
大安の日に葬儀を行ってもいい?友引などの六曜と葬儀の関係を解説
冠婚葬祭には、行っていい日取りと、行ってはいけない日取りがあります。結婚式は大安にあげると良いとされているのは知ってる方も多いと思いますが、葬儀の日取りは六曜と関係があるのでしょうか。大安の日に葬儀を行ってもいいのかについてや、六曜の意味なども解説します。
目次
最終更新日: 2020年02月09日
大安の日に行う葬儀について

みなさんは六曜をご存じでしょうか?
六曜の一つに大安という日がありますが、「大安は吉日」というイメージを持っている人は多いと思います。
では、そんな吉日の大安の日に葬儀を行っても良いのでしょうか。
今回、「終活ねっと」では以下の項目を軸に大安の日に行う葬儀について解説します。
大安の日に通夜や告別式を行ってもいいの?
六曜にはどんな意味があるの?
葬儀は友引の日に行えないの?
葬儀社はどのように選べばいいの?
大安の日にキリスト教式の葬儀は行える?
現代では六曜について意識している方はあまりいないのではないでしょうか。
しかし、カレンダーをよく見ると毎日六曜が記されており、私たちに身近なものと認識できるはずです。
六曜の意味や六曜と葬儀の関係が気になる方は、ぜひ最後までお読みください。
「終活ねっと」は全国各地の斎場と提携しているため、お近くの斎場で葬儀を執り行うことが可能です。
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大安の日に通夜や告別式をしてもいいの?

大安はおめでたいイメージがありますが、大安の日に通夜や葬儀・告別式を行っても問題ありません。
もちろん、六曜を意識して、忌み事である葬儀を大安に行うのを避ける方はいるかもしれません。
しかし、六曜とお葬式は厳密に関係があるわけではありませんので、大安に葬儀を行ってはいけないという決まりはありません。
それよりかは、六曜に左右されずに、気持ちのこもったお葬式を行うことが重要なのです。
大安などの六曜にはどんな意味があるの?

大安の日がおめでたいというイメージはあると思いますが、六曜にはそれぞれどのような意味があるのかご存じですか?
六曜の意味について、六曜の由来も含めて解説していきます。
そもそも六曜とは?
六曜とは、「先勝」・「友引」・「先負」・「仏滅」・「大安」・「赤口」でその日の吉凶を表す古代中国の民間信仰です。
主に陰陽五行説や干支に基づいてその日の時刻や方位の吉凶を示す歴注の最も有名なものの一つで、日本には室町時代(14世紀ごろ)伝わってきました。
六曜は現代においても主に冠婚葬祭の日取りを決める時に用いられることが多いですが、明治時代に政府が六曜は迷信だとして一切禁止した過去がありました。
しかし、その後六曜は必要だという世論を受け、完全に廃止されることなく現在も使われています。
最近では、あまり六曜を重視されなくなってきている傾向があり、六曜自体を知る人は世代が若くなるにつれて少なくなってきてるのが現状です。
六曜の意味
六曜が中国から伝わったものであるということを初めて知った方も多いのではないでしょうか。
六曜についてわかったところで、六種の曜の意味をそれぞれ見ていきましょう。
大安【たいあん】
大安は、大いに安し、という意味があります。
なにをしてもうまくいく、成功するとされる日で六曜の中で最も吉の日となっています。
特に大安は、結婚や結納なども良いと言われているので、引っ越しや地鎮祭、お参りなどを行う際に大安を選ぶという方もいらっしゃいます。
また内閣の組織も大安の日を選んで行われていると言われています。
仏滅【ぶつめつ】
仏滅は、仏も滅するような大凶日という意味があります。
何をしても最悪とされるため、特に結婚式や結納などは避ける方が多いと言われてます。
しかし最近では、この流れを逆手にとって仏滅の日に結婚式費用を大幅に安くしている結婚式場もあるので六曜を気にしない方を中心に選ばれてるようです。
また仏滅は物滅として、それまでの物事が滅び新しく始まる、という解釈をし大安よりも結婚や引っ越しを行うのが最適の日と考える場合もあるそうです。
先勝【せんしょう】
先勝は、先んずれば即ち勝つという意味があります。
急げば急ぐほど良いという意味ですが先勝であれば時間を問わず吉というわけでもありません。
午前中は吉とされてるものの、午後2時から午後6時までは凶とも言われているので注意が必要です。
先負【せんぶ】
先負は、先んずれば即ち負けるという意味があります。
先勝とは真逆の意味になり、この日は急いで物事を決めたり、外出することは避け平静に過ごすのが良いとされています。
また、午前中は凶ですが午後からは吉となってるので、用事を済ます際は午後からが良いとされています。
赤口【しゃっこう】
赤口は、陰陽道の赤舌日が由来となっています。
赤舌日とは、羅殺神が支配する日で不吉な日となっています。
厄日ともされ、何をするにも止めた方が良いと言われています。
午前11時から午後1時頃まではかろうじで吉とされています。
それ以外の時間帯は凶となっており、赤と言う字で連想されることから、火や刃物に注意する日とも言われています。
友引【ともびき】
友引は、凶事に友を引くという意味があります。
友引は大安の次に吉日と言われてますが、朝は吉、昼は凶、夕方は大吉と言われています。
さらに車の納車に関しても「友を轢く(引く)」という語呂合わせから吉日にも関わらず納車を避ける方も多いようです。
葬儀は友引だけ行えない?

それぞれの六曜の意味が分かったと思います。
六曜はお葬式と本来の意味で関係がないことはお話ししましたが、実は一つだけ葬儀に大きく影響する六曜があります。
その友引の日と葬儀の関連について紹介します。
友引の日に葬儀を行うことは難しい
葬儀は、
お寺さんの僧侶の都合
斎場の空き
火葬場の空き
という3つの条件が揃って初めて行うことができます。
六曜は仏教とは関係ないので、「大安」や「仏滅」など関係なく葬儀を行うことができます。
しかし、友引の日は葬儀が行うことが難しいです。
なぜなら、葬儀場にも休業日があり、多くの葬儀場は「友引」が休業になってるからなのです。
なぜ葬儀場は友引が休み?
なぜ葬儀場は友引が休業なのでしょうか。
友引は文字通り「友を引く」と書きますが、もともとの由来は「ともに退く」、すなわち引き分けばかりで勝負がつかないような意味合いでした。
しかし、いつ頃からか「友を引く」というようになり、その文字面から親類・縁者、近所の方などの参列された方が引きずられて亡くなってしまうという意味を持たれるようになりました。
そのため、友引に葬儀を行う方が減り、葬儀場が友引の日を休みにしたと言われています。
葬儀の日取りや日にちは決められるの?
葬儀を大きくわけると
臨終
通夜
葬儀
告別式
というように分類できます。
友引の日には葬儀が難しいとお話しましたが、臨終は自然現象でもあるので日程を予定するものではありません。
臨終から日程が決まっていくので、例えば「仏滅」に葬儀をしたいなどというご要望があっても、遺体安置の観点からご希望通りいかないこともあります。
しかし、ドライアイスを使用したり、エンバーミングを施したりするなどの方法を用いて遺体の保存期間を多少延ばすことは可能ですのでどうしてもこの日に葬儀を行いたいという方がいらっしゃれば、検討してみると良いでしょう。
また、友引の日にも葬儀を行う地域もありますし、最近では友引にも休業せずにやっている葬儀場も増えてきました。
お近くの葬儀社の空き状況や営業日なども確認してみると良いでしょう。
ご遺体の安置に関しては以下の記事で詳しく解説されてるので、興味のある方ぜひご覧ください。
葬儀社はどのように選べばいいの?

葬儀社に通夜と告別式を依頼する際、どこの葬儀社に頼めばよいのかわからない方も多いと思われます。
そんなときには、複数の葬儀社から一括見積りを取ると料金の比較ができて検討しやすいです。
どのプランに何のサービスがついてて、何のサービスがついていないのかなどを考慮して良い葬儀社を見つけましょう。
葬儀社を選ぶタイミングや方法は以下の記事に詳しく解説されてるので、ぜひ参考にしてください。
大安の日にキリスト教式の葬儀は行えるの?

日本では、ほとんどの方が仏教に沿った仏式の葬儀を行うことが多いですが、なかにはキリスト教式の葬儀を行う方もいるでしょう。
そのような方々は、キリスト教と六曜の関係が気になると思いますが、キリスト教の葬儀も六曜とは関係がないので葬儀を行うことは可能です。
しかし、火葬場が休みの場合は友引の日に葬儀ができない場合がありますので注意しましょう。
仏式が基本となる日本のお葬式においてキリスト式の葬儀に精通している葬儀社は残念ながら多くないのが実情です。
そのため、キリスト教式のお葬式を行う場合は葬儀社をしっかりリサーチする必要があると言えます。
特に、インターネットをうまく活用すると、比較することができますし、葬儀費用の相談もできるので便利です。
キリスト教式の葬儀を行う場合でも、見積もりを出してもらって比較検討するようにしましょう。
キリスト教式の葬儀に関しては以下の記事を参考にしてください。
大安の日に行う葬儀まとめ

いかがでしたか?
今回、「終活ねっと」では大安の日に行う葬儀について以下の項目を軸に解説してきました。
大安の日に葬儀を行っても問題ない。
六曜とは、「先勝」・「友引」・「先負」・「仏滅」・「大安」・「赤口」でその日の吉凶を表す古代中国の民間信仰である。
大安は、「大いに安し」という意味があり、六曜の中で最も吉日の日である。
仏滅は、仏も滅するような大凶日という意味がある。
先勝は、「先んずれば即ち勝つ」という意味があり、午前中は吉とされてるものの、午後2時から午後6時までは凶と言われている。
先負は、「先んずれば即ち負ける」という意味があり、午前中は凶だが午後からは吉と言われている。
赤口は、羅殺神が支配する日で、午前11時から午後1時頃まではかろうじて吉だがそれ以外は不吉な日と言われている。
友引は、凶事に友を引くという意味があり、朝は吉、昼は凶、夕方は大吉と言われている。
葬儀場は友引の日に休みのところが多いため、葬儀を友引の日に行うことは難しい。
ドライアイスやエンバーミングを用いて遺体の保存期間を長引かせることはできるが、長期間の安置は難しいので、希望の日に葬儀を行うことは簡単ではない。
複数の葬儀社から見積もりを貰って比較検討を行いながら葬儀社を決めると良い。
キリスト教式の葬儀を大安の日に行うことは問題ない。
友引は葬儀場がお休みの地域が多いため、葬儀を行うのは難しいですが、他の六曜については気にせずに葬儀をあげることができると思います。
親族間で大安の日に葬儀を行うことについて議論になった場合、関係を良好に保つために無理に説得することは控えたほうが良いですが、意味を知らないようでしたら、説明してみるのも良いでしょう。
言うまでもありませんが、葬儀は故人と残された方たちとの最後のお別れの儀式です。
遺族の方も、参列者の方も、気持ちの良いお別れができるようにしましょう。
この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「終活ねっと」では、この他にも葬儀に関する記事を多数紹介しております。
以下の記事では、葬儀の費用について詳しく紹介しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
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