浄土真宗の喪中は特殊?|年賀状・おせち・初詣・正月・忌中

浄土真宗の喪中は特殊?|年賀状・おせち・初詣・正月・忌中

喪中といえば故人の喪に服すための期間であるため、控えるべきことがたくさんあるとされるものです。しかし浄土真宗の場合は喪中に関するルールが特殊です。教えがユニークなことで有名な浄土真宗ですが、喪中についてはどのような考え方があるのでしょうか。

最終更新日: 2020年12月24日

浄土真宗の喪中のルールは他宗派とは違う?

葬儀

故人が亡くなった日から一定の期間を喪中といいます。
喪中といえば、故人の冥福を祈りながら喪に服す期間であるため、控えるべきことが多いというイメージが強いです。
別の言い方をすれば、故人を悼むことに集中するための期間といって良いでしょう。

喪中は基本的に仏教の考え方に基づいていますが、同じ仏教宗派でも浄土真宗の場合は喪中について特殊な考え方を持っています。
このため浄土真宗を信じている方だけではなく、浄土真宗の家と付き合いのある方はこの点を理解した方が良いでしょう。

そこで今回「終活ねっと」では、浄土真宗が持つ喪中に対する考え方について、以下の各ポイントを軸に見ていきます。

  • 喪中とはどのようなものなのか?

  • 浄土真宗には喪中・忌中がないのは本当なのか?

  • 浄土真宗でも喪中に控えるべきことはあるのか?

  • 一般的に喪中や忌中に控えた方が良いこととは?

浄土真宗を信仰している方や、浄土真宗を信仰している知人や友人がいる方にとって、大変役立つ内容になっております。
ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。

喪中とは?

葬儀

最初に喪中がどのようなものであるのかについて、簡潔に解説いたします。
喪中とは、故人が亡くなった日から一周忌を迎えるまでの1年間を指し、この間は喪に服しつつ故人が成仏するように祈る日々です。

加えて、故人に対するお弔いに集中する意味があるため、おめでたい行事への参加や派手なことなどは控えるようにします。

喪中に似たものとして忌中もありますが、こちらは故人の四十九日までの期間です。
喪中に比べて日数は短いですが、喪中同様におめでたいことや派手なことを控えるほか、神社への参拝も行うべきではないとされています。

浄土真宗には喪中・忌中がないって本当?

お墓

喪中は仏式や神式の葬儀を行った場合に、喪に服すべき期間のことです。
一方、仏教宗派の中でもユニークな教えを持つことで有名なのが、西本願寺や東本願寺などで有名な浄土真宗です。

そして特殊な教えを持つために、浄土真宗では喪中や忌中に対する考え方も独特なものとなっています。
ここでは浄土真宗が考える喪中や忌中について見ていきましょう。

浄土真宗には喪や忌の概念がない

実は浄土真宗には、喪や忌といった考え方がありません。
このため故人が亡くなった日から四十九日や一周忌にかけての日々も、喪中や忌中のことを気にかける必要がないといえます。

だからこそ浄土真宗を信じている場合は、四十九日や一周忌を迎える前であっても特に行動が制限されることはないという立場です。
浄土真宗に喪や忌の概念がない理由についてですが、それは次の項で見ていく浄土真宗の死生観が大きく関わっています。

浄土真宗の死生観

浄土真宗で喪中や忌中がない理由を理解するには、浄土真宗の教えや死生観について知ることが大切です。
浄土真宗は浄土信仰を軸とする仏教宗派で、鎌倉時代に親鸞聖人によって開かれました。

浄土真宗は阿弥陀如来のお力にすがって救いを求めようとする教えであるため、信徒がよく「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えます。
そして浄土真宗の死生観とは、亡くなった方は生前の行為に関係なく、誰もがすぐさま阿弥陀如来のお力により極楽浄土にて仏様として生まれ変わるというものです。

このため故人の冥福を祈る意味のある喪中や忌中は、浄土真宗の教えや死生観に基づいて考えればあり得ないことといえます。

なお浄土真宗ではご臨終の際に行う末期の水もありませんが、これは極楽浄土は住む人々が苦痛を味わうことのない世界とされているためです。
また葬儀で持参する香典についても、他の仏教宗派では「御霊前」と書くべきところを、浄土真宗では霊の状態を経ることなく成仏するという考え方から、「御仏前」と書きます。

他の宗派はどうか

以上のように浄土真宗では、亡くなった方はすぐ極楽浄土で成仏するという考え方であるため、喪中や忌中という概念がありません。
それでは浄土真宗以外の仏教宗派では、喪中をどのように考えているのでしょうか。

浄土真宗以外のすべての宗派では、喪中はあるものとみなします。
このため家が浄土真宗以外である場合は、一周忌が過ぎるまでは喪中の期間を過ごすのが一般的です。
もちろん喪中の間は、おめでたいことや派手なことをなるべく避けるようにします。

浄土真宗でも喪中に控えるべきことはある?

困った人々

浄土真宗では、喪中や忌中の考えがないということに触れてきました。
もし喪中や忌中というものが存在しないと考えるのであれば、浄土真宗では一周忌までの期間をどのように過ごすのでしょうか。

基本的には控えることはない

一般的に喪中の間は、おめでたいことや派手なことに関してはなるべく避けるべきとされています。
しかし浄土真宗の場合は喪中はないものと考えるため、基本的におめでたいことを避ける理由がありません。

このため浄土真宗では、故人の一周忌が過ぎるまでの期間に結婚式への参加などしても、特に問題はないという立場です。

喪中の概念をもつ宗派への配慮は必要

喪中の存在を考えない立場に立つ浄土真宗では、一周忌を迎える前であっても以下のような行為を控える必要はありません。
ただし浄土真宗以外の宗教・宗派では、基本的に喪中はあるものとみなすため、配慮する必要があります。

神社への初詣

まず最初に挙げられる喪中に控えるべきとされている行為が、神社への初詣です。
喪中の場合は、基本的に神社への初詣をしても問題ないとしているケースが多いですが、やはり神社によっては控えるべきと考えるところもあります。
もちろん浄土真宗の考え方では、一周忌を迎える前に神社へ初詣することは問題ありません。

しかし神社が喪中の参拝に対して否定的な立場である場合、喪中であるにもかかわらず参拝することに対して神社側が不快感を覚えるでしょう。
念のため、前もって神社に確認するなど配慮が必要です。

日本には様々な種類の神社があることをご存知ですか?神社の中でも3大神社と呼ばれる影響力の強い神社の神宮・天神・八幡宮・住吉・大社について知りたいという方はこちらの記事も併せてご覧ください。

年賀状

年賀状も新年の到来を祝う意味があるため、喪中は控えるべきとされている行為の1つです。
このため喪中の存在を認める立場としては、喪中はがきを発送するのが一般的とされています。

浄土真宗の場合、年賀状を出しても問題はありませんが、受け取る側が喪中が明けていないことを理由に受け取りを躊躇する場合もあるでしょう。
このため発送する前に、年賀状を出すことが宗教上問題ないことをきちんと説明するなど、誤解が生まれないようにする配慮が大切です。

結婚式

結婚式もおめでたい性格を持った行事であるため、喪中の場合は挙式も参加も控えるべきとされています。
年賀状と同じように、挙式や参加に対して宗教上問題がない旨を、あらかじめ関係者に伝えることが大切です。

喪中や忌中に控えたほうがいいこと

年賀状

浄土真宗以外のほとんどの宗教や宗派では、浄土真宗以外のほとんどの宗教や宗派では、喪中や忌中の存在を認める立場です。
このため浄土真宗以外では、喪中や忌中に控えるべきことについて知っておくことが大切でしょう。
ここでは、喪中や忌中に控えるべきとされていることについて、簡潔に見ていきます。

お正月飾り

最初に挙げられる喪中や忌中に控えるべき行為が、お正月飾りです。
お正月飾りとは、年末年始に家などで飾られる鏡餅やしめ縄、門松などを指します。
いずれも昨年1年間を無事に過ごせたことに感謝しつつ、歳神様をお招きして新年の到来をお祝いするためのものです。

このようにお正月飾りには、新年をおめでたい気持ちで迎える意味があるため、おめでたいことを控えるべき喪中や忌中に飾るのは不適切とされています。

おせち料理

喪中や忌中に控えるべき行為の中には、おせち料理も挙げられます。
お正月の風物詩に数えられるおせち料理ですが、喪中や忌中に避けるべき理由は、紅白のかまぼこや海老、鯛といったおめでたい意味の料理が含まれているためです。

ただしおせち料理については、おめでたい意味の料理さえ避けてあれば、食べて良いとされています。
加えて喪中専用のおせち料理もあるため、喪中の中でお正月を迎える場合に注文すると良いでしょう。

旅行

旅行も喪中や忌中に控えるべきとされている行為の1つです。
おめでたい意味や派手さがあるわけではありませんが、旅行は遊興に含まれると考える方もいるため、事前にご親族などに確認を取ったうえで出かけると良いです。
特に忌中の間は、より慎重になるべきでしょう。

とはいえ、喪中に旅行に行ってはいけないことが、法律などで明記されているわけではありません。
むしろ故人を失った悲しみを癒すという目的があれば、旅行に出かけても問題はないでしょう。
もし行先についても気になるのであれば、有名なお寺や温泉などを巡ってみるのも1つの方法です。

以下の記事で喪中に控えるべきことについて解説をしていますのでこちらも合わせてご覧ください。

浄土真宗の喪中についてのまとめ

葬儀

今回「終活ねっと」では、浄土真宗の喪中に対する考え方や過ごし方について詳しく見てきました。
今回の記事で触れた内容をまとめますと、以下のリストに挙げられる各ポイントの通りです。

  • 喪中とは故人が亡くなった日から一周忌までの期間で、喪が明けるまではおめでたいことなどを避けるべきとされ、四十九日までの忌中では神社参拝も避ける。

  • 浄土真宗では亡くなった故人が極楽浄土で成仏するという考え方であるため、喪や忌という概念がないため、喪中や忌中という期間も存在しないものとみなす。

  • 浄土真宗では喪中が存在しないものとみなすため、一般的に喪中で避けるべきとされることでも控えることはないが、他の宗教・宗派を信じる人々に配慮する必要がある。

  • 一般的に喪中や忌中に控えるべきとされることとして、お正月飾りやおせち料理、旅行がある。

一般的におめでたいことなどを控えて、故人の喪に服して過ごすべきとされる喪中ですが、浄土真宗の場合は喪中はないものとみなします。
これは浄土真宗の教えでは、亡くなった方は仏様のお力によって、すぐさま極楽浄土で生まれ変わるという考え方があるためです。

このため浄土真宗の知人・友人がいる方は、浄土真宗の独特な考え方とともに、喪中でもおめでたいことを控える必要がないと考えている点を理解しましょう。
一方で浄土真宗を信じる方たちも、喪中におめでたいことなどをする際は、周りの方に配慮する気持ちも大切です。

「終活ねっと」では他にも様々な記事を掲載しております。
以下では浄土真宗の法事について解説をしていますので合わせてご覧ください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

葬儀をご検討の方へ

安らかに送り、送られる葬儀をするためには、事前の準備が大切です。
DMMのお葬式では、葬儀についての疑問・不安のある方や、もしものときのために、24時間365日ご相談を受け付けております。
経験豊富なスタッフがていねいにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
また、葬儀をするにあたって必要なあらゆる知識を記事にまとめています。
あわせてご覧ください。

DMMのお葬式 keyboard_arrow_right

費用を抑えて満足のいく葬儀をするために必要な知識まとめ

keyboard_arrow_right

関連する記事

こんな記事も読まれています

よく読まれている記事一覧

この記事に関するキーワード

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連する記事

よく読まれている記事一覧

関連する記事