
火葬場の仕事とは?その種類や給料、必要な資格についても解説
日本では、人が亡くなると火葬を行います。火葬は人の死後に必ず関わってきます。そんな火葬が行われる火葬場の仕事についてご存知ですか。今回はそんな火葬場での仕事についてどんな種類があるか、資格は必要なのか、給料の相場についても紹介します。
最終更新日: 2020年12月18日
日本の葬儀に欠かせない火葬場

日本の葬儀では、遺体を火葬で供養するのが一般的です。
それ故に、火葬場は日本の葬儀には欠かせない存在であり、我々の葬儀は、火葬場で仕事をする人々によって支えられていると言っても過言では有りません。
ただ、火葬に立ち会う機会はあまりなく、火葬場の雰囲気やそこで働く人たちを見たことがない人も多いでしょう。
今回「終活ねっと」では、火葬場の仕事について詳しく解説していきます。
紹介する内容としては以下の内容になります。
日本と火葬場
火葬場の仕事の内容
火葬場の仕事に資格は必要なのか
火葬場の仕事の給料
仕事のやりがい
この仕事について知らなかった方は少しでも関心を抱いていただければいいと思っています。
また、火葬場で働きたい人と考えている人にとっても、参考になる記事となっています。
ぜひ、最後までお読みください。
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日本と火葬場

日本では時代の変化とともに様々な埋葬方法が選ばれてきました。
法律で決められているわけではありませんが、現代の日本ではほぼ100%の埋葬が火葬で行われています。
その背景には、日本の土地不足の問題や公衆衛生の問題があるようです。
では、そんな日本の中にはどれくらいの火葬場があるのでしょうか。
統計によると全国で稼働している火葬場は約1450件といわれています。
これだけの火葬場があれば、滞りなく火葬が出来そうですが、実はそうでない地域もあります。
その一例が東京23区です。
23区では900万人を超える人が生活していますが、火葬場は9件しかありません。
これを考えると、23区の火葬場は不足しているといえるでしょう。
火葬場の仕事の内容

火葬場の仕事と一言に言っても、火葬に携わる職種は多数あります。
以下では、その中でも主流の仕事をまとめました。
セレモニースタッフの仕事
セレモニースタッフの仕事とはいわゆる、一般的によく知られる火葬場の仕事です。
仕事内容としては遺族の方々を出迎えたら、霊柩車に乗せてある御遺体を火葬場にあるストレッチャーに乗せ火葬炉まで運びます。
火葬炉の前には祭壇が置いてある為、ここに遺影やお供え物を置くように遺族を誘導します。
ここからの内容は行う内容や、収骨等のプロセスを一通り説明していきます。
僧侶の読経後に棺をストレッチャーから火葬炉に移す
このときに鍵をかけますが、鍵を保管するのは火葬場の職員ではなく喪主であることが多いです。
喪主に火葬炉のスイッチを押してもらう
これにより火葬が始まります。
スイッチを押したら、職員も含めて全員で合掌を行います。火葬中に遺族を控室に案内する
火葬には、個人差はありますが1~2時間ほどの時間がかかります。
その間は控室で待っててもらいます。
控室にはあらかじめ食べ物やお茶などのアメニティを用意しておきましょう。火葬後、収骨の案内をする
火葬が終わると、控室から火葬炉まで遺族を誘導し、収骨を手伝います。
このときに、遺骨がどこの部位なのかという説明もします。収骨後に遺骨を箱に納め、火葬許可証を付す
箱に火葬済みの印を押した火葬許可証を入れます。
この際に、この証がないとお墓に入れないので大事なものであることを遺族に説明しましょう。
これまでが葬儀の一通りの流れであり、その後は遺族を見送って終わりとなりますが、葬儀によっては初七日法要をともに行ってしまいます。
その際にはそれに準じた誘導をしましょう。
また、火葬の案内だけでなく施設の清掃などの仕事も担当します。
火葬場によっては、火葬,炉前,清掃などの業務ごとに仕事が分かれている場合もあります。
霊柩車の運転手の仕事
葬儀が終わると故人の入った棺は火葬場に移動します。
昔は故人のお宅から火葬場まで棺を運ぶ流れが一般的でした。
葬儀を自宅で執り行うことが多かったからです。
しかし、現在では多くの場合に葬儀は斎場で執り行われるので、霊柩車で棺を斎場から火葬場まで運んでいます。
運転手の仕事は運転のみではありません。
棺を乗せる際は、それが動かないようにしっかり固定する必要があります。
また、運転時以外には車の清掃などやメンテナンスを行い、極力車両を清潔な状態に保っておきます。
事務職の仕事
火葬場にも事務の仕事は存在します。
電話応対、受付、伝票の記入など、いわゆる一般企業の事務職とやる事はそこまで変わらないです。
その中で特徴的な仕事を挙げるのならば、遺族から火葬許可証を受け取ることです。
先ほどあったように、この証がないと火葬を行うことはできないので大事に保管するようにしましょう。
ただ、この事務の仕事も火葬場によっては火葬場のスタッフによって担われるケースも少なくありません。
火葬場の仕事に資格は必要か?

上の段落で見てきた火葬場で働く仕事ですが、これらの仕事に就くには資格や専門的な知識は必要なのでしょうか。
ますは、セレモニースタッフから見ていきましょう。
セレモニースタッフの仕事は大抵の場合に資格は不要です。
また、未経験の方でも歓迎されています。
霊柩車の運転手には必要な資格があります。
それは、運転免許証です。
車を運転するので、単純に考えれば推測できますよね。
では、どの種類の運転免許証をもっていればよいのでしょうか。
遺体を運搬するので、第2種免許が必要だと思っている方もいるでしょう。
しかし、霊柩車の運転手は普通免許で就くことができます。
以外にハードルは低くなっているのです。
最後に事務職の仕事です。
これもスタッフと同様に資格などは必要ない場合が多いです。
また、以下の記事では火葬の流れについて詳しく紹介しておりますのであわせてご覧ください。
火葬場の仕事の給料

火葬場の経営の主体は公営のものと民間のものの両方があり、仕事をする人の雇用形態も正社員から、アルバイト,契約社員まで様々です。
その為、一概には給料の金額は定義出来ませんが、多くの火葬場でおおむね20万円前後であり、全国的な平均収入よりも少なくなっています。
しかし、場合によっては心付けを受け取れることもあります。
心付けとはチップのようなもので遺族から渡されるものお金です。
また、管理職候補の募集をしている所が多く、それ故に向上心を持って取り組む事によって給料をあげていく事が出来る機会も多いと言えます。
他にも葬儀にかかわる職業は多くあります。
それぞれの仕事のお給料について詳しく知りたい方は以下の記事をご参照してください。
楽な仕事ではないが、やりがいはある

火葬場の仕事は、決して楽ではありません。
故人との最後の別れに関する責任を常日頃から背負う上、その際に悲しむご遺族の姿を何度も見る為、精神的なタフさが必要になります。
ただ、責任が重い分のやりがいはあるでしょう。
特に、ご遺族の方々の中には仕事の後、「ありがとう」とお礼を言って下さる方々もいます。
このように感謝される機会がある為、それがモチベーションの根源になっている従業員も多いようです。
火葬場仕事のまとめ

今回「終活ねっと」では、火葬場の仕事について説明してきました。
この記事の内容をまとめると以下のようになります。
日本では土地不足の問題や公衆衛生の問題から、ほぼ100%で火葬が行われている
セレモニースタッフの仕事には、遺族を葬儀から火葬,収骨まで誘導する業務、火葬許可証を遺骨の箱に入れる業務がある
その他に、施設の清掃などの仕事も含まれる霊柩車の運転手の仕事は、遺体の入った棺を斎場から火葬場まで運ぶ業務である
その他に、車両を清掃する仕事も含まれる火葬場の事務の仕事は一般的な事務職の仕事と変わらないが、特徴的な業務として
遺族から火葬許可証受け取ることがあるセレモニースタッフや事務の仕事は一般的に資格は不要だが、霊柩車の運転手には
普通免許が必要である給料は火葬場によって変わってくるが、大抵は20万円前後である
また、心付けを受け取る場合もある
この記事を読んで、火葬場の仕事について知識を深められたでしょうか。
記事の通り、とてもやりがいのある仕事だと思います。
死に向き合う仕事なので、誰でもできるようなものではありません。
読んでくれた方の中には、この仕事に興味をもって下さった方もいるかもしれません。
もし、そう思っていただけてたら幸いです。
また、火葬に関する仕事は今回紹介した仕事以外にも存在します。
気になる方はぜひ、調べてみてください。
「終活ねっと」では、他にも多数の記事を掲載しております。
また、下記の記事では葬儀の費用や内訳、安くする方法について解説しています。
ぜひこちらの記事もご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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