
火葬場の混雑問題とは?混雑の原因や対策についてご紹介!
最近、葬儀をすぐに行えないということが問題となっています。これは火葬場が不足し混雑しているため、火葬場がなかなか空かないことが原因です。この記事では、何故火葬場が不足しているのか、その問題点と今後の改善策をご臨終から火葬までの流れとともに解説していきます。
最終更新日: 2019年10月23日
火葬場の混雑問題とは?

日本においては、死後ほとんどの方が世話になる火葬場ですが、近年この火葬場の予約が取り辛い状況が続き社会問題に発展している事をご存知でしょうか?
特に大都市においては火葬までに一週間以上待たないと火葬場の空きがないこともあります。
これでは、時期によってはご遺体に負担をかけてしまうことにもなりかねません。
日本では、長年にわたりご遺体を火葬することが一般的であったにも関わらず、何故この様な問題が起きてしまっているのでしょうか?
今回「終活ねっと」では、この火葬場の混雑問題について、現状の説明と共に今後の改善策についてわかりやすく説明していきます。
今回この記事でご紹介するのは以下の内容になっています。
現在の火葬場が抱えている問題点とは何なの?
混雑している火葬場の対策方法はあるの?
火葬場は過去にも問題があったのか?
ご臨終から火葬まではどのような流れで進むの?
今回の記事では火葬場の過去にあった問題点や、火葬までの流れについても詳しく解説しています。
この記事を通して、少しでも皆様の火葬についての不安が解消できるよう努めて参りますので、是非最後までお読みください。
火葬場の現在の問題点について

葬儀場と共に、ほとんどの方がお世話になる火葬場ですが近年多くの問題を抱えています。
ここでは火葬場が抱える問題点について詳しく解説していきます。
火葬場が慢性的に混雑している
現在、火葬場の数は全国に約5000カ所ありますが、毎年の死亡者数の増加スピードに追い付いていないのが現状です。
このため火葬場は慢性的に混雑するようになりました。
また、葬場の種類による混雑具合の偏りも顕著に見られるようになりました。
火葬を執り行う斎場には、自治体が運営する公営斎場と、民間の葬儀社が運営する斎場がございます。
公営斎場は、民間の葬儀社が運営する斎場に比べて安価に葬儀をとり行うことができるため、非常に人気になっています。
その為、公営斎場ではご遺体の火葬までに何日も待たなければならないという問題が発生しています。
火葬場混雑の原因について
火葬場の混雑の原因を詳しく見てみると、高齢化社会の影響と都心部への人口集中という2つの問題があります。
高齢化社会の加速
日本は超高齢化社会を迎え、毎年多くの高齢者の方がお亡くなりになる時代に突入いたしました。
2014年にお亡くなりになった方は約126万人ですが、最新のデータでは2018年のお亡くなりになった方は約136万人です。
この数年間でお亡くなりになった方は10万人も増えているのです。
ここまで火葬場の需要が増えているにも関わらず、全国的に火葬場の数は横ばいで一向に増える兆しはありません。
需要と供給のバランスが崩れてしまっているため、火葬場の混雑が起きるのです。
今後この状況はさらに加速するとが確実とされています。
高齢化率が30%を超えるのは2025年と推測され、その後も高齢化率は上がり続けるます。
この数字をもとに、最新の調査によると2040年にお亡くなりになる方の数はピークを迎え、年間で約166万人と予想されています。
2018年の約136万人からさらに約30万人もふえることが予想されているのです。
高齢化社会の加速により、このままでは火葬場不足問題もさらに悪化すると考えられています。
都心部への人口密集
日本の人口は首都圏や大都市とその近郊に集中しています。
そのため、特に人高密度が高い都心部などは人口密集地帯となっているエリアでは、お亡くなりになる方の数も当然多くなってしまいます。
この様に、都心部における火葬場の需要は他の地域より高く、火葬場の混雑も地方都市などとと比べた場合ずっと深刻な状況となっています。
火葬場の混雑問題への対策について

火葬場の混雑状況が一向に改善されないため、対策を講じている斎場も増えてまいりました。
また別の施設を利用するなどして火葬までの時間、ご遺体の損傷を抑える事も可能となっています。
そのほかでは混雑が激しい公共の火葬施設を避け、民間葬儀会社を利用することも出来ます。
以下にその対策方法を詳しく解説いたしましたのでご覧ください。
友引でも営業する火葬場が出てきている
友引とは、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六つからなる六曜のうちの一つで、友引の場合はその文字から「友の手を引いていく」というマイナスな言葉としてとらえられ、本来は火葬場の休館日でした。
しかし、上記で説明したように現在では火葬場の不足から特に都市部の火葬場においては、友引に関係なく営業している事業所も増えてきています。
遺体安置専用の施設を利用する
火葬場での予約が、希望の日にちよりかなり先になってしまった場合、ご遺体に負担がかかってしまう場合があります。
この様な場合、民間で運営されている遺体安置専用の施設を利用することも可能です。
遺体安置施設では、ご遺体に負担がかからない室温で故人を大切に保管してくれるため、火葬まで変わらない姿で故人を安置していただけます。
民営火葬場や都心から離れた火葬場を使う
火葬場の不足問題は、とくに都内や関東の主要都市を中心にした、公営の火葬場で深刻化している傾向があります。
反対に、公営の火葬場でも郊外に行けば予約状況には余裕がある場合もあります。
また、民間の葬儀会社が運営している火葬場などは公営の火葬場に比べて空きがあることも多く、これらを有効に使うことで、希望日時に火葬が可能となる場合があります。
火葬場の過去の問題点について

火葬場というと以前では大きな煙突から煙が立ち上り、その煙が異臭や大気汚染の原因となることから、住宅地から離れた郊外に建設することが常でした。
しかし近年では火葬場の焼却能力の向上と、匂いや煙、有機物の除去装置機能の向上により煙突からの煙もほとんど出ることがありません。
この様な技術革新により、以前の様な異臭や大気汚染などの問題は現在では解決されています。
ご臨終から火葬場までの流れについて

ご臨終から火葬までの一般的な流れを、以下にまとめています。
死亡診断書・死亡届・火葬許可証申請書を提出する
医師により死亡診断書が作成され、死亡届と火葬許可申請書を死亡から七日以内に本籍地のある市町村役場に提出します。
お葬式の形式やスケジュールを決める
死亡届が作成され、葬儀会社が決まったら葬儀のスケジュールをきめていきます。
お通夜
一般的には故人が亡くなった翌日に通夜を行うことが多いです。
葬儀・告別式
お通夜が終わった翌日に、葬儀と告別式が行われることが一般的です。
火葬
葬儀と告別式が終わったら、その当日に火葬が行われます。
「終活ねっと」では葬儀に関する記事を多数掲載しています。
こちらの記事では葬儀の種類について詳しく解説しています。
よろしければぜひご覧ください。
火葬場の混雑問題についてまとめ

今回「終活ねっと」では、葬場の混雑問題とその原因と対策についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?
以下に今回の記事の要点をまとめてみましたのでご覧ください。
火葬場が不足しているためご遺体を火葬するまでに時間がかかるケースがあり、大きな
社会問題となっています。火葬場不足の問題の原因として、「超高齢化社会」、また都市部への人口集中があります。
近年、火葬場不足を解消するための対策として、火葬場の友引の営業、遺体安置施設の利用、民営火葬場や都心から離れた火葬場を使うこと等がなされています。
昔の火葬場では異臭や大気汚染の問題がありましたが、現在の火葬場は技術革新により、異臭や大気汚染の原因となる物質をほとんど排出することが無くなっています。
ご臨終を迎えたら医師により死亡診断書が作成され、死亡届・火葬許可証申請書を七日以内に本籍地の市町村に提出します。
その後、一般的にはお通夜、葬儀、告別式、火葬という流れになります。
故人とのお別れは突然の場合もあり、火葬を円滑に行えない場合が増えていることはお伝えした通りです。
しかし最近では郊外にある火葬場、民間の火葬場、遺体安置施設の利用などの方法で火葬までの日程を確保するなど、様々な方法で不足する火葬場問題に対応しているケースが多くみられるようになりました。
今後、飛躍的に火葬場の数が増え、この問題が劇的に改善されることは難しいとは思いますが、本記事が少しでも皆様のお役に立ち火葬に関する不安が解消されたのなら幸いです。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
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