どうして日本では火葬文化が主流になったの?背景や歴史を解説!

どうして日本では火葬文化が主流になったの?背景や歴史を解説!

日本での葬儀は火葬してからそのご遺骨を埋葬する火葬文化が根付いていますが、欧米では直接ご遺体を埋葬する土葬文化が一般的です。ではなぜ日本は火葬文化になったのでしょうか?この記事では日本の火葬文化の歴史やその時代背景、また海外の土葬文化につて解説していきます。

2019-10-27

日本の火葬文化について

葬儀

火葬とは亡くなった方のご遺体を専門の火葬炉の中で焼却することです。
今では日本のほぼすべての葬儀は、この火葬様式により執り行われていますが、以前は土葬が葬儀様式として一般的でした。

それでは何故日本で火葬文化が一般化したのでしょうか?
今回終活ねっとでは、日本における火葬葬儀の歴史について解説いたします。
本記事で解説する内容は以下の通りです。

  • 日本の火葬文化の歴史について

  • 日本で火葬文化が広まった理由とは何なのか?

  • 海外では土葬文化が主流なのは本当なのか?

今回紹介する内容は日本の火葬文化の歴史の他に、火葬文化が広がった背景や理由、日本以外の国の葬儀様式である土葬文化についても詳しく触れています。

今回紹介する内容を通して日本の葬儀様式の独自性や、そこに至るまでの歴史遍歴に触れて頂ければと思います。
ぜひ最後までお読みください。

火葬式とはどういったものかを詳しく知りたい方はこちらをご覧ください

日本での火葬文化の歴史

葬儀

現在の日本に住む私たちにとって、火葬とはとても馴染みのある葬儀様式です。
なぜなら、私たちが関わったすべての葬儀にはご遺体を火葬する場面が必ずあり、この行為を子供の時から繰り返し見ることで、葬儀の一コマとして自然に認識しています。
その為、ご遺体を火葬することに何の違和感も感じることはありません。

一方でこの火葬文化が日本に広まったのはつい最近です。
それ以前は土葬が中心の土葬文化だったのです。
ここでは、火葬文化の発生と火葬文化が根ずくまで主流であった葬儀様式である土葬について、また火葬を普及するにあたって当時の政府により施行された法律について解説いたします。

日本最初の火葬は古墳時代

日本における火葬が初めて執り行われた時期について、はっきりとした記録はありません。
しかし平安時代初期に編纂(へんさん)された書物である続日本紀(しょくにほんぎ)によると、日本で最初に火葬されたのは文武天皇4年に火葬された、僧侶の道昭であると記述があります。

また、弥生時代以降の古墳様式である「かまど塚」や「横穴式木芯粘土室」からは、火葬の痕跡が発見されています。

この古墳は6世紀前後に多く出土している古墳のため、火葬が初めて執り行われたのはこの時代(600年半ば~700年ごろ)という学説が現在では有力になっています。

明治までは土葬が主流だった

今から約150年前の明治時代まで、日本の葬儀様式は土葬が一般的で、火葬様式の葬儀はほとんど行われることはありませんでした。

現在執り行われる葬儀ではご遺体を火葬する割合は約99.9%以上といわれていますが、この時代の火葬率は10%未満といわれ極端に少ないです。

長い歴史の中で考えた場合約150年前はつい最近の様な気がいたします。
そんな最近まで日本で土葬が葬儀様式の主流となっていたことに、大変驚いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

明治時代に制度化された

長い歴史がある土葬文化ですが、明治時代を境にその数を減らし葬儀様式は徐々に火葬へと変化していきます。

それには明治時代に施行された火葬に関する法律が関係していいます。
明治6年に火葬に伴う煙や臭いが問題になり火葬禁止令が発令されることになります。

しかし、「火葬禁止令」はわずか674日で廃止となってしまうのです。
この制度の廃止は火葬が広がるきっかけとなり、現在の日本の火葬文化に引き継がれていくことになります。

日本で火葬文化が広まった理由

お墓

長年続いた土葬文化ですが、上記で説明した通り明治時代から徐々に火葬文化へとシフトしていくことになります。

ここでは何故明治時代に土葬文化から火葬文化へ変わっていったのかを当時の日本の状況や、火葬方法の効率化といった側面から解説していきます。

土葬用の土地の不足

明治6年に発令された「火葬禁止令」ですが、わずか674日で廃案となったことは上記でお伝えした通りです。
これには、当時の日本が急激な都市化により深刻な土地不足に陥ったため、ご遺体を埋葬する土地が不足したことに起因します。

政府による事前調査では、土葬による土地の不足は起こらないと判断されますが、実際に法律を施行した結果この事前調査が正確に行われていないことが分かります。
こうして施行からわずか2年足らずで、この「火葬禁止令」は土葬用の土地不足により廃案となってしまいました。

公衆衛生面

土地不足以外に土葬が禁止された理由では、公衆衛生的面で好ましくない事があったからです。
現在に比べ医学が進んでいない当時では、伝染病の流行が頻繁に起こります。
ご遺体を通して伝染病の病原体が地中に拡散されたり、これが地下水脈に浸透して飲料水の汚染につながる危険性があったためです。

このため明治政府は、伝染病によりお亡くなりになった方のご遺体を火葬することを義務化した、「伝染病予防法」を明治30年に制定することとなります。

火葬炉の出現

「伝染病予防法」は都市部での土葬を禁止することが盛り込まれており、これを契機にレンガで燃焼室や煙突を作った最初の火葬炉が出現します。

この火葬炉の出現は、焼却燃料である薪の使用量が減らせる、煙突により有害な煙と臭いが減らせる、喪主の金銭的な負担が減らせるなど多くのメリットをもたらしました。
この様な状況から火葬場では火葬炉の導入が広がり、ご遺体を火葬する葬儀様式は日本中に広がっていったのです。

現在の火葬炉についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
合わせてご覧ください。

海外では土葬文化が主流って本当?

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日本の火葬文化の広がりは、国土の狭さと明治政府の政策変更により一般化したと言えますが、諸外国においての葬儀様式は土葬と火葬どちらが一般的なのでしょうか?

ここでは、海外のお葬式について、特に比較的生活文化の近い中国と韓国、生活文化の全く異なる欧米の二つの地域の埋葬方法を解説いたします。

中国・韓国の葬儀

中国と韓国の火葬割合は概ね50~70%程度だと言われています。
火葬と土葬が混在している状況と言えますが、どちらの国も本来は土葬が一般的でした。

これは両国において信仰されている儒教の教えによるものです。
儒教ではご遺体は死後魂が還る場所としてとらえられており、そのご遺体を火葬することは死者に対しての冒涜行為と考えられているからです。
現在はこの儒教の考えも薄らぎつつあり、火葬割合は増える傾向にあるようです。

欧米の葬儀

アメリカやヨーロッパなど欧米諸国では土葬が一般的です。
これはこの地域の方が信仰しているキリスト教やイスラム教の教えによるものです。

キリスト教の教えには「最後の審判」という考えがあります。
これは世界が終わりを迎えた時、死者が全員復活し生前の行いにより天国に行くのか地獄に行くのかの審判が下されるという考えです。
この考え方はイスラム教においても同様で、両宗教において死後に復活するため故人の肉体は無くてはならないものなのです。

この様な宗教観に基づき欧米での葬儀様式は土葬が一般的となっているのです。
しかし、近年のアメリカでは火葬を選択する方も増加しています。

この理由は宗教観に基づくものではなく、葬儀費用を安価に抑えたいという経済的な理由からです。
キリスト教の考えが日常に深く浸透しているアメリカの一部の州では、この行為が議論を巻き起こしています。

火葬文化についてまとめ

お墓

いかかでしたでしょうか?
今回終活ねっとでは、日本の火葬文化について詳しく解説してきました。

以下は本記事のまとめです。
日本の火葬文化についてもう一度確認してみましょう。

  • 日本に火葬が根付いたのは明治時代以降で、それ以前は土葬が主流だった。

  • 日本に火葬文化が広まった背景には、土葬用の土地の不足、伝染病などの公衆衛生上の問題、火葬炉が全国的に普及したことに起因している。

  • 日本では当たり前の火葬だが、中国と韓国に関しては火葬と土葬は半々である。
    キリスト教や、イスラム教の信者が多い欧米では土葬が一般的となっている。

私たちが当たり前だと感じ、現在の葬儀様式に溶け込んでいる火葬文化ですがこれほど普及したのはつい最近です。
また、世界を見まわしてみると火葬文化の国は意外と多くはないことが分かって頂けたと思います。

皆様がお持ちの火葬に対する疑問が、本記事で解消されたのなら幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

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