
喪中はがきを出す範囲はどこまで?|親等・会社・親戚・親族
近親者が亡くなった際に出す喪中はがき。喪中はがきはどこまでの範囲の方が亡くなった場合にどこまでの方に出せばよいのでしょう。今回は、喪中はがきはどこまでの範囲の方に出すべきなのか、また喪中はがきを出す時期や、その際のマナーについても詳しく解説します。
目次
最終更新日: 2020年12月17日
喪中はがきはどこまで出せばいいのか解説!

近親者などが亡くなった際に、喪中をお知らせするために喪中はがきを出すのは皆様ご存知かと思います。
しかし、実際に喪中はがきを準備するとなると分からないことも多いですよね。
特に困るのが、喪中はがきはどこまでの範囲の親族に出せばよいのかということです。
いざというときに喪中はがきで困らなくてよいように、事前に知っておきたいものです。
そこで今回、「終活ねっと」では喪中はがきはどこまでの範囲の親族に出すべきなのか、また、喪中はがきを出す時期やその際のマナーについて解説していきます。
主に次の点に触れながら詳しく説明していきたいと思います。
喪中はがきとはそもそも何なの?
喪中はがきを出すのは何親等の親族に不幸があった場合までなの?
喪中はがきを出すのはどこまでの範囲なの?
喪中はがきはいつ出せばよいの?
喪中はがきをもらったら返事はどうするの?
喪中はがきのマナーは?
以上のような項目について触れながら解説をしていきますので、最後までお読みいただければ幸いです。
喪中はがきとは?

皆様も近しい方が亡くなった際、喪中はがきをお出しになることかと思います。
そもそも、喪中はがきとは身内の死後1年以内のお正月に年賀状の代わりに出す挨拶状のことを指します。
そこで、故人と関係のあった方々に喪中であることを報せ、年賀のご挨拶ができないことのお詫びをいたします。
喪中はがきを出すのは何親等の親族まで?

では、喪中はがきを出すのはいったいどこまでの範囲の親族に不幸があった場合なのでしょうか。
それを考える際にヒントになるのが、亡くなった方がご自身にとって何親等に当たるのかということです。
「親等」というのは、家族間の繋がりがどれだけ近いかを数値として表したものです。
親子の関係を1親等と数え、そこから関係が離れるにしたがって2親等、3親等と続いていきます。
一般的には2親等までが、喪中のはがきを出す対象の範囲になります。
本来の喪中の期間については以下の通りになっています。
0親等の配偶者と1親等(親、子、配偶者の親、子の配偶者)まで:1年間
2親等の祖父母(配偶者の祖父母も)や兄弟姉妹(配偶者の兄弟姉妹も)
孫、孫の配偶者:3ヶ月間
このようにされる場合もあるようですが、現在は1親等、2親等の親族の場合もともに1年間喪中とするのが一般的です。
3親等は叔父叔母、曾祖父母・ひ孫・甥・姪、4親等はいとこということになりますが、ここまで範囲に含めることはほとんどありません。
3親等、4親等であっても、親等とは別に、同居の家族であるかどうかも関係してきます。
もし2親等の間柄でなくても、同居の家族なら喪中はがきを出すことになりますので、注意が必要です。
「終活ねっと」では、先ほど簡単に触れた親等の数え方に関しても分かりやすい記事をご用意しております。
よろしければ、ぜひこちらもあわせてお読みください。
喪中はがきはどこまでの範囲に出す?

喪中はがきは主に2親等の間柄までの方が亡くなった際に出すこと、同居している家族についてはその限りでないことが分かりました。
では、喪中はがきを出す相手の範囲は一般的にどこまでだと言えるのでしょうか。
ここからは、喪中はがきはどこまでの範囲の方に出せばよいのかについて見ていきます。
年賀状を出している相手
先ほども少し触れましたが、喪中はがきは「大切な方が亡くなった悲しみで、祝い事や新年の挨拶を控えさせていただきます」というお詫びの気持ちをお知らせする挨拶状です。
そのため、喪中はがきは毎年年賀状の交換をしている人全員に出すようにするのがマナーです。
喪中はがきはむやみやたらに出すものではないので、年賀状を出している相手にとどめるのがよいでしょう。
親戚には出さない人も増えている
喪中はがきをどこまで出すか考えた際に、例外として親戚には出さない方も増えているようです。
親戚であれば、喪中であることを知っている場合が多く、重ねてのお知らせになってしまいます。
特に喪主に対しては出さない方も多くなってきていますので、その点には留意が必要です。
仕事の関係の場合は?
では、次に仕事で関係のある方には喪中はがきを出すべきなのでしょうか。
プライベートな繋がりがある場合は出す
次に、仕事で関係のある方についてです。
仕事で関係があり、かつプライベートでも親交や繋がりが深い場合は出しておきましょう。
もしかすると年賀状を用意しようとしていらっしゃるかもしれません。
また、プライベートでも親交が深いのに、弔事を知らせなかったとなると、他人行儀に感じる方もいらっしゃいます。
仕事上の関係でも、プライベートでのお付き合いがある場合には出しておくのが無難です。
取引先には出す必要はない
仕事の関係があると言っても、原則として取引先には出す必要はありません。
取引先といったプライベートでの繋がりがない、あるいは薄い関係の方に喪中はがきを出してしまうと、逆に取引先に気を遣わせてしまう場合もあります。
もしどうしても必要な場合は、口頭で婉曲に伝えるとよいでしょう。
どこまでの範囲の方に喪中はがきを出すべきか悩まれた際には、これを基準に判断してみてください。
ただ、何事にも例外はあります。
どの場合においても、先方と故人との関わりの深さや先方がどの程度マナーを気にされるかといったことも加味して判断する必要があると言えます。
喪中はがきはいつ出せばよい?

ここまで、喪中はがきは、どの範囲の親族に不幸があった場合に出せはよいのか、またどこまでの範囲の方に出せばよいのかについて解説をしてまいりました。
次に、喪中はがきを出す時期について確認しておきます。
喪中はがきを出す時期は、年賀状の受付開始がおおよそ12月15日からなので、その頃には届いていているのがよいでしょう。
つまり、関わりのある方々が年賀状を用意する前に出しておくのがマナーなのです。
一般的に11月中旬から12月上旬までに出すのが望ましいのですが、もし遅れたとしても12月中旬までには出しておきます。
喪中はがきをもらったら返事はどうする?

では次に、逆に喪中はがきをいただいた場合についてはどうすればよいのかを見ておきます。
結論から申し上げますと、基本的に喪中はがきへの返事はしなくても構いません。
基本的には返事をしなくてもよいのですが、受け取って何もしないというのも寂しいものです。
もし何かご遺族に対して心遣いをしたいという場合は、喪中見舞いの手紙や品物を贈ることもできます。
喪中はがきの返事をする場合には、年賀ではなく寒中見舞いとして出すのが適当ですので、出す時期や種類に注意して出すようにします。
「終活ねっと」では、喪中はがきに返事をする必要はあるのか、また寒中見舞いをする際の注意点にはどのようなものがあるのかについても詳しくまとめております。
よろしければぜひ、そちらの記事もあわせてお読みください。
喪中はがきのマナー

どこまで範囲の親族が亡くなった場合に喪中はがきを出すのか、また、どこまでの範囲の方に喪中はがきを出すべきなのかが分かりました。
では次に、実際に喪中はがきを出す際に気を付けておく点について確認をしておきます。
喪中はがきを出すにあたって、先方に失礼のないようにしておきたいものですよね。
ここでは、喪中はがきを出す際に気を付けておくべきいくつかのマナーについて解説します。
弔事用普通切手を使用する
喪中はがきを出す際に見落としがちなのが「切手」です。
実は、普通切手には弔事用のものがあります。
喪中はがきを出す際には、この弔事用普通切手を使用するのが一般的です。
弔事用切手は、他の普通切手と大きな違いはありませんが、いくつか価格の異なるものがあります。
またデザインが異なっており、弔事にふさわしいものがあしらわれているのが特徴です。
喪中はがきを出す際には、必ず弔事用切手を用いなければならないというわけではありません。
しかし普通はがきを使用する場合、キャラクターものや派手なデザインのものなど、弔事にふさわしくないものが紛れ込んでしまう可能性があります。
このような事態を避けるためにも、弔事用普通切手を使用する方法を選んでおくのが無難だと言えます。
喪中ハガキの絵柄に注意する
喪中はがきを出す際には、はがきの絵柄にも注意します。
喪中はがきには花の絵柄が多く採用されています。
このように、絵柄はシンプルで控えめなものを選ぶのがマナーだとされています。
そのため、基本的には墨色や黒を基調とした落ち着いたデザインのものを選ぶことになります。
ただ、カラーを使用してはいけないというわけではありません。
最近では、市販の喪中はがきの中にもブルー系や紫系の花の挿絵などが入っています。
また、赤や黄色などの色もポイントとして入れるのであれば、マナー違反ではないとする考えも浸透してきているようです。
他に、喪中はがきの絵柄として、故人の愛用品や思い出の場所の写真を使用される方も多くいらっしゃるようです。
ただ、故人の顔が写っている写真については、受け取った側が気を遣ってしまうおそれがありますので、マナーとして控えた方が無難だと言われています。
喪中はがきはどこまで?まとめ

いかがでしたでしょうか。
「終活ねっと」では、今回、喪中はがきはどこまでの範囲の方に出すのかについて解説をしてまいりました。
今回の記事で触れたことを、改めて確認しておくと次のようになります。
喪中はがきとは、近親者が亡くなって1年以内のお正月に出す、年賀状の代わりになる挨拶状を指すこと。
喪中であることを報せ、年賀のご挨拶ができないことのお詫びをするものであること。喪中はがきを出すのは、基本的には2親等までの範囲の方が亡くなった場合であること。
ただし、同居している親族である場合は、その限りではないこと。喪中はがきは、基本的には年賀状のやり取りがある間柄の人に出すこと。
仕事上の関係がある人で、プライベートでの付き合いがある人には出すこと。喪中はがきをもらった場合、返事はしなくてもよいこと。
ただ、何か心遣いをしたいときには、お悔やみの手紙や品物を喪中見舞いとして贈ってもよいこと。
その場合は年賀ではなく、寒中見舞いとして出すこと。喪中はがきには、弔事用普通切手を使用するとよいこと。
喪中はがきのデザインは、シンプルで控えめなものを選ぶ方がよいこと。
ここまで、以上のことについて触れながら、詳しく説明をしてまいりました。
今回の記事が、皆様が喪中はがきを出す際の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
「終活ねっと」では、喪中はがきの具体的な書き方について詳しく解説した記事をご用意しております。
そちらもあわせてお読みいただければと思います。
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