火葬後の遺灰はどう処理する?!ペットの遺灰についても合わせて解説

火葬後の遺灰はどう処理する?!ペットの遺灰についても合わせて解説

火葬後の遺灰がどうなるか考えたことはありますか?ライフスタイルが多様化する近年、遺灰の処理にも様々な方法が出てきました。今回は火葬後の遺灰はどのように処理できるのかについて、個々の事情を考慮し適切な方法を選ぶことができるよう丁寧に解説していきます。

最終更新日: 2020年02月10日

火葬後の遺灰はどう処理するの?

葬儀

火葬後の遺灰がどうなるか考えたことはありますか?
日本では基本的に人が亡くなると遺体は火葬され、灰になります。
お骨上げをし骨壺を持ち帰るという一連の流れまでは知っているという人も多いでしょうが、火葬後の遺灰の処理についてはどうでしょうか。

昔とはライフスタイルが異なってきた現在、お墓の管理が難しいなどの事情で、必ずしも先祖代々のお墓に納骨されるわけではなくなってきました。
個々の事情で、遺灰の処理に苦慮する人が増えているのも事実です。

実は、こうした現代人の悩みに対処するため、遺灰の処理にも様々な方法が現れています。
今回「終活ねっと」では、火葬後の遺灰はどう処理するのかについて、以下の項目を中心に解説します。

  • 火葬後の遺灰の処理にはどのような方法があるか。

  • 火葬後の灰がお金として取引されていることについて

  • ペットの遺灰はどうなるのか?

大切な人が亡くなることは、とても耐え難く、悲しいことですが、人生で死別は避けられません。
誰かの死と向き合うとき、遺灰の処理は、悲しみに包まれた心を整理する一つの手段にもなります。

正しい知識を身に着けておくことで、最適な選択ができるよう、ぜひ最後までお読みください。

火葬後の遺灰の処理について

仏壇

それではさっそく、遺灰の処理方法について、注意点も踏まえながら見ていきましょう。

一般ゴミとして出してはいけない

お墓を立てる経済的余裕がない、管理し続けられないので墓じまいをした、など個々の事情があり、遺骨を保管し続けることが難しくなる場合があります。
しかし、不要になったからと言って、遺骨を一般ゴミとして廃棄しては絶対にいけません
刑法190条「死体損壊等」についての条文で『死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する』というものがあります。

もし、法律を無視して遺骨をゴミ捨て場やトイレなどに廃棄してしまった場合、事件性が疑われ、犯罪として扱われてしまう可能性があります。

では、遺骨の処理に困ったらどうすれば良いのでしょう?
少々不謹慎なお話にも感じられるかもしれませんが、事実として解説していきます。

遺骨を廃棄する場合は、一片を2mm以下にしなければなりません。
ご自分で処理することもできます
その場合は遺骨をビニール袋に入れ、タオルなどで巻き、ハンマーで細かく砕けば、燃えないゴミとして出すことができます

粉状にすれば、許可を得た私有地や海に散骨することもできます。

とはいえ、大切な人の骨をご自分で粉骨する作業は精神的につらいものです。
その場合は粉骨代行サービスがあります
大体1~2万円ほどで利用でき、散骨を自分でする場合は、水に溶ける袋に包んで返送してくれる会社が多いです。

供養塔に収める

永代供養という形で、供養塔に収める方法もあります。
供養塔に収められる場合、寺院や霊園が代わりに管理してくれます。
遠方に住んでいてお墓の管理が難しい場合や、故人本人に子供がいなかったり、子孫に面倒をかけることを危惧して生前に永代供養を希望する人も増えています。

ただし、多くは合祀・合葬となります
一定期間は個別に保管し、期間が過ぎれば合祀となるなど、寺院により異なるので確認が必須です。
もし個別に保管したいなど希望がある場合は、そういったプランを提供している施設を探さなければならないので注意しましょう。

遺骨ペンダントや手元供養について

遺骨を、ペンダントや指輪などのアクセサリーにする方法もあります。

アクセサリーにする場合、一部の遺骨を利用するので分骨しなければなりません
分骨とは故人の遺骨を複数個所に分けることで、昔から故人の身を裂くとか、うまく成仏できなくなる、など縁起が悪いこととされていました。
しかし、これらは根拠のない迷信です。

分骨を認めているお寺は沢山あり、仏教でも否定されていません。
お寺では「故人を偲ぶ気持ちが何より大切である」と考えられているので、安心してご自身の希望する方法で遺骨を処理して大丈夫です。

遺骨ペンダントをお守り代わりに身に着けることで、大切な人との死別の寂しさを和らげ、今後の生活の支えにもなる人もいます。
遺骨ペンダントなどの手元供養も一つの正しい供養の形と言えます。

遺灰がダイヤモンドになる?

実は、遺灰を使ってダイヤモンドを作ることもできます。
天然のダイヤモンドには炭素が含まれており、それと同じ原理で、遺灰や遺骨から炭素を抽出し、人口のダイヤモンドを作ることができるのです。

値段は大きさ・色・カットの仕方により幅があり、最も小さい0.1カラットで30万円ほどと言われています。
製作したダイヤモンドをアクセサリーとして加工するには、また別料金がかかるので、注意しましょう。
一般的には完成までに3ヶ月~6ヶ月の期間が必要になります。

髪の毛やペットの毛、故人が大切にしていたものからも炭素の抽出ができるので、言ってしまえば、遺灰がない場合でもダイヤモンドの製作は可能です。
複数の遺灰を合わせて作ることもできます。

海などへ散骨する

死後は何も残さず、大自然に還りたいという気持ちから海洋散骨を望む人も増えています。

最近は海洋散骨代行サービスというものがあり、一般の人でも比較的気軽に、かつ安価に、海に散骨することができるようになりました。
山や川などにも散骨はできますが、地域ごとに条例が設けられている場合があるので注意しなければなりません。
周辺住民とのトラブルを避ける理由からも、散骨には海が最も選ばれています。

海洋散骨代行サービスでは2万円程で粉骨~散骨まで一任できます。
費用が安価なため、自分では処理が難しいが経済的事情がある場合に利用する人もいます

火葬後の灰がお金になる?

お金

高齢化が進み日本は多死社会となっています。
そんな中、各自治体による残骨灰の処理を巡って議論が繰り広げられています。

業者に引き取ってもらうことも可能

大量の残骨灰(火葬後にお骨上げで引き取られた後に残る灰)をどう処理するか、これは表沙汰にはなっていませんが、自治体にとって差し迫った問題です。
これまでは、死者の尊厳が重視され、残骨灰はお寺の供養塔に納めることが一般的でした。

しかし近年の急激な高齢化で、お寺の保管場所が不足してきています。
処理方法に苦慮した自治体の中には、業者に残骨灰の処理を委託しているところがあります

業者は委託料を自治体に支払い、自治体はそこで得た利益を財政に組み込んでいます。
法律的には問題ありませんが、残骨灰を商売道具のように扱うことを疑問視する声もあり、賛否両論となっています。

遺灰の中から金属が出てくる?

残骨灰がこのように取引される理由は、残骨灰の中から金・銀・パラジウムなどの金属が回収できるからです。
火葬後の遺灰には、棺・棺の中に入れた品物・衣服・歯・人工骨などが混ざっています。
これらに貴金属が含まれているので、遺灰引取業者は遺灰から有価金属を抽出し、売却することで利益を得るのです。

ペットの遺灰はどうなるの?

犬

人間の遺灰の処理について見てきましたが、私たちの生活に寄り添ってくれるという意味ではペットも大切な家族に変わりありません。
次に、ペットの遺灰処理はどのように行われているかについて解説していきます。

基本的には人と一緒

ペットの遺骨は、霊園に埋葬、アクセサリーなどの手元供養、骨壺で自宅保管など基本的に人と同じく扱うことができます
家にずっと保管しておいても大丈夫ですが、人間のお墓でさえ管理が難しい世の中ですから、ペットの遺骨を先祖代々保管することもは更に難しく、一定の期間で散骨や埋葬を選ばれる方が多いです。

自宅で供養する

人間の遺骨は墓埋法により、墓地や納骨堂にのみ埋葬することができると決められているので、自宅の庭に埋めることは出来ません。
しかし、ペットの場合は法律が設けられていないので、遺骨を自宅のお庭に埋葬することができます
ペット用の墓石をつくっている会社もあるので、お墓を用意してあげるのも良いでしょう。

アクセサリーとして身に着ける

ペットの遺骨でアクセサリーを作ることもできます
ネット通販でペットの遺骨アクセサリーを扱う会社もあり、かんたんに入手することができます。

カプセルのように蓋がついており、自分で少量の遺骨を入れるものから、樹脂加工でペンダントの一部に遺骨を埋め込むものもあります。
費用は高くなりますが、ペットの遺骨をダイヤモンドに加工することもできます。

ペンダントなら骨壺のように場所を取り続けることもなく、大切なペットをずっと傍に感じられるので、ペットへの思い入れが強く、悲しみの深い方におすすめの方法です。

以下でペットの遺骨の供養について詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。

火葬後の灰の処理についてまとめ

葬儀

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では、火葬後の遺灰の処理について以下のことを解説してきました。

  • 火葬後の遺灰の処理は多様化している

  • 寺院や霊園が管理する供養塔で永代供養してもらうことができる

  • 遺骨ペンダントなど手元供養で傍に置いておくことができる

  • 遺骨の炭素からダイヤモンドを作ることができる

  • 散骨には海・山・川など選べるが、海洋散骨が主である

  • 火葬後の遺骨から貴金属を抽出し売却する業者がある

  • ペットの遺骨も基本的に人と同じ処理方法ができる

死生観は人それぞれ異なります。
故人が生前に、遺灰はこうして欲しいと意思を示していたなら、それに沿ってあげるのが一番ですが、生きているうちに確認できないことも多々あります。
その場合は、ご家族や身近な人が、ご自分の心を整理しやすい方法を選ぶと良いでしょう。

「終活ねっと」では、他にも遺灰や遺骨に関する記事を多数掲載しております。
ぜひそちらもご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

葬儀をご検討の方へ

安らかに送り、送られる葬儀をするためには、事前の準備が大切です。
終活ねっとでは、葬儀についての疑問・不安のある方や、もしものときのために、24時間365日ご相談を受け付けております。
経験豊富なスタッフがていねいにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
また、葬儀をするにあたって必要なあらゆる知識を記事にまとめています。
あわせてご覧ください。

終活ねっとのお葬式 keyboard_arrow_right

費用を抑えて満足のいく葬儀をするために必要な知識まとめ

keyboard_arrow_right

関連する記事

こんな記事も読まれています

よく読まれている記事一覧

この記事に関するキーワード

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連する記事

よく読まれている記事一覧

関連する記事