
危篤の時家族がすべき準備は?|重篤・連絡・お金・臨終後・葬儀
もし大切な方が危篤となった場合、さまざまな準備をする必要があります。大切な方が亡くなった場合に備えて覚悟を決めたり葬儀などの段取りをしたりする必要があるためです。今回は大切な方が危篤になったときに必要な準備を詳しく解説いたします。
最終更新日: 2020年03月10日
危篤の時家族は何を準備したらいい?
長い人生の中には、大切な方とお別れするタイミングがやって来ます。
現代の日本では、多くの場合、大切な方が亡くなる間際に危篤に陥ることが多いです。
大切な方が危篤に陥った場合、私たちは大急ぎでその方のところに駆けつけようとするでしょう。
しかし一方で、ご家族が危篤に陥った場合はさまざまな準備をする必要もあります。
危篤状態からご臨終を迎えたことで、葬儀を行わなければいけないケースも多いためです。
ただご家族が危篤に陥った時点でどうすれば良いのかに戸惑うよりは、ご本人が元気であるうちに危篤の際に行うべき準備のことを知っておくと、いざという時にいち早く動けるでしょう。
そこで今回「終活ねっと」では、大切な方が危篤に陥った場合にするべき準備について、詳しく見ていきます。
危篤とは?
大切な方が危篤に陥った際に必要な準備とは?
ご家族が危篤状態からご臨終を迎えた場合に準備すべきこととは?
ご家族が危篤に陥った連絡を受けた場合の注意点とは?
大切なご家族が危篤に陥った場合に備えたい方や、今まさに危篤に陥っているときにどうすれば良いのかを知りたい方にとって、大変役立つ内容となっています。
ぜひとも最後までお付き合いいただければ幸いです。
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危篤とは?
危篤と聞くと、いかにも患者がかなり危ない状態に陥っているイメージが強いですが、実際にどのようなものなのでしょうか。
危篤とは、患者が意識を失いご臨終を迎えかねないほど危ない状態を指します。
このため回復の見込みも0ではないものの、ほとんど残されていない状態です。
患者が危篤状態に陥った場合、一般的に医療機関はご家族に連絡を入れて病室に来てもらうように伝えます。
なお似たような言葉に「重篤」というものもあり、こちらは危篤に比べれば差し迫った命の危険があるわけではなく、回復の見込みも低くありません。
ただし普通の病状よりも危険な状態である点は危篤と同じですので、万一の場合に対する準備が必要でしょう。
危篤と重篤の違いについて詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
危篤の準備で必要なことは何?
もし大切なご家族が危篤に陥った場合、私たちはどのような準備をすれば良いのでしょうか。
ここでは医療機関から危篤の連絡を受けた際に私たちができる準備について詳しくご説明します。
家族の危篤時の心の準備
ご家族が危篤に陥ったという連絡を病院などの医療機関から受けた場合、何よりも大切なのが心の準備です。
大切な方が今まさに最期の時を迎えようとしている状態は、とても悲しく辛い気持ちになります。
しかしここはまず心を落ち着けて、ご家族の最期に立ち会う心の準備をしましょう。
加えて心の準備をしておくことは、ご自身を守ることにもつながります。
多くの場合、危篤の連絡を受けてから病室に駆けつけるまでは病院内を移動したり、また車を使って移動したりすることもあるでしょう。
この際に心を十分に落ち着けた状態で駆けつけなければ、途中でケガや事故に遭う原因にもつながります。
このため危篤の連絡を受けたら、まずは深呼吸をするなどして、ある程度気持ちを落ち着かせてから駆けつけるようにしましょう。
危篤の連絡を受けた際にすること
一般的に入院中のご家族が危篤状態に陥った場合、医療機関から電話で連絡が入ります。
この時点でできる準備として、気持ちを落ち着かせること以外にするべきことはまだあり、それについても知っておくことが大切です。
医療機関から家族に対しての場合
医療機関からご家族に危篤の連絡が行った場合は、まず気持ちを落ち着けるとともに、なるべく早く病院に駆けつける支度を整えましょう。
危篤に陥っているご家族がご臨終を迎える場合も高いため、お金の持参は忘れないようにします。
お金は病院までの交通費や病院に対しての支払いなどに必要です。
ほかにも連絡がつけられる携帯電話や、手続きに必要な印鑑も忘れずに持参します。
特に携帯電話についてはご親族だけではなく、会社の上司や学校の先生への連絡のことも考えて持って行ったほうが良いでしょう。
家族から親戚・親族や知人に対しての場合
危篤の連絡を受けたご家族がご親族や知人・友人に対して行うことが、危篤連絡を行うことです。
電話で連絡する場合は、まず心を落ち着けて自分が誰であるのかを名乗り、誰が危篤状態なのかをきちんと伝えましょう。
伝える相手について具体的なことは後ほど書きますが、ご臨終に立ち会っていただきたい方に掛けるという点がポイントです。
連絡を受けた際、遠方にいる場合
もし危篤連絡を受けた際、病院から遠方にいる場合はどうすれば良いのでしょうか。
勤務先にいる場合は、上司に報告したうえで相談し、なるべく早退の許可をもらうようにしましょう。
そしてなるべく早めにご家族に連絡したうえで駆けつけることが大切です。
なお定期的に上司と連絡を取り合い、危篤を理由に休みを取ったり同僚に業務の引継ぎをしてもらったりすることも忘れないようにしましょう。
また葬儀を行うことも考えて、喪服やお金、印鑑などの準備もしておいたほうが良いです。
ただし喪服はご家族に会った際、見られることのないような配慮も必要となります。
危篤の連絡をする範囲
危篤の連絡を受けた後、ご家族やご親族、知人・友人に連絡する必要があります。
ここで疑問としてよくあるのが、どの範囲まで連絡すれば良いのかという点です。
ここではご家族が危篤に陥った場合、連絡を伝える相手の範囲についても見ておきましょう。
父母、祖父母の危篤時どこまで連絡する?
ご自身のご両親や祖父・祖母が危篤に陥った場合、ご親族のどの範囲まで連絡をすれば良いのかは誰にとっても悩みやすい問題です。
一般的には危篤に陥っている方から見て、三親等以内の方に連絡をするものとされています。
ご本人から見た三親等は、ご本人の両親や兄弟姉妹、子供・孫、叔父・叔母などが含まれるでしょう。
ほかにもご本人が日ごろから仲良くしているご親族の方がいる場合は、その方にも連絡すると良いです。
下記の記事では、配偶者の祖父母の葬儀には参列するのかどうかについて詳しく紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。
知人や職場の人はどこまで?
ほかにも、危篤に陥っているご本人の知人・友人や職場の人にも連絡する必要があります。
知人・友人についてはご親族への連絡以上に、連絡すべき相手で迷うでしょう。
ここでポイントとなるのが、日ごろからご本人と親しい間柄であるかどうかや、ご本人の臨終に立ち会ってほしいかどうかという点です。
特に日ごろから深い付き合いをしている知人や友人、上司や部下など職場関係の方にはなるべく連絡するようにします。
危篤の連絡手段について
危篤の際に連絡する手段といえば、最近では携帯電話を使うのが一般的です。
しかし実際には携帯電話のほかにも、電報という方法もあります。
ここでは危篤の連絡に使う手段についても詳しく見ておきましょう。
電話でする場合
危篤の連絡をする手段として電話を使う場合は、まず伝えるべき項目を一度頭の中で整理したうえで伝えるようにします。
急を要することであるため、落ち着きを失った状態で電話すると、かえって時間を要するためです。
電話で伝えるべき項目については、次の項目でご説明します。
なお緊急のため、時間が夜中や早朝であっても電話をかけて大丈夫です。
ただし夜中や早朝に電話をする場合は、一言最初に「このような時間に申し訳ありません」と伝えることが大切といえます。
加えて危篤であることを伝える前に、落ち着いて聞いてもらいたい旨も伝えると良いでしょう。
電報を送る場合
電話で連絡しても相手につながらないことも多々あります。
特に夜中などは相手も眠っていることが一般的であるため、着信に気付かないことも多いでしょう。
このような場合は、電報を送るという方法がおすすめです。
特におすすめなのがNTTで利用できる緊急定文電報で、危篤用の場合「○○危篤、すぐ来られたし」という文面になります。
緊急定文電報は緊急性の高い電報であるため、24時間いつでも使えるため、いざという時に役立つでしょう。
特に午前8時から午後10時の間に申し込んだ場合であれば、その日のうちに配達してくれるため便利です。
なお電報以外にも、ファックスやメール、ラインなどで伝える方法もあります。
危篤に関する連絡事項は?
危篤の連絡をする際に伝えるべき項目は、あらかじめ整理をつけておいた方が良いでしょう。
電話で伝える場合は、以下の5項目を用意しておくべきです。
電話をしているご本人の名前
危篤に陥っている方の名前とご自分との間柄
危篤に陥っている方がいる医療機関名と病室番号、電話番号
危篤に陥っている方の病状
電話をしている方の電話番号
以上の点を心がければ、連絡する相手の方に急ぎで伝えられるでしょう。
なお電報で伝える場合は、NTTなどに以下の点を伝えるとまとめてくれます。
危篤に陥っている方の名前
危篤に陥っている方の入院先や病室番号、電話番号など
危篤に陥っている方の病状
危篤になった際準備すべき金額とその内訳
危篤に陥った場合は、今後のことも考えてお金の準備も大切です。
その内訳と金額は以下の通りです。
病院に支払い入院代など:入院期間や保険適用によってさまざま
病院までの往復交通費:距離などによる
葬儀費用:200万円ほどあると無難
お布施:50万円から60万円ほどが一般的
ご遺体の運搬に携わった運転手への心づけ:移動距離や時間による
駆けつけた方への飲食費:1人につき3千円程度
葬儀関係者にお渡しする心づけ:3千円から1万円前後
危篤状態からそのままご臨終を迎えることで葬儀の準備も必要となってくるため、危篤に際して駆けつけるにしても以上のような金額が必要です。
危篤から臨終を迎えた際の流れ
残念ながら危篤状態の方がご臨終を迎えた場合、どのような準備をするべきなのでしょうか。
ここでは危篤から臨終の流れになった場合に、準備すべきことをご紹介します。
訃報について
ご家族がご臨終を迎えた場合、まず故人のご親族や知人・友人、ご近所の方に訃報を発する必要があります。
訃報に載せるべき項目は以下の通りです。
故人の名前
故人が亡くなった年月日と没年齢
お通夜と告別式の日時・場所
葬儀の形式
以上の中でも葬儀の形式は、具体的にはどの宗教・宗派のやり方で行うのかということを意味します。
葬儀のやり方は宗教や宗派によってさまざまですので、参列者にも作法を守ってもらえるように忘れずに記しましょう。
葬儀社への連絡
ご臨終を迎えた後にやるべきこととして、葬儀社への連絡も重要です。
特にご臨終を迎えた後は、ご遺体の搬送先と搬送するための手段も決めなければいけないため、訃報よりも先にやりましょう。
もしできれば終活の一環として、あらかじめご本人が元気なうちにどの葬儀社に依頼するのかを決めて、エンディングノートに記すなどすることがおすすめです。
以下の記事で訃報の連絡の仕方について解説をしていますので、こちらも併せてご覧ください。
危篤の連絡を受けた際の注意点
危篤の連絡を受けることは、人生の中で何度かあるでしょう。
心が動揺してしまうこともありますが、大切なのは危篤の連絡を受けたときにできるだけ落ち着いて対処することです。
最後にここでは、危篤の連絡を受けたときに注意すべき点をご紹介しましょう。
連絡を受けた際の対応と返事について
まず直接危篤の連絡を受けた場合から見ていきましょう。
なるべく駆けつけるのが良いですが、その際には病院の場所や病室の部屋番号、病院の電話番号を確認するべきです。
加えて移動中に連絡できるように、連絡してきた方の電話番号も控えておきましょう。
なお返事については、駆けつけられるかどうかや、遠方から駆けつける場合はどのくらい時間がかかるのかも伝えます。
駆けつけられない場合は、事情を説明して丁寧に断りましょう。
危篤状態を人づてで聞いた場合
危篤の連絡はご家族から直接来るだけではなく、人づてで聞く形で来る場合もあります。
人づてに聞いた場合、危篤状態に陥っている方と親しい場合は駆けつけるようにしましょう。
ただし連絡もなしに駆けつけるとご家族も困惑するため、まずご家族で知っている方に連絡し、了解を取ったうえで駆けつけるのが無難です。
お見舞い時の服装や手土産について
危篤の連絡を受けた後で病院に駆けつける場合、服装のことが気になる方も多いでしょう。
服装については私服でも問題ありませんが、なるべく派手さのない地味なものを着用するのが一般的です。
喪服は相手に対して非常に失礼ですので、絶対に着用しないようにしましょう。
手土産についてはあまり用意しない方が良いケースが多いです。
あらかじめ手土産を用意することは、見舞っているご家族からすれば危篤になることをあらかじめ予想していたと思われかねません。
ただし写真など思い出の品を持参することは悪くないでしょう。
危篤の準備についてのまとめ
今回「終活ねっと」では、大切なご家族が危篤状態に陥ったときに必要な準備について、詳しく見てきました。
今回の記事で触れた内容をまとめますと、以下に挙げられる各ポイントの通りです。
危篤とは患者が意識を失い、回復する見込みがかなり低い状態のことで、似たような症状である重篤は普通の場合よりも深刻な状況であるものの、回復の見込みは残されている。
ご家族の危篤に対する準備は、まず心の準備をして駆けつけたうえで、ご親族や知人・友人に電話などを使って連絡する。
ご家族が危篤状態からご臨終になった場合、葬儀社に連絡してご遺体の搬送や葬儀の準備をするとともに、葬儀の日時などを記した訃報を発する。
危篤の連絡に対しては気持ちを落ち着けて、病院などについて確認しながらいつごろ駆けつけられるのかを伝え、地味な服装で駆けつけるようにする。
大切なご家族が危篤状態に陥るということは、長く生きていく中で誰もが遭遇する可能性があります。
もし危篤状態の連絡を受けても、まずは心を落ち着かせましょう。
そして必要な準備を整えたうえで、なるべく早めに駆けつけることが大切です。
また危篤状態は極めて危ない状態であるため、ご臨終を迎えて葬儀の準備をしなければいけなくなる場合もあります。
そのような場合に備えて元気なうちに葬儀について段取りをしておくと、より無難でしょう。
いずれにせよ、大切な方が危篤に陥った時に落ち着いて行動できるように、今回見てきた内容を振り返る機会を持つのがおすすめです。
「終活ねっと」ではその他にも葬儀に関する記事を多数掲載しております。
葬儀の流れについては、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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