喪中の正月の過ごし方|新年の挨拶・初詣・マナー・タブー

喪中の正月の過ごし方|新年の挨拶・初詣・マナー・タブー

正月は日本人にとって1年の中でも大変楽しい時期です。家族が勢ぞろいで新しい年を迎えておせちを食べるでしょう。しかし喪中の場合は正月の過ごし方に注意する必要があります。今回は喪中の正月の過ごし方を見ていきましょう。

2019-09-20

喪中の正月はどう過ごす?

神社

正月は私たち日本人にとって、1年の中で最も楽しい時期の1つです。
家族が勢ぞろいして新年を迎え、おせちを食べたり年賀状のやり取りをしたりします。
加えて親戚やお世話になっている方への挨拶や、近くの神社への初詣も正月の風物詩です。

以上のように楽しいことが目白押しである正月ですが、喪中の場合は少し意味が異なります。
むしろ喪中は正月を派手に楽しく過ごすのではなく、しめやかに過ごすのが一般的であるためです。
喪中で正月を過ごすには、どのような作法や注意点を守れば良いのでしょうか。

そこで今回終活ねっとでは、喪中の場合に正月をどのように過ごすべきかについて詳しく見ていきます。

  • 喪中の場合、正月はどのように過ごすのか?

  • 喪中における新年のあいさつ回りはどのようにすれば良いのか?

  • 喪中で正月の代わりにできることとは?

  • 喪中の正月でほかにも気を付けるべきことはあるのか?

今度の正月を喪中の状態で迎える方や、喪中で正月を過ごす方法や作法がわからない方にとって、大変参考になる内容となっています。

ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。

喪中の正月の過ごし方について

年賀状

正月は誰にとっても楽しみな時期ですが、喪中の状態で迎える場合はやっていいことと控えるべきことがあります。
特に控えるべきことを知っておくことは、常識をどのくらい理解しているのかという点にもかかわってきますので重要です。

ここでは喪中の状態で正月を迎えた場合、どのような過ごし方をすれば良いのかについて見ていきましょう。

喪中の正月にやっていいこと

まず、喪中の家庭が正月でやって良いことから見ていきましょう。
喪中の状態で正月を迎えた場合にやって良いこととして、喪中はがきとお歳暮の発送、そして年越しそばを食べることが挙げられます。

喪中はがき

喪中で正月にやって良いことの代表例が、喪中はがきです。
喪中はがきとは、年賀欠礼状とも呼ばれ、文面が「喪中につき」で始まるもので、年賀状を出すことができない代わりに親戚や知人・友人に送られます。

もともと正月の挨拶自体はおめでたいものとされておりますが、一方で喪中の場合は故人のご不幸があったことを理由に、喪に服して故人を悼むことの方が大事です。
このためおめでたい意味のある年賀状の代わりに、喪中を理由に正月の挨拶を控える意味を持つ喪中はがきを送ります。

ちなみに喪中はがきを送る適切なタイミングは、11月中旬から12月初めが一般的です。
これは年賀状と同じ時期に送ろうとすると、受け取った側が誤って年賀状を送るという理由によります。
言い換えれば、年賀状が送られてくるのを未然に防ぐためです。

以下の記事で喪中はがきの書き方について詳しく解説をしていますので合わせてご覧ください。

お歳暮

意外なように感じられるでしょうが、お歳暮は喪中であってもやりとりできます。
お歳暮といえば、1年間お世話になった方に品物を送ることで感謝の気持ちを示すというイメージが強いです。

しかしお歳暮は本来、ご先祖様をお祀りして一緒に食事を分かち合う「御霊(みたま)祭り」が起源とされています。
言い換えれば、お歳暮はお世話になった方への感謝の気持ちを示す機会であるとともに、故人を含むご先祖様をお祭りする重要な行事です。

このため喪中だからこそ、お歳暮は欠かさずに行いましょう。
ただし注意点として、品物に掛けるのしに注意が必要です。
普通のお歳暮では、お贈りする品物に赤白とのし飾りの付いたのし紙を掛けます。

しかし喪中についてはおめでたいことを避けるため、普通ののし紙ではなく、香典返しと同じように弔事用の掛け紙を掛けてもらうことがマナーです。

年越しそば

大みそかに食べる年越しそばも、正月の風物詩に数えられるものの1つです。
この年越しそばについても、喪中であれば食べて良いのか控えるべきなのかで迷いますよね。

実は年越しそばは喪中の場合でも食べて良いとされています。
もともと年越しそばは、来る新しい1年を健やかかつ無難に過ごせるように縁起を担いで食べるものです。

喪中の場合、正月では祝い事を避けるべきとされていますが、年越しそばの場合はむしろ祝い事とかけ離れています。
このため去り行く1年に感謝し、新しい1年が良いものとなるように願いつつ、故人のことをしのびながら食べるのが良いでしょう。

喪中の正月に控えるべきこと・タブー

喪中に正月を迎えた場合、控えるべきこともいくつかあります。
ここでは喪中に迎える正月で控えるべきことをご紹介いたしましょう。
主なものとしては、年賀状や正月飾り、おせちなどが挙げられます。

年賀状

正月で欠かせないものの1つが年賀状です。
年賀状は平安時代に起源を持つ慣習で、新しい年がやってきた喜びの気持ちを、書面での挨拶という形で交わす意味があります。

しかし喪中の場合は祝い事を避けることがマナーとされているため、おめでたい意味を持つ年賀状も避けることが大切です。
このため年賀状ではなく、先ほどご説明した喪中はがきを代わりに送るのが作法とされています。

正月飾り

正月の時期には多くの家で門松やしめ縄、鏡餅などの正月飾りを飾るのが一般的です。
年の瀬が迫ったころに街中で門松などを見かけると、新しい年の到来を自然と意識するようになるでしょう。

しかしこの正月飾りも、喪中の家庭では避けるべきものの1つです。
正月飾りも新年の到来をお祝いするおめでたい意味があるという理由が挙げられます。
このようにおめでたい意味を持つ飾りであるため、喪中の家庭では正月飾りは出さないようにするのが一般的です。

正月飾りはもともと神道の慣習で、本来は仏教でいう四十九日にあたる五十日を過ぎれば問題ないとされています。
それでも世間一般では、喪中は正月飾りを控えるべきという風潮が強いため、やはり避けたほうが良いでしょう。

おせち

先ほどご紹介した年越しそばとともに、正月に食べる料理の代表がおせちです。
色とりどりで正月でなければ食べられないおせちも、三が日を過ごすうえでの楽しみといえます。

しかし年越しそばとは異なり、おせちは喪中に迎える正月では控えるべきとされていることの1つです。
より厳密にはおせちの中でも海老や紅白かまぼこなど、おめでたい意味のある料理は避けるべきとされています。

これらの料理はおめでたいことに直接結びつくため避けるべきですが、例えば金運向上を願う栗きんとんのような縁起の良いものであれば問題ありません。

神社への初詣

喪中で正月に避けるべきこととして、神社への初詣も挙げられます。
確かに初詣は、神社の神様に対して1年間の幸せや無病息災を願う意味がある行為です。

しかし神道では、古くから死による穢れを神社の中に持ち込むことを避ける考え方があります。
このため喪中の家庭では初詣をしないのが一般的です。
ただしどうしてもお参りしたいのであれば、神社の神職に相談してお祓いを受けたうえでお参りするか、1周忌を迎えて喪が明けるのを待つべきでしょう。

喪中における新年の挨拶回り

人々

正月では、知っている方に新年の挨拶回りをすることも一般的な慣習です。
しかし挨拶回り自体がおめでたい意味を持つため、喪中の方はやって良いのかどうかで悩むでしょう。
実は喪中であっても言葉遣いを工夫すれば、新年の挨拶回りはできます。

新年の挨拶は何て言えばいいの?

新年の挨拶回りをする際は、やはりお互いに挨拶のやり取りをします。
普通の正月であれば、「あけましておめでとうございます」という挨拶をやり取りし合うでしょう。
実は喪中の方が挨拶をする場合、この挨拶の言い回しがポイントです。

喪中の場合はお祝い事を避けるために、「あけましておめでとうございます」を避けるようにします。
その代わりに「昨年もお世話になりました、今年もよろしくお願いいたします」といった挨拶が最適です。

加えて「去年」という言葉も使わないようにしましょう。
実は正月の挨拶では、「去年」は忌み言葉とされており、誰かが亡くなることを連想させるためです。

会社の取引先には何て言う?

正月が明けて出勤した場合、当然ながら会社の内外で新年の挨拶を交わすことになります。
特に取引先への挨拶は、今後1年の付き合いでお互いの関係を維持したり発展させたりする上で大切です。

会社関係の場合は、あくまでも勤務先の代表として挨拶するため、喪中であるかどうかは一切関係ありません。
特に年頭に行う賀詞交歓会の場合も、きちんとお祝いの言葉を先方に伝えるようにしましょう。

同僚や上司には何て言う?

一方、会社内の同僚や上司に対しては、取引先のへの挨拶をする場合ほど気を使わなくて大丈夫です。
同僚や上司の中には、すでに喪中はがきを送った相手であることも多いため、「あけましておめでとうございます」と言うのは逆効果といえます。

このため親戚や知人・友人に対して挨拶するのと同じように、昨年お世話になったことへの感謝の気持ちと今年もよろしくお願いする気持ちを込めた言葉を伝えましょう。

喪中の正月代わりに出来ること

お墓

喪中の状態で正月を迎える場合、普通の正月と異なり控えるべきことが多々あります。
控えるべきことは控えるとして、代わりに何ができるのか気になる方も多いでしょう。
ここでは喪中に正月を迎えた場合、祝い事の代わりにできることをご紹介します。

お墓参り

喪中は故人を悼むための時期であるため、ぜひともお墓参りに出かけましょう。
お墓参りは故人に対する供養であるため、故人をはじめご先祖様も喜びます。
同時に近況報告や心の整理ができる意味のある行為です。

ただし正月にお墓参りする場合は、できるだけ明るい時間帯に済ませるようにします。
夕方が近づくと暗くなるのも早く、足元も危なくなるためです。

お寺訪問

一方で菩提寺を訪問して、住職に新年の挨拶をすると良いでしょう。
菩提寺の住職には今後とも年忌法要などでお世話になるためです。
法要に加え、お墓のことなどで相談がある場合も、この時に相談するというのも1つの手でしょう。

喪中の正月に関する疑問点

神社

喪中で正月を迎えるとなると、ほかにもさまざまな疑問が出てきがちです。
最後にここでは、喪中で正月を過ごす際のさまざまな疑問とそれに対する答えをご紹介します。

宗教によって過ごし方は違う?

最初に挙げられる疑問が、喪中の状態で正月を過ごすやり方が宗教によって異なるのかという点です。
実は仏教と神道では、喪中の正月を過ごす方法が少し異なります。

仏教の場合は喪中で正月を迎えてもお寺にお参りすることに何の問題もありません。
しかし、神道の場合は穢れを持ち込まないようにする考え方から初詣は避けるべきです。

また仏教の中でも浄土真宗の場合は、故人はすでに成仏したとみなされるため、喪中という考え方がありません。
このため正月を普通に楽しく過ごしても大丈夫です。

喪中でも義実家には行くべき?

喪中で正月を過ごす場合によくある疑問としては、喪中でも義実家には行くべきなのかというものもあります。
たしかに喪中で故人を悼んでいるのは実家の方であり、義実家では普通に正月を過ごすでしょう。

義実家へは喪中であることをきちんと伝えたうえで、うまく断るのが無難です。
その代わり正月が明けた段階で、あらためて挨拶に出向くなど配慮すると良いでしょう

喪中に親戚同士で集まっていいの?

正月には親戚で集まることも多いですが、こちらも喪中であれば親戚に対してお祝いの言葉を伝える心境にはなれないでしょう。

親戚の集まりに参加することは特に問題ありません。
むしろ親戚の方が喪中であることを理解してもらいやすいでしょう。

注文済みのおせちはどうすべき?

最近ではおせちを料理屋などに注文して取り寄せるケースが増えてきています。
しかし家庭で作る場合と異なり、料理の内容があらかじめ決まっている場合が多いです。
もし注文済みの場合はどうすれば良いのでしょうか。

すでに注文済みの場合は、捨てるのはもったいないので食べてしまって大丈夫です。
なおおせちには喪中専用の喪中おせちも注文できるため、喪中の方がこれから正月の準備をする場合は、そちらがおすすめです。

喪中の正月の過ごし方についてまとめ

葬儀

今回終活ねっとでは、喪中の状態で正月を過ごす方法について見ていきました。
今回の内容をまとめますと、以下に挙げられる各ポイントの通りです。

  • 喪中の正月を過ごす際は、喪中はがきやお歳暮などやって良いことと、年賀状や正月飾りなどの控えるべきこととがある。

  • 喪中で新年の挨拶回りをする際は、普通の場合や会社内で挨拶する場合はお祝いの言葉を避ける形で挨拶するべきだが、社外に対してはお祝いの言葉を伝える。

  • 喪中の場合、正月を祝う代わりにできることとして、お墓参りや菩提寺の訪問がある。

  • 喪中の正月は宗教によって過ごし方が異なったり、義実家にはうまく断りをつけたりする。
    一方、親戚の集まりへの参加や注文済みのおせちを食べることは問題ない。

喪中の場合、正月の過ごし方は普通の家庭と異なります。
しかしその分、故人を悼んだりしのんだりすることに集中できますので、静かに故人のことに思いを馳せると良いでしょう。

終活ねっとでは終活や葬儀に関する記事を多数掲載しております。
以下の記事では相手が喪中かもしれない場合どう対応したら良いかを解説していますのでぜひお読みください。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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