
葬儀の一日の流れを形式別に解説!葬儀の前日にすることも紹介
多様化する葬儀の形式。ご自身が葬儀に参列する際に、葬儀の一日の流れがわからず、当日を迎えるのを不安に思われる方も多いのではないでしょうか。今回終活ねっとでは、葬儀の形式毎の一日の流れや葬儀の前日に行うことについて解説していきたいと思います。
最終更新日: 2020年01月16日
葬儀の一日の流れについて

最近では、従来の一般葬に加えて、家族葬や一日葬、直葬などの様々な葬儀の形が取り入れられています。
自分が参列する葬儀がどの形式の葬儀で、その葬儀がどのような流れで行われるのかを把握していれば、焦ることなく落ち着いて故人を偲ぶことができます。
今回「終活ねっと」では、それぞれの葬儀の形式別に、葬儀の一日の流れについて以下のように解説していきます。
葬儀の一日の流れはどうなってるの?
葬儀の形式毎に一日の流れが違う?
葬儀の前日までに何をしておけばいいの?
葬儀の一日の流れ
以上の事柄について解説していきたいと思います。
葬儀の一日の流れについて、ぜひ最後までお読みください。
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葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
葬儀の一日の流れとは?

故人が亡くなったら、ご遺族はご遺体を搬送してもらう葬儀社に連絡を取り、医師に死亡診断書を書いてもらいます。
その後、自宅または葬儀社の安置施設でご遺体を安置し、その期間に葬儀の喪主や施主などを決め、葬儀担当者と葬儀の日程や段取りを打ち合わせします。
基本的にはお通夜は亡くなった翌日に行い、その翌日に告別式を行います。
また、親戚や故人の友人、会社の関係者に訃報を伝えます。
一般的な葬儀は通夜と告別式の二日間の日程で行われますが、最近では一日葬や直葬など新しい葬儀の形式が取り入れられてきています。
この記事では、様々な形式が存在する葬儀の一日の流れについて、形式別に解説していきます。
形式別・葬儀の一日の流れ

かつては葬儀といえば一般葬がほとんどでした。
しかし、近年少子化や核家族化などの影響や、近所間のつながりが希薄になったことにより葬儀が小規模化してきています。
また、これらの理由に加えて、ご遺族の大勢の弔問客の対応に追われずに少人数で故人を偲びたいという思いや、葬儀にかかる費用を減らしたいという思いが背景となって、家族葬や一日葬や直葬が脚光を浴びています。
ここでは、それぞれの形式別に葬儀の一日の流れを解説していきます。
一般葬・家族葬の一日の流れ
一般葬と家族葬の流れは基本的には同じです。
一般葬も家族葬も基本的には二日間に分かれており、一日目にお通夜を行い、二日目に葬儀・告別式を行います。
しかし、家族葬の中にはお通夜を行わない形式のものもあり、その場合は例外です。
ここでは一般葬と家族葬の流れを一日目と二日目のそれぞれについて解説していきます。
一般葬・家族葬の葬儀一日目
上でも書いたように、一般葬と家族葬の葬儀の一日目にはお通夜が行われます。
お通夜には仮通夜と本通夜の二つがあります。
仮通夜は、基本的には亡くなった当日の夜に行われるもので、ご遺族と親族だけで故人と一晩を共に過ごし、見守ることが目的となっています。
仮に弔問客が訪れたとしても、仮通夜には通さず近親者のみで過ごしましょう。
仮通夜は故人と共に過ごすことが目的のため、特別に何かを行うことはありません。
本通夜は一般の参列者を招いて行う儀式であり、基本的には亡くなった次の日に行われます。
近年は会社勤めの方など日中が忙しい方に配慮して、18時以降の夕方の時間帯に行われるのが一般的です。
本通夜では参列者から香典を受け取ったり、お坊さんを招いての読経や参列者の焼香を行います。
お通夜の後は通夜振る舞いといって、遺族が参列者に対して飲食物を振る舞います。
以下に、一日目のお通夜の流れをリスト化して解説していきます。
納棺(のうかん)の儀
故人があの世に旅立つ為の準備のことで、ご遺体を綺麗な状態に整えた後、故人を棺に納める儀式のことです。
この時に故人の思い出の品などを一緒に納棺します。
お通夜が始まる前のタイミングで行われるのが一般的です。受付開始
参列者の予想人数にもよりますが、受付は開式の1時間〜30分前から開始されます。
通夜開式(18:00~)
僧侶が式場に入場し、支度が整い次第開式となります。
式進行は葬儀社の担当者が行い、その都度説明をしながら行われます。読経・焼香
僧侶による読経が行われます。
読経の時間はおよそ10分〜15分程度です。
その後、遺族、親族、一般参列者の順で焼香が行われます。
焼香の後は、僧侶による説法が行われることもあります。通夜閉式(19:00頃)
読経もしくは説法が終了し、僧侶が退場します。
喪主からの挨拶が終わり次第お通夜は閉式となります。
このタイミングで司会者から通夜振る舞いの案内があるため、その案内に従って参列者は通夜振る舞いの会場に移動します。通夜振る舞い
お通夜の後には通夜振る舞いといって参列者やお通夜を手伝ってくれた方々に対してご遺族が飲食物を提供し、おもてなしをします。
よほどの事情がない限りは顔を出し、最低でも一口はお箸をつけるのがマナーです。
また、ご遺族への負担にならないよう長居はしないようにしましょう。
一般葬・家族葬の葬儀二日目
一般葬や家族葬では、二日目に葬儀式と告別式を行います。
葬儀式とは、故人の成仏と冥福を祈る為に僧侶による読経と焼香が行われ、その後の出棺や火葬へと続いていく宗教的意味合いを持った儀式のことです。
葬儀式には故人のご遺族や親族などの近親者が、故人の死を受け入れられるようにその手助けをするための儀式でもあります。
告別式とは、葬儀式の後に行われるもので、故人と所縁のあった人たちが故人とお別れをするためののものです。
葬儀式のように宗教的な意味合いはなく、故人とのお別れをする式であり、社会的意味合いを持った儀式となります。
以下に、葬儀・告別式の流れをリスト化して解説していきます。
受付開始
受付は葬儀が始まる30分前から開始されます。
葬儀開式
時刻になると僧侶が式場に入場します。
葬儀担当者が開式の辞を述べ、葬儀が開式となります。閉式・出棺
僧侶による読経、弔辞・弔電の紹介、焼香が終わると僧侶が退場します。
喪主が挨拶を行ったら、葬儀担当者が閉式の辞を述べて閉式となります。
その後近親者のみでお別れの儀を行い、葬儀社担当者が準備した花を棺の中に入れ、ご遺体を飾ります。
お別れの儀が終わったら、ご遺族や故人と近しい方など男性6人で棺を斎場から霊柩車へ移動させます。
ご遺体を霊柩車に乗せたら、喪主から参列者へ向けての挨拶があり、その後喪主、遺族が一礼し出棺となります。火葬
火葬する前に納めの式と呼ばれる最期のお別れをします。
ここでは、火葬炉の前で僧侶による読経が行われ、ご遺族、親族、参列者の順で焼香をします。
火葬には約1,2時間かかるため、控室で待機します。
控室では、飲み物や茶菓が用意されている場合がほとんどです。骨上げ(こつあげ)
火葬が終わると、骨上げと呼ばれる遺骨を骨壷へ納める儀式を行います。
骨上げは、故人と縁の深かった人から順に、2人一組で1つの骨を拾い、骨壷へと納めていきます。
遺骨は足の骨から順番に入れていき、最後に故人と最も縁の深かった人が、喉仏を骨壷に納めて終わりになります。初七日法要
初七日法要とは、ご逝去後7日目に行う法要のことです。
仏教では故人はなくなってから49日経つと極楽浄土に旅たつとされており、この49日の間に故人が浄土に旅立てるよう願う法要を7日ごとに計7回行います。
初七日法要はその1回目です。
流れとしては、僧侶の挨拶とともに開式となり、喪主挨拶、読経、焼香、法話、喪主挨拶を経て僧侶の退場とともに閉式となります。
最近では繰上げ初七日、繰り込み初七日といって葬儀の当日に行う方が増えています。精進落とし
初七日法要のあとに、僧侶や参列者にお酒や料理を個別の善で振る舞います。
精進落としには、僧侶や参列者へのお礼とお清め、故人に対する供養の意味がります。
一日葬の一日の流れ
一日葬とは、通常はお通夜と告別式で2日かかるところを、お通夜を省くことで告別式から火葬までを1日で終わらせることができる葬儀の形式です。
また、家族葬と同様に小規模で行われることが多いです。
一日葬は短時間で終わり、規模も小さいためご遺族への負担が少ないことから、最近では利用者が増えてきています。
一日葬の1日の流れは、基本的には一般葬や家族葬と同じですが、一般葬と違い1日に行うことが多いため、事前に流れを把握して、慌てることなくスムーズに対応できるようにしておきましょう。
ここでは、一日葬の一日の流れをリスト化して解説していきます。
納棺
一般葬の場合は通夜の前に納棺の儀を行いますが、一日葬ではお通夜を省くため、告別式の前に親族だけで集まって納棺を行います。
この時に故人の思い出の品なども一緒に棺に納めます。葬儀
葬儀は一般葬の告別式と同じように、僧侶による読経、弔辞・弔電の紹介、焼香が終わると僧侶が退場します。
喪主が挨拶を行ったら、葬儀社担当者が閉式の辞を述べて閉式となります。火葬
火葬に関しても一般葬と同じく火葬の前に納めの式と呼ばれる最期のお別れをします。
ここでは、火葬炉の前で僧侶による読経が行われ、ご遺族、親族、参列者の順で焼香をします。
火葬には約1,2時間かかるため、控室で待機します。
控室では、飲み物や茶菓が用意されている場合がほとんどです。骨上げ
これも一般葬と同じく火葬が終わると、骨上げと呼ばれる遺骨を骨壷へ納める儀式を行います。
骨上げは、故人と縁の深かった人から順に、2人一組で1つの骨を拾い、骨壷へと納めていきます。
遺骨は足の骨から順番に入れていき、最後に故人と最も縁の深かった人が、喉仏を骨壷に納めて終わりになります。
一日葬では精進落としなどの食事の場を設けないので、初七日法要を行ったら葬儀は終わりとなります。
✳︎繰上げ初七日法要、繰り込み初七日法要によって順番が前後します。
直葬の一日の流れ
一日葬の他に、最近注目されている葬儀の形式がもう1つあります。
それは、直葬です。
直葬とは、お通夜や告別式などの儀式を行わず、故人とごく親しい数名の方で火葬だけを行う葬儀の形式です。
ある調査によると、葬儀社が行う葬儀のうち、実に6件に1件が直葬であるという結果が出ています。
直葬が注目されるようになった背景としては、葬儀にかかる時間や費用を抑えたいという思いから、従来の葬儀の形式にとらわれない方が増えたからです。
ここでは、直葬の一日の流れをリスト化して解説していきたいと思います。
納棺
故人があの世に旅立つ為の準備のことで、ご遺体を綺麗な状態に整えた後、故人を棺に納める儀式のことです。
この時の故人の思い出の品などを一緒に納棺します。出棺
一般葬と違い、直葬の場合は納棺が終わったら葬儀場では火葬場に向けて出棺が行われます。
火葬
直葬の場合も、火葬の前に最期のお別れをします。
最期のお別れが終わったらご遺体は火葬されます。骨上げ
一般葬と同じく火葬が終わると、骨上げと呼ばれる遺骨を骨壷へ納める儀式を行います。
骨上げは、故人と縁の深かった人から順に、2人一組で1つの骨を拾い、骨壷へと納めていきます。
遺骨は足の骨から順番に入れていき、最後に故人と最も縁の深かった人が、喉仏を骨壷に納めて終わりになります。
直葬の場合、骨上げが終了したら直葬の全行程が終わりになります。
葬儀の前日までに何をする?

葬儀の前日までに行うべきことはたくさんあります。
代表的なものとして、喪主の決定や葬儀社の決定です。
また、菩提寺がある場合は故人が亡くなったことと葬儀を行う旨を菩提寺に相談するようにしましょう。
さらに、現金を用意しておくことも忘れないようにしましょう。
僧侶に対するお布施やお車代などで現金が必要になる場面が出てくるため、その都度銀行に下ろしに行くのではなく、まとまったお金を下ろしておきましょう。
葬儀の前日までに行うべきことを簡単に解説してきましたが、葬儀までに行うべき準備はこの他にもたくさんあります。
葬儀の一日の流れについてのまとめ

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、葬儀の一日の流れについて以下のことを解説してきました。
一般葬・家族葬は、基本的には葬儀を2日に分けて行い、一日目にお通夜、2日目に葬儀・告別式を行います。
お通夜や葬儀・告別式の儀式の他に、通夜振る舞いや初七日法要、精進落としなども行います。一日葬は、お通夜を省くことで告別式から火葬までを一日で終わらせます。
基本的な流れは一般葬・家族葬と変わりませんが、1日の内容量が多いためしっかりと流れを把握しておかないと、スムーズに対応できず慌ててしまうことが考えられます。直葬は、お通夜や葬儀・告別式などの儀式を省くことで出棺から火葬までを短時間で終わらせることができます。
直葬の場合は、お通夜などの儀式と同様に通夜振る舞いや精進落としなどの食事の場は設けず、骨上げが終わり次第終了となります。葬儀の前日までには多くのやるべき準備があり、その代表的なものとして喪主や葬儀社の決定、菩提寺への相談、現金の用意などがあります。
葬儀の前日はかなり忙しくなることが予想されるため、事前にやるべき準備を頭に入れておくことが大切です。
葬儀の形式に関わらず葬儀の大まかな流れは変わりません。
しかし、葬儀の形式によって行われる行事も変わってくるため、自分が参列する葬儀がどのような形式で行われるのかを把握し、事前に流れを頭に入れておくようにしましょう。
そうすることで、当日慌てることなく落ち着いて故人を偲ぶことができます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
今回は葬儀の形式毎の流れについて解説しましたが、「終活ねっと」では葬儀の形式毎の費用の相場についても解説した記事がありますので、ぜひそちらもお読みください。
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