
火葬の副葬品にできるものは?副葬品にできないものと対処法も解説
葬儀で故人との最後のお別れをする火葬の際、棺の中にご遺体と一緒に副葬品を入れますが、副葬品にできるものとできないものはそれぞれ何があるのでしょうか。今回は、火葬の副葬品にできるものについて、できないものの対処法やペット火葬の副葬品についても解説します。
目次
最終更新日: 2020年03月01日
火葬の際の副葬品にできるものは?

葬儀を行う中で、1番最後に故人とお別れをするタイミングが火葬の時です。
火葬場でご遺体を火葬する前に、棺には故人にゆかりのある副葬品を一緒に入れます。
故人にゆかりのある副葬品といえば、例えば故人が愛用していた洋服やお気に入りの道具などが挙げられます。
せっかく故人を見送るのであれば、できるだけ故人が大切にしていた副葬品を一緒に入れたいですよね。
ただ副葬品には、火葬で一緒に入れられるものと入れてはいけないものとがあります。
このため、いくら故人のために副葬品を入れるとはいっても、入れて良いものと入れられないものの区別は欠かせないでしょう。
そこで今回「終活ねっと」では、火葬の際にご遺体と一緒に入れる副葬品について、以下の項目を中心に見ていきます。
火葬の際にご遺体と一緒に入れる副葬品でおすすめのものとは?
副葬品にできないものや一緒に入れない方が良いものとは?
副葬品にできないものの対処法とは?
猫などのペットを火葬する際の副葬品とは?
故人の葬儀に際して、入れるべき副葬品について悩んでいる方にとってヒントになるような内容となっています。
ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。
「DMMのお葬式」では、必要なものを厳選した低価格かつ高品質なセットプランを5つの葬儀形式からお選びいただけます。
「DMMのお葬式」ついて詳しくはこちらをご覧ください。
「終活ねっと」は全国各地の斎場と提携しているため、全国の斎場で葬儀/家族葬を執り行うことが可能です。
お近くの葬儀場・斎場をお探しの方はぜひ一度ご覧ください。
火葬の際の副葬品におすすめな物

火葬の際に入れる副葬品を選ぶ時、なるべく故人が生前愛用していたものを入れたいと考える方もいるでしょう。
ただ故人と直接関係のある品物を副葬品として選ぶ際、いろいろと悩みやすいものです。
ここではまず、故人のご遺体と一緒に入れる副葬品としておすすめのものをご紹介します。
手紙や寄せ書き
火葬の際にご遺体と一緒に入れる副葬品はいろいろあります。
その中でまずおすすめの品物が、故人のために記した手紙や寄せ書きです。
残されるご家族や知人・友人が書いた故人への思いを綴った手紙を一緒に入れることで、故人も喜ぶとともに、ご遺族なども気持ちに整理をつけられるでしょう。
また手紙を書きたい人の数が非常に多い場合は、手紙に代えて寄せ書きを作って一緒に入れるという方法もあります。
普通は引っ越しの時などに思い出作りに作る寄せ書きですが、故人への温かいメッセージを記す意味で作っても良いでしょう。
なお副葬品としての手紙は、ご遺族などが故人に対して思いを綴ったもののほか、故人が生前大切にしていた手紙も意味します。
故人がその手紙と一緒に旅立つことを願うのであれば、一緒に入れることをおすすめします。
故人への手紙の書き方などについて詳しく知りたい方は以下のリンクを参考にしてみてください。
手帳や故人自身の写真・USB
また手帳や故人が写った写真、故人が愛用していたUSBなど、故人の思い出や人生を表すものを入れるのもおすすめです。
特に手帳や故人自身の写真は、故人の人となりや個性を示しているため、故人らしい火葬を実現できます。
USBについてはいかにも現代的でユニークな副葬品ですが、特に故人が大切にしていた動画や写真のデータが入っている場合は、一緒に入れると良いでしょう。
ただし手帳についてはあまりぶ厚いものを入れると、燃えにくさを理由に断られるため、一定以下の厚さのものを選ぶべきです。
2センチメートル以内が目安です。
好きだった食べ物
棺に一緒に入れる副葬品には、故人が好んでいた食べ物もよく選ばれます。
食べ物を一緒に入れる場合は、適度な大きさで燃えやすいものであることが条件です。
具体的には、和洋菓子や洋菓子・お茶・お酒類などは燃えやすく選ばれやすいです。
ただしお酒類でも、缶や瓶に入ったものは爆発の可能性があり危険なので避けましょう。
またユニークなものとして、たこ焼きやハンバーグといったものを入れても大丈夫です。
一方で果物は水分量が多いため燃えにくく、灰たくさん残ってしまうのでおすすめしません。
副葬品として入れてはいけないものは後ほど詳しくご紹介します。
洋服
故人が生前に愛用していた洋服を一緒に入れるという方法もおすすめです。
最近では、ご遺体に死装束ではなく愛用の服を着せて火葬するやり方もあります。
着せるにせよ、副葬品として一緒に入れるにせよ、故人も喜ぶことでしょう。
ただし洋服についても、あまりにも多くの枚数や厚手のものを入れると燃え残ってしまうため、枚数には注意するべきです。
副葬品にできない・しないほうが良いもの

ここまで火葬で一緒に入れる副葬品でおすすめのものを見てきましたが、一方で副葬品にできないものや入れない方が良いものも多いです。
どのような品物が副葬品にできなかったり避けるべきだったりするのでしょうか。
副葬品に選べない品物について見ていき、副葬品選びに活用しましょう。
ご遺体を損傷させる可能性のあるもの
副葬品に選べない品物で最初に挙げられるのが、一緒に入れた場合にご遺体を損傷させてしまいかねないものです。
具体的には以下の通りです。
眼鏡や虫メガネといったガラス製品
腕時計や指輪などの金属用品
これらの品物は故人が愛用していたものであれば、ぜひ一緒に入れたいと思えるものです。
しかしガラス製品も金属製品も不燃素材が使われているため、燃やしても残ってしまい、納骨の際に苦労することになります。
加えて火葬中に材質が溶けて、ご遺骨に付着したり傷をつけたりすることにもなりかねません。
このためいくら故人の愛用品であっても、ガラス製品や金属製品は避けるべきです。
環境に有害な素材もの
また、燃やすと環境に有害な素材でできているものも副葬品にできません。
環境に有害な素材のものの例は以下の通りです。
革製品
ビニール製品
革製品もビニール製品も、燃やすとダイオキシンなどの大気汚染物質が発生するためです。
故人を思って入れた副葬品が環境汚染のもとになった場合、誰もが嫌な気持ちになるでしょう。
なお革製品やビニール製品の具体例として挙げられるのが、洋服や靴などです。
このため故人が愛用していた洋服などを棺に入れるときは、前もって素材を確認すると良いでしょう。
機械を壊す可能性のあるもの
副葬品にできないものや避けるべきものの中には、火葬場の機械を壊す可能性があるものも含まれています。
具体的には、以下のような比較的燃えにくい金属やカーボンが使われている品物です。
燃えにくい金属やカーボンでできたゴルフクラブ
燃えにくい金属やカーボンでできた釣り竿
特に材質としてカーボンが使われている品物の場合、カーボンは火葬に使われる炉を故障させるリスクがあります。
加えてゴルフクラブや釣り竿のような大きめの品物は、大きすぎて棺の中に入れられないという点も副葬品にできない理由の1つです。
燃焼を妨げる可能性のあるもの
火葬で燃焼を妨げる可能性があるものも副葬品にできません。
具体的には以下のようなサイズが大きく水分を豊富に含んでいる食べ物などです。
水分が多ければ、当然ながら燃焼の時間が延びたりする恐れがあります。
スイカ
メロン
加えてこれらの果物は燃え残ると異臭を放つこともあるため、その意味でも一緒に入れるべきではありません。
燃えないもの・燃えにくいもの
見た目から燃えないものや燃えにくいものは、当然ながら副葬品にできません。
具体的には以下のようなものです。
分厚い本
多くの折り紙でできた千羽鶴
たくさんの服
缶・瓶
他にも缶や瓶なども入れてはいけないものに数えられます。
缶や瓶は火葬中に膨張すると爆発し、機械を壊してしまう恐れがあるためです。
生きている人の写真
故人が写っている写真は副葬品としてよく選ばれますが、故人にゆかりのあるご存命中の方が写った写真は選ぶべきではありません。
火葬場で禁止されているかどうか以前に、どのような人にとっても不快な気持ちになるためです。
たとえ故人と一緒に写っている場合でも、選ぶべきではありません。
お金
お金も一緒に火葬できないものです。
法律で紙幣を勝手に燃やすことが禁止されているためで、万が一副葬品として燃やした場合は、火葬場が違法として罰せられます。
故人が古い紙幣や貨幣をコレクションにしていた場合、副葬品にしたいという気持ちはあるでしょう。
もし紙幣や貨幣を副葬品にしたいのであれば、骨壺などに一緒に入れると無難です。
副葬品にできないものの対処法

火葬の際に副葬品にできないものはいろいろとありますが、それでもできるだけ故人の気持ちを考えて副葬品にしたいこともあるでしょう。
実は火葬できないものでも、工夫すれば棺に入れることができます。
ここでは、火葬できない品物を副葬品にする方法を見ていきましょう。
火葬後に骨壷などに入れる
最初にご紹介する方法が、火葬後に骨壺などの中に入れるという方法です。
故人の愛用品で、骨壺に入る程度の大きさであれば、ご遺骨と一緒に入れられます。
具体的にはメガネや腕時計、古い紙幣などが挙げられるでしょう。
火葬用のものを入れる
また本来は火葬できない品物でも、火葬用のものが販売されているケースもあります。
このためゴルフクラブのようにサイズや燃えにくさを理由に副葬品にできないものでも、火葬用のものを購入して棺に入れる方法もおすすめです。
特に故人が生前ゴルフが大好きだった場合は、このやり方を活用すると良いでしょう。
果物や本は小さく分ける
大きい果物や分厚い本が副葬品向きではないとはいえ、何とか棺に入れたいと思う方もいるでしょう。
このような場合は、果物や本を小分けにして入れる方法がおすすめです。
例えば大きい果物であれば、小さく切り分けてお皿に盛った状態で入れます。
また本については、数ページだけ入れるという方法が良いでしょう。
お酒は紙コップに入れる
故人が好んでいたお酒が、缶や瓶に入っているものの場合、そのまま入れることはできません。
しかし紙コップにお酒を注いで一緒に入れると、燃焼の妨げになることがありません。
もちろん缶や瓶に入っている状態ではないため、爆発したり機械が故障したりする危険性も避けられます。
猫などのペットの火葬の副葬品

犬や猫といったペットも、最近ではペットブームということもあり、大切な家族の一員とみなされてきています。
このためペットを火葬する場合も、なるべく人間の場合と同じように副葬品を一緒に入れてあげたいですよね。
ペットの火葬で副葬品として選ばれる品物が、ペットの写真やペットが好んでいたおやつなどです。
ただしおやつについては、燃焼のしやすさを考えて少量であるのが望ましいでしょう。
なおペットらしい火葬をしたいのであれば、民間の専門業者に依頼するのがおすすめです。
ペットの火葬についてより詳しいことは、以下の記事で説明されていますので、ぜひともご活用ください。
火葬の際の副葬品についてまとめ

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、故人を火葬する際に棺の中に入れる副葬品について、いろいろと見てきました。
今回の記事で触れた内容をまとめると、以下の通りです。
火葬の副葬品におすすめの品物として、故人宛の手紙・寄せ書きや故人の愛用品、故人が好んでいた食べ物などが挙げられる。
副葬品にできないものやしない方が良いものとして、ご遺体を傷つけるようなものや環境に有害なもの、燃焼を妨げるもの、生きている方の写真などが挙げられる。
副葬品にできないものをうまく副葬する方法として、火葬後に骨壺などに入れるやり方や火葬用の品物を入れる方法、小さく分ける方法などがある。
ペットを火葬する際に一緒に入れる副葬品として一般的とされているのが、ペットの写真やペットが好んでいたおやつである。
火葬は葬儀の中でも1番最後に故人とお別れをするタイミングです。
このためご遺体を納めた棺に、なるべく故人が愛用していたものや故人のゆかりの品物を一緒に入れたいでしょう。
今回見てきたように、副葬品にできる品物もあればできない品物もあるため、両方をきちんと区別できることが大切です。
火葬で副葬品を選ぶ際には、ぜひとも今回見てきた内容を確認しながら選ぶと良いでしょう。
なお火葬の際にはいくつかのマナーがありますが、中でも多くの方が気になりがちといえるのが、服装に関するものです。
以下の記事では、火葬の際に着用すべき服装のマナーを詳しくご紹介していますので、ぜひともご活用ください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
葬儀をご検討の方へ
安らかに送り、送られる葬儀をするためには、事前の準備が大切です。
DMMのお葬式では、葬儀についての疑問・不安のある方や、もしものときのために、24時間365日ご相談を受け付けております。
経験豊富なスタッフがていねいにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
また、葬儀をするにあたって必要なあらゆる知識を記事にまとめています。
あわせてご覧ください。
note葬儀記事
費用を抑えて満足のいく葬儀をするために必要な知識まとめ
DMMのお葬式について