喪中にお雑煮を食べてもいいの?|おせち・正月・お祝い

喪中にお雑煮を食べてもいいの?|おせち・正月・お祝い

お正月の定番料理と言えば、お雑煮やおせちが挙げられます。しかし、喪中期間であった場合、お雑煮やおせちを食べることは控えた方がいいのでしょうか。この記事では喪中のお雑煮や正月の過ごし方などについて解説します。

最終更新日: 2020年12月18日

喪中にお雑煮やおせちを食べてもいいの?

仏壇

お正月にはお年玉や初詣、年賀状など、お正月特有のものが沢山あります。
それは料理に関しても同じことで、お正月の定番料理と言えば、お雑煮やおせちが挙げられます。
しかし、喪中になってしまった場合、いつもと同じように行動できない場面が数多く出てきます。

喪中にお雑煮やおせちを食べる行為は控えた方がいいのでしょうか。
他にも「もしもお雑煮やおせちを食べる場合に注意すべき点は何か」「初詣には行ってもいいのか」など、疑問に感じることは沢山あることと思います。
動く前にやっていいことかどうか、自分で判断できる知識を身に付けておきましょう。

今回の「終活ねっと」では、喪中のお雑煮や正月の過ごし方などについて解説していきます。

  • 喪中の意味

  • お雑煮やおせちは喪中で食べるか否か

  • 喪中のお正月はどんなことをすればいいのか

  • 忌明け後の喪中期間にやっていいこと

以上のことを解説していきます。
喪中期間の結婚式についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

喪中とは?

困った人々

そもそも喪中とは一体なんでしょうか。
聞いたことはあるけれど、意味までは知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは喪中の意味と忌中との違いについてご紹介します。

喪中とはどのような期間なの?

喪中とは、喪に服している期間を指した言葉です。
身内がお亡くなりになった後は故人の死を悼むため、決められた期間内は行動を慎むことを心がけます
そのため、喪中期間はおめでたいことや派手な行動などは避けた方が良いと考えられています。

忌中との違いとは?

意味は忌中も喪中も同じですが、大きな違いは期間の長さが挙げられます。
喪中の期間は約一年間であるのに対し、忌中の期間は仏教なら四十九日神道なら五十日となっています。
さらに仏教と神道では死に対する考え方も違います。

神道では死を穢れと考えていますが、仏教にはそういった考えはありません。
正確に言えば死をきっかけに寄って来る邪気を穢れとみなしています。

喪中にお雑煮やおせちを食べること

人々

喪中はおめでたいことなどを避けた方が良いと先述しました。
それを踏まえて考えるとお正月に食べるお雑煮やおせちはおめでたいことに入るのでしょうか。
また、それでも食べることにした場合、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか。

ここでは喪中にお雑煮やおせちを食べることについてご紹介します。

お雑煮やおせちについて

お雑煮は地域によって味や具材は異なるものの、お餅は必ず入れてあります。
昔のお餅はおめでたいことがあった時、祝いの席で出される食べ物という扱いでした。
お雑煮の始まりは平安時代まで遡り、歳神様へお供えしたお餅や野菜などを煮込み、お正月に食べるようになったとされています。

ただ、昔はお餅の値段が高かったため、一般人は代わりに里芋を入れていました。
また、おせちは季節の節目に無病息災や豊作を願うお供え物の1つとして作られたのが始まりとされています。
しかし、現代では重箱に詰められたお正月に食べる料理をおせちと呼んでいます。

ここでは喪中のお雑煮やおせちに対する考え方についてご説明します。

忌明け後であれば食べてもいい

近年では喪中であっても、忌明け後ならお雑煮やおせちを食べて良いと考える人が増えてきています。
先述したように、おせちもお雑煮も元々はお供え物でした。
いずれもお正月を祝う料理であり、日常的な食事よりも豪勢なため、喪中に食べる料理としては不適切と言えるでしょう。

しかし、おめでたいことを避けるといっても、家の中で食べるものにそこまで気を配る必要はないという考えもあります。
そのため、忌明け後なら喪中であっても遠慮せず、お雑煮でもおせちでもかまわず食べる人が多いです。
さすがに身内を亡くしたばかりなので忌中期間のお祝い料理は不謹慎ですが、忌明け後ならある程度時間も経っているため問題ありません。

地域や家庭によって違う

喪中のお雑煮やおせちへの対応は、各地域・家庭などによって違います。
現代では喪中期間の身を慎む振る舞いを厳格に行っている人は減少しています。
その理由として考えられるのは、昔よりも現代の方がやるべきことが多い点、現代の人の価値観が多様化している点、喪中期間が一年と長すぎる点などが挙げられます。

そのため、各地域の慣習や各家庭の考え方も異なり、それぞれのやり方に合わせた対応を取っています。
例えばご親戚など大勢の人を集め、パーティを始めることはしないけれど、普段の食事と同じ扱いで食べるなら問題ないとする人もいます。
他にはおせちもお雑煮も一切作らない人もいれば、いつもと違う材料で作る人もいるのです。

喪中におせちを食べる場合

地域や家庭によって考え方が異なるとはいえ、喪中を全く気にせず食べることに抵抗のある人は多いです。
しかし、それでもおせちを食べたい場合、どのように折り合いをつければ良いのでしょうか。
実はいくつかのことに気を付ければ、罪悪感なくおせちを食べることができるようになります。

ここでは喪中におせちを食べる場合にやるべきことについてご説明します。

重箱に入れない

喪中におせちを食べる場合、重箱に入れないという方法があります。
基本的におせちは重箱に入れますが、その理由をご存知でしょうか。
重箱は名前の通り、料理を詰めたいくつかの箱を重ねるためおめでたいことを重ねるという意味が込められているのです。

しかし、弔事では「不幸の積み重ね」を連想させるため、重箱はむしろ縁起が悪いという見方ができます。
したがって、おせちは普通のお皿にのせた方が良いでしょう
お皿にのせることでお祝い料理ではなく、日常的な食事に見えますし、豪勢な料理という印象も薄れます。

ここで注意していただきたいのがお皿の柄です。
派手な柄のお皿にしては意味がないので、なるべく地味なお皿を選びます

おめでたいイメージの物を避ける

喪中におせちを用意する際はおめでたいイメージの物を避けましょう
例えばおせちやお雑煮などを食べる時には祝箸を使いますが、喪中の時は普通の箸を用意します。

また、邪気を払って健康などを願うため、お正月は「お屠蘇」というお酒を飲む風習があります。
お屠蘇も飲むのは避ける、もしくは夜に少しだけ飲む程度に留めます。
後者にする場合もお屠蘇に金箔を入れることは避けてください。

また、料理で人をもてなしたり、お祝いをしたりする際に飾り切りで見栄えを良くすることがあります。
しかし、飾り切りは喪中のおせちの場合は避けるようにしましょう
ここではおせちに使う食材に限定して、避けた方が良いもの、入れても良いものをご説明します。

避けた方がいいもの

おせち料理にはそれぞれ意味が込められています。
以下のリストで挙げた避ける方が良いものは、その意味や名前などを踏まえて選ぶことになります。

例えばにはおめでたいという意味があります。
さらにくわいには芽が出てめでたいという意味があり、いずれもおめでたいイメージが出る語呂合わせとなっています。
同じ語呂合わせで避けた方が良いものとしては昆布巻きも挙げられます。
昆布巻きの「こぶ」は「よろこぶ」にかかっていて縁起が良いものとされています。

そして紅白かまぼこ紅白なますですが、赤は魔除け、白は清らかさを表しているため、どちらもお祝い料理と認識されています。
菊は国の象徴であることから、菊花(きっか)かぶもお祝い料理です。

  • 紅白かまぼこ・紅白なます

  • くわい

  • 昆布巻き

  • 菊花かぶ

入れても大丈夫なもの

以下のリストで挙げた入れても大丈夫なものは、あまりおめでたいイメージのないものです。
黒豆は「まめ」という読みかたから、まめに働けるようにという意味が込められています。
ごぼうは根野菜であることから、地に根を張り、家をずっと残せるようにという意味です。

伊達巻は知識が増え、賢くなるようにという意味があります。
本来の名前はカステラかまぼこだったのですが、江戸へ伝わった後に伊達巻となったとされています。

レンコンは穴があることから、将来の見通しができるという意味があります。
さらに、蓮の花は極楽浄土の池で咲くため、清浄な野菜と言われています。
里芋は子芋が沢山できるところから、子孫繁栄を願うために使われます。

  • 黒豆

  • ごぼう

  • 伊達巻

  • レンコン

  • 里芋

喪中にお雑煮を食べる場合

喪中にお雑煮を食べる場合は、おせちと同じく食材に気を遣うのが良いです。
紅白かまぼこなどは先述したようにお祝い料理をイメージさせるため、入れない方が良いでしょう。
他に「寿」という文字のついたかまぼこも販売されていますが、同様の理由から喪中のお雑煮には不向きです。

また、昔のお餅は高価であったが故に特別な時にだけ使われていました。
しかし、現代のお餅は安価で入手することができます。

さらにお餅は長く伸びて切りにくいことから、長寿の願いが込められています。
このことから、紅白でなければお餅を入れても問題ありません
それでも気になるという人はお餅の代わりに里芋を入れるのも良いでしょう。

喪中のお正月の過ごし方について

人々

喪中のお正月でやることは他にも沢山あります。
しかし、喪中になっている状況でいつも通りの過ごし方はできません。
何をすべきか、何をやってはいけないかを把握することが大切です。

ここでは喪中のお正月の過ごし方についてご紹介します。

神社への初詣は行ってもいいの?

神社への初詣は喪中でも行くことができます
先述したように、神道では死を穢れとしているため、忌中に初詣をすることはできません
しかし、忌明け後であれば初詣をしても大丈夫です。

ただ、神社によっては喪中期間に初詣へ行けないところもあります。
死に対する考え方が違うお寺では忌中でも初詣に行けます

日本には様々な種類の神社があることをご存知ですか?神社の中でも3大神社と呼ばれる影響力の強い神社の神宮・天神・八幡宮・住吉・大社について知りたいという方はこちらの記事も併せてご覧ください。

お正月飾りはしない

基本的に喪中にお正月飾りはしません
お正月飾りは門松や鏡餅など、歳神様を家に招き入れ、祀るために用意する品々の総称です。
しかし、喪中は身を慎む期間なので、歳神様を迎え入れるのに適していないと言われています。

お正月飾りの見た目も派手なので、喪中は控えた方が良いでしょう。
ただ、忌明け後なら鏡餅は飾っても良いとする考え方もあります。

お年玉は渡してもいいの?

お正月で子供が楽しみにしていることの1つにお年玉が挙げられます。
しかし、お年玉を渡すという行為は、新年を迎えたことを祝うという意味が含まれています。
そのため喪中の場合、お年玉を渡すことは控えた方が良いと考えられています。

しかし、お年玉を新年のお祝いとして渡さなければ良いのです。
渡す前にお金を入れる袋の表書きには「書籍代」「文房具代」などと記入しておくのが良いでしょう。

年賀状について

日本で昔から続く風習の1つが年賀状です。
しかし、喪中における年賀状の扱いはどうなるのでしょうか。
ここでは年賀状について解説いたします。

喪中はがきを出して年賀状は出さない

年賀状は新年をお祝いするために送るものです。
しかし、喪中の場合、お祝いを避けなければなりません。
そのため、毎年年賀状のやり取りをしている相手には喪中はがきを送り、年賀状が送れないことを伝えます。

もし年賀状がきたら寒中見舞いで返事を

もしもこちらが喪中期間であることを知らず、相手から年賀状がきてしまった場合は、寒中見舞いで返事を出します
寒中見舞いは厳しい寒さの中にいる相手の体調を気遣う書状です。
「明けましておめでとうございます」などの挨拶は使わず、喪中であること、通知が遅れたことへのお詫びなどを記入します。

喪中はがきについては、下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひお読みください。

忌明け後の喪中期間にできることとは?

困った人々

喪中期間でも忌明け後ならできることは結構あります。
どんなことならやっても問題ないのでしょうか。
ここでは忌明け後の喪中期間にできることについてご紹介します。

旅行に行くことはできるの?

旅行に行くことは問題ないでしょう。
例えば「旅行先が故人との思い出の場所」「行く理由は悲しみを癒やすため」などの場合、行っても良いとされています。
ただ、周囲からはそう見えない場合もあるため、事前に説明をしておくか、こっそり外出するのが良いでしょう。

忘年会などの飲み会に参加はできるの?

喪中の飲み会への参加は人によって異なります
まだ悲しみが癒えていないからという理由で参加しない人がいる一方、忌明け後だから問題ないと考えて参加する人もいます。
明確な決まりはないので、本人の気持ちによるところが大きいです。

結婚式を挙げてもいいの?

お祝い事の代表と言えるイベントは結婚式です。
本来なら避けるべきですが、場合によっては挙式することもあります。
ここでは結婚式を挙げてもいいかどうかについてご紹介します。

避けることが多い

結婚式は忌明け後であっても避けることが多いです。
理由としては、「不幸があった後で結婚式をする気分にはなれない」「まだ式場の予約をしていない」などが挙げられます。

両家が納得いけばOK

新郎新婦それぞれの家族が納得すれば、喪中期間であっても挙式する場合があります
理由は中止するには挙式日が近すぎる故人の遺言があるなどが挙げられます。
両家が話し合い、同意を得たら予定通りに挙式をする新郎新婦もいます。

喪中にお雑煮やおせちを食べることまとめ

仏壇

いかがでしょうか。
今回の「終活ねっと」では、喪中のお雑煮や正月の過ごし方などについて、以下のことを解説してきました。

  • 喪中は喪に服している期間で身を慎むことが求められる。
    喪中期間は一年間だが、忌中期間は仏教が四十九日、神道は五十日である。

  • お雑煮やおせちは避けるものとされてきたが、近年では忌明け後なら食べてもいいとする考え方もある。

  • 喪中におせちを食べる場合は重箱ではなくお皿にのせる。
    おせちもお雑煮もおめでたいイメージがある食材は避ける。

  • 喪中にお正月飾りはしないが、鏡餅は忌明け後なら良い。
    お年玉を渡すことは新年のお祝いの意味があるので避けたほうが良いが、袋の表書きに「文房具代」などと書いて渡せば良い。

  • 喪中の場合、年賀状の代わりに新年の挨拶を控えるお知らせの喪中はがきを出す。
    もし年賀状を受け取ってしまったら、寒中見舞いで返信する。

  • 旅行や飲み会は本人の気持ち次第である。
    お祝い事である結婚式は避けることが多いが、両家が話し合って納得すれば問題ない。

お雑煮やおせちは喪中を気にせず、食べる場合もあることが分かりました。
食材に気を遣うなどの配慮をすれば、食べても問題ありません。
ただ、喪中であることは忘れないようにしましょう。

「終活ねっと」では、他にも喪中に関する記事を数多く掲載しております。
ご興味がありましたら、そちらも合わせてご覧ください。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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