
日本のペット葬ってどんなもの?費用相場や問題点などを詳しく解説!
日本のペットの葬儀は、どのようなものなのでしょうか。ペットの葬儀の種類や流れはどのようになっているのでしょうか。葬儀の仕方や費用がよく分からないとお困りの方も多いと思います。この記事では、日本のペット葬について、葬儀の流れ・費用相場や問題点などを解説します。
最終更新日: 2020年02月28日
日本におけるペットの葬儀

日本でのペットの葬儀は、どのようにするものなのでしょうか。
日本ではペットを家族として大切にする方が年々増えています。
その大切なペットが亡くなったときは身内の方を亡くしたも同然で、きちんと葬儀をして供養したいと思うのも当然です。
しかし、ペットの葬儀はどのようにしたらよいのか、葬儀の仕方・流れや費用が分からないとお困りの方も多いと思います。
そこで、今回「終活ねっと」では、日本のペット葬について以下の事項を中心に解説します。
日本にペット葬ができた背景は、どのようなことがあるのか?
ペット葬の流れは、どのようになっているのか?
ペット火葬の種類は、どのようなものがあるのか?
ペット火葬車とは、どのようなものか?
ペット火葬の費用相場は、どのくらいか?
ペットの葬儀の問題点は、どのようなことがあるか?
日本のペット葬について、ペット葬の流れ・種類、費用相場や問題点などを詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
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日本にペット葬ができた背景

日本にペット葬ができた背景には、どのようなことがあるのでしょうか。
以下でご説明するようにペットを家族として大切にする風潮が急速に高まったことに加え、ペットの土葬は衛生的に良くないため日本にペット葬ができたのです。
以下で詳しく日本にペット葬ができた背景についてご紹介いたします。
ペットを家族として大切にする風潮に変化
ペット葬が生まれた背景の1つには、ペットを家族として大切にする風潮の変化があります。
近年、ペットに対する意識が大きく変化しており、ペットはもはや単なるペットではないと考える人が増えているのです。
そのような方にとっては、ペットはまさに大切な家族の一員なのです。
亡くなったときは、家族同様に葬儀をして火葬し、納骨・埋葬をして、供養するというのがごく当たり前のことになってきています。
衛生的に良くないため
日本でペット葬がうまれる前は、ペットの遺体は裏庭や近くの空き地などに埋められていました。
しかし近年マンション住まいの増加などもあり、ペットを埋葬する適地が少なくなりました。
そもそも埋葬はある程度の大きさになると悪臭や地下水汚染の恐れもあり、衛生的に良くありません。
ペットの遺体の処理を保健所に依頼する事はゴミとして焼却場で焼かれてしまうので、ペットを家族と考える飼い主にとっては耐え難いことです。
このように現在の日本において、ペットを火葬して埋葬し供養する慣習が1つの文化として定着してきたのです。
以下の記事では、ペットの葬儀についてより詳しく解説しておりますので、合わせてご覧ください。
ペット葬の流れ

ペットの葬儀はどのような流れで行われるのでしょうか。
ここではペット葬の流れについてご説明します。
ペット専門業社への依頼・葬儀方法を決める
ペット葬はまず専門業者を決め、葬儀のやり方を決めていきます。
業者の選定は数社に問い合わせて比較検討し、ご希望に沿う業者を選びましょう。
その上で具体的なペット葬の方法を相談して決めます。
決めることは、火葬は個別か合同か・立ち合いの有無・返骨の有無・埋葬の仕方などです。
もちろん料金もきちんと確認しておきましょう。ペットの遺体の安置
葬儀・火葬の日までペットの遺体を安置しておきます。
ドライアイスを使うこともあります。ペットを運ぶ・引き渡す
ペットを葬儀場あるいは火葬場へ運びます。
ペットの搬送はご自身で運ぶか、業者に引取りに来てもらいます。
合同火葬の場合は、この時点でペットとのお別れになります。
心を込めて見送りましょう。葬儀
葬儀を行う場合と、火葬だけを行い葬儀は省く場合があります。
葬儀に先立ち、通夜を行うこともあります。
通夜や葬儀では通常、読経・焼香をします。火葬場までペットを運ぶ
火葬は通常、業者が所有している火葬施設で行います。
立会火葬の場合はご家族も火葬施設に向かいます。
合同火葬や一任個別火葬の場合は火葬は業者が行いますので、ご家族は立ち会いません。火葬・拾骨
立会火葬の場合は、業者と一緒にペットの火葬に立ち会います。
火葬が終わると拾骨になります。
合同火葬や一任個別火葬の場合は、拾骨は業者が行います。返骨・納骨・埋葬
火葬・収骨が終わったら返骨か納骨・埋葬になります。
合同火葬の場合は、返骨はありません。
返骨がない場合、遺骨は業者によって納骨または埋葬され、完了報告があります。
返骨された場合は、ご家族でその後の供養方法などを決めます。
このようにペット火葬は人間と同様に時間がかかります。
以下の記事には、ペット火葬にかかる時間について詳しく紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。
納骨・埋葬方法
ペットの遺骨の納骨・埋葬方法を以下に紹介します。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、ご希望に合わせて検討するとよいです。
人と一緒にお墓に埋葬する。
ペット霊園の墓地に埋葬する。
ペット霊園の納骨堂に納骨する。
ペット霊園に合祀する。
散骨する。
樹木葬にする。
自宅で保管する。
供養・法要方法
ペット葬が終わった後も、ペットの供養・法要をしっかり心を込めてしてあげたいものです。
ご自身でご自宅で供養もできますが、ペット霊園や葬儀社で供養・法要を行ってくれるところもあります。
下記のとおり供養・法要の方法はいろいろあります。
ご自宅での供養
ペット専用の仏壇もありますので、ご自宅で日々供養することもできます。
法要
人の忌日法要・年忌法要と同様、初七日・四十九日・一周忌などに法要をし供養をします。
合同供養祭など
遺骨を納めたお寺や墓地でお彼岸やお盆のときに合同供養祭が行われます。
ペット火葬の種類

ペット火葬のやり方はいろいろあります。
ペット火葬にはどのような種類があるのか見ていきましょう。
合同火葬
合同火葬は、ご自身のペットを他のご家族のペットと一緒にして合同で火葬を行う方法です。
他のペットと一緒に火葬をしますので、ご自身のペットの遺骨の返還は不可能です。
火葬後は通常散骨して自然に還されるか、合祀されます。
費用は安く済みますが、遺骨が手元に戻りませんので注意が必要です。
一任個別火葬
一任個別火葬は、ペットの遺体を専門業者に渡して火葬をしてもらい、収骨したご遺骨を納めた骨壷を返還してもらうのが一般的な方法です。
ペットを業者に引き渡した後は全て業者が行ってくれますので、ペットの葬儀に立ち会う時間がない方などにはメリットがある方法です。
一方でご家族はペットの火葬に立ち会うことはできませんので、きちんと火葬がなされたのか確認することはできないのが難点です。
立会個別火葬
立会個別火葬とは、葬儀から火葬・納骨までの一連の流れにご家族が立会って執り行う葬儀です。
全てを人の葬儀・火葬と同じように行い、しかもその場に立ち会うことができます。
そのため、ペットを家族の一員として見送ってあげたいという方に最適の方法です。
最近は、この立会個別火葬を選ぶ方が増えています。
特別火葬
特別火葬は、依頼主の様々な要望に合わせた特別な葬儀です。
依頼主のご希望にしたがって立派な祭壇を作ることもありますし、葬儀・お通夜もきちんと執り行う場合も多いです。
費用は高くなりますが、ペットを特に大事にされている方が選ばれる方法です。
ペット火葬車って?

ペット火葬車は、文字通り移動式火葬炉です。
火葬炉を搭載した小型車両で依頼主のご希望の場所に出向いて火葬することができます。
従来ペットの火葬は人間の火葬と同じように、ペットを火葬場まで運んで火葬するものでした。
しかし飼い主の高齢化や忙しさもあり、火葬場まで出向かずに自宅でペットを見送りたいという方も多くなってきました。
ペット火葬車はそのような方々の要望にかなうものです。
自分の家まで来てその場で火葬をしてもらえますので、ペットを安心して心おきなく見送ることができます。
ペット火葬の費用相場

ここではペット葬にかかる費用の相場についてご説明します。
ペットの火葬の費用は、火葬の方法・ペットの大きさや種類によって変わります。
火葬の方法については合同火葬が一番安く、次いで一任個別火葬、立会個別火葬の順に高くなるのが一般的です。
大きさについては、一般に小さい方が安く、大きな動物になるほど費用が高くなります。
ペット葬の料金は、小さなペットの場合で1万円~2万円位、大型犬の場合は5万円前後が一つの目安になります。
ただペットの葬儀費用は扱う業者によって仕組みが違うこともあり、大きく異なることもあります。
費用については、個別の業者何社かに問い合わせて比較検討した方がよいです。
以下の記事にはペット火葬の費用について、詳しく書いてあります。
ぜひこちらも参考にしてください。
ペットの葬儀の問題点

ペット葬はペットブームとともに急速に増えてきました。
しかし、一方でペット葬をめぐる葬儀社とのトラブルも絶えないのが現状です。
ペット葬については、墓地埋葬法のようなきちんとした仕組みや法律があるわけではありません。
自治体によっては届け出が必要な場合もありますが、基本的に開業は自由にできます。
このため、中には不適切な営業行為も見られるのが実態なのです。
以下にこれまで発生したことのあるトラブルの事例と対策をまとめておきますので、参考にして下さい。
きちんと火葬されていなかった
ペット葬は急速に増えきたとはいえ、まだ歴史は浅いです。
そのため、ペットへの家族の思いを顧みずに、きちんと火葬をせずに不法投棄する業者も少なからずいると考えた方がよいです。
このような事態を避けるためには、ペットの供養や埋葬の仕方など火葬後のことも含めて葬儀社ときちんと話し合って確認しておくことが大事です。
不当な料金を請求された
上記と同様のことですが、ペット葬を人間の葬儀よりも軽く見て適当に対応する業者も見かけられます。
そのような業者から火葬後に法外な料金を不当に請求されたという事例もあります。
対策としては、葬儀社が提案してきた火葬方法や料金をきちんと書類にして取り交わしておくことが大事です。
契約内容を記載した書面を保管しておけば、第三者の目にも明らかにできますので事後のトラブルを避けることができます。
手元にお骨が残らなかった
ペットのお骨が戻ってくると思っていたのに、手元にお骨が残らなかったという事案もあります。
ペットの火葬の仕方はいろいろあります。
合同火葬は他のペットと一緒に火葬されますので、収骨できず手元にお骨を残すことはできません。
一任個別火葬も火葬後のことを決めておかなければ、お骨が残らない可能性があります。
火葬後の遺骨がどうなるかを事前に理解し対応をしっかりと確認して決めていなければ、どうすることもできないのです。
対策としては、火葬方法が自分の希望に合っているのか・デメリットはないかを曖昧にせずきちんと確認しておくことが必要です。
火葬できなかった
そもそもペットを火葬できなかったという事例もあります。
原因は、火葬の妨げとなるものをペットの遺体とともに棺に入れていたことにあります。
火葬の際にペットの遺体と一緒に入れもよいものと、火葬の妨げとなるため入れてはいけないものがあります。
以下に具体例を挙げておきますので、注意しましょう。
火葬できる物
生花
食べ物
写真
手紙
小さな布製のおもちゃ火葬できない物
プラスチック類
金属類
ゴム
ガラス
厚手の布団
トラブルを避けるために基本的に大事なことは、自分の希望を業者に明確に伝え、あらかじめ火葬方法と火葬後の取り扱い・料金などをきちんと確認しておくことです。
このような要望にきちんと応えてくれないような業者は避けた方がよいです。
日本におけるペットの葬儀まとめ

いかかでしたでしょうか?
今回の「終活ねっと」では、日本のペット葬について、解説してきました。
この記事の内容をまとめると以下のようになります。
日本にペット葬ができた背景には、ペットを家族として大切にする風潮が急速に高まったことと土葬は衛生的に良くないことがある。
ペット葬の流れは、業社への依頼・葬儀方法の決定、遺体の安置・引き渡し、葬儀 、火葬場までの搬送、火葬・拾骨、返骨・納骨・埋葬となる。
ペットの遺骨の納骨・埋葬方法はいくつかあり、メリットとデメリットがあるので希望に合わせて検討するとよい。
ペット火葬の種類は、合同火葬・一任個別火葬・立会個別火葬・特別火葬がある。
ペット火葬車は移動式火葬炉で、自分の家まで来てその場で火葬をしてもらえる。
ペットの火葬費用は火葬の方法・ペットの大きさや種類によって変わる。
ペット葬儀の問題点として、不当な料金を請求された・手元にお骨が残らなかったなどがある。
希望を業者に明確に伝え、火葬方法と火葬後の取り扱い・料金などをきちんと確認しておくことが大事である。
日本のペット葬について、ペット葬の流れ・種類、費用相場や問題点などを詳しくご紹介しました。
ペットの葬儀をご検討の際は、この記事を参考にしていただき、気持ちよく葬儀をしていただければ幸いです。
「終活ねっと」では、他にも葬儀・法事に関する記事を多数掲載しています。
ぜひこちらもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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