
電話でお悔やみの言葉を言うには?|例文・親戚・友人・会社
知っている方が亡くなった際にその訃報が電話で伝えられることは多いです。その際にうまくお悔やみの言葉を伝えられないと悩む方もいるでしょう。今回は電話でお悔やみの言葉を伝える際のマナーや適切な文言をご紹介します。
最終更新日: 2020年12月16日
電話で言うお悔やみの言葉のマナーは?

ご親族や知り合いの方がある日亡くなった場合、電話などを通じて訃報を伝えられることが多いです。
特に電話はどの世代でも多くの方が訃報を伝える際に使います。
さてここで問題となるのが、訃報を伝えられた時にお悔やみの言葉をうまく返せるかどうかです。
読者の皆さんの中には、電話口でとっさにうまくお悔やみの言葉を返せる自信のない方もいらっしゃるでしょう。
もし電話で適切なお悔やみの言葉を返す場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
そこで今回「終活ねっと」では、電話で訃報を受け取った際のお悔やみの言葉を返すためのマナーや文言について詳しく見ていきます。
お悔やみの言葉とは?
電話口でお悔やみの言葉を伝える際のマナーとは?
電話でお悔やみの言葉を伝える際に適切な文例とは?
電話以外の手段で伝えるのに適切なお悔やみの言葉とは?
電話口でうまくお悔やみの言葉を伝えられる自信のない方などにとって、大変役立つ内容となっています。
ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。
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お悔やみの言葉とは?

最初にお悔やみの言葉について、簡単にご説明しておきます。
お悔やみの言葉とは、亡くなった方の訃報に接した際や葬儀に参列した際にご遺族に対して掛ける故人を弔いご不幸を悲しむ言葉のことです。
よく葬儀の会場で「この度はご愁傷さまです」や「ご冥福をお祈りします」といった言葉がやり取りされますが、これも典型的なお悔やみの言葉といえます。
電話でのお悔やみの言葉について

電話でご親族や知人・友人などの訃報に接した場合、どのようなお悔やみの言葉を掛ければよいのでしょうか。
ここではまず、ご遺族からの訃報の電話に対してお悔やみの言葉を掛ける際に欠かせないマナーをご紹介します。
訃報の電話が来た時の対応とは?
電話口でお悔やみの言葉を掛けるには、まず訃報の電話が来た時の適切な対応について知ることが大切です。
訃報の電話が来た時にうまく対応するには、以下のような手順で行うとよいでしょう。
最初にお悔やみの言葉
電話でご遺族が故人の訃報を知らせてきたら、まずお悔やみの言葉を伝えましょう。
なおお悔やみの言葉を伝える際は、最初に訃報を知らせてくれたことへの感謝の気持ちも入れましょう。
この際に注意すべきなのが、故人の死因を聞かない点です。
訃報に接したのに合わせて故人の死因を聞くのは、親しい方を失って悲しみに沈んでいるご遺族の気持ちをより傷つけてしまいます。
このためご遺族の気持ちに配慮して、お悔やみの言葉を伝える際に故人の死因を聞かないようにしましょう。
葬儀の場所・日時を尋ねる
お悔やみの言葉を伝えたら、次に葬儀の場所や日時を尋ねましょう。
訃報は故人が亡くなったことを伝えるとともに、葬儀の場所や日時を知らせる役割もあります。
場所や日時に加えて、葬儀の宗教や宗派の形式も聞いておきましょう。
事前に宗教や宗派がわかっていれば、香典を準備する際や参列した際の立ち居振る舞いなどに大変役立ちます。
電話を切るときのマナー
葬儀の日時や場所まで聞き終えて、電話を切る際にも一定のマナーがあります。
訃報の電話を切るときは、ご遺族が先に切るのを待ってからこちらが切るというのがマナーです。
もちろん電話を切る前に、あらためて訃報の電話に対する感謝の気持ちを伝えましょう。
また受話器を置く時も静かに置くのが作法です。
特に先に切る場合は、決して大きな音を立てて置かないようにしましょう。
電話ではどんなことを言えばいいの?
電話口でお悔やみの言葉を伝えるといっても、突然の訃報に驚きや戸惑いを感じて、言葉がなかなか出てこない方もいるでしょう。
しかし実際にお悔やみの言葉などを伝える際には、率直かつ短い言葉で故人を悼む言葉や訃報を知らせてくれたことへの感謝の気持ちを伝えるのがポイントです。
よくやり取りされる「お悔やみを申し上げます」や「ご愁傷さまです」、「残念でなりません」といった言葉でも十分にお悔やみの気持ちが伝わります。
お悔やみの言葉を言う際のマナー
お悔やみの言葉を伝える際は、さまざまなマナーを守る必要があります。
主なマナーは以下の項目でご紹介する通りです。
簡潔に伝える
お悔やみの言葉を伝える際は、短く簡潔に伝えるのが最も重要です。
ご遺族はほかにも多くの方に訃報を伝えたり、葬儀の準備をしたりするなど余裕がない状態になっています。
このためお悔やみの言葉は極力短めで、故人を悼む気持ちが伝わるようにしましょう。
忌み言葉は避ける
お悔やみの言葉を伝える際に気をつけたいのが、忌み言葉を避ける点です。
忌み言葉とはお悔やみごとで縁起が悪いとされている言葉のことで、「たびたび」などの重ね言葉や死を連想させる言葉などがあります。
どうしても忌み言葉のような言葉を使う必要がある場合は、うまく言い換えることが大切です。
例えば「死亡」であれば「ご逝去」、「生前」であれば「お元気だった頃」や「精力的だった頃」というような使い方がよいでしょう。
以下の記事では忌み言葉について詳しく説明しています。
忌み言葉は確実に頭に入れておく必要があるので、ぜひご覧ください。
宗教用語に気をつける
相手方の宗教や宗派によっては、宗教用語にも気を付ける必要があります。
ここでは神道の場合とキリスト教の場合について見ておきましょう。
神道
神道は仏教と似ている部分が多いですが、お悔やみの言葉でご冥福は仏教用語であるため、神道では使えません。
神道では「御霊のご平安」などのように、故人の霊が平安な状態になることを願う内容で伝えましょう。
キリスト教
キリスト教の場合は、亡くなった方は天国で新しい人生を生きると考えられています。
このため正確にはお悔やみの言葉自体掛けないというのが一般的です。
お悔やみの言葉を掛けたいということであれば、神道と同じように故人の霊が安息を得ることを願う内容で伝えましょう。
電話でのお悔やみの言葉の例文

故人の訃報を受け取った際に掛けるお悔やみの言葉は、故人との関係や宗教などによってさまざまです。
このためお悔やみの言葉も故人に合わせた内容で掛けるとよいでしょう。
ここでは故人との関係性に合わせたお悔やみの言葉の文例をご紹介します。
親戚の場合
まず故人が叔父や叔母など親戚の場合、以下のような文言でお悔やみの言葉を掛けるとよいでしょう。
心からお悔やみ申し上げます。
ご冥福をお祈りいたします。
突然のことで大変驚いています。
あまりお気を落とされませんように。
故人が親戚の場合は、一般的に使われているお悔やみの言葉で問題ありません。
可能であれば最後の文例のように、故人にお世話になった旨も伝えるとよいでしょう。
友人・知人の場合
次に故人が友人・知人の場合に掛けるお悔やみの言葉を見ていきます。
故人が友人・知人の場合は、親しさに応じて多少文言を変えることが多いです。
心からお悔やみ申し上げます。
彼の冥福を祈るとともに、心から哀悼いたします。
なお訃報を伝えてくださった相手が、故人の弟や妹などで普段から知り合いの場合は、もう少し親しげな言葉で掛けてもよいでしょう。
会社関係の人の場合
仕事をしていれば、ビジネス関係で付き合いがある方がお亡くなりになる場合に遭遇することも多いです。
ここでは会社関係の方が亡くなった場合に掛けるお悔やみの言葉を、故人が上司の場合と取引先などの場合に分けて見ていきましょう。
基本的には故人が親戚や友人などの場合よりも、丁寧な言葉を使うのが基本です。
上司
故人が上司の場合は、以下のような文言で掛けるとよいでしょう。
心からご冥福をお祈りいたします。
さぞお気落としのこととお察しするとともに、心から哀悼の意を表します。
取引先・お客様
故人が取引先などの場合は、より丁寧さを込めるとよいです。
ただ取引先やお客様に対してお悔やみの言葉を掛けるときは、むしろ相手の話によく耳を傾けることの方が大切になってきます。
ご冥福をお祈りいたします。
電話以外で伝えるお悔やみの言葉

最近ではお悔やみの言葉を伝えるための手段に電話のほか、メールなども活用されています。
しかし電話以外の手段でお悔やみの言葉を伝える場合も、守るべき作法が存在します。
ここではメールを使ってお悔やみの言葉を伝える際のマナーをご紹介しましょう。
お悔やみメールを送っていい場合とは?
お悔やみの言葉をメールで送るお悔やみメールを送ってよいケースは、実のところかなり限定的です。
お悔やみメールを送ってよいケースは大体以下のようになります。
ご遺族が訃報をメールで知らせてきた(最低限の条件)
訃報メールの送り主が、友人や知人などで親しい関係の場合
訃報メールの送り主が、上司や取引先などビジネス関係の場合
なお親戚などご親族の方がメールで訃報を送ってきた場合は、たとえどんなに親しくても、なるべく電話でお悔やみを伝えるとよいでしょう。
メールで伝える場合に気をつけること
以上のような条件に当てはまる場合は、メールでお悔やみの言葉を伝えても問題ありません。
ただしメールでお悔やみの言葉を伝える際にも注意すべき点があります。
基本としては丁寧かつ簡潔な言葉遣いを心がけるのがポイントです。
このため時候の挨拶などの余計な前置きは必要なく、件名もわかりやすく簡潔なものになるようにしましょう。
メールでお悔やみの言葉を伝えることは、あくまでも略式で緊急性のある方法である点をよく理解しておく必要があります。
お悔やみのメールを送る際のマナーや例文についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
電話でお悔やみの言葉を言うことまとめ

今回「終活ねっと」では、故人の訃報を電話で受け取った際に掛けるお悔やみの言葉についていろいろと見てきました。
今回の内容をまとめますと、以下に挙げられる各ポイントの通りです。
お悔やみの言葉とは、故人が亡くなった際に訃報連絡や葬儀の場で伝える、故人のご不幸を悲しみ悼むための言葉である。
電話でお悔やみの言葉を伝える場合、まず訃報を受けたときは最初にお悔やみの言葉を伝え、次に葬儀の日時や場所を尋ねる。
そして電話を切るときはご遺族などが先に切るのが作法だが、もしこちらが先に切る場合は静かに受話器を置く。
電話でお悔やみの言葉を伝える際には、故人のご不幸に対する悲しみやご遺族の心情に寄り添うようなことを伝えるとよい。
なおお悔やみの言葉を伝えるときのマナーは、簡潔に短く伝えるのが基本である。
この際に忌み言葉を避けたり宗教用語に注意したりする。電話でお悔やみの言葉を伝える際は、故人との関係性や深さによって伝える内容を考えてから掛けるようにする。
メールでお悔やみの言葉を伝えてよいのは、訃報がメールで送られ、故人が親しい知人や友人、ビジネス関係の場合であることに限られる。
メールで伝える際は、件名や内容を簡潔にして、前置きは省略する。
電話で訃報連絡を受けたときは、悲しみや戸惑いなどもあってなかなかうまくお悔やみの言葉を返せない方も多いです。
ただうまく返せなくても故人の突然のご不幸に接して、悲しんだり驚いたりする気持ちが伝わるだけでも、ご遺族にとっては救われる思いになるでしょう。
このため今回触れたマナーさえ守っていれば、お悔やみの言葉は最低限のものでも問題ありません。
なお葬儀には何らかの事情で参列できない場合もあるでしょう。
そのような場合に香典や弔電を送る場合は、以下の記事も合わせてご活用いただければ、マナーに沿った対応ができます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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