焼香の順番について、以下の項目を中心に解説してきました。
-
お焼香には抹香でのお焼香と線香焼香がある。また、お焼香のやり方には座礼焼香、立礼焼香、回し焼香の3種類があり、ほとんどの場合は立礼焼香である。
-
基本的にお焼香の順番は、葬儀のときの席順になっていることが多く、大まかには遺族・親族のお焼香の後に一般参列者という順番である。
-
親族の中でのお焼香の順番は一番先に喪主がお焼香を行い、その後に故人の子、故人の父母、故人の配偶者の父母という順番で続いていくが、細かい順番の違いなどは地域の慣習に従うのが無難である。
-
お焼香には代表焼香や来賓焼香といった指名焼香と呼ばれるお焼香の種類があり、これは基本的に親族のお焼香が終わった後に行われる。また、止め焼香と呼ばれるお焼香もあり、これは親族のお焼香の後か、一般参列者のお焼香が終わった後に行われる。
お焼香の順番なんて、普段は気にしていない人がほとんどでしょう。
しかし、時として、深刻な親戚間のトラブルになったり、地域で問題にされたりするのです。
親戚間のトラブルの原因として、男女の別に関係なく年齢順にするか、男性優先にするか、本家を特別扱いするか、内縁関係をどう取り扱うか、などなど、微妙な問題がたくさんあります。
問題を起こさないためには、正しいかどうかではなく、地域の慣習とか自分の家系が今までやってきた方法を尊重するがのがよいでしょう。
他にも終活ねっとでは、葬儀やお墓に関する記事を多数掲載しています。
以下の記事では、葬儀の費用相場について詳しく解説しているので、ぜひこちらもご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
葬儀をご検討の方へ
安らかに送り、送られる葬儀をするためには、事前の準備が大切です。
終活ねっとでは、葬儀についての疑問・不安のある方や、もしものときのために、24時間365日ご相談を受け付けております。
経験豊富なスタッフがていねいにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
また、葬儀をするにあたって必要なあらゆる知識を記事にまとめています。
あわせてご覧ください。
note葬儀記事
費用を抑えて満足のいく葬儀をするために必要な知識まとめ
終活ねっとのお葬式について