香典返しで2品送る場合は?|掛け紙・品物・ルール・マナー

香典返しで2品送る場合は?|掛け紙・品物・ルール・マナー

香典返しは頂いた香典のお礼として贈る大切な習わしです。香典返しは一般的に1品を選んで贈りますが、場合によって2品選んだほうが良いこともあります。本記事では、香典返しで2品贈る場合についてのマナーを中心に、掛け紙や品物の選び方についてもあわせてご紹介します。

最終更新日: 2020年03月09日

香典返しを2品送る場合はどうする?

葬儀

葬儀を執り行った際、参列者の方々から香典を頂くことがあると思います。
その頂いた香典に対して、感謝の気持ちを込めて品物を贈る習わしのことを香典返しといいます。

香典返しは、受け取った香典の半分程度の金額、もしくは3分の1程度の金額を見積もって品物を選ぶのが一般的です。

香典返しの品物として1品選ぶ場合が多いですが、場合によって2品贈った方が良い時もあります。
また、そもそも2品を香典返しに贈りたいと思う方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回「終活ねっと」では、香典返しについて、

  • 香典返しを2品贈る際の注意点

  • 香典返しに選ばれる品物

  • 香典返しのマナー

以上のことを主にご紹介していきたいと思います。
最後までお読みいただけると幸いです。

香典返しとは?

困った人々

香典返しとは、葬儀の際に香典を贈ってくださった参列者の方々に対して、感謝の気持ちを込めて品物を贈る習わしのことをいいます。

香典返しは半返し(受け取った金額の半分の金額の品物を贈る)が一般的となっています。

一方3分の1返し(受け取った金額の3分の1の金額の品物を贈る)でよい場合がありますが、それは例として、一家の働き手が亡くなった場合や子どもが未成年である場合など、葬儀後にお金の問題が懸念される場合が挙げられます。

香典返しは感謝の気持ちを表すものですので、マナーや礼儀を守って品物を贈るようにしましょう。

香典返しを二品送る場合について

葬儀

香典返しは先述した通り、頂いた香典の金額の半分程度を見積もって品物を選ぶのが一般的です。

基本的に香典返しで贈る品物は一つを選びますが、場合によっては2品を選んで贈る必要があります。
また、2つ贈る際にも気を付けておきたいことがありあす。

それはどのようなことでしょうか。
以下よりご紹介いたします。

香典返しを2品送るのはどんなとき?

香典返しを2品贈るほうが良い状況として挙げられるのが、参列者から頂いた香典の金額が、想定した額よりも高額だった場合です。

香典返しは半返しでお返しするのが一般的ですが、頂いた香典が高額の場合、1品を選ぶのが困難になりますし、高額の品物を贈られる側に気を遣わせてしまう可能性があります。

そのために、複数品を選んで半返しをするという選択をとった方が良いと考えられます。

香典返しを2品送る場合の掛け紙

香典返しをする際には、品物に掛け紙をかける必要があります。
掛け紙とは、熨斗(のし)が描かれていない、もしくは水引のみが印刷された用紙のことです。

熨斗袋(のしぶくろ)としばしば間違われることがありますが、熨斗袋は慶事用のものですので、注意してください。

一般的に品物が複数ある場合は、その中で最も高額な品物にのみ、掛け紙をかけるようにしましょう。

掛け紙はどちらにもつけるの?

香典返しの品物が2品の場合、より高額であった品物に掛け紙をかけるようにするのが一般的です。

もう一方の添え物には掛け紙はつけなくても良いとされています。
掛け紙を両方につけるのは、「悲しみが重なる・不幸が重なる」という意味合いになるという言い伝えがあるからです。

2品以上の場合も同様に、最も高額の品物にのみ掛け紙をかけ、その他の品物にはつけなくても良いと思います。

包装は仏包装に

掛け紙はより高額の、メインとなる品物にのみかけて、もう一方の品物にはつけなくてもよいですが、包装はどちらの品物にもきちんと施して贈るのが良いでしょう。
その際、包装は仏包装にして贈るのが一般的です。

仏包装というのは慶事の際に使用されている包装とは異なり、弔事の際に利用される包装方法です。
「悲しみはいつまでも心に留めず、流していくかのように早く取り除く」という意味合いが込められているため、慶事用と間違わないように気を付けましょう。

香典返しに選ばれる品物とは?

葬儀

香典返しを2品贈る際の注意点をこれまで述べてきましたが、では果たしてどのような品物を選べばよいのだろうかと思った方もいると思います。

以下では、香典返しで選ぶ品物のルール、香典返しでよく選ばれている品物をご紹介します。
参考にしていただけると幸いです。

香典返しの品物のルール

香典返しは頂いた香典に対して感謝の気持ちを込めて贈るものであると述べてきました。
しかし基本的に香典返しは不祝儀のものであるため、華やかできらびやかなもの、おめでたいものは避けるようにしましょう。

例えば生活用品であるタオルは白色であれば良いのですが、派手な色や柄がプリントされたものは避けるようにしましょう。

また、仏教では不殺生戒という、命あるものを殺してはいけないという教えがあるため、肉や魚などは、加工されているものであったとしても避けるのが得策です。

香典返しに人気の品物

香典返しは不祝儀のものであるため、不幸を後に残さないという意味を込めて、後に残らない消耗品が良しとされています。
そのため、香典返しとして消耗品が人気です。

お菓子の詰め合わせ

お菓子の詰め合わせはなどの食料品は消耗品であり、好き嫌いによる問題があまりなく、貰う側が気を遣ってしまうのではないかという心配もないため、よく選ばれています。

一方、お酒などアルコール飲料は、おめでたい席でいただくものという、嗜好品の側面があり、また一見華やかなものでもあるため、避けた方が良いでしょう。

石鹸・タオルのセット

石鹸・タオルのセットなどのような日用品も人気で、多くの方が香典返しの品物として選んでいます。

タオルは消耗品ではないですが、「不幸を拭い去る」という意味合いを込めて、香典返しの品物として選ばれることがあります。
ハンカチやシーツなどの白色用品も、同様の理由で人気です。

カタログギフトなども

香典返しとして良く選ばれる品々をご紹介しましたが、結局どれが最適なのか分からない、またあれこれ迷っている時間がないという方もいるのではないでしょうか。
その場合は、カタログギフトを贈って相手方の好きなものを選んでもらうという方法もあります。

カタログギフトには多種多様な品物が揃えられており、相手方が欲しいものを選ぶことができるため何を贈ればよいか迷う必要がありません。

しかし人によっては、カタログギフトが贈り物として渡された場合、楽していると不快に思われる方も中にはいるので、少々注意が必要です。

また、カタログギフトと同様に相手方に選んでもらう形式として、商品券を選ばれる方も多いです。

しかし商品券は金券と同じで、金額が明確にわかってしまうために相手方に不快な思いを与える可能性があるので、気を付けましょう。

商品券を香典返しに選んだ際の注意点については、以下の記事に詳細が書かれていますので、商品券を贈ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

香典返しに関するマナー

葬儀

香典返しの品物選びも大切ですが、香典返しにおけるいくつかのマナーを守ることも大切です。
きちんと把握して、相手方に失礼のないようにしましょう。

以下より、香典返しのマナーについてご紹介します。

いつまでに渡せばいいの?

香典返しは「忌明け」にて行われる法要の後、1か月以内を目途に渡すのが一般的です。
忌明けの時期は宗教によって異なるので、気を付けましょう。

例えば仏式の場合は、故人が亡くなられた日から四十九日(七七日忌)で忌明けとなり、法要が行われます。
その後1か月以内に香典返しを準備し、香典返しの品物を贈ります。

他にも、神式では50日目の「五十日祭」で忌明けとなり、霊祭が行われます。
キリスト教では、カトリックは亡くなられた後30日目の「追悼ミサ」、プロテスタントは1ヶ月後の「昇天記念日」が忌明けにあたります。

宗教は色々あるので、宗教による風習を把握して香典返しを行うようにしましょう。

掛け紙の書き方

香典返しは弔事のため、掛け紙を使用するのが一般的です。
熨斗(のし)がついたものはお祝い事などのめでたい事に使用するものであるため、使わないように注意しましょう。

また、香典返しに使う掛け紙の水引は、「黒白の結び切り」が良いとされています。
これは二度と悲しみや不幸を繰り返さないように、弔事は一度きりにしたい、という願いが込められているからです。

掛け紙を選んだところで、掛け紙には表書きを書く必要があります。
表書きには何を書けばよいのでしょうか。

表書きはどうすればいいの?

表書きは、水引の上に『志」と書き、水引の下に亡くなった方の姓名を書くのが一般的です。

なお水引の下に書く姓名に関しては、場合によって変わることがあります。
基本的には亡くなった方の姓名を書きますが、亡くなった方ではなく喪主と親しい関係にある方に贈る場合には、喪主(施主)の姓名を書くことが多いです。

なお、故人の苗字と喪主の苗字が異なり、喪主の苗字を掛け紙に記す際には、誰からの香典返しかわかるように、故人との続柄を書き添えするのが良いでしょう。

香典返しの掛け紙は、信仰する宗教などによって書き方等が異なるので、信仰している宗教の特徴を把握して書くようにしましょう。

薄墨で書くべき?

香典返しの際の表書きや名前には、一般的に薄墨でも普通の墨でもどちらでも良いとされています。
注意点としては、どちらかを選んだ場合にも、表書きと名前の色の濃さは統一するようにしましょう。

香典返しをしなくてもいいケースとは?

基本的に香典返しはするのが好ましいですが、香典返しをしなくても良いケースもあります。
それは、香典を包んだ相手方から、香典返しの辞退の申し出を頂いたときです。

葬儀を執り行う喪主には相当な経済的負担がかかります。
そのことを考慮して、相手方が香典返しを辞退される場合も少なくありません。

また、以下の理由により相手方が辞退されるケースもあります。

  • 香典が比較的少額な場合

    香典返しは半返しが一般的であり、加えて香典返しを贈る際の送料や梱包代などが嵩むことによって、香典の金額を上回ってしまう可能性があるためです。

  • 会社名義で香典を頂いた場合

    会社名義での香典は、香典が経費として算出されていることがしばしばあります。
    また、香典返しを受け取らないことを規則となっている場合があるからです。

とはいっても、香典返しをしないことに不安を覚える方もいるのではないでしょうか。
相手がお世話になっている方だったり高額の香典を頂いたりした場合は特に、何もしないというのは気が引けると思います。

そのため、香典返しは不要と申しだされた場合、きちんとした対応をとることが大切です。

以下の記事では、香典返しを辞退された時の対応について詳しく書かれています。
相手方の配慮を無碍にしないためにも、ぜひ読んで参考にしてみてください。

香典返しを2品送ることのまとめ

お墓

いかがでしたでしょうか。

今回「終活ねっと」では、香典返しを2品贈る場合の注意点を中心にご紹介させていただきました。
ご紹介した内容は以下の通りです。

  • 頂いた香典が高額だった場合、香典返しとして2品選び、合計額がちょうど香典の半分の金額(半返し)になるようにするという選択肢もある。

  • 複数の品物を贈る場合は、最も高額な、メインとなる品物にのみ掛け紙をつける。
    なお包装に関しては、全ての品に仏包装を施す。

  • 香典返しの品物は華やかなものを避け、お菓子の詰め合わせや石鹸などの消耗品がよく選ばれている。
    カタログギフトを贈る場合は、相手方に楽していると思われる可能性もあるので少し注意する。

  • 香典返しは「忌明け」後1か月以内を目途に、きちんと掛け紙に表書きと名前を書いて相手方に贈るのが一般的。
    表書きと名前の文字は薄墨でも普通の墨でもどちらでもよいが、統一するようにする。

香典返しは香典を頂いたお礼として、感謝の気持ちを込めて贈るものです。
失礼のないように、マナーや礼儀をしっかりと理解して品物を贈りましょう。

また香典返しは品物選びも大切ですが、一緒に添えるお礼状や挨拶状も大切です。

書き物は自身の言葉で記し、伝えるためのものであるため、より誠意が相手に伝わります。
一方で、悪い出来であった場合、失礼な印象を相手方に与えてしまうかもしれません。
そういう意味では、品物選びより大切なことかもしれません。

「終活ねっと」では、香典返しに添えるお礼状・挨拶状について詳しく解説しています。
相手方に失礼な印象を与えないためにも、ぜひ読んで参考にしていただけたらと思います。

それではこのあたりで失礼いたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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