
ペットの葬儀はどんな流れで行うの?葬儀の種類や費用についても解説
近年、ペットの葬儀を行うのはごく普通のことになってきました。ペット葬儀を考えている方は増えていますが、どんな流れで行われているのか分からないという方は多いのではないでしょうか。今回はペットの葬儀はどんな流れで行われるのか、葬儀の種類や費用についても紹介します。
最終更新日: 2020年03月07日
ペットの葬儀はどんな流れで行う?

ペットを飼っている人は、家族同然のペットにいつも癒されて元気をもらっています。
でもペットを飼っている人が避けて通れないのが、いつか訪れるお別れのときです。
最期のときは飼い主としてしっかり見送ってあげたいですね。
現在では人間の葬儀と同じようにペットの葬儀も行われています。
でもペットの葬儀と言われても、どのように行われるのか分からないという方は多いのではないでしょうか。
今回終活ねっとでは、ペットの葬儀はどんな流れで行われるのかについて、以下の項目を解説していきます。
ペット葬儀の流れは人間の葬儀の場合と違うの?
ペット葬儀の種類はどれくらいあるの?
ペット葬儀の費用の相場は?
悪質なペット業者を見分けるには?
ペット葬儀の費用や相場についても解説していきますので、最後までお読みいただければ幸いです。
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葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。
ペットの葬儀の流れ

ペットの葬儀は人間の葬儀と同様に様々な種類があります。
ペットを飼っていらっしゃる方は、いざというときのために知っておくと安心かと思います。
ここでは、ペット葬儀の流れを種類別に紹介します。
ペット葬儀の種類
ペット葬儀には以下のような種類があります。
一般的な火葬場で火葬をする場合
ペット専用のペット火葬場で火葬をする場合
移動火葬車で火葬をする場合
火葬をせず土葬で供養する場合
ペット葬儀の流れ
ペットの犬が亡くなった場合は、市町村役所に届け出をする義務があります。
犬以外のペットが亡くなった場合は、届け出をする義務はありません。
犬は狂犬病予防という理由から届け出が義務付けられています。
届出の記載事項は「飼い主の住所」「氏名」「犬の死亡年月日」「登録番号」です。
それでは、ペット葬儀の流れをそれぞれ種類別に紹介します。
一般的な火葬場で火葬をする場合
一般的な火葬場で火葬をする場合のペット葬儀の流れを紹介します。
ご遺体を安置する
棺や箱の底に新聞紙やペットシートを敷き、ドライアイスや保冷剤を敷き詰め上にバスタオルを敷きご遺体を寝かせます。
ご遺体の手足を曲げ楽な姿勢にしてあげ、目と口が開いていたら閉じてあげます。
耳や鼻・口などから体液が流れ出ることがありますが、そういうときは脱脂綿などを小さく切って詰めてあげます。
保冷剤やドライアイスは水分がご遺体に付かないようにタオルに包んで、腐敗が進みやすい腹部や頭部の傍に置きます。ペット対応可の火葬場へ連絡する
人間のご遺体を火葬するための一般的な火葬場でペット対応可の場所を探し連絡します。
公営・民営どちらのパターンもありますが、基本的にご遺骨の返還や個別火葬、お別れの場を設けたり読経をしてもらったりといったサービスは受けられません。火葬する
他のペットと一緒に火葬しますので、返骨してもらうことはできません。
ペット専用のペット火葬場で火葬をする場合
ペット霊園などが運営するペット専用の火葬場で火葬をする場合の、一般的な葬儀の流れは以下のようになります。
ご遺体を安置する
ご遺体を安置します。
ペット葬儀社へ連絡する
ペット霊園などが運営するペット専用の火葬場で火葬を行うペット葬儀社を探し連絡します。
一般的に多くのペット火葬場で実施されている葬儀の流れは、人間の葬儀とほとんど同じ流れで行われます。葬儀社へ行く
葬儀社の用意したお迎えの車に乗り、ペットを連れて家族で葬儀場へ移動します。
葬儀社によっては、葬儀社へ行く前にペットとの思い出の場所へ寄ることができます。葬儀
住職に読経をしてもらいますが、葬儀社によっては希望の宗派に沿った葬儀を依頼することができます。
事前に葬儀社に相談しておきましょう。
キリスト教や無宗教に対応している葬儀社も存在します。
火葬前の最後のお別れのときですので、心を込めて「ありがとう」と声をかけご遺体を優しく撫でてあげましょう。火葬
火葬が執行されます。
ペットの火葬時間はペットの大きさや体重・ペットの状態によって変わります。
ご遺族は控室で待ちます。
喪主様は僧侶をもてなします。骨壺へ収骨する
火葬が終わると、炉からご遺骨を取り出し骨壺へ収骨します。
人間の場合と同じように、立会うご家族でお骨上げを行いご遺骨を骨壺へ納めます。お墓へ埋葬するか家へご遺骨を持ち帰る
収骨が終わりましたら火葬場の納骨堂や合祀墓で供養してもらうか、家にご遺骨を持ち帰ります。
移動火葬車で火葬をする場合
移動火葬車で火葬をする場合のペット葬儀の流れは以下のようになります。
ご遺体を安置する
ご遺体を安置します。
ペット葬儀社に連絡する
ペット葬儀社に移動火葬車の依頼をします。
移動火葬車とはペット専用の火葬炉を設置してあり、祭壇が用意されている車のことで個別に火葬が行われます。
葬儀業者と住職が自宅や自宅の近くまで来てくれます。葬儀
僧侶による読経が行われる間、ご家族やご友人はご焼香をしてお見送りします。
棺の中にペットの大好きだったおやつや、思い出の写真・メッセージカードなどを入れてあげましょう。
葬儀社によりご希望があればペットとの思い出の場所や、よく散歩していた場所などで葬儀を執り行うことができる場合もあるようです。火葬
火葬にかかる時間はペットの体重や状態、環境や気温などによって異なりますが、大体の目安として1時間~2時間半となります。
臭いや煙・ダイオキシンも発生しにくいので、周囲への気遣いは要りません。骨壺へ収骨する
火葬が終わりましたらご家族の手でお骨上げをして、ご遺骨を骨壺に納めます。
ご返骨
収骨が終わりましたら骨壺を受け取ります。
納骨堂や霊園と提携している業者もあるようですので、そちらで納骨・埋葬をすることもできます。
火葬をせず土葬で供養する場合
動物は自然に返すことで成仏すると言われています。
火葬をせず、ご自身の私有地に埋葬する場合のペットの葬儀の流れは以下のようになります。
穴を掘る
他の動物が掘り起こしたり、悪臭の発生、虫が地表に湧くなどを防ぐために、穴を深さ1mほど掘ります。
ご遺体をタオルで包む
必ず土に還る自然素材のタオルでご遺体をやさしく包んであげます。
こうすることで腐敗臭などのリスクを抑えることができます。ご遺体に石炭をかける
掘った穴の底に石炭を敷きその上にタオルで包んだご遺体を寝かせます。
さらにご遺体の上にも石炭をかけてあげましょう。
石炭には殺菌効果があるため、腐敗による有害物質の発生を抑えてくれます。土を上から被せる
土はご遺体の腐敗が進むほど徐々に下に下がっていきますので、ご遺体の上に被せる土は30㎝ほど周りよりも高く被せます。
大きな石を埋土の上に置く
他の動物に掘り起こされないように大きな石を埋土の上に置きます。
石に名前やメッセージを書いて墓石の代わりにしても良いでしょう。
個人で僧侶の方に依頼をする方などもいらっしゃいます。
ペットの葬儀に、僧侶の派遣を依頼できるサービスを展開している業者も存在します。
ペットの葬儀全体でかかる費用

ペットの葬儀全体でかかる気になる費用はいくらくらいなのでしょうか。
ご遺体を安置するために必要なものの費用と、葬儀自体の費用の相場を紹介します。
火葬までに必要な物の費用
火葬場を確保するまでに、ペットのご遺体を安置するために必要な道具と費用を紹介します。
ドライアイス
ドライアイスの購入はインターネットが便利でおすすめです。
スーパーなどでは大量には貰えませんし、製氷店などでは時間がかかることが考えられます。
楽天やアマゾンで購入すると翌日には届くことが多いです。
金額の目安は、5kgで約3000円になります。保冷剤
保冷材はドライアイスより入手しやすく値段も安いです。
ただしドライアイスよりも安置できる期間が短く、夏場で1日〜2日、冬場で3日〜4日程度です。
インターネットや100円ショップなどで購入できます。
インターネットですと5個セットで1000円前後が相場です。棺
防腐・抗菌効果があり、保冷剤・ドライアイスを使う必要がない安置用の棺があります。
目安として1〜2週間ほどご遺体を安置しておくことができ、そのまま火葬をすることができます。
「天使のつばさ」という商品で、ご遺体を真空保管することが可能です。
価格はドライアイスや保冷材に比べ大差があります。
アマゾンですと1万1880円です。
葬儀自体にかかる費用の相場
火葬の場合と土葬の場合の、ペットの葬儀自体にかかる費用の相場を紹介します。
火葬の場合
自治体の火葬場を利用する場合の費用の相場は3000円~1万円です。
民間の火葬場を利用する場合の費用の相場は1万~6万円で、ペットの大きさや体重により変わります。
50㎏~ 60㎏の超大型犬の相場は5万~10万円です。
ペットの火葬はそのプランにより費用は異なります。
土葬など火葬を行わない場合
ご自分の私有地にペットを土葬して葬儀を行う場合は、僧侶の手配に費用が掛かります。
ペットの葬儀でも僧侶に読経をしてもらうことは可能です。
なかなかペットの対応をしている方は少ないですが、寺院など親しくしている所があれば、そちらに頼んでみるのも良いでしょう。
また上記で説明しましたが、僧侶の派遣を依頼して読経をしてもらうことができます。
インターネットで依頼できますが相場は2万円となっています。
ペットの葬儀の際の注意点

ペット葬儀を行うのはごく普通になってきましたが、初めてペットの葬儀を行う人は分からないことが多く不安は尽きないようです。
ペットの葬儀の際にはどんなことに気をつけるべきなのでしょうか。
それでは、ペット葬儀の際の注意点を紹介します。
悪質な業者に注意する
高額請求やペットの遺体遺棄事件のようなペット火葬の悪質業者によるトラブルは、現在ではほぼ無くなりましたが、新規のペット葬儀業者は増え続け拡大傾向にあります。
以下のことに特に注意してペット葬儀社を選びましょう。
その葬儀社や霊園の住所と連絡先をきちんと確認する。
個別火葬・立会い火葬では返骨してもらうのか、納骨してもらうのかをしっかりと伝える。
総額でいくらになるのか追加料金はないかなど細かく確認し、できたら事前に見積書をもらう。
遺体の保存方法に注意する
上記で説明いたしましたが、ご遺体を安置するときは保存方法に注意しましょう。
ドライアイスを使う場合は、ペットの体重が3~5㎏であれば夏場で約4~7日、冬場で7~10日ほど、保冷材を使う場合は夏場で1~2日、冬場で3~4日ほど安置が可能です。
周りへの連絡について
ペットの死は飼い主にとっては家族が亡くなったことと同じことです。
ですから訃報連絡することは昨今ごく普通に行われつつあります。
でも連絡する人はペットの存在を知っている友人やごく親しい間柄の人に限定しましょう。
親戚や会社の方には連絡は控えた方が賢明です。
訃報連絡は以下のような文面で伝えましょう。
○○を可愛がっていただいたこと深く感謝申し上げます
これからもおつき合いの程よろしくお願いいたします
お体に気をつけてどうかご自愛下さい
令和〇〇年〇月
ペットの葬儀の流れについてまとめ

いかがでしたか?
今回終活ねっとでは、ペットの葬儀の流れについて以下のことを紹介してきました。
ペットの葬儀の流れは一般的な火葬場で火葬する場合、人間の一般的な葬儀と流れはほとんど同じである。
ペット葬儀の種類は、「一般的な火葬場で火葬をする」「ペット専用のペット火葬場で火葬する」「移動火葬車で火葬する」「火葬をせず土葬で供養する」に分かれる。
ペットの葬儀にかかる費用の相場は、自治体の火葬場を利用の場合は3000円~1万円、民営の火葬場を利用の場合は体重などで変化があり1万~10万円、僧侶を呼ぶ場合は別料金となる。土葬の場合は、僧侶を呼ぶ費用は2万円が相場である。
悪質な業者を見分けるには、葬儀社や霊園の住所・連絡先をしっかり確認し、返骨・納骨の希望をしっかり伝え、追加料金はないかできたら事前に見積書をもらう。
ペットを飼う人の増加に伴い、ペットの葬祭事業を始める企業も確実に拡大傾向にあります。
悪質業者はほぼ無くなったといわれていますが、葬儀社を選ぶときは十分に注意が必要です。
家族以上の存在とも言える愛おしいペットです。
最期のお別れのときは、「ありがとう」とお礼を言ってきちんと見送りたいですね。
最愛のペットとのお別れのときの参考にしていただけたら幸いです。
終活ねっとでは、他にも葬儀・お墓に関する記事を多数掲載しております。
ぜひそちらもご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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