香典に御霊前と書くことやお金の入れ方について|表書き・お札

香典に御霊前と書くことやお金の入れ方について|表書き・お札

お通夜や告別式の際に持参する香典は、正しい表書きやお金の入れ方をする必要があります。香典に御霊前という表書きをすることがあるのですが、これはどういった場合に使用するのでしょうか。今回は香典に御霊前と書くことやお金の入れ方についてご紹介します。

最終更新日: 2020年03月10日

香典に御霊前と書くことやお金の入れ方は?

葬儀

お通夜や告別式などに参列する時には、香典を持参することがマナーとなっています。
香典を用意する時には、正しい表書きと正しいお金の入れ方をしておかなければいけません。
御霊前はどういった時に使用する表書きなのでしょうか。

今回「終活ねっと」では、香典に御霊前と書くことやお金の入れ方についてをご紹介します。

  • 香典って何?

  • どういう時に御霊前と表書きをするの?

  • 香典の正しいお金の入れ方は?

  • 香典に関するマナーはあるの?

以上の項目を軸に解説していきます。
香典を包む機会は多くある訳ではないので、正しい用意の仕方が分からないという方は少なくありません。
ぜひ最後までご覧いただき、いざという時に香典が正しく用意できるようにしましょう。

香典とは?

困った人々

香典にはどういった意味や役割があるのか、葬儀への参列経験がない方はご存知でないと思います。
香典とは故人へお供えする金銭的なお供え物です。

名前にある通り香の代わりにお供えするのですが、香を使用しない神道やキリスト教でも香典はお渡しします。

香典をお渡しすることで弔意を伝えるだけでなく、遺族の方を金銭で補助する意味もあります
相互扶助の考えから香典を頂いた遺族の方は、後日頂いた香典の金額の半分か3分の1程度の香典返しを送ります。

香典には、故人と自分の関係や、自分の年齢によって金額相場があります
金額相場を参考にして香典に包む金額を決めるのですが、あまり高額な香典を渡すと香典返しをする際に遺族の方の負担となってしまいます。
高額な香典をお渡しする際には、事前に香典返しは不要であることをお伝えすると良いでしょう。

香典の表書きに御霊前と書くことについて

葬儀

ここまでは香典がどういった意味や役割を持っているのかご紹介してきました。
香典を包む香典袋は、一般的に外袋と中袋からなっています。

外袋には表書きをするようになるのですが、表書きにはいくつか種類があります。
御霊前も表書きの一種なのですが、どういった場合に使用するのでしょうか。
ここでは香典の表書きに御霊前を使用する場合についてご紹介をしていきます。

御霊前と書く場合とは?

御霊前は故人の御霊にお供えするという意味がある表書きになります。
御霊前という表書きは仏教で使用する表書きの一つになります。

仏教の場合ですと、故人の方が亡くなってから四十九日を迎えるまでは御霊の状態であると考えられているので、御霊前という表書きを使用するようになります。

御仏前と書く場合とは?

御仏前も仏教で使用する表書きの一つになります。
御霊前は御霊に供えるという意味がありましたが、御仏前には仏にお供えするという意味があります。

先程もご説明した通り、仏教では故人の方は四十九日までは御霊の状態と考えられています。
四十九日の法要後、故人の御霊は成仏して、仏になると考えられています。

そのため四十九日以降は御霊前という表書きが使用できなくなり、代わりに御仏前という表書きを使用するようになります。

仏教の宗派である真宗(浄土真宗など)では、故人の方は亡くなるとすぐに成仏すると考えられています。
そのため、真宗では四十九日前から御仏前という表書きを使用するようになります。
真宗では御霊の考えはないので、御霊前という表書きは使用しないので注意しましょう。

御霊前と御仏前の違いについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

宗教による表書きの違い

表書きは宗教によって使用するものが変わってきます。
仏教で使用する御仏前や御香典、御香料といった表書きを他の宗教で使用するとマナー違反になります。

故人の方の宗教を把握して、宗教に合った表書きを使用するようにしましょう。
以下で神道とキリスト教で使用する表書きをご紹介しますので、覚えておきましょう。

神道

神道では、神にお供えする意味がある御神前という表書きを使用します。
この他に御玉串料、御榊料、御神饌料、幣帛料といった表書きをすることもあります。

玉串とは神前に捧げる、榊などの枝に紙垂がついているものです。
玉串や榊は神道で使用するものなので、その他の宗教では御玉串料や御榊料といった表書きは使用できません

仏教と同じく神道にも宗派があるのですが、仏教の様に宗派によって使用できる表書きが違うということはありません。

キリスト教

キリスト教にはプロテスタントとカトリックの2つの宗派があります。
プロテスタントでは御花料、忌慰料、献花料といった表書きを使用します。
カトリックでは御花料、御ミサ料、献花料といった表書きを使用します。

キリスト教では香典という考え方は本来なかったのですが、日本の習慣に合わせて行われるようになってきました。
ただ香典という言葉は使用せず、一般的には御花料といいます。

宗教が分からない場合の表書きについて

宗教ごとに表書きの種類が違うことをご紹介しました。
故人の宗教に合わせて表書きを選ぶ必要がありますが、もし宗教が分からない場合はどうすればいいのでしょうか。


こういった場合には御霊前を使用します。
神道では故人の方は亡くなると御霊になり、霊璽と呼ばれる依り代に移り、守り神になるとされています。
このため、御霊に供える意味である御霊前を表書きに使用することができます。

キリスト教でも故人の方は御霊になり神の下に召されると考えているので、御霊前を使用しても問題はありません


注意点として、仏教の宗派である真宗とキリスト教の宗派であるプロテスタントでは、御霊の考え方がないので御霊前は使用できません

故人の方が仏教ということは分かっているが宗派が分からない場合には、御香典という表書きを使用しましょう。
御香典は仏教で宗派を問わず使用できる表書きなので、真宗でも問題なく使用できます

香典のお金の入れ方とは?

葬儀

ここまでは香典の表書きに御霊前を使用する場合についてご紹介してきました。
香典を用意する場合は表書きだけでなく、お金の入れ方についても注意しなければいけません。

正しい表書きができていてもお金の入れ方が間違っていると台無しになってしまいます。
ここでは香典のお金の入れ方についてご紹介していきますので、参考にしてください。

お札の枚数について

香典にお札を入れる場合、枚数に気をつけなくてはなりません。
香典には割り切れる枚数や、4や9がつく枚数のお札を入れてはいけません。

割り切れる数は故人とこの世の関係が切れてしまうといわれており、タブー視されています。
4や9といった数字も「死」や「苦」を連想させるため、縁起が悪く弔事だけでなく慶事でも使用されません。

香典のお札の枚数がこのような数になっていると、遺族の方に不快な思いをさせる恐れがあるので注意しましょう。

個人で香典を包む場合は、意識をしていればこのような枚数にはなりませんが、連名で香典を包む場合には気をつけなければいけません。

連名は一人一人がお金を出し合う関係上、合計すると割り切れる枚数や4や9がつく枚数になりやすいです。
香典にお札を入れる前に一度枚数を数えて、調整をするようにしておきましょう。

お札の向きについて

お札には向きがあり肖像画が描かれている面が表、肖像画が描かれていない面が裏となっています。
香典袋にお札を入れる際に、お札の向きはどのようにしたらいいのでしょうか。

香典にお札を入れる際の向きに関しては様々な考え方があり、明確な決まりはありません
一般的には香典袋の表を正面にして開けた際に、お札の裏面(肖像画が描かれていない面)が見えるように入れるといわれています。

ただ地域によってはお札の入れ方が異なる場合もあるので、事前に確認をしておく方がいいでしょう。
お札の向きに関してははっきりとした決まりはありませんが、お札の向きがバラバラになっているとマナー違反となります。

お札の向きを揃えてから香典袋に入れるようにしましょう。

新札は使わない

お葬式の際に持参する香典には新札を使用してはいけません

新札を使用してしまうと、故人が亡くなることを予想して、前もって香典を用意していたと思われてしまう恐れがあります。

法要など予定が分かっている時に持参する香典も、祝い事ではないので新札を使用すると不快に思われてしまう可能性があります。

香典には状態の良い旧札を使用することが一般的です。
破れていたり、くしゃくしゃにになっている旧札を使用するとマナー違反ですので注意しましょう。

旧札が用意できない場合には、新札を一度折り曲げることで香典に使用できるようになります。
折り曲げる回数は1回で十分です。
それ以上折り曲げるとお札がくしゃくしゃになるので注意しましょう。

香典に関するその他のマナー

葬儀

香典を用意する場合、正しい書き方やお金の入れ方をすること以外にもマナーがあります。
香典に関するマナーを理解していないと、思わぬところでマナー違反をしてしまう恐れもあります。

ここでは香典に関するその他のマナーをご紹介しますので、こちらも覚えておきましょう。

香典袋の選び方に関するマナー

香典袋には種類があり、適切な香典袋を選ぶ必要があります。
適切な香典袋が選べていないと、その他のことがしっかりできていても相手に不快な思いをさせてしまいます。
ここでは香典袋の選び方をご紹介しますので、参考にしてください。

金額による違い

香典袋は金額によって種類が変わるので、包んでいる香典の金額に合わせた香典袋を選ぶ必要があります。

金額に見合った香典袋が使用できていないとマナー違反になるので注意しましょう。
以下に金額ごとに使用する香典袋をご紹介しますので、香典袋を選ぶ際には参考にしてください。

金額 香典袋の種類
1万円まで 水引きが印刷されている香典袋
1万~3万円まで 白黒や黄白の水引きがついた金封
5万~10万円 双銀の水引きがついた中金封
10万円以上 双銀の水引きがついた大金封

宗教による違い

香典袋は宗教ごとにも種類が違うので、こちらも注意が必要です。

仏教では無地の香典袋か蓮の絵が描かれている香典袋を使用します。
神道では無地の香典袋を、キリスト教では十字や百合の絵が描かれている香典袋を使います。
別の宗教の香典袋を使用するとマナー違反になるので、種類は覚えておきましょう。

以下の記事では香典袋の選び方について詳しくご紹介しています。
包み方なども解説しているので、ぜひ参考にしてください。

中袋の書き方に関するマナー

中袋にはお金を入れるだけでなく、香典の金額や名前、住所を書く必要があります。
表書き同様に書き方が決まっているので、正しい書き方ができるようにしておかなければいけません。
以下に中袋の書き方に関するマナーをご紹介しますので、覚えておきましょう。

中袋は薄墨で書くの?

お葬式の際に持参する香典袋の表書きは薄墨で書くという決まりがあります。
中袋に関しても薄墨を使用するのでしょうか。

中袋は薄墨ではなく普通の濃い墨で書いても問題ないです。
中袋は遺族の方が見やすいようにしておく必要があるので、薄墨では見にくいと思うのであれば普通の濃い墨を用いて書くようにしましょう。

金額の書き方について

中袋の表面には香典に包んでいる金額を書きます。
金額を書く場合には、旧字体(大字)を使用します。
また数字の前には「金」と書き、「円」の代わりに「圓」を使います。

香典の金額が1万円の場合ですと、「金壱萬圓」または「金壱萬圓也」と書きます。
「也」に関しては必ず付ける必要はありません。

以下の記事では香典袋で中袋がない場合の書き方などをご紹介しています。
こちらも参考にしてください。

香典に御霊前と書くことや入れ方まとめ

葬儀

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、香典に御霊前と書くことや入れ方についてご紹介してきました。

  • 香典はお葬式や法要などの際に、香の代わりに供える金銭的なお供え物である。

  • 御霊前は、仏教や神道、キリスト教で使用できる表書きである。

  • 香典にお金を入れる場合、向きを揃えて入れるようにする。
    新札を入れるとマナー違反になるので注意する。

  • 香典には金額や宗教に合った香典袋を使用することや、中袋の書き方に関するマナーがある。

香典袋に御霊前と書く理由やお金の入れ方がお分かり頂けましたでしょうか。
御霊前は宗教を問わず利用できる表書きですが、一部宗派と四十九日以降は使用できないので注意しておきましょう。

香典のお金の入れ方に関しても細かいマナーがあるので、適当な入れ方をすることはできません。
正しい入れ方をして、しっかりと弔意を伝えられるようにしておきましょう。

「終活ねっと」ではこの他にも香典に関する記事を多数掲載しております。
以下の記事では香典袋の正しい書き方をご紹介しています。
ぜひこちらも参考にしてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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