
喪中はがきをもらったらどうするのか|喪中ハガキ・年賀状・メール
喪中はがきは普段あまり接する機会がなく、マナーが十分に知られているとは言えません。特に喪中はがきをもらったらどうすればよいか、知りたい方が多いのではないでしょうか?今回は、喪中はがきをもらったらどうするかについてや返信の仕方、返信の例文などについて解説します。
最終更新日: 2020年12月04日
喪中はがきをもらったらどうすればよい?

喪中はがきはそう頻繁に出したりもらったりする機会がないため、マナーについて十分に知られているとは言えません。
特に喪中はがきをもらったらどうしたらよいのか、気になっている方が多いのではないでしょうか?
今回「終活ねっと」では喪中はがきをもらったらどうすればよいかについて、返信の仕方、返信の例文などについて解説します。
そもそも喪中はがきって何?
喪中はがきをもらったら何をすればいいの?
喪中はがきに返信する場合はどうしたらいいの?
喪中メールをもらったらどうすればいいの?
年賀状を出した後に喪中はがきが届いたらどうすればいいの?
喪中の相手にお歳暮や香典を送ってもいい?
友達から喪中はがきが届いたらどうすればいいの?
以上の項目について解説します。
喪中はがきをもらったらどうすればよいか知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
喪中はがきとは?

喪中はがきとは年賀(新年を祝うこと)の挨拶を控えること(年賀欠礼)を相手に伝えるためのはがきです。
その名の通り、喪中(親族が亡くなった際に喪に服す期間のこと)を過ごしている人が、新年の祝いの挨拶(年賀状の投函など)ができないことを相手に詫びるためにはがきを出します。
喪中期間は1年とされているため、近しい親族(一般的には2親等内)が亡くなると、基本的に喪中はがきを出す必要があります。
喪中ハガキをもらったらどうする?

喪中はがきをもらったら、必ずしなければならないこと(正確にはしてはならないこと)があります。
以下で詳しく解説します。
年賀状は絶対に出さない
喪中はがきをもらったら、当然年賀状は出せません。
先に解説した通り、喪中はがきは年賀の挨拶ができないことを詫びるためのはがきです。
相手が年賀状を出せない以上、こちらから年賀状を出すこともできません。
喪中はがきをもらったにもかかわらず、相手に年賀状を出してしまうと大変失礼なので注意しましょう。
なお、こちらが年賀状を出してしまった後で相手から喪中はがきが届いてしまうケースも考えられます。
そういった場合の対応方法については後ほど解説します。
喪中はがきに返信は必要なの?
喪中はがきをもらったら返信として年賀状は出せませんが、代わりに喪中見舞いや寒中見舞い、年始状などを出して返信することがあります。
必ず返信しなければいけないわけではなく、特に何の返信もしない人も珍しくありません。
しかし、遠方に住んでいて普段やり取りのない親族や知人などから喪中はがきが届いた場合は、折角の機会なので見舞いなどを出した方がよいでしょう。
以下で返信の仕方について詳しく解説します。
喪中見舞い
喪中見舞いとは、喪中の相手に送る手紙や品物などの見舞いのことです。
一般的には喪中はがきへの返事として出すはがきのことを指しますが、喪中に相手に送る見舞いの品を指す場合もあります。
後に解説する寒中見舞いと違い、相手が喪中であれば基本的にいつ送っても構いません。
喪中見舞いのはがきの書き方に明確な決まりはありませんが、文章の構成は大体次のようになっています。
お見舞いの挨拶
「喪中お見舞い申し上げます」という定型文がよく使われる。文字のサイズを大きくしたりフォントを本文と変えたりして目立たせることが多い。
時候の挨拶や喪中はがきへのお礼
時候の挨拶で始めるのが一般的だが、喪中はがきへの返信として出す場合はまずお礼を述べる。
故人の冥福を祈る言葉
「ご冥福をお祈りします」「哀悼の意を表します」などの定型文を使う。
喪中はがきは葬儀に参列していない人や訃報を知らない人に送られることが多いので、そういった場合は必ず入れる。故人との思い出などに言及してもよい。新年に向けての挨拶や時候の挨拶で結ぶ
相手が無事新年を迎えられることを祈る言葉や時候の挨拶などで結ぶ。
「おめでとうございます」のような新年を祝う言葉は避ける。
格式張った手紙では、頭語・結語(拝啓・敬具など)を使ったり最後に日付を入れたりしますが、喪中見舞いには必要ありません。
喪中見舞いの実際の例文を見てみましょう。
ご丁寧な挨拶状をいただきまして誠にありがとうございます
遠方ゆえ〇〇様(故人の名前)のご葬儀に伺えず申し訳ございません
〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
△△様(相手の名前)やご家族が無事に新年を迎えられるようお祈り申し上げます
寒中見舞い
寒中見舞いとは寒い時期に相手に送る挨拶状のことです。
喪中見舞いと違い、必ずしも弔事に関わるわけではなく単なる近況報告として送ることもありますが、喪中はがきへの返信として送ることもあります。
喪中はがきへの返信として送る場合、文章の基本的な構成は喪中見舞いと変わりませんが、以下の点に注意します。
冒頭は「寒中お見舞い申し上げます」
喪中見舞いと同じく、フォントを変えるなどして目立たせるとよい。
近況報告はしない
寒中見舞いは近況報告によく使われるが、喪中はがきの返信として出す場合は、故人の冥福を祈る言葉などを優先して書く。
親しい間柄であれば近況報告も書いてよい。
以上の点に加えて、寒中見舞いは出す時期が決まっている点にも注意しましょう。
早くとも松の内明け(1月8日、地方によっては1月16日)以降に投函し、遅くとも立春の前日(2月3日)までに届けなければなりません。
寒中見舞いの実際の例文を見てみましょう。
〇〇様(故人の名前)のご訃報に接し年始のご挨拶を控えさせていただきました
その後いかがお過ごしでしょうか
〇〇様のご冥福を心よりお祈りしております
寒い日が続きますのでどうぞご自愛ください
寒中見舞いのはがきについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
年始状
年始状とは、新年の挨拶を祝いの言葉を用いずに行う挨拶状のことです。
喪中見舞いや寒中見舞いとの違いは、出す時期が年賀状と変わらないことです。
年始状は、年賀状と同じように元日に相手に届くように出します。
また文章も喪中見舞いや寒中見舞いと違い、形式張った内容にはしません。
ただし、「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」などの新年を祝う言葉は使えないので注意しましょう。
年始状の実際の例文を見てみましょう。
昨年は〇〇様(故人の名前)のご訃報に接し悲しみに暮れた年でした
その後いかがお過ごしでしょうか
〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げると共に
△△様(相手の名前)やご家族が健やかに過ごせることをお祈りいたしております
本年もよろしくお願いいたします
冒頭の言葉が「謹賀」ではなく「謹迎」になっている点に注意しましょう。
「賀」のような祝いの言葉は使えませんが、それ以外は基本的に自由に書いてもらって構いません。
喪中メールをもらったらどうする?

喪中メールをもらったら、返信が必要です。
メールの場合はすぐに返事ができるので、あまり時間を置かずに返信するとよいでしょう。
中にはメールの末尾に「返信不要」と記されている場合もありますが、基本的には返信します。
内容は喪中はがきと大きくは変わりませんが、手紙よりも手短に済ませる場合がほとんどです。
具体的には以下のような文章にするとよいでしょう。
本文:〇〇様(相手の名前)のご家族のご訃報に接し心を痛めております
心よりご哀悼の意を表します
〇〇様やご家族が健やかに新年を迎えられるようお祈り申し上げます
まだある喪中はがきのマナー

喪中はがきをもらった場合の対応については、他にも覚えておきたいマナーがいくつかあります。
以下で詳しく解説します。
年賀状を出した後に喪中はがきが届いたら?
年賀状を出した後に喪中はがきが届いても、基本的には問題ありません。
相手が喪中であることを知らなかったのであれば、年賀状を出してしまっても仕方がないからです。
ただし、年賀状を出してそのままというわけにもいかないので、先に解説した喪中見舞いや寒中見舞いにお詫びの言葉を添えて出すとよいでしょう。
お歳暮や香典は問題ない?
喪中の相手にお歳暮や香典を贈っても特に問題ありません。
香典はそもそも弔事に関わるものですし、お歳暮にも特に祝いの意味はないため、喪中の相手に贈っても構いません。
ただし、慶事で使われるのし紙(熨斗飾り付きや蝶々結びの水引など)で包むことは避けましょう。
友達から喪中はがきをもらったら?
友達から喪中はがきをもらった場合の対応はケース・バイ・ケースです。
喪中はがきは普段からやり取りがある相手には出さないことが多いですが、親しい友達から届く場合もあります。
そういった場合は、電話などで簡単に挨拶するか、特に返信せずに年賀状を送ることを控えるという人が多いです。
または喪中見舞いなどを送る場合もあります。
相手との関係性次第で柔軟に対応しましょう。
喪中はがきをもらったら?まとめ

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、喪中はがきをもらったらどうすればよいかについて解説しました。
最後に記事の要点をまとめておきます。
喪中はがきをもらったら、絶対に年賀状は出さない。
喪中はがきは年賀の挨拶ができないことを詫びるはがきなので、こちらから年賀状を出すことも当然できない。喪中はがきをもらったら必ず返信が必要というわけではないが、代わりに喪中見舞いや寒中見舞い、年始状を出して返信することがある。
喪中見舞いはいつ出してもよいが、寒中見舞いは松の内明けから立春の前日、年始状は元日に届ける必要がある。
冒頭の定型文や時候の挨拶、故人の冥福を祈る言葉などを入れた文章を書く。喪中メールをもらったら、返信が必要である。
メールの場合はすぐに返事ができるので、あまり時間を置かずに返信する。年賀状を出した後で喪中はがきが届いても問題ないが、喪中見舞いや寒中見舞いでお詫びをしておくとよい。
喪中の相手にお歳暮や香典を送っても問題ないが、慶事で使われるのし紙(熨斗飾り付きや蝶々結びの水引など)など包むことは避ける。
友達から喪中はがきがもらったら、電話などで簡単に挨拶するか、特に返信せず年賀状を控える人が多いが、喪中見舞いなどを送る人もいる。
相手との関係性次第で柔軟に対応する。
近年ははがきの代わりにメールやSNSなどで喪中のやり取りをする人も増えていますが、正式な形はあくまではがきや手紙です。
最低限のマナーはわきまえておきましょう。
「終活ねっと」では、この他にも喪中はがきや葬儀全般に関する記事を多数掲載しています。
以下の記事では喪中はがきを出す時期やマナーについて解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
葬儀をご検討の方へ
安らかに送り、送られる葬儀をするためには、事前の準備が大切です。
DMMのお葬式では、葬儀についての疑問・不安のある方や、もしものときのために、24時間365日ご相談を受け付けております。
経験豊富なスタッフがていねいにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
また、葬儀をするにあたって必要なあらゆる知識を記事にまとめています。
あわせてご覧ください。
note葬儀記事
費用を抑えて満足のいく葬儀をするために必要な知識まとめ
DMMのお葬式について