
葬儀での供花で喪主が気を付けることは?花の種類や相場もご紹介!
葬儀に参列したことがある方は、祭壇や会場に供花が飾られているのを見たことがあると思います。供花を送るのは大変ですが、自分が喪主を務める場合にも、供花に関して気を付けることはあります。今回の記事では、葬儀での供花で喪主が気を付けることをご紹介していきます。
最終更新日: 2020年02月29日
葬儀の花での喪主のポイントについて

葬儀の際には、供花と呼ばれるお花を祭壇や葬儀会場に飾ります。
葬儀を行う際には注意しておかなければいけないポイントがいくつかあるのですが、供花に関しても気を付けるポイントはあるのでしょうか。
今回「終活ねっと」では、葬儀で喪主を務める際に供花で気を付けることについて、以下の内容を中心にご紹介していきます。
供花って何なの?
喪主が供花に関して気を付けることは?
供花はどうやって手配するの?
供花に使用するお花の種類は?
供花の金額相場は?
喪主を務めることは多くあることではないので、いざという時にどうすればいいのか分からず、困ってしまう方もいらっしゃいます。
ぜひ今回の記事を最後まで読んで、喪主を務める際の参考にしてください。
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葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。
葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
葬儀で送る供花とは

葬儀の際に祭壇や会場に飾られている供花ですが、どういった意味や役割があるのでしょうか。
まずは供花がどういったものなのか、解説していきます。
供花は、弔意をお伝えするためにお送りするお花になります。
故人の霊をお花をお供えすることで慰める意味があるとされています。
供花は、「きょうか」や「くげ」と読むのですがどちらの呼び方をしても意味は通じます。
供花は特定の方が送るといった決まりごとはなく、弔意をお伝えしたいという気持ちがあればどなたでも送ることができます。
以下の記事では、葬儀で使う花の名称についてご紹介をしています。
葬儀では、供花以外にも枕花や花輪といったお花を送ることがあります。
これらのお花についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
喪主が気を付けるべき供花のマナー

供花がどういったお花なのかご紹介をしてきました。
基本的に喪主の方は、葬儀の際に供花をいただく立場になります。
自分が喪主を務めている際に、供花について気を付けることはあるのでしょうか。
ここでは供花について喪主が気を付けることを解説していきますので、覚えておきましょう。
喪主も供花を送る?
冒頭で喪主の方は、基本的に供花をいただく立場であるとご紹介しました。
喪主の方は供花を送ることはないのでしょうか。
喪主が供花を送るかどうかというのは、地域によって考え方が異なります。
喪主は葬儀を執り行う方なので、供花を自分で送るべきではないと考える地域があります。
逆に喪主は必ず供花を用意して、祭壇の中央に配置することがマナーとされている地域もあります。
地域によって考え方が違うので、喪主を務める場合には事前に地元の供花の手配について確認をしておく必要があります。
供花を並べる順番に注意する
供花をいただいた場合には、供花を並べる順番に注意しなければいけません。
供花は祭壇の中央から、故人と関係の深い順番に並べることになります。
基本的には故人の遺族や近親者、親族が用意した供花を中央に最も近い位置に配置します。
続いて故人と親しくされていた友人の方、会社関係者の方といった順番で配置していきます。
祭壇のバランスなども考慮して供花を飾る必要があるので、葬儀社のスタッフと相談をしながら決めるといいでしょう。
葬儀社に供花の並びをお任せすることもできますが、一度自分の目で順番が正しいか確認はしておきましょう。
供花をいただいたことへのお礼をする
供花をいただいた際には、後日お礼をする必要があります。
お礼状を送ることになりますが、併せてお礼の品も送ることが一般的です。
お礼の品を選ぶ際には、いただいた供花の金額の3分の1程度の金額で選ぶといいでしょう。
供花だけでなく香典もいただいている場合には、香典返しの品と供花のお返しの品を分ける必要はありません。
この場合は、いただいた香典の金額と供花の金額を合算してお返しの品を選びましょう。
供花のお返しを送る時期は、四十九日より前でも問題はありません。
香典返しと一緒にお返しを送るのであれば、忌明けとなる四十九日以降に送るといいでしょう。
香典返しの時期やマナーについて知りたいという方は、以下の記事で詳しくご紹介しているのでぜひ併せてご覧ください。
供花の手配の仕方

ここまでは、喪主を務める際に供花に関して気を付けるポイントをご紹介していきました。
もし自分が供花を送る立場の場合、どのように供花を手配するといいのでしょうか。
供花を手配する場合もマナーがあるので、注意しておかなければいけません。
ここでは参列者が供花を手配する方法についてご紹介していきますので、参考にしてください。
葬儀社か花屋に依頼する
供花を手配する場合、葬儀社か花屋に依頼することになります。
供花は宗教や地域によってお花の種類や供花の大きさなどに違いがあるので、事前に理解をしていないと会場の雰囲気に合わない供花を送ってしまうことがあります。
そのため花屋に依頼をすれば自分でお花を選ぶことはできますが、知識がないとマナー違反をしてしまうというリスクもあります。
葬儀会場を準備する葬儀社に供花を依頼すれば、会場の雰囲気に合った供花を用意してくれるのでマナー違反をしてしまう可能性は殆どありません。
そのため、基本的には葬儀社に供花を依頼する方がいいでしょう。
葬儀社によっては、自社以外の供花は飾ることができないといった条件が設けられていることもあります。
花屋に依頼して供花を手配する場合には、葬儀社に事前に確認する必要もあるので覚えておきましょう。
お通夜の前日に会場に届くようにする
供花を手配する場合、供花を届けるタイミングにも注意しなければいけません。
供花はお通夜で祭壇に飾って貰うものなので、お通夜が始まるまでに届けることが基本となります。
供花を飾る時間も必要ですので、可能であればお通夜の前日に会場に届くように手配をしましょう。
お通夜の前日に供花を届けることができなかった場合には、遅くともお通夜が始まる3時間前までには届くように手配をしておきましょう。
供花は早く手配をする必要がありますが、あまりに早すぎると故人が亡くなることを予想していたと思われるのでマナー違反となるので注意しましょう。
名前の書き方
供花には名札がついており、誰から送られた供花なのか分かるようになっています。
名札の名前の書き方に関してもマナーがあるので、正しく名前を書く必要があります。
以下に供花の名前の書き方をいくつかご紹介しますので、こちらも参考にしてください。
会社で送る場合
会社から供花を送る場合、一般的に会社の代表者名と会社名を名札に書きます。
略称を使用せず、正式名称で書くようにしましょう。
会社名が長くて名札に入りきらない場合には、㈱や㈲といった略式を使うこともあります。
会社で供花を送る場合、上司の方や同僚の方と連名で送ることもあります。
3名までの連名であれば名札に全員の名前を書くことが可能です。
この場合は、名札の右から役職の高い順に名前を書く必要があります。
3名を越える場合には、「○○株式会社○○部一同」といった風に「一同」を使って書くようにしましょう。夫婦で送る場合
夫婦で供花を送る場合、名札には夫の名前のみを書くことが基本となります。
夫婦2人の名前を書くと、別居状態や離婚状態を表すので注意しましょう。友人で送る場合
友人の方と供花を送る場合には、「一同」を使って送ることが一般的です。
ご遺族の方が故人とどういった関係のあったグループなのか分かりやすい様に「○○大学友人一同」など、くくり方を考えるようにしましょう。家族や親戚で送る場合
家族や親戚で供花を送る場合は、続柄で連名にすることが多いです。
「○○家兄弟一同」や「○○家孫一同」といったくくりにすると良いでしょう。
家族や親戚で送る場合、人数が少なくても個人名で供花を送ることはありません。
供花の種類

供花に使用するお花は、宗教によって違いがあります。
各宗教で、どのようなお花を供花に使用するのでしょうか。
以下に、宗教ごとで供花に使用するお花の種類をご紹介していきます。
仏式・神式
仏式では菊やユリ、カーネーションなどのお花を使用します。
高級感が出るので胡蝶蘭を使用することもあります。
お花の色に関しては白をメインとして、淡い色を使って落ち着いた雰囲気にします。
神式の供花には、白い菊やユリなどのお花を使用します。
仏式と使用するお花は似ていますが、胡蝶蘭を使用することはありません。
神式では榊を送っていましたが、現在は喪主が榊をお供えしてその他の方はお花をお供えするようになっています。
キリスト教式
キリスト教では、ユリやカーネーションなどの洋花を使用します。
仏式や神式で使用する菊ではなく、小菊などを用いることも特徴になります。
十字やハートにアレンジされたお花を送る点もキリスト教の特徴です。
仏式や神式では供花に名札をつけますが、キリスト教では名札をつけることはありません。
供花の費用相場

供花を手配したことがない方は、供花の金額がいくらになるのか分からないという方もいらっしゃいます。
供花の金額相場が分かっていると、供花を用意する場合に役立ちます。
供花の金額相場は一基で7500~2万円程度とされています。
供花は基本的に一対(二基)で送ることになるので、相場は1万5000~4万円程度になります。
またアレンジの仕方によっても値段は大きく変わり、フラワーアレンジメントや籠アレンジの供花は比較的安価ですが、フラワースタンドを贈るとなると一基で安くても1万5000円ほどかかります。
故人を想う気持ちが強く、「弔意を表すためになるべく高い供花を選びたい」という気持ちがあるかもしれません。
しかし高級な供花を贈られると、ご遺族が余計に気を遣ってしまいかねないので、高ければ良いというわけでもありません。
相場を参考にして、ちょうどいい値段の供花を選ぶようにしましょう。
また、供花の金額相場については以下の記事でも解説しておりますので、合わせてお読みください。
葬儀の花での喪主のポイントについてまとめ

いかがだったでしょうか。
今回「終活ねっと」では、葬儀の花に関する喪主のポイントについてご紹介をしてきました。
以下に今回の記事の内容をまとめていきます。
供花は弔意を伝えるために送るお花であり、誰でも送ることができる。
喪主が供花を送るかどうかは地域によって考えが異なるので事前に確認しておくべきである。
喪主は葬儀社と相談しながら供花を並べる順番を決めたり、供花をいただいた場合に後日もらった供花の3分の1程度の金額お礼が必要だという点に注意する。
供花は花屋や葬儀社に依頼をして手配できるが、統一感を出すため等で葬儀社以外の供花を飾れないという事もあるので、基本的に葬儀社に依頼するようにし、花屋に依頼する際は葬儀社に事前に確認を取る必要がある。
供花は前日、遅くても始まる3時間前には会場に届くようにし、それぞれの立場ごとに決められている名前の書き方に沿って名札を付けて送る。
仏式や神式では白い菊やユリなど、キリスト教ではカーネーションやユリなどを供花に使い、キリスト教では名札はつけない。
供花の金額相場は一基で7500~2万円程度、一対で1万5000~4万円程度となり、遺族に気を遣わせないためにも相場通りの供花を選ぶようにする。
喪主の方が、供花に関して気を付けるポイントがお分かり頂けましたでしょうか。
葬儀を行う際に供花をいただくことはよくありますので、喪主を務める際には今回の記事の内容を思い出すようにしましょう。
「終活ねっと」では、この他にも葬儀に関する記事を多数掲載しております。
以下の記事では葬儀費用の相場に関してご紹介をしています。
葬儀費用について悩まれる方も多くいらっしゃるので、こちらの記事もぜひお読みください。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
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