浄土真宗の香典袋の書き方|お通夜・49日・マナー・特徴

浄土真宗の香典袋の書き方|お通夜・49日・マナー・特徴

近しい方が亡くなった際にお送りするものの一つに香典があります。ですが宗派が浄土真宗の場合の香典袋の書き方を詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は、浄土真宗の香典袋の書き方について、特徴や葬儀のマナーも合わせて解説していきます。

最終更新日: 2020年01月16日

浄土真宗の香典袋の書き方は?

葬儀

近しい方が亡くなった際には通夜や葬儀が行われ、その際に遺族に香典をお渡しします。
しかし、浄土真宗の場合の香典袋の書き方について詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。
いざというときに迷わずに済むように、普段から香典袋の書き方について知っておきたいところです。

そこで今回「終活ねっと」では、浄土真宗の香典袋の書き方について、以下の項目を解説していきます。

  • 浄土真宗とはどのような宗派なの?

  • 浄土真宗の香典袋の書き方について

  • 浄土真宗の葬儀のマナーについて

  • 浄土真宗の葬儀の特徴について

記事の中では、浄土真宗の葬儀に関わるマナーや注意点についても解説をしております。
最後までお読みいただければ幸いです。

浄土真宗とは

仏壇

浄土真宗は、鎌倉時代の僧である親鸞を祖とする仏教の一宗派です。
法然が開祖である浄土宗から分岐して生まれた宗派で、親鸞は法然の弟子でした。

浄土真宗の最大の特徴は、阿弥陀仏を信仰し、徹底した他力本願を根底におくところです。
親鸞は、信心があれば誰でも、たとえ悪人であっても往生できると説きました。
つまり、阿弥陀仏を信じていれば、往生のための特別な修行や布施は必要ないとする考え方です。

また、仏教でそれまで禁忌とされていた僧侶の肉食や妻帯を許したのも大きな特徴です。
浄土真宗では、本来仏教の戒律によって禁じられていた肉食や妻帯も往生の妨げにはならないとしました。
今ではどの宗派もそれほど厳格な戒律を設けているわけではありませんが、当時としては画期的な考え方でした。

浄土真宗では往生のための特別な修行や布施は必要なく、肉食や妻帯も問題はないという意味で一般の人々のニーズに合致していました。
こうしたことも手伝って、浄土真宗は庶民を中心に広がり、今日に残っています。

浄土真宗の香典袋の書き方

葬儀

ここでは、浄土真宗の香典袋の書き方を確認しておきます。
宗派によって香典袋の書き方は異なっています。
遺族の信仰する宗派に応じた書き方の使い分けが必要ですので、香典袋を準備する際には十分に注意をしておく必要があります。

浄土真宗の表書きは「御仏前」

浄土真宗の香典袋の書き方について特徴的なのが、表書きの書き方です。
香典袋の中でも特に宗派によって異なるのが、香典袋の表書きに用いる言葉です。
表書きというのは、香典袋の表面の上段に書かれている文字のことを指します。

浄土真宗の場合、表書きには「御仏前」と書くのが正式なマナーです。
旧字体を用いて、「御佛前」とも書きます。
新字体と旧字体どちらを用いても問題はありません。

よくある間違いとして、表書きを「御霊前」としてしまうケースがあります。
浄土真宗では「御霊前」を用いませんので注意しましょう。
この理由については次に説明をいたします。

なぜ「御霊前」は使わない?

先ほど、浄土真宗の香典袋の表書きに「御霊前」は使わないと申し上げました。
ここで、なぜ「御霊前」を用いないのか、その理由について説明しておきます。

浄土真宗の考え方では、亡くなった人間はすぐに成仏すると考えられています。
対して他の宗派では、亡くなった人間は四十九日まで霊としてこの世や冥途をさまよった後、現世での行ないによって行き先が決まるとされています。

しかし、浄土真宗での考え方では他の宗派で言う亡くなった人間の霊の状態はないとされています。
すなわち浄土真宗の考え方からすると、「御霊前」もないということになるわけです。
そのため、浄土真宗では「御霊前」ではなく「御仏前」を使うのです。

49日前は何と書く?

宗派によっては、四十九日の前と後では異なる表書きを使う場合があります。
これは先に触れたように、他の宗派では死後四十九日を境に故人の捉え方が変わってくるということと関係しています。

では、浄土真宗の場合はどうなのかと申しますと、四十九日より前でも「御仏前」を用います。
浄土真宗の場合は、四十九日の前後で香典袋の表書きの書き方が変わるということはありません
浄土真宗での四十九日についてさらに詳しく知りたいという方は、以下のリンクもご覧ください。

他に使ってもよい言葉はある?

他に、浄土真宗の香典袋の表書きに用いていいとされている言葉があります。
それは「御供」や「御香典」です。

「御供」は故人を成仏させてくれた阿弥陀さまへのお供えという意味が込められています。

浄土真宗の葬儀のマナー

葬儀

香典袋の違いを解説してきましたが、浄土真宗は葬儀にも一般的なものとは異なっている部分があります。

ここでは、浄土真宗の葬儀に参列する場合のマナーについて解説していきます。

使ってはいけない言葉がある

まず、浄土真宗の葬儀では使ってはいけない言葉があります。
他の宗派では可とされていても、浄土真宗では避けるべき言葉があるのです。
浄土真宗の葬儀で用いない言葉としては主に次のようなものがあります。

  • ご冥福をお祈りいたします

    浄土真宗では亡くなると同時に阿弥陀の力で浄土で仏になると考えられています。
    つまり、他の宗派のように、故人が次の生まで冥途をさまようという考え方がありません。
    ですので、ご冥福をお祈りいたしますという言い方はしません。
    代わりに「お悔やみ申し上げます」あるいは「この度は御愁傷様でございます」と言うようにします。

  • 安らかにお眠りください

    浄土真宗では故人は往生して即成仏しますので、眠る時間はありません。
    故人は、仏になった瞬間から人々を救うために働くことになるからです。
    代わりに「浄土よりお導きください」という言い方をします。

浄土真宗の葬儀に出席・参列をする際には、こうした言葉を使わないよう注意する必要があります。

浄土真宗の焼香のマナー

浄土真宗では、焼香の際は抹香を額に持ち上げないという決まりがあります。

他の宗派では額に押し頂くのが一般的ですので、浄土真宗の葬儀に参加する場合には焼香の際に注意しておくとよいでしょう。

浄土真宗の葬儀の特徴について

仏壇

次に、浄土真宗の葬儀の特徴について解説していきます。
浄土真宗では、他の宗派と異なる考え方を根本に置いていますので、葬儀においても他の宗派の場合とは異なる部分があるのです。
ここからは、その特徴について確認をしておきたいと思います。

一般的なお通夜との違い

通夜に関しては、浄土真宗であっても、一般的な仏式の通夜と基本的に変わりはありません

一般的な通夜と同じように参加してください。

一般的な葬儀との違い

ただ、葬儀の場合に限って言えば、他の宗派と異なる点があります。
浄土真宗の葬儀と一般的な仏式の葬儀との違いには次のようなものが挙げられます。

  • 戒名ではなく法名を授かる

    戒名というのは、そもそもは仏門に入り、宗派によって定められている厳しい戒律を守る証として仏から預かる名前のことです。
    しかし、浄土真宗というのは阿弥陀を信じることのみで成り立つ宗派ですので、戒律を守る必要もありません。
    そのため、浄土真宗では戒名ではなく法名をもらうのです。

  • 友引、仏滅などの日にも葬儀を行なう

    他の宗派では、友引や仏滅といった日には葬儀を行なわないのが一般的です。
    しかし、先にも申しましたとおり、浄土真宗の信仰の対象は阿弥陀のみであるため迷信や占いを信じなくてよいのです。
    そのため、浄土真宗では暦を気にせず葬儀を行ないます。

  • 和讃を唱える

    和讃といって、浄土真宗の祖である親鸞によって作られたとされる日本語で仏教の教えを賛美する歌の類を唱えます。

浄土真宗の葬儀のマナーについてさらに詳しく知りたいという方は、以下のリンクもご覧ください。

浄土真宗の香典袋の書き方のまとめ

葬儀

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、浄土真宗の香典袋の書き方について、浄土真宗の特徴やマナーも合わせて以下の項目を解説していきました。

  • 浄土真宗は、親鸞が祖の仏教の一宗派である。基本的な考え方としては、特別な修行や布施をしなくても、阿弥陀仏を信じるだけで誰でも往生できるという考え方である。

  • 浄土真宗の香典袋の書き方として、表書きには「御霊前」ではなく「御仏前」を用い、四十九日を経過しても「御仏前」を使用する。
    他に「御供」「御香典」などを使用することができる。

  • 浄土真宗の葬儀では、往生即成仏の考え方から、「ご冥福をお祈りいたします」や「安らかにお眠りください」などの言葉は使わない。

  • 浄土真宗の葬儀では、焼香の際に抹香を額に押し頂くことはしないのがマナー。

  • 浄土真宗の葬儀には、他の宗派と異なり、戒名ではなく法名を授かること・友引や仏滅でも葬儀を行なうこと・和讃を唱えることといった特徴がある。

浄土真宗は一般的な葬儀とは形式が違いますが、故人を悼む気持ちは同じです。
いざというときに迷わなくてよいように、浄土真宗について詳しく知っておくとよいでしょう。

浄土真宗の香典についてさらに詳しく知りたいという方は、以下のリンクもご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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